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第二章 王都へ
2-4 別れ
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そこからはまた夢の時間だった。多くの馬車が広い街道を埋め尽くし、王都の門を潜り抜けていく。
おそらく他の門も同様の光景なのだろう。フラムからきただろう馬車がキャラバンを組み、他にも豪華な乗用馬車が立ち並ぶ
。
俺はうっとりと、その光景を眺めていた。そして御者さんに聞いた。
「門での積み荷のチェックとかはないんですね」
「まあ戦時下ではないからね。この通行量をいちいち止めていたらキリがない。何か怪しい動きでもあれば、またその時は警戒も厳重になるさ。わしらには迷惑以外の何物でもないのだが」
通過時に魔法や魔道具によるチェックがあるのかもしれないな。おかしなものが通過すると引っ掛かるようになっているのかもしれない。俺はちゃんと通れたけれども。
「ねえ、アンソニー。入り口でこれだよ。王都は華やかだなあ。でも物価は高そうだよねー」
ミョンデ姉は、フラムの町の人形を思い出したのだ。うん、ちょっといい奴だとあれを軽く超えちゃうはずだ。高いアンティーク品だと十倍くらい、いっちゃいそうだ。
「まあねー。くっそ、もっと金の算段をしてくるのだったか。正直、王都の物価を舐めてたぜ。はっ、今からでも遅くない。軍団を街道に配置して盗賊狩りを!」
「やめんか。お土産はなんとか工面してやる。頼むから大人しくしておれ」
客室から伯爵が煩い。ちっ、言質は取ったからな。
そのうちボイスレコーダーのような魔道具を作らせたい。この世界では、子供の言う事など、いつでも反故にできるとか思われているかもしれないしね。そういうスキルがどこかにないものだろうか。
大通りを進む馬車。ここは華やかな商会が軒を並べており、それぞれが大きな倉庫も持っているようだ。
十メートルくらいある建物が軒を並べ、奥の方に馬車が回れるようになっているみたいだ。商会自体が運送会社と倉庫会社を兼ねているようだった。
やがて、馬車はそのうちの比較的大きなものの前で止まった。豪華という感じではなく、質実剛健、実用一転張りって雰囲気かな。
「ついたわ、ここがうちの商会よ。こっちへ来てちょうだい。約束の報酬を払うわ」
スカーレット嬢の後についていこうとした俺達を、ロザンナが呼び止めた。
「お前達、感謝するぞ。あの事件でお嬢様は大きな心の傷を負った。お前達がいてくれたおかげで、それも最小限となった。だが辛いのはこれからだ。亡くなった冒険者の家族にも伝えねばならん」
スカーレット……。もし、俺が大人の男なら肩を抱いてやる事もできるが、体は大きくても二歳児だからな。なにせ、一緒にお風呂に入れられちゃうくらいなんだから。
そして俺とミョンデ姉は、彼女の後をついていき、お茶を出してもらって子供用の椅子に座って待った。やがて彼女は例の魔法金貨を持ってきてくれ、革の袋に入れてくれて渡してくれた。
「はい。ありがとうね、二人とも」
俺達も彼女にキュっと捕まって、しがみ付きながら言った。
「スカーレットも元気出してね」
「ずっと忘れないよ」
彼女は一瞬ポカンとしたようだったが、笑顔になりしゃがんで俺達を、その豊かな胸に抱きしめてくれた。
「ありがとう。アンソニー、小さな勇者。あなたの人生が輝くものでありますように」
そう言って彼女は俺の額にキスをしてくれた。
「さあ、伯爵がお待ちよ」
そう言って彼女はそっと俺達の背中を押してくれた。
これから彼女は厳しい後始末が待っているのだ。俺達が一緒にいた事が、彼女にとって勇気となりえるだろうか。
世界とやら、願わくは、彼女に今少しの福音を。俺は電磁誘導のスキルを駆使し、彼女のDNAにそっと『今少しの幸運』のスキルを仕込んでみた。
これはあるギャンブラーが持っていたものがスキル・ファイル化されたものなのだ。DNAの奥底に隠れてしまうものではなく、俺が誰かから掠めて持っているアクティブ・ファイルなので他人に仕込んだ時にも活用しやすいものなのだ。
大きな幸運を手にしようとすると大変な労力や見返りが要る。だが、ここぞという時にほんの僅かな幸運を無理なく乗せるスキルなのだ。これが案外と馬鹿にならない。
そして彼女にキーワードを渡した。
「ねえ、スカーレット。もし、もしあなたが少しばかりの幸運を、少しばかりの勇気が欲しいと思ったら、この言葉をそっと口に出して。アンソニー、と。
そうしたら、僕は【きっとあなたの力になれる】と思うから。いつも一緒にはいてあげられないかもしれないけれど、僕は【いつもあなたと一緒にいる】から」
そう、小さな幸運を分子記号に詰め込んだ、愛と勇気のアンソニー・ファイルがな。彼女はまたも俺の頭を抱え込んで、そして軽く揺すった。
「もう。アンソニーってば、本当におませね。でもありがとう」
「ミョンデも一緒だよ、スカーレット」
お姉ちゃん、あんたは気持ちだけだよな。だが、彼女が嬉しそうだからいいか。
そして俺達は伯爵に連れられて、ベネディクト商会を去った。
◆◇◆◇◆
「スカーレット、元気をお出し。まだ私が一緒にいるよ」
「ありがとう。ロザンナ。でも、あの子達の事を思い出すだけで、心が温かくなって勇気が湧くのよ。アンソニー」
さっそくファイルが解凍され、活動を開始した。本当に僅かな幸運といえども、タイミングよく乗ると大きな出来事が起きたりする。
フラムに運ばれた荷物は、大手商会に渡されたが、元々高額商品だった特殊な香辛料・遠方で産出する珍しい鉱石・遠方から届く滅多に入らない高価な布地・需要は多いがなかなか入手しない珍しい魔物素材などだった。
それが何か、ぎりぎり境目のところにあったものが、カチンと嵌ったように高値の方に傾いた。利益二割乗せで取引が終了したようだ。
スカーレットは、冒険者の家族のためにお金を出したいと考えていたのだが、父親は簡単に許してくれないだろうと思っていた。
冒険者に支払われるお金は契約に従い、既に払い込み済みなのだ。例え死んでしまったとしても、通常はそれ以上払われたりはしない。
通常であれば、彼女の父親はこれ以上出してはくれないだろう。だが、小さな幸運はまだ続いたのだ。
父親は神経痛に悩まされていたのだが、何故かこの日はみるみるうちに具合がよくなり、期限も鰻上りだったのだ。彼女の申し出は、相場の高騰と相まって、快く父親に受け入れられたのだった!
スカーレットは、もう夢ではないかと思い、大喜びであったのだが、もちろんこのスキルはただではない。
ただで、このような現象が起きるはずがないのだ。このスキル、誰かが代償を支払う事になっているのだ。だからこそ、小さなスキルなのに、このような事を為すのだから。
今回の支払者はロザンナ。なぜか、彼女碌な目に遭っていない。お金は落とすし、何もないところで滑ってしまい、見事にすっころんだ。
スカートは履かない習慣なので下着をご披露する羽目にはならなかったのだが、腰はしたたかに打ち付けた。
「何故、私ばかり⁉」
言っても無駄である。彼女は今回運気がぎりぎりのところにあったのだ。
そして、ズドンっと境目を越えてしまった。だが、それだけなの事なのである。元が小さな幸運を引き起こすための対価なので、その類の災難で済んでいるのだ。実に幸いな事であった。
一人でまとめて払っているので難儀なだけなのだ。そして、彼女の災難は今しばらくの間、続くのであった。合掌。
おそらく他の門も同様の光景なのだろう。フラムからきただろう馬車がキャラバンを組み、他にも豪華な乗用馬車が立ち並ぶ
。
俺はうっとりと、その光景を眺めていた。そして御者さんに聞いた。
「門での積み荷のチェックとかはないんですね」
「まあ戦時下ではないからね。この通行量をいちいち止めていたらキリがない。何か怪しい動きでもあれば、またその時は警戒も厳重になるさ。わしらには迷惑以外の何物でもないのだが」
通過時に魔法や魔道具によるチェックがあるのかもしれないな。おかしなものが通過すると引っ掛かるようになっているのかもしれない。俺はちゃんと通れたけれども。
「ねえ、アンソニー。入り口でこれだよ。王都は華やかだなあ。でも物価は高そうだよねー」
ミョンデ姉は、フラムの町の人形を思い出したのだ。うん、ちょっといい奴だとあれを軽く超えちゃうはずだ。高いアンティーク品だと十倍くらい、いっちゃいそうだ。
「まあねー。くっそ、もっと金の算段をしてくるのだったか。正直、王都の物価を舐めてたぜ。はっ、今からでも遅くない。軍団を街道に配置して盗賊狩りを!」
「やめんか。お土産はなんとか工面してやる。頼むから大人しくしておれ」
客室から伯爵が煩い。ちっ、言質は取ったからな。
そのうちボイスレコーダーのような魔道具を作らせたい。この世界では、子供の言う事など、いつでも反故にできるとか思われているかもしれないしね。そういうスキルがどこかにないものだろうか。
大通りを進む馬車。ここは華やかな商会が軒を並べており、それぞれが大きな倉庫も持っているようだ。
十メートルくらいある建物が軒を並べ、奥の方に馬車が回れるようになっているみたいだ。商会自体が運送会社と倉庫会社を兼ねているようだった。
やがて、馬車はそのうちの比較的大きなものの前で止まった。豪華という感じではなく、質実剛健、実用一転張りって雰囲気かな。
「ついたわ、ここがうちの商会よ。こっちへ来てちょうだい。約束の報酬を払うわ」
スカーレット嬢の後についていこうとした俺達を、ロザンナが呼び止めた。
「お前達、感謝するぞ。あの事件でお嬢様は大きな心の傷を負った。お前達がいてくれたおかげで、それも最小限となった。だが辛いのはこれからだ。亡くなった冒険者の家族にも伝えねばならん」
スカーレット……。もし、俺が大人の男なら肩を抱いてやる事もできるが、体は大きくても二歳児だからな。なにせ、一緒にお風呂に入れられちゃうくらいなんだから。
そして俺とミョンデ姉は、彼女の後をついていき、お茶を出してもらって子供用の椅子に座って待った。やがて彼女は例の魔法金貨を持ってきてくれ、革の袋に入れてくれて渡してくれた。
「はい。ありがとうね、二人とも」
俺達も彼女にキュっと捕まって、しがみ付きながら言った。
「スカーレットも元気出してね」
「ずっと忘れないよ」
彼女は一瞬ポカンとしたようだったが、笑顔になりしゃがんで俺達を、その豊かな胸に抱きしめてくれた。
「ありがとう。アンソニー、小さな勇者。あなたの人生が輝くものでありますように」
そう言って彼女は俺の額にキスをしてくれた。
「さあ、伯爵がお待ちよ」
そう言って彼女はそっと俺達の背中を押してくれた。
これから彼女は厳しい後始末が待っているのだ。俺達が一緒にいた事が、彼女にとって勇気となりえるだろうか。
世界とやら、願わくは、彼女に今少しの福音を。俺は電磁誘導のスキルを駆使し、彼女のDNAにそっと『今少しの幸運』のスキルを仕込んでみた。
これはあるギャンブラーが持っていたものがスキル・ファイル化されたものなのだ。DNAの奥底に隠れてしまうものではなく、俺が誰かから掠めて持っているアクティブ・ファイルなので他人に仕込んだ時にも活用しやすいものなのだ。
大きな幸運を手にしようとすると大変な労力や見返りが要る。だが、ここぞという時にほんの僅かな幸運を無理なく乗せるスキルなのだ。これが案外と馬鹿にならない。
そして彼女にキーワードを渡した。
「ねえ、スカーレット。もし、もしあなたが少しばかりの幸運を、少しばかりの勇気が欲しいと思ったら、この言葉をそっと口に出して。アンソニー、と。
そうしたら、僕は【きっとあなたの力になれる】と思うから。いつも一緒にはいてあげられないかもしれないけれど、僕は【いつもあなたと一緒にいる】から」
そう、小さな幸運を分子記号に詰め込んだ、愛と勇気のアンソニー・ファイルがな。彼女はまたも俺の頭を抱え込んで、そして軽く揺すった。
「もう。アンソニーってば、本当におませね。でもありがとう」
「ミョンデも一緒だよ、スカーレット」
お姉ちゃん、あんたは気持ちだけだよな。だが、彼女が嬉しそうだからいいか。
そして俺達は伯爵に連れられて、ベネディクト商会を去った。
◆◇◆◇◆
「スカーレット、元気をお出し。まだ私が一緒にいるよ」
「ありがとう。ロザンナ。でも、あの子達の事を思い出すだけで、心が温かくなって勇気が湧くのよ。アンソニー」
さっそくファイルが解凍され、活動を開始した。本当に僅かな幸運といえども、タイミングよく乗ると大きな出来事が起きたりする。
フラムに運ばれた荷物は、大手商会に渡されたが、元々高額商品だった特殊な香辛料・遠方で産出する珍しい鉱石・遠方から届く滅多に入らない高価な布地・需要は多いがなかなか入手しない珍しい魔物素材などだった。
それが何か、ぎりぎり境目のところにあったものが、カチンと嵌ったように高値の方に傾いた。利益二割乗せで取引が終了したようだ。
スカーレットは、冒険者の家族のためにお金を出したいと考えていたのだが、父親は簡単に許してくれないだろうと思っていた。
冒険者に支払われるお金は契約に従い、既に払い込み済みなのだ。例え死んでしまったとしても、通常はそれ以上払われたりはしない。
通常であれば、彼女の父親はこれ以上出してはくれないだろう。だが、小さな幸運はまだ続いたのだ。
父親は神経痛に悩まされていたのだが、何故かこの日はみるみるうちに具合がよくなり、期限も鰻上りだったのだ。彼女の申し出は、相場の高騰と相まって、快く父親に受け入れられたのだった!
スカーレットは、もう夢ではないかと思い、大喜びであったのだが、もちろんこのスキルはただではない。
ただで、このような現象が起きるはずがないのだ。このスキル、誰かが代償を支払う事になっているのだ。だからこそ、小さなスキルなのに、このような事を為すのだから。
今回の支払者はロザンナ。なぜか、彼女碌な目に遭っていない。お金は落とすし、何もないところで滑ってしまい、見事にすっころんだ。
スカートは履かない習慣なので下着をご披露する羽目にはならなかったのだが、腰はしたたかに打ち付けた。
「何故、私ばかり⁉」
言っても無駄である。彼女は今回運気がぎりぎりのところにあったのだ。
そして、ズドンっと境目を越えてしまった。だが、それだけなの事なのである。元が小さな幸運を引き起こすための対価なので、その類の災難で済んでいるのだ。実に幸いな事であった。
一人でまとめて払っているので難儀なだけなのだ。そして、彼女の災難は今しばらくの間、続くのであった。合掌。
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