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第585話 破滅へ向かう瞬間まで2(選抜編)
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第585話 破滅へ向かう瞬間まで2(選抜編)
今からコリンとソフィアとアリシアとシャーロットとセラフィーナの俺の分身体の戦いが始まる。
選抜メンバーに残れるには実力を示すしかない。
敵と戦って死なない為にも、どうしても必要なことになる。
俺の指輪の魔法もあるけど、それ以上に実力がものをいう。
戦闘経験不足では役に立たない。
きびしいけど……全員が選抜メンバーに残れるように期待はしているが、ダメな人は容赦なく落とさなければならない。
次にソフィアと戦うことになった。
しかしソフィアは問題なく、俺の分身体を倒すことに成功した。
「次はシャーロット」
たぶん、アリシアは問題なく通ると思うけど、コリンとシャーロットとセラフィーナは、どうだろう?
俺は問題なく通ると思うアリシアを最後にしている。
「はい」と言って俺の分身体の前に出てくるシャーロット
「じゃ、いいね、戦闘開始‥‥」と俺がいうと、すぐにシャーロットはファイヤーボールの巨大なものを作った。
お~一瞬で、あれだけの大きさのファイヤーボールを作れるとは思わなかった。
10メートルはあると思われるファイヤーボールを作って新しく作り出した分身体に向けて「行きなさい」と言って放った。
分身体は、すごい勢いで飛んでくるファイヤーボールを簡単に避けたけど、シャーロットはリモートの技術も身につけていたみたいで通り過ぎたファイヤーボールは、曲がって分身体に迫ってくる。
分身体を逃すとにしてシャーロットの隙を窺いながら走り回る。
走り回りながら瞬間的に転移してシャーロットの前に出てきた。
目標を失ったと思われるファイヤーボールは、一瞬、ゆらっとしたが、しっかりと分身体を追ってきている。
分身体を操る俺は、後方から近づいてくるファイヤーボールを警戒しつつ、当たる瞬間にシャーロットの前から移動した。
一瞬、当たるかと思ったがうまくコントロールできてシャーロットに当たることなく俺を追尾してくる。
結構、上手にコントロールできている。
俺が、どんなに逃げ回っても追尾してくる。
これじゃ、逃げられないから、俺はファイヤーボールにファイヤーボールを当てて消す。
シャーロットはファイヤーボールが消されたことは気にしていないみたいで、次の魔法を準備するみたいだが、指を前へ突き出して「インフェルノ」と言って指を鳴らす。
うわ、かっこいい‥‥‥
なんというか、様になっているというか、よくインフェルノなんて魔法を覚えたな。
インフェルノと言う言葉を発した途端、俺の分身体が燃え上がった。
インフェルノは、地獄という意味があるけど、地獄にあると思われる業火で焼き尽くすという意味になる。
「よし、シャーロット、合格」
「やりました」とシャーロット
「次はセラフィーナね」
「はい」と言ってセラフィーナが前へ出てきた。
分身体を新しく作り配置する。
セラフィーナも配置につく「じゃ、いいね」「はい」の声で戦いは開始された。
セラフィーナは、どうするのか、様子を見ている。
セラフィーナは魔法の方が得意みたいで、地面に手をついて、「ブレイズ」と小声でいうと、地面を何かが走り、俺の分身体が激しく燃え上がった。
俺は、燃え上がった火を消すことはしなかった。
ブレイズと言うのは俺も初めてお目にかかる珍しい炎系の魔法で、火力が強く、たぶん、使えるのはセラフィーナくらいだろう。
「よし、合格」
「やったね」とセラフィーナが嬉しそう。
シャーロットと手を取り合って喜んでいる。この2人は加入時期が同じくらいだと言うこともあり仲が良い。
「じゃ、次、アリシア」
「うん、じゃなかった、はい‥‥‥」
新しい分身体を作り配置につかせる。
どうも、アリシアの様子がいつもと違う。
「じゃ、いい? 戦闘開始」
アリシア、迷っている感じ‥‥‥? なんだ?
俺が剣を構えてアリシアに突進してみる。
アリシアは剣で、俺の分身体の剣を防いだが、切り掛かってこない。
何を迷っているんだ? そんなんじゃ、やられるだけだぞ。
いつまで待っても剣で切り掛かってくることもしないし、魔法も発動しない。
今日は、調子が悪いのか、しかし戦いに調子が悪いとか関係ない。
これじゃ、アリシアは不合格になる‥‥‥
全然、動かないアリシア‥‥‥剣をも下げてしまった。
「中止、アリシア、どうしたの?」
「うん、ちょっと」
「これは、大事な選抜なんだよ」
「うん、わかっている‥‥‥」
これじゃ、アリシアを落とすしかない。
「あ、あのご主人さま、ちょっと良いですか?」ジャネット
「ん? なに?」
「アリシアの判断をする前に、アリシアと残りの5人と戦わせてもらえますか?」
「えっ、アリシア1人に5人?」
「はい、たぶん、それで大丈夫ですから」
「じゃ、そうしようか?」
「はい、お願いします」
俺はジャネットから言われた通り、アリシアと5人を戦わせてみることにした。
「じゃ、みんな最終試験ということで‥‥‥開始」
戦う気がないアリシアと5人の戦いというのが腑に落ちないが、いつもやっているのかもしれない。
しかしコリンは別として神獣4人は荷が重たい気がする。
アリシアと5人が配置についた。
神獣たち4人は楽しそうにしている。コリンだけが表情がない、というか、少し怯えている。
コリン、どうしたんだ?
コリンは記録係だから、あまり戦いに参加していない。そのせいなのか?
神獣たちの4人は楽しそうにしているけど‥‥‥
神獣の4人とコリンを混ぜて、アリシアと戦うことになったけど、いつも、こんな練習をしているんだろうか?
アリシアと5人の戦いが始まる。
神獣たちとコリンは、揃って炎系の魔法を放とうとしている。
アレクは、ファイヤーアロー
アデルは、ファイヤーボム
エイミーは、ファイヤーボール
アイリスは、フレイムバースト
コリンは、インフェルノをアリシアに向けて放った‥‥‥
中でも驚いたのはコリンがインフェルノを打てるとは思わなかった。
それぞれの魔法がアリシアに向かって飛んでいき、アリシアは何をするのかと見ていると、何もしないで立っているだけ、
もちろん基礎魔法は展開しているけど、どうなるのか?
全ての魔法の威力が強力であり、単一でもないため、どうするのか、こちらの方が心配になる?
しかしアリシアの体は、急に光を帯びてきた。
「えっ、これって‥‥‥」
5人が放った魔法がアリシアに当たり、すごい衝撃波と風と音がする。
「ボンッ」煙で見えないが確認するとアリシアは立っている。
煙が徐々に薄くなり見えてきたのは、アリシアの体を纏わりつくように飛び回る光と光の粒。
「‥‥‥」俺は何も言えなかった。
そう、アリシアの周りに纏わりつくのは、俺がときどき、攻撃する時に見せる姿‥‥‥
ジャネットが近寄ってきて、「ご主人さま、アリシアは、一生懸命に努力していたら、あの魔法が身についたそうです」
「そう‥‥‥」俺はアリシアの光輝く姿に何も言えずにいる。
おの光と光の粒子が飛びのは、聖属性の魔法を行使した時だけ、それもかなりのハイレベルの能力がないとできないこと‥‥‥いくら俺の魔法の指輪を持ってしても、その能力がないと使うことはできない。
それをアリシアが習得したというのか?
ジャネットが「ご主人さま、もう良いんじゃないですか?」
「ああ、そうだね」
「はい、戦いは終わり、全員が合格だよ」
「わ~い」
「やったね」
「よかった」
「嬉しい」
「‥‥‥ふう」
俺は、まだ唖然とした感じが消えない。
俺からアリシアのもとのいき、聞いてみる。
「アリシア、初めの時は、どうしたの?」
「えっ、だって、いくら姿形を変えたって、あれはクリスの魔法じゃない。クリスと戦っているようで嫌じゃない?」
「それで戦わなかったの?」
「‥‥‥うん」
「じゃ、あの光は?」
「あれはね、いまだに頭が混乱しているんだけど、お父さんとお母さんが死んだ記憶もあるのに、2人ともピンピンしているのよね。
なんだか、私たちは、生まれ故郷の村に言って何かを変えたんだと思っているの、またクリスが私に黙って何かをしたんだって」
「‥‥‥」
「あの時以来だと思うのよ、突然、体が変わって、あの魔法を使えるようになったの」
「あれ以来?」
「うん、そうなんだ。クリスがいつの間にか、私の部屋のベットに寝ていて、私が起きたら、私は裸だし、でも、何もした記憶がないし、クリスは洋服着ているし‥‥‥」
「あっ、いや、あの時は何もしていないよ」
「あの時は、何もしていないのは、わかっているわ、クリスは、そんな人じゃないもの。でも、どうも記憶が、あの時以来、おかしいのよね」
「アリシア、本当の君の両親は、死んでいるんだよ」
「えっ」
「でも俺が過去を変えて、両親が生きていることにした‥‥‥俺たちが14歳くらいの時に村に魔物が侵入してきて俺たち2人も重傷を負って、村に侵入した魔物にアリシアの家は襲われて両親とも死んでしまう‥‥‥
そしてアリシアは俺の家に引き取られて暮らすことになる。それが過去にあったことだよ」
「クリス‥‥‥」
「俺たちは過去を変えようとしているだろ?」
「うん」
「その過去の中に関係しているのが、あいつなんだ」
「えっ」
「そうウルフだよ、今はウルフというよりもウルフ魔王になっているだけ」
「そう、奴は、多くの歴史を変えてきたんだ。俺の前世のアルベルトの時も介入していたみたいなんだ」
「‥‥‥」
「それほど世界を変えてきて、何がしたいのか、わからないけど、奴は世界を滅ぼそうとしている。
それを変えるためには力が必要なんだ。
いつまでも守られているようではダメなんだ」
「その力が私に備わったということもあるんだね」
「‥‥‥」
たぶん、これはアリシアの努力もあるだろうけど生命の神クリスティアナの関係だろうと思う。
こっそりとアリシアのステイタスを調べてみると、やはり、というものがあった。
それが証拠だと思う‥‥‥
今からコリンとソフィアとアリシアとシャーロットとセラフィーナの俺の分身体の戦いが始まる。
選抜メンバーに残れるには実力を示すしかない。
敵と戦って死なない為にも、どうしても必要なことになる。
俺の指輪の魔法もあるけど、それ以上に実力がものをいう。
戦闘経験不足では役に立たない。
きびしいけど……全員が選抜メンバーに残れるように期待はしているが、ダメな人は容赦なく落とさなければならない。
次にソフィアと戦うことになった。
しかしソフィアは問題なく、俺の分身体を倒すことに成功した。
「次はシャーロット」
たぶん、アリシアは問題なく通ると思うけど、コリンとシャーロットとセラフィーナは、どうだろう?
俺は問題なく通ると思うアリシアを最後にしている。
「はい」と言って俺の分身体の前に出てくるシャーロット
「じゃ、いいね、戦闘開始‥‥」と俺がいうと、すぐにシャーロットはファイヤーボールの巨大なものを作った。
お~一瞬で、あれだけの大きさのファイヤーボールを作れるとは思わなかった。
10メートルはあると思われるファイヤーボールを作って新しく作り出した分身体に向けて「行きなさい」と言って放った。
分身体は、すごい勢いで飛んでくるファイヤーボールを簡単に避けたけど、シャーロットはリモートの技術も身につけていたみたいで通り過ぎたファイヤーボールは、曲がって分身体に迫ってくる。
分身体を逃すとにしてシャーロットの隙を窺いながら走り回る。
走り回りながら瞬間的に転移してシャーロットの前に出てきた。
目標を失ったと思われるファイヤーボールは、一瞬、ゆらっとしたが、しっかりと分身体を追ってきている。
分身体を操る俺は、後方から近づいてくるファイヤーボールを警戒しつつ、当たる瞬間にシャーロットの前から移動した。
一瞬、当たるかと思ったがうまくコントロールできてシャーロットに当たることなく俺を追尾してくる。
結構、上手にコントロールできている。
俺が、どんなに逃げ回っても追尾してくる。
これじゃ、逃げられないから、俺はファイヤーボールにファイヤーボールを当てて消す。
シャーロットはファイヤーボールが消されたことは気にしていないみたいで、次の魔法を準備するみたいだが、指を前へ突き出して「インフェルノ」と言って指を鳴らす。
うわ、かっこいい‥‥‥
なんというか、様になっているというか、よくインフェルノなんて魔法を覚えたな。
インフェルノと言う言葉を発した途端、俺の分身体が燃え上がった。
インフェルノは、地獄という意味があるけど、地獄にあると思われる業火で焼き尽くすという意味になる。
「よし、シャーロット、合格」
「やりました」とシャーロット
「次はセラフィーナね」
「はい」と言ってセラフィーナが前へ出てきた。
分身体を新しく作り配置する。
セラフィーナも配置につく「じゃ、いいね」「はい」の声で戦いは開始された。
セラフィーナは、どうするのか、様子を見ている。
セラフィーナは魔法の方が得意みたいで、地面に手をついて、「ブレイズ」と小声でいうと、地面を何かが走り、俺の分身体が激しく燃え上がった。
俺は、燃え上がった火を消すことはしなかった。
ブレイズと言うのは俺も初めてお目にかかる珍しい炎系の魔法で、火力が強く、たぶん、使えるのはセラフィーナくらいだろう。
「よし、合格」
「やったね」とセラフィーナが嬉しそう。
シャーロットと手を取り合って喜んでいる。この2人は加入時期が同じくらいだと言うこともあり仲が良い。
「じゃ、次、アリシア」
「うん、じゃなかった、はい‥‥‥」
新しい分身体を作り配置につかせる。
どうも、アリシアの様子がいつもと違う。
「じゃ、いい? 戦闘開始」
アリシア、迷っている感じ‥‥‥? なんだ?
俺が剣を構えてアリシアに突進してみる。
アリシアは剣で、俺の分身体の剣を防いだが、切り掛かってこない。
何を迷っているんだ? そんなんじゃ、やられるだけだぞ。
いつまで待っても剣で切り掛かってくることもしないし、魔法も発動しない。
今日は、調子が悪いのか、しかし戦いに調子が悪いとか関係ない。
これじゃ、アリシアは不合格になる‥‥‥
全然、動かないアリシア‥‥‥剣をも下げてしまった。
「中止、アリシア、どうしたの?」
「うん、ちょっと」
「これは、大事な選抜なんだよ」
「うん、わかっている‥‥‥」
これじゃ、アリシアを落とすしかない。
「あ、あのご主人さま、ちょっと良いですか?」ジャネット
「ん? なに?」
「アリシアの判断をする前に、アリシアと残りの5人と戦わせてもらえますか?」
「えっ、アリシア1人に5人?」
「はい、たぶん、それで大丈夫ですから」
「じゃ、そうしようか?」
「はい、お願いします」
俺はジャネットから言われた通り、アリシアと5人を戦わせてみることにした。
「じゃ、みんな最終試験ということで‥‥‥開始」
戦う気がないアリシアと5人の戦いというのが腑に落ちないが、いつもやっているのかもしれない。
しかしコリンは別として神獣4人は荷が重たい気がする。
アリシアと5人が配置についた。
神獣たち4人は楽しそうにしている。コリンだけが表情がない、というか、少し怯えている。
コリン、どうしたんだ?
コリンは記録係だから、あまり戦いに参加していない。そのせいなのか?
神獣たちの4人は楽しそうにしているけど‥‥‥
神獣の4人とコリンを混ぜて、アリシアと戦うことになったけど、いつも、こんな練習をしているんだろうか?
アリシアと5人の戦いが始まる。
神獣たちとコリンは、揃って炎系の魔法を放とうとしている。
アレクは、ファイヤーアロー
アデルは、ファイヤーボム
エイミーは、ファイヤーボール
アイリスは、フレイムバースト
コリンは、インフェルノをアリシアに向けて放った‥‥‥
中でも驚いたのはコリンがインフェルノを打てるとは思わなかった。
それぞれの魔法がアリシアに向かって飛んでいき、アリシアは何をするのかと見ていると、何もしないで立っているだけ、
もちろん基礎魔法は展開しているけど、どうなるのか?
全ての魔法の威力が強力であり、単一でもないため、どうするのか、こちらの方が心配になる?
しかしアリシアの体は、急に光を帯びてきた。
「えっ、これって‥‥‥」
5人が放った魔法がアリシアに当たり、すごい衝撃波と風と音がする。
「ボンッ」煙で見えないが確認するとアリシアは立っている。
煙が徐々に薄くなり見えてきたのは、アリシアの体を纏わりつくように飛び回る光と光の粒。
「‥‥‥」俺は何も言えなかった。
そう、アリシアの周りに纏わりつくのは、俺がときどき、攻撃する時に見せる姿‥‥‥
ジャネットが近寄ってきて、「ご主人さま、アリシアは、一生懸命に努力していたら、あの魔法が身についたそうです」
「そう‥‥‥」俺はアリシアの光輝く姿に何も言えずにいる。
おの光と光の粒子が飛びのは、聖属性の魔法を行使した時だけ、それもかなりのハイレベルの能力がないとできないこと‥‥‥いくら俺の魔法の指輪を持ってしても、その能力がないと使うことはできない。
それをアリシアが習得したというのか?
ジャネットが「ご主人さま、もう良いんじゃないですか?」
「ああ、そうだね」
「はい、戦いは終わり、全員が合格だよ」
「わ~い」
「やったね」
「よかった」
「嬉しい」
「‥‥‥ふう」
俺は、まだ唖然とした感じが消えない。
俺からアリシアのもとのいき、聞いてみる。
「アリシア、初めの時は、どうしたの?」
「えっ、だって、いくら姿形を変えたって、あれはクリスの魔法じゃない。クリスと戦っているようで嫌じゃない?」
「それで戦わなかったの?」
「‥‥‥うん」
「じゃ、あの光は?」
「あれはね、いまだに頭が混乱しているんだけど、お父さんとお母さんが死んだ記憶もあるのに、2人ともピンピンしているのよね。
なんだか、私たちは、生まれ故郷の村に言って何かを変えたんだと思っているの、またクリスが私に黙って何かをしたんだって」
「‥‥‥」
「あの時以来だと思うのよ、突然、体が変わって、あの魔法を使えるようになったの」
「あれ以来?」
「うん、そうなんだ。クリスがいつの間にか、私の部屋のベットに寝ていて、私が起きたら、私は裸だし、でも、何もした記憶がないし、クリスは洋服着ているし‥‥‥」
「あっ、いや、あの時は何もしていないよ」
「あの時は、何もしていないのは、わかっているわ、クリスは、そんな人じゃないもの。でも、どうも記憶が、あの時以来、おかしいのよね」
「アリシア、本当の君の両親は、死んでいるんだよ」
「えっ」
「でも俺が過去を変えて、両親が生きていることにした‥‥‥俺たちが14歳くらいの時に村に魔物が侵入してきて俺たち2人も重傷を負って、村に侵入した魔物にアリシアの家は襲われて両親とも死んでしまう‥‥‥
そしてアリシアは俺の家に引き取られて暮らすことになる。それが過去にあったことだよ」
「クリス‥‥‥」
「俺たちは過去を変えようとしているだろ?」
「うん」
「その過去の中に関係しているのが、あいつなんだ」
「えっ」
「そうウルフだよ、今はウルフというよりもウルフ魔王になっているだけ」
「そう、奴は、多くの歴史を変えてきたんだ。俺の前世のアルベルトの時も介入していたみたいなんだ」
「‥‥‥」
「それほど世界を変えてきて、何がしたいのか、わからないけど、奴は世界を滅ぼそうとしている。
それを変えるためには力が必要なんだ。
いつまでも守られているようではダメなんだ」
「その力が私に備わったということもあるんだね」
「‥‥‥」
たぶん、これはアリシアの努力もあるだろうけど生命の神クリスティアナの関係だろうと思う。
こっそりとアリシアのステイタスを調べてみると、やはり、というものがあった。
それが証拠だと思う‥‥‥
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