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第一章 外れスキル【レバレッジたったの1.0】
1-21 四階層のザマア
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連中から巻き上げた現在の所持金が金貨百二十枚を超えた。
俺は手持ちの金貨を全部払ってこの槍を入手したので、持っている金貨は全部奴らから召し上げたものだ。
これ、本当に貰っちゃっていいのかな。
まあ、襲ってきた剽盗共から逆に奪い取った物だしなあ。
こういう物は大概の場合、正当に取得を認められる。
俺が自分から進んで略奪した訳じゃあないし、まあいいか。
連中だって、中級冒険者チームで襲撃したのに初心者一名を相手に返り討ちに遭ったなんていったら格好がつかないだろうし、絶対に人には言えまい。
そしてブーツの上から装着する足を守る防具と、下層魔物の堅い革及び、強くて軽い特殊な防具用の金属で出来た丈夫な籠手が手に入った。
俺は、さっそくそいつを装着して具合を確かめる。
幸いな事にそれは簡易なサイズ調整機能付きの汎用サイズで、俺が使用しても簡単な調整でぴったりと装着できた。
そして、二階層でも上の階層と同様の騒動が巻き起こった。
ここでは中級冒険者が五組、そしてバージョン3・8へのスキル上昇のおまけ付きで追加の金貨が百枚ほど手に入り、合計で金貨は二百二十枚になった。
この階層の魔物コボルトが、俺達の激しい戦闘の巻き添えを食って、キイキイ言って猿のように逃げ惑っていた。
あれは、さすがに気の毒という他はないが、俺の進路を塞いだ奴らは遠慮なくブーツの先で蹴散らした。
ここで革のヘルムを入手して装着する。
戦えば戦うほど俺の防具が充実し、更に戦闘力も上がっていく。
こうなりゃあ、とことんやってやろうじゃないか。
お互いに負けたら何もかも奪われて、すってんてんになる鬼ルールの鬼ごっこだ。
こいつはもう運否天賦のゴミ同士の底辺勝負……あのサイコロだけは絶対に使っちゃいけねえシーンだな。
そして、三階層でもまた五組が襲ってきて、バージョン3.9になった。
あと一息でバージョン4.0だなあ。
また何かいいスキルが手に入るだろうか。
こいつらは先んじてこの階層までやってきている手練れのせいなのか、結構金持ちだった。
金貨二百枚を戦果に追加っと。
これで金貨の合計は四百三十枚か。
ずっしり重いので俺の動きが鈍りそうなほどだが、さすがにこれだけは捨てないぜ。
おまけに今度はミスリルの長剣をもう一本追加できた。
今まで使っていた鋼の剣は予備武装として背中に背負う。
今回入手したミスリル剣の重さや重心を確認したが、そう違和感はないのでよかった。
むしろ鋼よりも軽いため斬撃の速度は増す。
そして当然よく斬れる。
これがミスリルのいいところだ。
少々乱暴に扱っても壊れないし。
もっとも、甘く見ていると後で整備費に泣く羽目になるのだが。
うん、今日も悪くない稼ぎだ。
って、そうじゃないだろう。
ここまでの三階層だけで中級冒険者十六パーティから襲撃を受けたんだぞ。
どいつもこいつも、ふざけやがってー!
だが、ここまで来る間に俺はある事をやっていたのだ。
そして後ろから、気絶から復活して自分達の方が装備も金も剥ぎ取られていた事に気がついた、追い剥ぎ稼業中の冒険者連中は必死な形相で追いかけてきていた。
何しろ全財産を奪われたからな。
この手の怪しげな奴に限って、協会に金を預けていたりはしないものだ。
各種の悪事が露見して、被害者への賠償用に、協会へ預けていた金を没収されたりすると嫌だからな。
他の組織も信用していないらしいし。
ここが一番面倒な部分なのだが、さすがにダンジョンの中で縛っておくと魔物にやられる奴なんかもいるので、後で問題になるといけないので気絶させて転がしておくだけだ。
残りの奴らも後で起き上がってきたら、もう後には引けないので絶対に死に物狂いで追いかけてくるだろう。
その人数がなんといっても問題なのだ。
まったくもって面倒な事だが、降りかかる火の粉は払わせてもらうぜ。
「これでやっと一息つけるな」
俺はオークのいる五階層に入ってから装備の確認をした。
ここはまた広めの洞窟タイプだ。
割と広めのホールなんかもあるので、パーティでの戦闘はそういう場所で行う事が多い。
こういった地理を把握しておくのは冒険者にとって基本だ。
今いるここは五階層に下りてすぐのエントランスホールで、比較的警戒はしやすい場所だった。
通常、四階層の魔物はここへはやってこないのだ。
五階層へ初めて来たパーティなんかは、ここがお試しゾーンになる。
四階層は特殊な階層なので、さすがにあそこでの待ち伏せはなかった。
この五階層にも敵がいそうだよな。
ここまでの戦利品は金貨四百三十枚と、ミスリルの長剣が一本にミスリルのショートソードが一本、そしてミスリルの短剣が一本あった。
魔石多数に高価な上級のポーションが二十本に毒消しのポイズン・ポーションが三十本と。
おお、連中から奪っておいた背嚢一つが、魔石やアイテムでほぼいっぱいだぜ!
そしてここで俺はニヤリっと笑った。
アイテムの中に『毒虫除け』が八十個ほどある。
これは一つ残らず全部奪っておいたのだ。
毒消しポーションと合わせて。これが俺の企んでいた策だった。
上階から聞こえてきた悲鳴に俺は思わずほくそ笑んだ。
「ざまあ。
欲の皮をつっぱらせたからそうなるんだ。
四回層、猛毒蜂のゾーンに突っ込む前に毒虫除けや毒消しのチェックを忘れるとは、新人にも劣る馬鹿どもめ。
連中も相当頭に来ているから、そうなっているだろうなとは思っていたのだが、これまた案の定だ」
俺は手持ちの金貨を全部払ってこの槍を入手したので、持っている金貨は全部奴らから召し上げたものだ。
これ、本当に貰っちゃっていいのかな。
まあ、襲ってきた剽盗共から逆に奪い取った物だしなあ。
こういう物は大概の場合、正当に取得を認められる。
俺が自分から進んで略奪した訳じゃあないし、まあいいか。
連中だって、中級冒険者チームで襲撃したのに初心者一名を相手に返り討ちに遭ったなんていったら格好がつかないだろうし、絶対に人には言えまい。
そしてブーツの上から装着する足を守る防具と、下層魔物の堅い革及び、強くて軽い特殊な防具用の金属で出来た丈夫な籠手が手に入った。
俺は、さっそくそいつを装着して具合を確かめる。
幸いな事にそれは簡易なサイズ調整機能付きの汎用サイズで、俺が使用しても簡単な調整でぴったりと装着できた。
そして、二階層でも上の階層と同様の騒動が巻き起こった。
ここでは中級冒険者が五組、そしてバージョン3・8へのスキル上昇のおまけ付きで追加の金貨が百枚ほど手に入り、合計で金貨は二百二十枚になった。
この階層の魔物コボルトが、俺達の激しい戦闘の巻き添えを食って、キイキイ言って猿のように逃げ惑っていた。
あれは、さすがに気の毒という他はないが、俺の進路を塞いだ奴らは遠慮なくブーツの先で蹴散らした。
ここで革のヘルムを入手して装着する。
戦えば戦うほど俺の防具が充実し、更に戦闘力も上がっていく。
こうなりゃあ、とことんやってやろうじゃないか。
お互いに負けたら何もかも奪われて、すってんてんになる鬼ルールの鬼ごっこだ。
こいつはもう運否天賦のゴミ同士の底辺勝負……あのサイコロだけは絶対に使っちゃいけねえシーンだな。
そして、三階層でもまた五組が襲ってきて、バージョン3.9になった。
あと一息でバージョン4.0だなあ。
また何かいいスキルが手に入るだろうか。
こいつらは先んじてこの階層までやってきている手練れのせいなのか、結構金持ちだった。
金貨二百枚を戦果に追加っと。
これで金貨の合計は四百三十枚か。
ずっしり重いので俺の動きが鈍りそうなほどだが、さすがにこれだけは捨てないぜ。
おまけに今度はミスリルの長剣をもう一本追加できた。
今まで使っていた鋼の剣は予備武装として背中に背負う。
今回入手したミスリル剣の重さや重心を確認したが、そう違和感はないのでよかった。
むしろ鋼よりも軽いため斬撃の速度は増す。
そして当然よく斬れる。
これがミスリルのいいところだ。
少々乱暴に扱っても壊れないし。
もっとも、甘く見ていると後で整備費に泣く羽目になるのだが。
うん、今日も悪くない稼ぎだ。
って、そうじゃないだろう。
ここまでの三階層だけで中級冒険者十六パーティから襲撃を受けたんだぞ。
どいつもこいつも、ふざけやがってー!
だが、ここまで来る間に俺はある事をやっていたのだ。
そして後ろから、気絶から復活して自分達の方が装備も金も剥ぎ取られていた事に気がついた、追い剥ぎ稼業中の冒険者連中は必死な形相で追いかけてきていた。
何しろ全財産を奪われたからな。
この手の怪しげな奴に限って、協会に金を預けていたりはしないものだ。
各種の悪事が露見して、被害者への賠償用に、協会へ預けていた金を没収されたりすると嫌だからな。
他の組織も信用していないらしいし。
ここが一番面倒な部分なのだが、さすがにダンジョンの中で縛っておくと魔物にやられる奴なんかもいるので、後で問題になるといけないので気絶させて転がしておくだけだ。
残りの奴らも後で起き上がってきたら、もう後には引けないので絶対に死に物狂いで追いかけてくるだろう。
その人数がなんといっても問題なのだ。
まったくもって面倒な事だが、降りかかる火の粉は払わせてもらうぜ。
「これでやっと一息つけるな」
俺はオークのいる五階層に入ってから装備の確認をした。
ここはまた広めの洞窟タイプだ。
割と広めのホールなんかもあるので、パーティでの戦闘はそういう場所で行う事が多い。
こういった地理を把握しておくのは冒険者にとって基本だ。
今いるここは五階層に下りてすぐのエントランスホールで、比較的警戒はしやすい場所だった。
通常、四階層の魔物はここへはやってこないのだ。
五階層へ初めて来たパーティなんかは、ここがお試しゾーンになる。
四階層は特殊な階層なので、さすがにあそこでの待ち伏せはなかった。
この五階層にも敵がいそうだよな。
ここまでの戦利品は金貨四百三十枚と、ミスリルの長剣が一本にミスリルのショートソードが一本、そしてミスリルの短剣が一本あった。
魔石多数に高価な上級のポーションが二十本に毒消しのポイズン・ポーションが三十本と。
おお、連中から奪っておいた背嚢一つが、魔石やアイテムでほぼいっぱいだぜ!
そしてここで俺はニヤリっと笑った。
アイテムの中に『毒虫除け』が八十個ほどある。
これは一つ残らず全部奪っておいたのだ。
毒消しポーションと合わせて。これが俺の企んでいた策だった。
上階から聞こえてきた悲鳴に俺は思わずほくそ笑んだ。
「ざまあ。
欲の皮をつっぱらせたからそうなるんだ。
四回層、猛毒蜂のゾーンに突っ込む前に毒虫除けや毒消しのチェックを忘れるとは、新人にも劣る馬鹿どもめ。
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