幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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「サリーのお家で、本を見せて貰って湖と海のが違うって覚えたの!」


「そーかそーか!ルチアはまた一つ賢くなったんだなぁ。エライぞー」

シーンさんに褒められちゃった!だけど、頭をグリグリと撫でまわされて嬉しいけど、く、首が・・・うぐぐっ

「でもね、海はあんなに沢山のお水で出来ているのは分かったの。でも全部しょっぱい?ってどうして・・・」

「あーそれはな、きっと女神さまがこの世界を作る時に、うっかりして塩の壺をひっくり返したんだろうな」
「えっ?女神さまのうっかり? 嘘ついちゃ駄目!女神さまはそんな事しないもん!」

女神さまはきっと師匠みたいに、うっとりするくらい綺麗でね、キラキラで優しく微笑んでると思うの!物語にも、沢山の奇跡を起こして、世界を守ってるって書いてあるしね。そもそも平民みたいに、塩の入った壺なんてどうして持たなくっちゃいけないのかって事よね? あっ、酷い!シーンさんたら苦笑いしてるよ!もー冗談だったんでしょ!!

サリーとは、また遊ぶ約束をしたけど、そこで読んだ本にもそんな事書いてなかったよ!!

まぁそれはいいの。最近は、デッサンの時間割りじゃない時もシーンさんがいる事が増えたから、休憩の度に色々お話をしてるの。師匠も、そのやり取りを楽しそうに聞いていて、ニコニコしているからついつい報告するみたいに沢山お話しちゃう。

今は文字の読み書きの勉強が終わって休憩時間をとっているの。これも予定で決まっているから、大事って事!
書き取りはいつも以上に、頑張って丁寧に綺麗に見えるように書いていたら、物凄く褒められたのでサリーのおかげだって話をしてから、ずっとサリーの話をしていたの。
その流れで『海』の話になったの・・・・

「ルチアは、海がみてみたいですか?」
師匠が、何気なくわたしに質問した。えっ?とってもとおーーーく遠い大陸の端じゃないと見られない海?

「はい、師匠。見られるなら見てみたいです。」
うん。だって本で見た海って、色々な青色でキラキラしていて宝石みたいだったの。
その絵を思い出しながら、深く考えずに答えたんだよ!

うっかり、本当にうっかり、ここに誰がいるか忘れていたんだよ!

「そうか!ルチアは海が見たいか~!体験学習だなっ」

「え゛っ??」

何言ってるのかなシーンさんたら、そう思って振り向いた時にはすでに遅かったぁぁぁ!!



ザザーーン!

わたし、転移魔法ってなんだかあまり好きじゃないんだ・・・
胃の中がひっくり返りそうになる感じが・・・

「えっ?!」

嗅ぎなれない香がしたので、瞑っていた目を開けてみたら・・・

「きゃあーーーーー水ぅぅ!大きい水ーーっ」
「違う!ルチア、これは海だ!ちょっと偽物だけど、これが海だ!!」

わぁぁ~遠くまでキラキラしてるよ! あっ、でもここは深い青じゃなくって、綺麗な薄い青色だ・・・
びっくりして、可笑しなことを叫んじゃった気もするけど・・・

シーンさんのおかげでいつもより視線が高いので、ずーっと遠くまで見通せた。
凄いね・・今まで見た事のない景色に、感動し過ぎて言葉が出てこないってこういう事かぁって思ったの。
なんか、最近も同じこと思ってた気もするけど・・・
いや、気のせいじゃないよね・・・
そのぐらいここ最近、激しい数日を過ごしているよね!!なんだか、『凄い事』がありすぎて感覚がすこーーし可笑しなことになってると思うよ・・・ふぅ~


海から吹く風には、匂いがあるんだね。これは、しょっぱいの匂いなのかなぁ?
色々考えていたら、下に降ろされた。足元を見れば、砂?
土と砂が違うのは、迷宮の畑で教えて貰ったよ。作る野菜によって、変えないといけないんだってね。

しゃがんで、触ってみる。サラサラだ・・・そして、真っ白だね。
砂なのにこんなに綺麗なの? そして少し暖かい。お日様でポカポカになったのかな?

握ってはサラサラと落とす遊びを繰り返していたら、目の前に薄布が風にヒラヒラと揺れる天幕が立ってた。
雪の時は、重たそうな厚手の布で覆われていたけど、こっちの天幕はとても軽やかで素敵!って思った。

その薄布が翻って、中に師匠も居たのが分かって、これなら叱られないかもってほっとしたのは内緒だもん。

師匠に手招きされて、天幕に入ったら少しだけヒンヤリした。
わぁ、気持ちいい涼しさだよ!そうか、外ってちょっと暑かったんだね。

「「さてルチア、ここで何がしてみたい?」」


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