【 異能の転生者 】勇者への道、救世主への道、英雄への道……

異能な転生者

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第485話 1000年前の世界3

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第485話 1000年前の世界3

ヒルダと喧嘩になった大男がいたのは冒険者ギルドらしい、上の看板に書いてあるから。酒場を併設して冒険者ギルドがあるから、トラブルが起こりやすいと思うな。

ヒルダが酒場にいた理由は、強い人を探すためらしいけど、ヒルダにはアルコールの匂いがしないので飲んでいない。

どうして大男と揉めたのかと言うと、金銭の問題らしいけど、安い依頼金しか持っていない、それでもしつこく頼んだから大男はアルコールのせいもあり喧嘩になったらしい。

まぁ、喧嘩といってもヒルダが一方的にやられる喧嘩だけど。

ヒルダが話すには、数日、待っているそうだけど、強い奴が現れなくて、困っているところに、大男が酒場に来たらしい。

「ヒルダ、何かをしてほしいの?」

「うん、僕の依頼を君が受けてくれると嬉しいんだけど」と今度は俺に頼んできた。

俺たちも暇じゃない、時間が違う世界から、今日、着いたばかりなんだから。

「君、強いね、あんな大男を倒すなんて、うん、僕が探していたのは君しかいない」とヒルダ

ちらっと胸を見たんだけど、性別がわからない。女性なのか、男性なのか?

「君ってもしかして女性?」と聞いてみた。

「失礼だな、僕は女の子だよ」というから女性なのか、でも、どうして僕言葉?

「いや、失礼、僕っていうから、どっちかと思って」

「これでもれっきとした女の子だよ」

「いや、ごめん、ごめん、仲間に僕って使う人はいなかったから」

「あっ、そうなんだ」とヒルダ

ヒルダという名前も男でも通じるし、女性でもいるから。

まぁ俺のクリスという名前も男性もいれば、女性もいる。

「それで冒険者ギルドに数日待っても依頼したい内容は?」と一応聞いてみた。

「お金は、これだけしか出せないけど、ある村を助けてほしいんだ」と言い出した

「ある村?」と村の名前を言われても、俺たちにはわからない。

「そう、ここから数日行ったところにある村なんだけど、魔物が出て困っているんんだ」とヒルダ

「魔物か?」と俺は考え込む。

俺たちは暇じゃないけど、何をしたらいいのか情報がない‥‥‥手伝ってやるか。

「じゃ、俺たちが、その依頼受けるよ」

「でも、大丈夫かい、これしか払えないよ」と言いながらお金が入った袋を俺に差し出す。

俺は何が入っているか知らないけど、金で依頼を受けるんじゃなから、袋の中は見ない。

「うん、いいよ」

「袋の中は見ないの?」とヒルダ。

「君たちが一生懸命、集めたお金だろ、それがわかれば十分だよ」

「あっ、ありがとう。じゃ、早速で悪いけど、今からでも村に行こうよ、急ぐんだ」とヒルダ

歩いていくのもな~さっき、ヒルダは数日っていっていたしな。

俺はヒルダに「特別な方法でいくから、方向を教えてくれる」と言ったけど、「あっ、「ちょっと待って」と言って、宿に走っていてフロントの女性にしばらく帰って来れないから食事は要らないことと、さらに金貨を出して1ヵ月分の予約を確保した。

いつ帰れるか、わからないから、勿体無いけどしょうがない。

俺は宿から戻ってきて、「じゃ、ヒルダ、行こうか?」と言って、ヒルダと歩き出したけど、そういえば俺たちは、今の身分証を持っていない。

「ヒルダ、身分証ってあるの?」

「えっ、あるよ」と言って身分証を出して見せてくれた。

俺たち3人はヒルダの身分証を覗き込む、錬金術で作れないこともないけど、どこかにサイクがしてあることもあるな。

ああ、もうしょうがない、と思って「ヒルダ、ちょっとこっち来て」と言って路地に連れ込んだ。

「なに、卑猥なことをするのは、やめてよ」と騒ぎ出したので、「ヒルダ、俺たち、身分証がないんだ、だから出られないんだ」

「あっ、君たち無断で街に入ったの?」

「いや、違うんだけど‥‥‥」無断といえば無断になるのか、

「悪い人なの? 私を誘拐して、どこかに売り飛ばすの?」

「いや、ちょっと待って、落ち着いて」

アリシアが「私たちはね、空を飛んで、この街にきたのよ」

「えっ、嘘だ~」

「嘘じゃないの」今度はジャネット

「え~、本当なの?」と今度は俺をみる。

「そうだよ。だから歩いて行かなくても空を飛んでいく方が早いだろ」と話す、

「うん、ほんとうにそれができるなら‥‥‥」

「じゃ、俺じゃなく、アリシアとジャネットと手を繋いで、空を飛ぶから落ち着いて慌てないでね」

コリンは1人で飛んでいく。

アリシアとジャネットはヒルダの手を取り「いい?」と言いながら、少しだけ浮き上がった。

「うわっ、ほんとうだ、すごい」と言って慌てていることはないみたいだ。

「じゃ、行こうか?、あっでも空を飛んだことは秘密ね」と言って人には見えないように透明になって少しずつ浮かんでいく。

ヒルダは頷いたけど、自分の姿が他の人には見えていないことは言っていない。

ヒルダは飛ぶことが少し怖いみたいでアリシアとジャネットの手をしっかり握っている。

徐々に飛行高度をとりながら速度は上げない。

それでも王都から出ていく人や馬や馬車よりは断然、早い。

「ヒルダ、方向は、あっている?」と確認した。

「えっと、王都の城があそこだから、私が入った門は、あそこ、そしてギルドは、あそこだから、うん、こっちであっている」上からだとわかりづらいこともある。

俺たちは王都から離れていきながら、何か変わったものはないか見ている。

別になにもなく、俺たちのいた世界と同じだ。文明の発達がない。

そこには違和感を感じる。

俺たちは歩いて数日の距離を、1時間くらいで飛んできた。

「あっ、あの村だよ」とヒルダ。

村の中に降りることはできないので近くの林に降りた。そして透明魔法を解除した。

「あっちだよ」と先導するヒルダ。

俺たちはヒルダについていきながら、畑が荒らされていることに気がついている。

村に入る門も一部が壊されている。

村の中に入っても人影がない。

俺は索敵魔法で人を検索してみた。

そうすると人はいるにはいるが、133人しかいない。

村では200軒以上の家があるのに133人しか残っていないのか?

「お~い、戻ったよ」と叫ぶヒルダ。

俺の索敵魔法で人以外はいないことはわかっているから叫ぶのも許した。

「みんな、ヒルダだよ、戻ったよ」と叫んでいるけど、なかなか出てこない。

家の扉の影から、俺たちのことを警戒しているみたいだ。

「みんな魔物をやっけてくれる人を連れてきたんだよ」というと人が出てきた。

「ヒルダさ‥ま‥‥‥ヒルダさん、大丈夫ですか?」と年老いた男性が出てきた。老人がヒルダのことを言い直した。

「ヒルダさん、よく無事で」と涙を流している。

「みんな、よくがんばったね」とヒルダ

「ううっ、それはもうヒルダさんが魔物を討伐する人を探してくるって出て行って心配していました」と村人

この村ではヒルダは人気者らしい。

「あなたたちが、魔物を討伐してくれるんですか?」と老人は言ってきた。

「はい、ヒルダに頼まれましたので」

「えっと、ヒルダさん、たった4人ですか? しかも子供もいるな」と村人が言い出したが子供はコリンを見て言っているみたい。

「あっ、この人たちなら大丈夫だよ、結構、強いから、大男でも倒しちゃうから」

「そ、そうですか?」と疑問符

「それで、魔物って、どんな魔物ですか?」と聞いてみた。

「それがですね、ゴブリンです」と老人

村人が「ゴブリンでも、数が多くて、厄介なんです」

それを聞いて俺は索敵魔法を使ってみた。

近くにはいないみたいだけど、巣穴らしきものが山肌にある。

そこには100匹以上のゴブリンがいて、群れを率いている大きなものが一体いる。

たぶん、この群れだと思う、さらに範囲を広げてみると、あれっ、まだ、他にもゴブリンの群れがある。

ゴブリンの群れは、確認したら5つあり、総勢400匹以上のゴブリンがいることがわかった、その中に人もいるみたいなので、この村か他の村から誘拐された可能性がある。

それぞれの群れに大きなゴブリンがいるみたい、普通のゴブリンが400匹以上、そして群れを率いる大きなゴブリンが5体だな。

さぁ、4人でゴブリン狩りの開始だ。
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