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第425話 アリシア回顧録
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第425話 アリシア回顧録
15歳で村から出て冒険者になって、1年後に私が木から落ちて、お腹を打った時にクリスが駆けつけてきてくれて、治癒してもらった。
そこで、私も冒険者になってついていくと決めて、依頼を受けたんだった。
私にとっての良い依頼はシャーロットが急にお城に帰ることになって、、その護衛を受けたことから始まった。
クリスは馬車に乗っていた人のことを知らなかったけど、、私は一緒の馬車に乗っていたから、王女だって知っていた。
クリスは、最後尾の馬車に乗っていたから、荷物を一緒だった。
あの冒険も懐かしいけど、たった2年前‥‥‥
それが、今では世界を駆けるほどのことをするようになってしまった。
でも、時々は、ゆっくりしているけど、休暇なんて、今まで取ったことがない。
休暇とろうとしている時に、どこかにいくと忙しくなってしまう。
しかも国の貴族って、国家再建の時の功績でなれるもんだってわかったけど、私たちは平民だから関係ないって思っていた。
そう思えば貴族って大変なんだなって思う。
私たちは、領地を持たない貴族だ。本当に貴族って言っても、名前だけだ。
それぞれの国に屋敷しか持っていない。
でも、これはクリスを国に引き留める屋敷だ。
そしてクリスが持っている公爵位だって、お飾りみたいなもの。
クリスは、それに、こだわっていない‥‥‥逆に嫌がっているけど、国がクリスを離さない。
私たちは、一度、ここから出て王に説明する必要がある。
でも、出ようとしても、以前とは違うみたいなの。
以前はクリスが許可した人は自由に入ったり出たりすることができたんだけど、アデルも、エイミーもアイリスもできないみたい。
クリスが目を覚ますまで待つしかないみたい。
ほとんどはクリスしか、食料は持っていないから、今は、神獣の3人が持っていたお菓子を食べている。
問題はトイレなんだ。みんなトイレに行きたがっているけど、出れないし、扉もない。
もう少しで、我慢が限界‥‥‥
アデルがクリスの近くにきて、体を揺さぶっている。
「ねぇ、ご主人さま、起きてよ、もう我慢できないよ」とアデル
そうするとクリスが目を覚ました。
「クリス、トイレ行きたい」と切望した。
(あっ‥‥‥わ‥かった‥‥‥)と念話で答えがあった。まだ、はっきりしないみたい。
突然、扉が2つ出てきて、私たちは、トイレだと思い、走る。
扉を開けると、山荘のトイレに入ることができた。
別の扉は、オーリス王国の屋敷のトイレだって、シャーロットが言っていた。
トイレから戻ってくると、クリスはまた、眠ってしまったみたい。でも、トイレは無くなっていない。
クリスの体の横に食料が置いてあった。
クリスが異空間から出してくれたのね、よかった。
そこにジャネットが目を覚ました。
アデルがジャネットに近寄り「ジャネット、大丈夫?」と聞いている。
「うん、私は急所を逸れたから大丈夫よ」と言って立ち上がってきた。
ジャネットが周りを見渡しながら、クリスの元にアデルに支えながら、よろめきながら歩いてくる。
「ご主人さま‥‥‥」とジャネットが言う
「うん、今、寝ているところ‥‥‥」と私が答える。
ジャネットは、寝ているクリスを見て、安心したみたい。
周りを見渡して、「ここは‥‥‥、ご主人さまの空間みたいですけど、なんだか、今までとは違うみたいですね」
「えっ、そう見えるの?」
「はい、全然、違います」
「なにが、違うの?」と聞いてみた。
「ほら、感じませんか、今でのご主人さまが作る空間との違いが‥‥‥」
なんだか、変なふうに言うジャネットに疑問を持ちながら、私も見てみた。
「そ、そういえば違う‥‥わね」
「はい、うまく表現できませんが、今までとはレベルが違うって感じです。
これをご主人さまが作ったんですか?」
「うん、そうなんだけど‥‥‥突然、空間が歪み出して、ここに連れてこられたと言うか」
「突然ですか?」
「うん、そうなんだ、だからね、私もよくわからないんだ。
あの時、クリスは私が見ても死にそうな重症だったの。
胸に穴が開いて、意識もないし、ここまま、クリスが死んじゃうって思ったのよ」
「‥‥‥そ、それから‥‥‥」
「それからね、急に胸の穴が塞がり出して、この空間に、ほうり込まれたみたいなの」
「そうですか」
ジャネットが床に座る。
「今、気が付きましたけど、床が暖かいですね」
「!、あっ、私も今、気がついた、ほんとうだ」
「これも、たぶん、ご主人さまが‥‥‥」とジャネット
「そ、そうだろうね」
「‥‥‥」
また目を覚ましたのがロゼッタとアレクだった。
「あっ、ロゼッタも、アレクも大丈夫?」
まだ、二人は、上半身を起こしたまま、ぼーっとしている。
そこにエイミーとアイリスとセラフィーナとソフィアが駆け寄る
あとは意識を取り戻していないのは、パトリシアだけ。
今は、パトリシアには、シャーロットと、イザベラ、コリンが見ている。
神獣たちだから死ぬことはないと言っていたから、怪我の状態で回復してくれば、目が覚めると思うけど、もう全員の怪我はクリスが治しているみたいだから。
でも、意識がないのに、自分の大怪我も、どうして治せるんだろう?
しかも魔法まで使って、空間に飛ばすなんて‥‥‥
私には、わからないことだらけだ、また、クリスに助けられた。
クリスって、どんどん、すごくなっていくから、私も頑張らなきゃって思う。
だって、いつまでも、優しいクリスと一緒にいたいもの。
あっ、でも、クリスは勇者だって言うのは、なんとなく理解できるけど、救世主ってなんだろう?
なにを救うことになるんだろう? 私たち? 世界? 住んでいる星? 考えたってわからないや。
たぶん、その時にならないとクリスでも、わからないと思う。
クリス、早く元気になったよぅ‥‥‥グスンッ、また、涙が目から落ちてきた。
でも、今は泣いて良いよね‥‥‥
*
ほんとうにクリスは、たった2年間で、ここまで多くのことをなしてきている。
色々な人を知り合いになり、私でもシャーロットやセラフィーナなんて、ほんとうだったら話す事もできない人たちだ。
私も、今は多くの国でクリスと同じように貴族だけど実感がない。
だって洋服も普段着出し、王様の前だって、クリスも普段着だから、私も時々は、おしゃれすることもあるけど、基本、普段着をきているから、良い人ばかりだから、咎められることもない。
まぁ、クリスが一番に、そう言うことを嫌うから。
それを、みんなわかってくれている。
一国の王様だって、クリスは敬語を使わない、特に盟主になってから敬語を使うと、王よりも上の立場を維持することが難しくなるからだ。
結構、苦労していることは見ていてわかる。
だって、村では私が後ろから押さないと動かないくらいだったから。
いつも、走るのは、私の方が早くて、木登りも、私の方が得意だ。
いつから逆になったのか?
たぶん、村から出ていくって決めた時からだと思う。
クリスは、村から出るときに、こうなることはわかっていたのかな?
クリス、早く元気になってね‥‥‥
私も努力して、クリスの横に立っていたいから‥‥‥
15歳で村から出て冒険者になって、1年後に私が木から落ちて、お腹を打った時にクリスが駆けつけてきてくれて、治癒してもらった。
そこで、私も冒険者になってついていくと決めて、依頼を受けたんだった。
私にとっての良い依頼はシャーロットが急にお城に帰ることになって、、その護衛を受けたことから始まった。
クリスは馬車に乗っていた人のことを知らなかったけど、、私は一緒の馬車に乗っていたから、王女だって知っていた。
クリスは、最後尾の馬車に乗っていたから、荷物を一緒だった。
あの冒険も懐かしいけど、たった2年前‥‥‥
それが、今では世界を駆けるほどのことをするようになってしまった。
でも、時々は、ゆっくりしているけど、休暇なんて、今まで取ったことがない。
休暇とろうとしている時に、どこかにいくと忙しくなってしまう。
しかも国の貴族って、国家再建の時の功績でなれるもんだってわかったけど、私たちは平民だから関係ないって思っていた。
そう思えば貴族って大変なんだなって思う。
私たちは、領地を持たない貴族だ。本当に貴族って言っても、名前だけだ。
それぞれの国に屋敷しか持っていない。
でも、これはクリスを国に引き留める屋敷だ。
そしてクリスが持っている公爵位だって、お飾りみたいなもの。
クリスは、それに、こだわっていない‥‥‥逆に嫌がっているけど、国がクリスを離さない。
私たちは、一度、ここから出て王に説明する必要がある。
でも、出ようとしても、以前とは違うみたいなの。
以前はクリスが許可した人は自由に入ったり出たりすることができたんだけど、アデルも、エイミーもアイリスもできないみたい。
クリスが目を覚ますまで待つしかないみたい。
ほとんどはクリスしか、食料は持っていないから、今は、神獣の3人が持っていたお菓子を食べている。
問題はトイレなんだ。みんなトイレに行きたがっているけど、出れないし、扉もない。
もう少しで、我慢が限界‥‥‥
アデルがクリスの近くにきて、体を揺さぶっている。
「ねぇ、ご主人さま、起きてよ、もう我慢できないよ」とアデル
そうするとクリスが目を覚ました。
「クリス、トイレ行きたい」と切望した。
(あっ‥‥‥わ‥かった‥‥‥)と念話で答えがあった。まだ、はっきりしないみたい。
突然、扉が2つ出てきて、私たちは、トイレだと思い、走る。
扉を開けると、山荘のトイレに入ることができた。
別の扉は、オーリス王国の屋敷のトイレだって、シャーロットが言っていた。
トイレから戻ってくると、クリスはまた、眠ってしまったみたい。でも、トイレは無くなっていない。
クリスの体の横に食料が置いてあった。
クリスが異空間から出してくれたのね、よかった。
そこにジャネットが目を覚ました。
アデルがジャネットに近寄り「ジャネット、大丈夫?」と聞いている。
「うん、私は急所を逸れたから大丈夫よ」と言って立ち上がってきた。
ジャネットが周りを見渡しながら、クリスの元にアデルに支えながら、よろめきながら歩いてくる。
「ご主人さま‥‥‥」とジャネットが言う
「うん、今、寝ているところ‥‥‥」と私が答える。
ジャネットは、寝ているクリスを見て、安心したみたい。
周りを見渡して、「ここは‥‥‥、ご主人さまの空間みたいですけど、なんだか、今までとは違うみたいですね」
「えっ、そう見えるの?」
「はい、全然、違います」
「なにが、違うの?」と聞いてみた。
「ほら、感じませんか、今でのご主人さまが作る空間との違いが‥‥‥」
なんだか、変なふうに言うジャネットに疑問を持ちながら、私も見てみた。
「そ、そういえば違う‥‥わね」
「はい、うまく表現できませんが、今までとはレベルが違うって感じです。
これをご主人さまが作ったんですか?」
「うん、そうなんだけど‥‥‥突然、空間が歪み出して、ここに連れてこられたと言うか」
「突然ですか?」
「うん、そうなんだ、だからね、私もよくわからないんだ。
あの時、クリスは私が見ても死にそうな重症だったの。
胸に穴が開いて、意識もないし、ここまま、クリスが死んじゃうって思ったのよ」
「‥‥‥そ、それから‥‥‥」
「それからね、急に胸の穴が塞がり出して、この空間に、ほうり込まれたみたいなの」
「そうですか」
ジャネットが床に座る。
「今、気が付きましたけど、床が暖かいですね」
「!、あっ、私も今、気がついた、ほんとうだ」
「これも、たぶん、ご主人さまが‥‥‥」とジャネット
「そ、そうだろうね」
「‥‥‥」
また目を覚ましたのがロゼッタとアレクだった。
「あっ、ロゼッタも、アレクも大丈夫?」
まだ、二人は、上半身を起こしたまま、ぼーっとしている。
そこにエイミーとアイリスとセラフィーナとソフィアが駆け寄る
あとは意識を取り戻していないのは、パトリシアだけ。
今は、パトリシアには、シャーロットと、イザベラ、コリンが見ている。
神獣たちだから死ぬことはないと言っていたから、怪我の状態で回復してくれば、目が覚めると思うけど、もう全員の怪我はクリスが治しているみたいだから。
でも、意識がないのに、自分の大怪我も、どうして治せるんだろう?
しかも魔法まで使って、空間に飛ばすなんて‥‥‥
私には、わからないことだらけだ、また、クリスに助けられた。
クリスって、どんどん、すごくなっていくから、私も頑張らなきゃって思う。
だって、いつまでも、優しいクリスと一緒にいたいもの。
あっ、でも、クリスは勇者だって言うのは、なんとなく理解できるけど、救世主ってなんだろう?
なにを救うことになるんだろう? 私たち? 世界? 住んでいる星? 考えたってわからないや。
たぶん、その時にならないとクリスでも、わからないと思う。
クリス、早く元気になったよぅ‥‥‥グスンッ、また、涙が目から落ちてきた。
でも、今は泣いて良いよね‥‥‥
*
ほんとうにクリスは、たった2年間で、ここまで多くのことをなしてきている。
色々な人を知り合いになり、私でもシャーロットやセラフィーナなんて、ほんとうだったら話す事もできない人たちだ。
私も、今は多くの国でクリスと同じように貴族だけど実感がない。
だって洋服も普段着出し、王様の前だって、クリスも普段着だから、私も時々は、おしゃれすることもあるけど、基本、普段着をきているから、良い人ばかりだから、咎められることもない。
まぁ、クリスが一番に、そう言うことを嫌うから。
それを、みんなわかってくれている。
一国の王様だって、クリスは敬語を使わない、特に盟主になってから敬語を使うと、王よりも上の立場を維持することが難しくなるからだ。
結構、苦労していることは見ていてわかる。
だって、村では私が後ろから押さないと動かないくらいだったから。
いつも、走るのは、私の方が早くて、木登りも、私の方が得意だ。
いつから逆になったのか?
たぶん、村から出ていくって決めた時からだと思う。
クリスは、村から出るときに、こうなることはわかっていたのかな?
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◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
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