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第一章 渡り人
1-28 降り立つもの
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「小僧」
「ああ」
やっと、お出ましなのかよ。野郎、待たせやがって。女に待たされるのなら慣れているんだけどね。
そして竪穴の上方で煌めいた眩しい光。すべては予定通りだ。
「きゃっ。な、何?」
「敵?」
そして、天井から降り注いだ緑の血の雨と肉片。そして続けて俺は奴らの退路を断った。
おや叔父さんったら。アリエスを引き寄せて格好良くマントで庇ってる。余裕があるなあ。まあアリエスは可愛いからな。仕方がない、叔父さんになら、あのふかふか巨乳も譲るぜ。
「な⁉」
「やだ!」
庇ってもらえなかった女性陣から悲鳴が上がる。
シーフのくせに油断していたね、アイサ。アネッサは俺と一緒の場所にいるので、血のスコールは免れた。この肝の太いお姉さんなら、頭からかぶっていても顔色一つ変えないかもしれないけど。
マリアは俺の仕掛けたトラップを知っているので、血の雨はしっかりと雨宿りできている。敵を騙すには、まず味方から。マリアしか俺の作戦は知らない。というか彼女の協力があってこその作戦なのだ。精霊使いのエルフのね。
「坊主~、手荒いなあ」
同じく緑色に着色されて文句を垂れる休息中の駄ロバ。寝ていた分、こいつが一番被害大きいな。
「ふん。手段なんか構っていられるかよ」
「おるぞえ」
俺達の軽口を断ち切るようなタイミングで、マリアから一言あった。
「ありがたいね」
何がいるって? もちろん、お目当ての首に決まっているさ。
この場所は少し面白い構造になっている。だから叔父さんはここに逃げ込んだ。もしかしたらとは思っていたのだが。
岩だらけの丈夫な山の手の、大きめの断崖絶壁で手掛かりの無い竪穴。そして、口が細長くて、今俺達がいる底の部分が広くなっている、まるでフラスコのような形をしているのだ。
そしてその底は外に開けていて、ゴブリンどもと対峙しているのだ。入り口さえ守っていれば、上から来た奴は勝手に穴の中で落ちて死ぬ。普通なら。
「もしかして、上からの奇襲?」
「こんな断崖になった竪穴から? 気配がなかったのに」
「それはそうさ。今、風魔法でミンチにしてやったこいつらは全員メイジだ。ただ一匹を除いてはな。部隊の隠蔽と同じ理屈さ。だから、そいつらが何かの魔法で壁面を移動しているんだろう」
「そのうちの一匹が賢者……か」
十分な補給と充電が終わったらしい俺のロバも、余計な装備を放り捨て、片手剣を構え直した。
こうしてみると、こいつもスラっとして男前だな。筋肉も十分だし。体付きも生前の俺にどこか似ている気がする。
俺の方が腰は低くて金持ちで、女にもてたけどね。素の腕っぷしでは、こいつにはさすがに叶わないだろうな。
「この血の雨の主は、俺の暗殺部隊なのさ。俺さえ殺せば勝ちだと彼らは判断した。だから、ゴブリンキングなんかは全部が使い捨て。リーダーどもも、その盾となる消耗品に過ぎない。
本来なら部隊を守るはずのゴブリンメイジをすべて俺の暗殺部隊に回した。そして暗殺も賢者自らきたのさ。まったく見上げたもんだぜ。このゴブリンの大集団を王国、賢者を王に見立ててみろよ。人間には理解できないような在り方だ」
「ありえねえな。貴族全部が使い捨ての盾で、魔法使いだけで構成された暗殺部隊を仕切るのが王だと。王がやられちまったら、国丸ごとがお終いじゃねえかよ。人民は、ほぼ全滅しているしな。普通はそこまでいったら人民だって逃げるわさ」
「それが奴らの強さなんだよ。雑魚だからってゴブリンは放っておいちゃいけないんだよ、ストーガ。わかったら、今度からゴブリン見かけたらザクザクにぶった切っておけよ。お前って、そういうところは結構手を抜いていそう」
俺の手厳しい指摘に思わず苦笑いするストーガ。ふん、図星だったか。
「さて、アンソニー坊。そろそろ終わりにして村に帰るかの」
「そうしますか。じゃあ、もう奴を中に入れていいですか?」
「よかろう」
「へえ、賢者なんて初めて拝むわねえ」
残りの平メンバー三人は、これから何が起こるのかよくわかっていないようだ。俺は首を竦めて、それを行った。
罠として張っておいた『風の刃』の下側を解除したのだ。そして降り立った奴。そして再び緑色の雨が降った。
奴に続いて下へ降り立とうとしたメイジどもが、俺が竪穴の底に即座に張り直した『風の刃』の円盤で刻まれたのだ。
そして俺は上側に蓋として張ってあった『風の刃』を下までエレベータのように降ろした。エレベータの底で、二枚の『風の刃』のディスポーザーに挟まれて最後の緑のスコールが降った。下の奴らは俺が最後の一兵まで始末し終えたから、今ので賢者以外のゴブリンは最後だ。
「坊主は、随分と回りくどい事をするんだな」
そこに静かに立ち、感慨深く自分の最後の舞台が全滅したのを見上げている、全長5メートルにもなる怪物を見ながらストーガは唸った。
「いろいろと問題があってさ。まず、そいつを逃がさないようにしないといけなくてね。生憎、まだメイジがたくさん生き残っていたから『風の刃』のリソースが足りなくて。
迂闊な事をすると賢者だけが逃げちまう。考えてみろよ。そこの怪物が、もっともっと、そう有り得ないくらいの巨大な怪物にまで育つんだぜ」
その見上げるような怪物と、さほど広くもないこの天然の要害のような場所で対峙する一同は身を震わせた。
「はは、このサイズのうちに戦わせていただけるのは幸いですっ、てか」
ストーガは苦虫を噛みしめながら、そいつの戦力を測っているようだった。
「そういう話。苦労したんだぜ、おびき寄せるのは。マリアに精霊達を使ってもらって上手におびき寄せたんだ。エルフだけの必殺技さ。森を荒らされて精霊達も怒っているのさ。俺にはわかる。
それに俺やアイサでも奴らの位置は感知できないから、その辺も精霊使い様にお任せさ。こいつが先頭切って攻めてくる性格で助かったぜ、本当によ。
おかしなもんさ、あんなに用心深かったのにな。自ら、この縦穴に入ってきやがった。どうしても俺を殺したいらしい。
あとはもう一枚魔法で竪穴の上に蓋をすればいいんだ。そこからは器用に遠隔操作で発動させた『フラッシュ』で、目眩ましをしてメイジを叩き落とした。断崖絶壁だからな。
俺のスキルは、敵の数が減ればリソースの関係から一体当たりの威力は増す。奴らも余計に外へ逃げ出し辛くなる。
もとより、そこの賢者は逃げるつもりはないらしかったが。じっと下の魔法の傍で降りるチャンスを伺っていた。隙を見て、残りのメイジを犠牲にして魔法障壁の威力を落とし、風魔法の障壁を強硬突破するつもりだったか。
あの障壁では奴自身の侵入そのものは防げないしな。俺は奴が中に入りやすいように、ずっと背を向けていたんだが、そいつはちっとも入ってこないし。とうとう、下の連中を全滅させる方が早かったというわけさ」
まるで俺の台詞を聞き終えたかったというようなタイミングで突然に奴は吠えた。とてつもなく禍々しく、そして誇り高く。まだまだやる気だ。
「ああ」
やっと、お出ましなのかよ。野郎、待たせやがって。女に待たされるのなら慣れているんだけどね。
そして竪穴の上方で煌めいた眩しい光。すべては予定通りだ。
「きゃっ。な、何?」
「敵?」
そして、天井から降り注いだ緑の血の雨と肉片。そして続けて俺は奴らの退路を断った。
おや叔父さんったら。アリエスを引き寄せて格好良くマントで庇ってる。余裕があるなあ。まあアリエスは可愛いからな。仕方がない、叔父さんになら、あのふかふか巨乳も譲るぜ。
「な⁉」
「やだ!」
庇ってもらえなかった女性陣から悲鳴が上がる。
シーフのくせに油断していたね、アイサ。アネッサは俺と一緒の場所にいるので、血のスコールは免れた。この肝の太いお姉さんなら、頭からかぶっていても顔色一つ変えないかもしれないけど。
マリアは俺の仕掛けたトラップを知っているので、血の雨はしっかりと雨宿りできている。敵を騙すには、まず味方から。マリアしか俺の作戦は知らない。というか彼女の協力があってこその作戦なのだ。精霊使いのエルフのね。
「坊主~、手荒いなあ」
同じく緑色に着色されて文句を垂れる休息中の駄ロバ。寝ていた分、こいつが一番被害大きいな。
「ふん。手段なんか構っていられるかよ」
「おるぞえ」
俺達の軽口を断ち切るようなタイミングで、マリアから一言あった。
「ありがたいね」
何がいるって? もちろん、お目当ての首に決まっているさ。
この場所は少し面白い構造になっている。だから叔父さんはここに逃げ込んだ。もしかしたらとは思っていたのだが。
岩だらけの丈夫な山の手の、大きめの断崖絶壁で手掛かりの無い竪穴。そして、口が細長くて、今俺達がいる底の部分が広くなっている、まるでフラスコのような形をしているのだ。
そしてその底は外に開けていて、ゴブリンどもと対峙しているのだ。入り口さえ守っていれば、上から来た奴は勝手に穴の中で落ちて死ぬ。普通なら。
「もしかして、上からの奇襲?」
「こんな断崖になった竪穴から? 気配がなかったのに」
「それはそうさ。今、風魔法でミンチにしてやったこいつらは全員メイジだ。ただ一匹を除いてはな。部隊の隠蔽と同じ理屈さ。だから、そいつらが何かの魔法で壁面を移動しているんだろう」
「そのうちの一匹が賢者……か」
十分な補給と充電が終わったらしい俺のロバも、余計な装備を放り捨て、片手剣を構え直した。
こうしてみると、こいつもスラっとして男前だな。筋肉も十分だし。体付きも生前の俺にどこか似ている気がする。
俺の方が腰は低くて金持ちで、女にもてたけどね。素の腕っぷしでは、こいつにはさすがに叶わないだろうな。
「この血の雨の主は、俺の暗殺部隊なのさ。俺さえ殺せば勝ちだと彼らは判断した。だから、ゴブリンキングなんかは全部が使い捨て。リーダーどもも、その盾となる消耗品に過ぎない。
本来なら部隊を守るはずのゴブリンメイジをすべて俺の暗殺部隊に回した。そして暗殺も賢者自らきたのさ。まったく見上げたもんだぜ。このゴブリンの大集団を王国、賢者を王に見立ててみろよ。人間には理解できないような在り方だ」
「ありえねえな。貴族全部が使い捨ての盾で、魔法使いだけで構成された暗殺部隊を仕切るのが王だと。王がやられちまったら、国丸ごとがお終いじゃねえかよ。人民は、ほぼ全滅しているしな。普通はそこまでいったら人民だって逃げるわさ」
「それが奴らの強さなんだよ。雑魚だからってゴブリンは放っておいちゃいけないんだよ、ストーガ。わかったら、今度からゴブリン見かけたらザクザクにぶった切っておけよ。お前って、そういうところは結構手を抜いていそう」
俺の手厳しい指摘に思わず苦笑いするストーガ。ふん、図星だったか。
「さて、アンソニー坊。そろそろ終わりにして村に帰るかの」
「そうしますか。じゃあ、もう奴を中に入れていいですか?」
「よかろう」
「へえ、賢者なんて初めて拝むわねえ」
残りの平メンバー三人は、これから何が起こるのかよくわかっていないようだ。俺は首を竦めて、それを行った。
罠として張っておいた『風の刃』の下側を解除したのだ。そして降り立った奴。そして再び緑色の雨が降った。
奴に続いて下へ降り立とうとしたメイジどもが、俺が竪穴の底に即座に張り直した『風の刃』の円盤で刻まれたのだ。
そして俺は上側に蓋として張ってあった『風の刃』を下までエレベータのように降ろした。エレベータの底で、二枚の『風の刃』のディスポーザーに挟まれて最後の緑のスコールが降った。下の奴らは俺が最後の一兵まで始末し終えたから、今ので賢者以外のゴブリンは最後だ。
「坊主は、随分と回りくどい事をするんだな」
そこに静かに立ち、感慨深く自分の最後の舞台が全滅したのを見上げている、全長5メートルにもなる怪物を見ながらストーガは唸った。
「いろいろと問題があってさ。まず、そいつを逃がさないようにしないといけなくてね。生憎、まだメイジがたくさん生き残っていたから『風の刃』のリソースが足りなくて。
迂闊な事をすると賢者だけが逃げちまう。考えてみろよ。そこの怪物が、もっともっと、そう有り得ないくらいの巨大な怪物にまで育つんだぜ」
その見上げるような怪物と、さほど広くもないこの天然の要害のような場所で対峙する一同は身を震わせた。
「はは、このサイズのうちに戦わせていただけるのは幸いですっ、てか」
ストーガは苦虫を噛みしめながら、そいつの戦力を測っているようだった。
「そういう話。苦労したんだぜ、おびき寄せるのは。マリアに精霊達を使ってもらって上手におびき寄せたんだ。エルフだけの必殺技さ。森を荒らされて精霊達も怒っているのさ。俺にはわかる。
それに俺やアイサでも奴らの位置は感知できないから、その辺も精霊使い様にお任せさ。こいつが先頭切って攻めてくる性格で助かったぜ、本当によ。
おかしなもんさ、あんなに用心深かったのにな。自ら、この縦穴に入ってきやがった。どうしても俺を殺したいらしい。
あとはもう一枚魔法で竪穴の上に蓋をすればいいんだ。そこからは器用に遠隔操作で発動させた『フラッシュ』で、目眩ましをしてメイジを叩き落とした。断崖絶壁だからな。
俺のスキルは、敵の数が減ればリソースの関係から一体当たりの威力は増す。奴らも余計に外へ逃げ出し辛くなる。
もとより、そこの賢者は逃げるつもりはないらしかったが。じっと下の魔法の傍で降りるチャンスを伺っていた。隙を見て、残りのメイジを犠牲にして魔法障壁の威力を落とし、風魔法の障壁を強硬突破するつもりだったか。
あの障壁では奴自身の侵入そのものは防げないしな。俺は奴が中に入りやすいように、ずっと背を向けていたんだが、そいつはちっとも入ってこないし。とうとう、下の連中を全滅させる方が早かったというわけさ」
まるで俺の台詞を聞き終えたかったというようなタイミングで突然に奴は吠えた。とてつもなく禍々しく、そして誇り高く。まだまだやる気だ。
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