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それが運命というのなら#24
「すぐ診てくれるって」
電話を切ると将星に言う。
「運ぶか」
必然的に体格の良い将星が楽人を背におぶり、服がボロボロであるのに気付くと理月は自分が着ていたパーカーを楽人に着せた。
ただ事ではないのは確かだ。一体楽人に何があったのか。思い当たるとすれば、先日揉めた半グレ集団だ。だとしたら、自分に原因がある。喧嘩で自分たちには敵わないと思った連中が、弱い楽人をターゲットにしたのかもしれない。そう思うと、怒りで冷静さを失いそうになる。
下まで降り、バイクである事を思い出し、
「なんで車じゃねえんだよ」
将星をひと睨みした。
「あれは仕事場の車だ」
「どうすっか……」
当然バイクには二人しか乗れない。
「俺と楽人でタクシーか、おまえと楽人でバイクか」
「そんな状態の楽人じゃ、タクシーだと乗車拒否されねえか?」
それも言い得て妙だと思い、少し危険を伴うが楽人をバイク乗せる事にした。
「楽人! 楽人」
目を閉じている楽人の頬を軽く叩き、薄らと瞳が見えたのを確認すると、
「今からお前を病院までバイクで運ぶ。少し頑張れるか?」
そう言うと楽人は小さく頷いた。
将星の後ろに楽人を乗せると将星の腰に楽人の腕を回させ、理月は自分のベルトを外すとそれで楽人の手を固定した。
「病院分かるか?」
「ああ、分かる」
「ゆっくりな」
「分かってる。そう不安そうな顔するな」
そう言って将星は理月の頬を撫でた。
将星と楽人を見届けると、通りに出てタクシーを拾った。
病院に着き中に入ると、すでに着いていた将星が受付前の椅子に腰を下ろしていた。無言で将星の横に座った。
「今、処置してくれてる」
「ああ……」
「大丈夫だ。死ぬ傷じゃねえよ」
将星は理月の肩に手を回すと、理月の体を自分に引き寄せた。
拒む事もせず、耳から伝わってくる将星の心臓の音に耳をすました。
「終わったよ」
暫くすると処置室から瓜生が顔を出した。
理月と将星は処置室に入ると、目の前に包帯だらけの痛々しい楽人の姿が目に入った。それでも痛みは楽になったのか、楽人からは穏やかな寝息が聞こえる。
「今は鎮痛剤打って眠ってる。傷は顔面頭部打撲に肋骨骨折……」
瓜生は一つ息を吐くと、
「肛門裂傷……」
その単語に理月は言葉を失った。
「レイプ……されたみたいだ。ここの傷が一番酷かった」
理月の拳を握っていた手が小刻みに震え出した。
「本来なら警察案件で、警察に届けないといけないんだけど、彼が頑なに拒否してる」
やった犯人は直接楽人の口から聞いていない為、確証はなかったが大体の予想はつく。
「俺の……せいかもしれない……」
か細く漏れた言葉に、瓜生はキョトンとしている。
「え? なんだい?」
「オメガは絆……仲間意識が強いって聞いた事があります。楽人のあんな姿を見て、相当ショックなんだと思います」
そう言って将星は理月の肩を抱き寄せ、理月の顔を自分の胸に収めた。
「そう、同類相求ってやつだね。分かるよ、天音くん。僕も彼の姿に怒りを覚えるよ」
瓜生は楽人に目を向けると、点滴の速さを調整し始めた。
「彼は暫く入院させるから」
「宜しくお願いします」
理月は瓜生の言葉に頭を下げると、将星に肩を抱かれたまま病院を後にした。
「理月……理月、大丈夫か?」
理月は将星に名前を呼ばれて我に返る。目の前には将星のバイクが目に入り、いつの間にか病院の駐輪場に着いていた事に気付いた。
将星は理月の手を取ると、
「震えてる」
そう言って、理月を抱きしめた。
「俺のせいで、楽人が……」
目の前のある将星のTシャツを震える手できつく掴んだ。
「違う、俺がやり過ぎたんだ。理月が触られてるの見て、抑えが効かなかった」
少しの間、将星に抱きしめられていると少しずつ落ち着きを取り戻し、安心感を覚え眠気すら襲ってくる。
帰ろう、そう言って将星は理月のアパートへとバイクを走らせた。
アパートの前に着くと、
「あんまり気に病むなよ、理月」
将星はバイクのギアを入れ、発進しようとした。だが、理月は将星のブルゾンの裾を無意識に掴んでいた。その行動に自分自身も驚き、慌てて手を離した。
「わ、悪い……」
将星もそんな理月の行動に驚いたのか、目を丸くしている。
「今日も泊まっていいか?」
「……勝手にどーぞ」
尖らせた口で理月はそう言うと、将星は理月の両頬を大きな手で挟み、その理月の顔を見て笑った。
理月は部屋に入り、玄関に放り出されていた弁当が入った袋を見つけると拾い上げた。中を見ると牛丼で、見た途端腹の音が鳴った。
「温め直して食おうぜ」
レンジで温めている間、理月は味噌汁を作り将星に出してやる。
「生卵かける派?」
「ああ、もらう……」
出された味噌汁を一口啜ると、
「インスタントの味噌汁じゃねえんだな。美味い」
そう嬉しそうに言った。嬉しそうに笑う将星を見た理月は、不覚にも心臓が跳ねた。
「味噌汁なんて、誰だって作れるだろ!」
ほらよ! 照れを隠す様に卵を手渡す。
小さなテーブルを挟んで互いに向かい合い、牛丼を黙々と平らげていく。
「楽人のことだけど……」
最後の一口を飲み込むと、理月は口を開いた。
「やったのって、絶対あの半グレ集団だろうな」
将星は口に残っているのを咀嚼し飲み込むと、
「だろうな」
そう言って、味噌汁を飲み干す。
「味噌汁残ってねえの?」
そんな将星の姿に、わざとらしく大きくため息をつくと、鍋に残っている味噌汁を注ぎ将星に渡した。
(将星ってマイペースだよな……)
何となく気付いてはいたのだが、それは確信に変わった。
「俺は仇取るぞ」
「物騒なこと言うな」
「絶対あれは俺に対する見せしめだろう!? おまえは許せるのかよ! おまえがやる気なくても、俺一人でもやるからな」
将星が持っていたタバコを荒っぽく奪い取り、口に咥えた。
「許せるわけねえだろ……理月をあんな風に触りやがって。腕一本じゃ気が済むわけねぇ」
そう言った将星の目は据わっていて、理月すらもゾッとした。
「とにかく一度、楽人から話し聞いてみよう」
「明日、俺、大学終わったら楽人のとこ行ってみる。容態も気になるし」
「そうだな……理月、約束しろ」
「あ?」
「絶対、一人で動くなよ」
ギラリとした将星の目を向けられ、理月は、
「わ、分かったよ!」
そんな目を向けられてまで、一人で行動しようとはさすがの理月も思わなかった。
「あれだけ派手に動いてるって事は、バックに誰かいるのかもしれない」
「ヤクザってこと?」
タバコに火を点けると、一口大きく肺に入れた。
「おまえ、薬飲めよ」
「分かってるって!! タバコ吸ったら飲むよ!」
この妙にマイペースな将星に理月のペースを乱され、苛つきすらを覚える。
「下手に手出しすると、後々面倒な事になるかもしれない」
「もしそうだとしたら、どうすんだよ」
「俺の方でもあの半グレ集団、調べてみる。ちょっとアテがあるからよ」
そっち方面の知り合いでもいるのだろうか。この将星なら、いてもおかしくはない気がした。
将星が風呂に入ってる間に、将星が着れるものはないかクローゼットを物色した。真っ先にに目に入ったのは、三年前のあの日、将星が置いていったケルベロスのTシャツだった。当然、そんな物を出せるわけがない。互生大事に持っていたなどと将星に知られたら、恥ずかしくて合わせる顔がない。それに、単純に返す気など理月にはなかった。先日も置いていったTシャツも、今日借りたパーカーもある。だが、それらも理月は隠すようにクローゼットの奥にしまったのだった。
狭いシングルベッドに、将星と二人で眠った。将星は当然の様に理月を抱きしめると、触れるだけのキスを落とし、
「おやすみ」
そう言って理月を抱え込み目を閉じた。
そんな触れるだけのキスなんて物足りない、などと思っている気持ちが伝わらないように、理月は将星の腕の中で眠った。
電話を切ると将星に言う。
「運ぶか」
必然的に体格の良い将星が楽人を背におぶり、服がボロボロであるのに気付くと理月は自分が着ていたパーカーを楽人に着せた。
ただ事ではないのは確かだ。一体楽人に何があったのか。思い当たるとすれば、先日揉めた半グレ集団だ。だとしたら、自分に原因がある。喧嘩で自分たちには敵わないと思った連中が、弱い楽人をターゲットにしたのかもしれない。そう思うと、怒りで冷静さを失いそうになる。
下まで降り、バイクである事を思い出し、
「なんで車じゃねえんだよ」
将星をひと睨みした。
「あれは仕事場の車だ」
「どうすっか……」
当然バイクには二人しか乗れない。
「俺と楽人でタクシーか、おまえと楽人でバイクか」
「そんな状態の楽人じゃ、タクシーだと乗車拒否されねえか?」
それも言い得て妙だと思い、少し危険を伴うが楽人をバイク乗せる事にした。
「楽人! 楽人」
目を閉じている楽人の頬を軽く叩き、薄らと瞳が見えたのを確認すると、
「今からお前を病院までバイクで運ぶ。少し頑張れるか?」
そう言うと楽人は小さく頷いた。
将星の後ろに楽人を乗せると将星の腰に楽人の腕を回させ、理月は自分のベルトを外すとそれで楽人の手を固定した。
「病院分かるか?」
「ああ、分かる」
「ゆっくりな」
「分かってる。そう不安そうな顔するな」
そう言って将星は理月の頬を撫でた。
将星と楽人を見届けると、通りに出てタクシーを拾った。
病院に着き中に入ると、すでに着いていた将星が受付前の椅子に腰を下ろしていた。無言で将星の横に座った。
「今、処置してくれてる」
「ああ……」
「大丈夫だ。死ぬ傷じゃねえよ」
将星は理月の肩に手を回すと、理月の体を自分に引き寄せた。
拒む事もせず、耳から伝わってくる将星の心臓の音に耳をすました。
「終わったよ」
暫くすると処置室から瓜生が顔を出した。
理月と将星は処置室に入ると、目の前に包帯だらけの痛々しい楽人の姿が目に入った。それでも痛みは楽になったのか、楽人からは穏やかな寝息が聞こえる。
「今は鎮痛剤打って眠ってる。傷は顔面頭部打撲に肋骨骨折……」
瓜生は一つ息を吐くと、
「肛門裂傷……」
その単語に理月は言葉を失った。
「レイプ……されたみたいだ。ここの傷が一番酷かった」
理月の拳を握っていた手が小刻みに震え出した。
「本来なら警察案件で、警察に届けないといけないんだけど、彼が頑なに拒否してる」
やった犯人は直接楽人の口から聞いていない為、確証はなかったが大体の予想はつく。
「俺の……せいかもしれない……」
か細く漏れた言葉に、瓜生はキョトンとしている。
「え? なんだい?」
「オメガは絆……仲間意識が強いって聞いた事があります。楽人のあんな姿を見て、相当ショックなんだと思います」
そう言って将星は理月の肩を抱き寄せ、理月の顔を自分の胸に収めた。
「そう、同類相求ってやつだね。分かるよ、天音くん。僕も彼の姿に怒りを覚えるよ」
瓜生は楽人に目を向けると、点滴の速さを調整し始めた。
「彼は暫く入院させるから」
「宜しくお願いします」
理月は瓜生の言葉に頭を下げると、将星に肩を抱かれたまま病院を後にした。
「理月……理月、大丈夫か?」
理月は将星に名前を呼ばれて我に返る。目の前には将星のバイクが目に入り、いつの間にか病院の駐輪場に着いていた事に気付いた。
将星は理月の手を取ると、
「震えてる」
そう言って、理月を抱きしめた。
「俺のせいで、楽人が……」
目の前のある将星のTシャツを震える手できつく掴んだ。
「違う、俺がやり過ぎたんだ。理月が触られてるの見て、抑えが効かなかった」
少しの間、将星に抱きしめられていると少しずつ落ち着きを取り戻し、安心感を覚え眠気すら襲ってくる。
帰ろう、そう言って将星は理月のアパートへとバイクを走らせた。
アパートの前に着くと、
「あんまり気に病むなよ、理月」
将星はバイクのギアを入れ、発進しようとした。だが、理月は将星のブルゾンの裾を無意識に掴んでいた。その行動に自分自身も驚き、慌てて手を離した。
「わ、悪い……」
将星もそんな理月の行動に驚いたのか、目を丸くしている。
「今日も泊まっていいか?」
「……勝手にどーぞ」
尖らせた口で理月はそう言うと、将星は理月の両頬を大きな手で挟み、その理月の顔を見て笑った。
理月は部屋に入り、玄関に放り出されていた弁当が入った袋を見つけると拾い上げた。中を見ると牛丼で、見た途端腹の音が鳴った。
「温め直して食おうぜ」
レンジで温めている間、理月は味噌汁を作り将星に出してやる。
「生卵かける派?」
「ああ、もらう……」
出された味噌汁を一口啜ると、
「インスタントの味噌汁じゃねえんだな。美味い」
そう嬉しそうに言った。嬉しそうに笑う将星を見た理月は、不覚にも心臓が跳ねた。
「味噌汁なんて、誰だって作れるだろ!」
ほらよ! 照れを隠す様に卵を手渡す。
小さなテーブルを挟んで互いに向かい合い、牛丼を黙々と平らげていく。
「楽人のことだけど……」
最後の一口を飲み込むと、理月は口を開いた。
「やったのって、絶対あの半グレ集団だろうな」
将星は口に残っているのを咀嚼し飲み込むと、
「だろうな」
そう言って、味噌汁を飲み干す。
「味噌汁残ってねえの?」
そんな将星の姿に、わざとらしく大きくため息をつくと、鍋に残っている味噌汁を注ぎ将星に渡した。
(将星ってマイペースだよな……)
何となく気付いてはいたのだが、それは確信に変わった。
「俺は仇取るぞ」
「物騒なこと言うな」
「絶対あれは俺に対する見せしめだろう!? おまえは許せるのかよ! おまえがやる気なくても、俺一人でもやるからな」
将星が持っていたタバコを荒っぽく奪い取り、口に咥えた。
「許せるわけねえだろ……理月をあんな風に触りやがって。腕一本じゃ気が済むわけねぇ」
そう言った将星の目は据わっていて、理月すらもゾッとした。
「とにかく一度、楽人から話し聞いてみよう」
「明日、俺、大学終わったら楽人のとこ行ってみる。容態も気になるし」
「そうだな……理月、約束しろ」
「あ?」
「絶対、一人で動くなよ」
ギラリとした将星の目を向けられ、理月は、
「わ、分かったよ!」
そんな目を向けられてまで、一人で行動しようとはさすがの理月も思わなかった。
「あれだけ派手に動いてるって事は、バックに誰かいるのかもしれない」
「ヤクザってこと?」
タバコに火を点けると、一口大きく肺に入れた。
「おまえ、薬飲めよ」
「分かってるって!! タバコ吸ったら飲むよ!」
この妙にマイペースな将星に理月のペースを乱され、苛つきすらを覚える。
「下手に手出しすると、後々面倒な事になるかもしれない」
「もしそうだとしたら、どうすんだよ」
「俺の方でもあの半グレ集団、調べてみる。ちょっとアテがあるからよ」
そっち方面の知り合いでもいるのだろうか。この将星なら、いてもおかしくはない気がした。
将星が風呂に入ってる間に、将星が着れるものはないかクローゼットを物色した。真っ先にに目に入ったのは、三年前のあの日、将星が置いていったケルベロスのTシャツだった。当然、そんな物を出せるわけがない。互生大事に持っていたなどと将星に知られたら、恥ずかしくて合わせる顔がない。それに、単純に返す気など理月にはなかった。先日も置いていったTシャツも、今日借りたパーカーもある。だが、それらも理月は隠すようにクローゼットの奥にしまったのだった。
狭いシングルベッドに、将星と二人で眠った。将星は当然の様に理月を抱きしめると、触れるだけのキスを落とし、
「おやすみ」
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