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第618話 勇者の休息 5
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第618話 勇者の休息 5
もうすぐオオカミのいるエリアに到着するが、3人の冒険者はアレク、アデル、アリシアが受け持ってくれている。
今は飛行魔法を使って、空を飛んでいるけど、3人とも、すぐに空を飛ぶことになれたみたい。
速度を上げないで飛んでいるから、なんだか、すごく遅く感じる。
以前、俺が飛行魔法で飛んでいる時に、驚いたことがあるんだが、それはできるだけ早く飛んでいる時に、”ド~ンッ”て音がしたこと。
なんだか衝撃波みたいな音がして、俺は驚いて停止した。
あとでジャネットに聞いたら、音速を超えた音だと言っていた。
アリシアたちは知らなかったみたいだが、さすが神獣というところだ。
「ついたよ」と上空で滞空しながら、オオカミたちのいる場所をみている。
3人は、アデルとアレクとアリシアにつかまりながら恐る恐る、下を見る。
「うわっ、なに、あの数」とメアリーが下にいるオオカミの群れを見て言っているけど、あれっ、なんだか増えている。
俺が、こちらに飛行魔法で飛んでくる前には23頭だったはずが、今では50頭以上いる。
多分、分散して、どこかにいたんだろう。
まぁ、23頭でも50頭でも、大した差がないからいいけど。
しかし新米三人だけで行っていたら大変なことになっていただろう。
もしかして全員がオオカミに食われていたかもしれない。
俺たちは、俺とアリシア、アクレ、アデル、そして三人の新米冒険者になるから、俺たちで10頭以上のオオカミを倒せば、あとの10頭くらいは、どうだろうか。
ちょっと無理っぽいな。
上空から、魔法を使って倒せば、簡単でいいんだけど、そうすると、この子たちの経験値が変わらない。
この世界では経験することが、生き残れる可能性を広げる。
経験しても、ダメな人はいるけど、危険が逃げることを教えてくれることもある。
敵に向かうだけが、冒険じゃない。
生き残ることが冒険者だから。
50頭のオオカミを見て、俺たちは動じることはないが、三人は体の震えが見える。
「あのオオカミの中に入ってきたら、私たち、今頃、生きていないかも‥‥‥」
「うん、そうだね、メアリーちゃん、私も、そう思うよ」
冒険者ギルドの送られる情報は正確な時もあれば、そうではない時の方が多い。
魔物が出て、逃げ惑う中に数を確認しろなんて、無理なことだ。
特に大型の魔物であれば、可能だろう、しかし、オオカミの習性は群れをなすことだ。
特に頭の良い、ボスでもいれば、考えて襲うことだってあるはずだ。
本当に彼女たちがいうように、三人で、ここにきていれば大変なことが起きただろうけど、それも冒険者であれば日常茶飯事に変えられてしまう。
冒険者が依頼を受けて、帰って来れる保証はない。
だから受かられる依頼にランクがある、それは冒険者を守るランクでもある。
「どうしようか?」と俺がいうと
「やっぱり、勇者でも、あのオオカミの数は以上だから、無理ですよね‥‥‥」とメアリーがシュンと頭を下げて言う。
アレクが「あなたたちね、今、ご主人さまが言ったのは、大したことないけど、誰が、どうする?っていう意味なの」
「えっ、誰が、どうする?」なんだか、ピンときていないみたい。
「そうだね、オオカミを倒すことは簡単なんだけど、誰が、どう倒すかなんだ」
「えっ、簡単?」とメイジー
「そ、そんなに簡単ですか?」とメアリー
「うん、そうだね、なんなら、ここから魔法で攻撃してしまえば、奴らは、手が届かないし、おっと、手じゃなくて足なのか?」
「冗談を言っていないで‥‥‥指揮官なんだから」とアリシアに怒られた。
「じゃ、俺たちが、50頭近くを退治するから、君たちは、それぞれが一頭、倒してくれる、もちろん連携してだけど」
「一頭でいいんですか?」とメアリー
「いた、一頭でも私たちの実力じゃ危ないと思う」とメイジー
「一頭でも怖いよ」とミシェル
「実は、私たち、冒険者になってから、まだ、薬草採取しかしていないんです、魔物なんて、今回が初めてで‥‥‥すいません」
「いや、謝らなくていいよ、俺たちがサポートするから」と言って戦うよりも難しいサポートをすることにした。
「じゃ、アレクは、ミシェルをサポートして、アデルはメイジーをお願い、アリシアはメアリーを頼める?」
「了解」とアリシア
「あ、あのよろしくお願いします」とミシェルはアレクに頭を下げる。
「うん、こちらこそ、よろしく」
「あの、私もよろしくお願いします」とメイジーがアデルに頭を下げる。
「うん、こちらこそ」
「あの、アリシアさん、わ、私もよろしくお願いします」
「うん、しっかりサポートするから」
アリシアが「私たちがサポートするなら、クリスは?」
「あっ、俺、3頭を残して魔法で肩を助けてしまうつもり」
「あっ、いいな、私もやりたい」とアレク。
「じゃ、アレク、とアデル、君たちが上空から魔法で攻撃する?」
「あっ、それいい」
「うん、私も、それでいい」
「じゃ、下のオオカミたちに攻撃していいよ」
「やった~」
「私が先に攻撃する~」
「いや、私だよ」とアレク
「アレク、アデル、一緒に攻撃して」と俺
「は~い」と2人とも。
言い合いにならないうちに収める。
アリシアが、俺をじっ~と見ている。
なんだか、気に入らないみたいに見られている。
俺がアリシアをみると、プイッとよそを向いた。
なんなんだろうか?
もしかしてアリシアも攻撃したかったのか?
「えっと、アリシアも攻撃する?」と恐る恐る聞いてみた。
「えっ、いいの?」
やっぱり、そうだったのか?
「うん、いいよ、三人は俺が受け持つから‥‥‥
「じゃ、おねがいしようかな?」と言ってアレクとアデルとアリシアから三人の冒険者を預かり滞空している。
あらぬ誤解を招かないように、三人の冒険者に触れることなく滞空しているが、もう三人とも慣れたから、安心だ。
今からアリシアたち三人の魔法による攻撃を見ることになる。
しかし、どうしてかわからないが、三人とも剣を抜いている。
三人が剣を抜いて、上空から、オオカミたちに襲い掛かる。
「いやーっ」と気合を入れて、アリシアがオオカミ1匹に降下する。
そのオオカミは、一つだけ大きな個体、つまり群れのボスだと認識していたオオカミだ。
アレクとアデルも、違うオオカミに襲いかかる。
あっ、そうか、魔法が使えない新人冒険者たちに、剣での戦いを見せるのか?
見せると言っても上空から切り掛かることは、反則だと思うけど、アリシアが切り掛かった大きなオオカミは、首を切り落とされて、、その場に胴体と首を別に転がることになった。
アリシア、すごい
そしてアデルとアレクも狼を次々と剣で切り倒していく。
「すごい、アリシアさんたち」とメアリー
「うん、すごいね」とメイジー
「さすが剣士」とミシェル
「いや、アリシアたちは、魔法使いだよ、君たちに見せるために、わざと魔法を使わない方法をしているみたいだ、いつもなら遠慮はいらない敵には、魔法を使うから」
「えっ、そうなんですか?」とメアリー
「うん」
かなり三人とも戦闘訓練をつんでいるみたいで、素早く、動くことと、群れの中にいても、常に周りを気にしながら、囲まれることなく、適度な距離を置いて戦ってる。
体力が消耗しないように、基礎魔法を展開して、周りからも気を集めている。
減った分だけ、補充もうまくいっている。
一番の敵は、体力の消耗だ。
数に対抗するなら、敵の位置も大切だが、なによりも体力の消耗が、危うくしてしまう。
体力を消耗してしまうと、俺の前世のアルベルトの時にも、剣を持ち上げることもできなかった。
剣は、結構、重たいから、握力も必要だし、それを振り回すわけだから、振れば増えるほど、握力もなくなり、剣を持つこともできなくなる。
剣は振り回すのではなく、的確に命中させないと、誰でも、剣を振り回す力はなくなる。
俺だって一緒だ、だから大規模な魔法を使う‥‥‥
もうすぐオオカミのいるエリアに到着するが、3人の冒険者はアレク、アデル、アリシアが受け持ってくれている。
今は飛行魔法を使って、空を飛んでいるけど、3人とも、すぐに空を飛ぶことになれたみたい。
速度を上げないで飛んでいるから、なんだか、すごく遅く感じる。
以前、俺が飛行魔法で飛んでいる時に、驚いたことがあるんだが、それはできるだけ早く飛んでいる時に、”ド~ンッ”て音がしたこと。
なんだか衝撃波みたいな音がして、俺は驚いて停止した。
あとでジャネットに聞いたら、音速を超えた音だと言っていた。
アリシアたちは知らなかったみたいだが、さすが神獣というところだ。
「ついたよ」と上空で滞空しながら、オオカミたちのいる場所をみている。
3人は、アデルとアレクとアリシアにつかまりながら恐る恐る、下を見る。
「うわっ、なに、あの数」とメアリーが下にいるオオカミの群れを見て言っているけど、あれっ、なんだか増えている。
俺が、こちらに飛行魔法で飛んでくる前には23頭だったはずが、今では50頭以上いる。
多分、分散して、どこかにいたんだろう。
まぁ、23頭でも50頭でも、大した差がないからいいけど。
しかし新米三人だけで行っていたら大変なことになっていただろう。
もしかして全員がオオカミに食われていたかもしれない。
俺たちは、俺とアリシア、アクレ、アデル、そして三人の新米冒険者になるから、俺たちで10頭以上のオオカミを倒せば、あとの10頭くらいは、どうだろうか。
ちょっと無理っぽいな。
上空から、魔法を使って倒せば、簡単でいいんだけど、そうすると、この子たちの経験値が変わらない。
この世界では経験することが、生き残れる可能性を広げる。
経験しても、ダメな人はいるけど、危険が逃げることを教えてくれることもある。
敵に向かうだけが、冒険じゃない。
生き残ることが冒険者だから。
50頭のオオカミを見て、俺たちは動じることはないが、三人は体の震えが見える。
「あのオオカミの中に入ってきたら、私たち、今頃、生きていないかも‥‥‥」
「うん、そうだね、メアリーちゃん、私も、そう思うよ」
冒険者ギルドの送られる情報は正確な時もあれば、そうではない時の方が多い。
魔物が出て、逃げ惑う中に数を確認しろなんて、無理なことだ。
特に大型の魔物であれば、可能だろう、しかし、オオカミの習性は群れをなすことだ。
特に頭の良い、ボスでもいれば、考えて襲うことだってあるはずだ。
本当に彼女たちがいうように、三人で、ここにきていれば大変なことが起きただろうけど、それも冒険者であれば日常茶飯事に変えられてしまう。
冒険者が依頼を受けて、帰って来れる保証はない。
だから受かられる依頼にランクがある、それは冒険者を守るランクでもある。
「どうしようか?」と俺がいうと
「やっぱり、勇者でも、あのオオカミの数は以上だから、無理ですよね‥‥‥」とメアリーがシュンと頭を下げて言う。
アレクが「あなたたちね、今、ご主人さまが言ったのは、大したことないけど、誰が、どうする?っていう意味なの」
「えっ、誰が、どうする?」なんだか、ピンときていないみたい。
「そうだね、オオカミを倒すことは簡単なんだけど、誰が、どう倒すかなんだ」
「えっ、簡単?」とメイジー
「そ、そんなに簡単ですか?」とメアリー
「うん、そうだね、なんなら、ここから魔法で攻撃してしまえば、奴らは、手が届かないし、おっと、手じゃなくて足なのか?」
「冗談を言っていないで‥‥‥指揮官なんだから」とアリシアに怒られた。
「じゃ、俺たちが、50頭近くを退治するから、君たちは、それぞれが一頭、倒してくれる、もちろん連携してだけど」
「一頭でいいんですか?」とメアリー
「いた、一頭でも私たちの実力じゃ危ないと思う」とメイジー
「一頭でも怖いよ」とミシェル
「実は、私たち、冒険者になってから、まだ、薬草採取しかしていないんです、魔物なんて、今回が初めてで‥‥‥すいません」
「いや、謝らなくていいよ、俺たちがサポートするから」と言って戦うよりも難しいサポートをすることにした。
「じゃ、アレクは、ミシェルをサポートして、アデルはメイジーをお願い、アリシアはメアリーを頼める?」
「了解」とアリシア
「あ、あのよろしくお願いします」とミシェルはアレクに頭を下げる。
「うん、こちらこそ、よろしく」
「あの、私もよろしくお願いします」とメイジーがアデルに頭を下げる。
「うん、こちらこそ」
「あの、アリシアさん、わ、私もよろしくお願いします」
「うん、しっかりサポートするから」
アリシアが「私たちがサポートするなら、クリスは?」
「あっ、俺、3頭を残して魔法で肩を助けてしまうつもり」
「あっ、いいな、私もやりたい」とアレク。
「じゃ、アレク、とアデル、君たちが上空から魔法で攻撃する?」
「あっ、それいい」
「うん、私も、それでいい」
「じゃ、下のオオカミたちに攻撃していいよ」
「やった~」
「私が先に攻撃する~」
「いや、私だよ」とアレク
「アレク、アデル、一緒に攻撃して」と俺
「は~い」と2人とも。
言い合いにならないうちに収める。
アリシアが、俺をじっ~と見ている。
なんだか、気に入らないみたいに見られている。
俺がアリシアをみると、プイッとよそを向いた。
なんなんだろうか?
もしかしてアリシアも攻撃したかったのか?
「えっと、アリシアも攻撃する?」と恐る恐る聞いてみた。
「えっ、いいの?」
やっぱり、そうだったのか?
「うん、いいよ、三人は俺が受け持つから‥‥‥
「じゃ、おねがいしようかな?」と言ってアレクとアデルとアリシアから三人の冒険者を預かり滞空している。
あらぬ誤解を招かないように、三人の冒険者に触れることなく滞空しているが、もう三人とも慣れたから、安心だ。
今からアリシアたち三人の魔法による攻撃を見ることになる。
しかし、どうしてかわからないが、三人とも剣を抜いている。
三人が剣を抜いて、上空から、オオカミたちに襲い掛かる。
「いやーっ」と気合を入れて、アリシアがオオカミ1匹に降下する。
そのオオカミは、一つだけ大きな個体、つまり群れのボスだと認識していたオオカミだ。
アレクとアデルも、違うオオカミに襲いかかる。
あっ、そうか、魔法が使えない新人冒険者たちに、剣での戦いを見せるのか?
見せると言っても上空から切り掛かることは、反則だと思うけど、アリシアが切り掛かった大きなオオカミは、首を切り落とされて、、その場に胴体と首を別に転がることになった。
アリシア、すごい
そしてアデルとアレクも狼を次々と剣で切り倒していく。
「すごい、アリシアさんたち」とメアリー
「うん、すごいね」とメイジー
「さすが剣士」とミシェル
「いや、アリシアたちは、魔法使いだよ、君たちに見せるために、わざと魔法を使わない方法をしているみたいだ、いつもなら遠慮はいらない敵には、魔法を使うから」
「えっ、そうなんですか?」とメアリー
「うん」
かなり三人とも戦闘訓練をつんでいるみたいで、素早く、動くことと、群れの中にいても、常に周りを気にしながら、囲まれることなく、適度な距離を置いて戦ってる。
体力が消耗しないように、基礎魔法を展開して、周りからも気を集めている。
減った分だけ、補充もうまくいっている。
一番の敵は、体力の消耗だ。
数に対抗するなら、敵の位置も大切だが、なによりも体力の消耗が、危うくしてしまう。
体力を消耗してしまうと、俺の前世のアルベルトの時にも、剣を持ち上げることもできなかった。
剣は、結構、重たいから、握力も必要だし、それを振り回すわけだから、振れば増えるほど、握力もなくなり、剣を持つこともできなくなる。
剣は振り回すのではなく、的確に命中させないと、誰でも、剣を振り回す力はなくなる。
俺だって一緒だ、だから大規模な魔法を使う‥‥‥
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