【 異能の転生者 】勇者への道、救世主への道、英雄への道……

異能な転生者

文字の大きさ
328 / 691

第315話 勇者じゃなくなった4

しおりを挟む
第315話 勇者じゃなくなった4

俺はベットに寝ながら、考えていたのは、あの時のこと。

今も 混乱している頭を整理しながら、姿を変えてまで現れた奴のこと。

奴については、初めは女性の声をしていたけど、後半は男性の声になっていたので、多分、男なんだろう。

それ以外は、わかっていない。

情報がないと、考えようもない‥‥‥

どうするか?

今回の件は、俺たちが情報を集める方法の買い物をしても店主は答えてくれそうもない。

奴の情報がそういうところから集まる事はないと思う。

やはり、やつの情報なら神獣たちか、神レイチェルに聞くしかないと思う。

今は、誰もいないから聞けないか?

と、そこに見ていたように念話が届いた。

「ジャネットですけど、ご主人さま、今、いいですか?」

「うん、いいよ」

俺が返事をすると、ジャネットが瞬間転移でベットの横に現れた。

「ご主人さま、聞きたいことが、おありだと思って」

「うん、ちょうどいいところに‥‥‥奴の正体は?」

「未だに、奴の正体はわかっていません。神レイチェル様からも、何も言ってきていません」

「そうかぁ、じゃ、奴が動くまで待つしかないのか」

「そうなります‥‥‥」

「そっか、、じゃ、俺も今日はアリシアが言うから、休ましてもらうね、でも心配はいらないよ、もう回復しているから」

「はい」

「あっ、それと、もう一つ、聞きたいんだけど、俺って勇者と救世主と神になっているみたいだけど、スキル的には、何が、どれくらい使えるんだろう?」

「ご主人さま、スキルって言っていいのか、わかりませんが、全てです」

「ご主人さまは、どの魔法でも、魔法じゃないのも、全て使えるはずです。そして、レベルも、どの段階のものであろうと」

「えっ、それって、すごいことじゃない」

「はい、その通りです」

「何を使う、と思えば、使えるはずですよ」

「ただ、神にも段階があります」

「最高神は神レイチェル様も形を作った人が創造神ナサニエル様です」

「えっ、レイチェルよりも高い神?」

「はい」

「この星を作ったのが創造神様です」

「ヘェ~、そんな神様がいるんだ」

「ちょっと聞きたいけど、どんな人?」

「え~っと、そうですね、私も神レイチェル様に付き添って会っただけですけど、下を見ていたから、足元しか知らないんですよね」

「あっ、そうなんだ」

「とてもお偉い方だから、顔なんて見れませんよ」

ん、足元?

そういえば、神レイチェルは、現れる時には、サンダルみたいな変な靴を履いている。

いつも同じ靴だ、まぁ3回しか会っていないけど。

あの時、俺が奴に腹を刺されて床に倒れた時、死ぬ間際に俺は奴の足元を見ている。

奴は、あの時は、本当の神レイチェルが履いているサンダルではなかった。

なんだか、うまくいえないけど、サンダルのような感じだけど、足の膝下部分まで蔦のようなものが巻かれてあった。

「!、ちょっと聞きたいけど、足元は見ているんでしょ」

「創造神様の足元ですか?」

「うん」

「え~とですね、あの時は‥‥‥」

ジャネットは上を向いて考えながら、話そうとしている

「あっ、サンダルみたいなもので、足に蔦がありました」

「えっ、もう一度、言ってくれない?」

「えっ、まぁいいですけど、ダンダルみたいなものを履いて、足に蔦が巻いてありました」

「他の神に、ジャネットはあったことがある?」

「いいえ、この星では、最高神が神レイチェル様ですから、あとは、え~と、創造神様だけです」

と言うことは、確定したわけじゃないけど、その創造神?と言うのが、俺を殺したのか?

もしかして俺が邪魔になった?

なんだろう、この違和感

でもウルフの奴が従うなら納得がいく。

全てのパネルがつながり始めた。

でもなんで、ここで創造神と決まったわけじゃないけど、そんな奴が出てくる??

わけがわからない‥‥‥

俺はジャネットから情報をもらったので、ジャネットには「眠くなったから寝るね」と言った。

ジャネットは、
「わかりました」と言って部屋から歩いて出て行った。

俺の頭はさらに混乱している。

もう、何が、なんやらわからないよ。

どうして、俺を狙う必要がある?

奴の暇つぶしか?

楽しみが無いから余興の一環か?

なんだろう、このスッキリしない感じ

いや~な感じしかしない。

もう、考えてもわからないから、寝る!

俺は寝ることにして、横を向いたけど、頭が冴えているから眠ることができない、‥‥‥と思ったら、俺は短時間で睡眠が取れる魔法を自分にかけていたことに、初めて気がついた。

それを解除した途端、俺は睡魔に襲われた。

急激に深い眠りに陥っていき、夢を見ることもなく眠りについた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

幼馴染の勇者が一般人の僕をパーティーに入れようとするんですが

空色蜻蛉
ファンタジー
羊飼いの少年リヒトは、ある事件で勇者になってしまった幼馴染みに巻き込まれ、世界を救う旅へ……ではなく世界一周観光旅行に出発する。 「君達、僕は一般人だって何度言ったら分かるんだ?!  人間外の戦闘に巻き込まないでくれ。  魔王討伐の旅じゃなくて観光旅行なら別に良いけど……え? じゃあ観光旅行で良いって本気?」 どこまでもリヒト優先の幼馴染みと共に、人助けそっちのけで愉快な珍道中が始まる。一行のマスコット家畜メリーさんは巨大化するし、リヒト自身も秘密を抱えているがそれはそれとして。 人生は楽しまないと勿体ない!! ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

処理中です...