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第二章 王都へ
2-8 まずは朝飯から
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伯爵の家の高級ベッドと布団のお蔭で、素晴らしい熟睡を得た。できれば、このベッドを持って帰りたいくらいのものだ。
街で買ってくれないか、強請ってみてもいいが、さすがに無理かな。同衾していたのが、寝相の悪いミョンデ姉なので寝相が二人とも大変な事になっていたのだが。
まあ俺の方が寝相は悪いんだけどね。こればっかりは歳なりのものなので仕方がないのさ。年を取ると、寝返りなんて打つ元気もなくなるから。
朝の目覚めにミョンデ姉の足が顔の上にあったのが最悪だったが!
もっとも夜中に何度も布団をかけ直されていたようで、うっすらと記憶の端にあった。
ミョンデ姉なんか気がついてもいないだろう。ゴブリンが攻めてきていても起きないくらい、我が家の爆睡女王だからな。
やはり、貴族のお屋敷なのでお風呂がしっかりと完備だったのも熟睡の原因の一つだが、まあ幼児があれだけたらふく食えばなあ。
やっぱりメイドさんに2人ともしっかりと洗われてしまった。なんといっても、今日は王様に会いに行く日だからな。
そして朝御飯の時間だ。
「おはようございます」
「おはよう。一番乗りだな、アンソニー。呼びにやるまで待っていてもよいのだが」
「いやあ、朝御飯が待ちきれなくって」
「まったく。夕べ、あれだけ食べておきながら、よく入るものだな」
「ふふ、おかげで一センチほど背が伸びましたよ」
「本当か⁉」
「あはは、嘘ですよ。さすがにそこまでは。人間というものは、朝になると身長が少し伸びているものなのですよ。夕方には縮むのです。体の重みがかかりますからね。嘘だと思ったら、朝晩毎日測ってごらんなさい」
「またよく、そんな事を知っているものだな。あまり妙な言動で国王陛下を驚かせんでくれよ」
「その辺は、努力目標といたしましょう」
伯爵家の人達は皆、非常に早起きで、俺達が待ち切れなそうだったので早めの朝御飯となった。
「皆さん、お早いですね」
「お前らこそ、子供のくせに早いな」
「農民の子にございますれば」
「そういや、そうだったな。いや、お前があまりに大人びているので時々忘れそうになるのだが」
嫌だな、伯爵。朝御飯が楽しみなのでなかったら二度寝するに決まっているじゃないか。特にミョンデ姉が。
ミョンデ姉の方が待ち切れないご様子だが。これで家に帰ったら、食事に我慢できるのかね。俺も自分が美味い物を食いたいので頑張るつもりなのだが。
普通はお姉さまが御飯を作ってくれるものだぜ。ばあやに料理を躾けさせるか。あ、料理をばあやに頼む手もあるな。ここで手に入れたスキルもさっそく渡しておこう。
あるいは、料理専門のメイジを設定するのもありか。彼らも荒事なんかが専門っていうわけじゃあないのだ。特にスキル交換の能力を持つ主と組んでいる奴らはね。俺の力は単なるスキルコピーとは異なる能力なのさ。
そして朝御飯は、しっかりと堪能した。
サラダにスープに朝も前菜が出る。料理も軽めだが、しっかりとした物が出る。そのあたりの量の少なさは、お替りの回数でカバーしておいた。
「お前は、本当に朝からよく食うな」
「恐縮です」
「本当に気持ちのいい食べっぷりねえ」
俺の食べっぷりに、お嬢さんのカタリナさんが感心してくれる。
「これだけ食べられるのは子供の特権ですから」
いや、これも嘘。俺の消化吸収力は、組み込んだDNAデータに基づいているのだ。そう簡単には食欲は収まらない。
全ては肉体構成と体力に変換されていく。燃費が悪いのが玉に瑕だ。まあ、一番美味しいのは、食う物全てが肉になっていくような、今のうちなのは知っているのだが。
だから、余計に食う事には執着しているのだ。丼飯なら何倍いけるだろうか。おっぱいとの別れは悲しかった。今回は思いっきりいかせてもらおう。
まあ、おっぱいも人の四倍は飲んだのだがな。妹の分がちゃんと残っているかしら。後の子の事は考えていなかったわあ。
母親の乳の出が悪いようだったら、責任持って乳母さんを探してこよう!
お金も稼がなくっちゃあな。この王都で何か伝手が見つけられるといいんだが。
前世の知識とか何か切り売りできるものがないかねえ。何かビジネスをするのは、いろいろ無理があるからな。たたき売りが一番賢そうだ。
そんな事を考えていたら、メイドさんがやってきて言った。
「さあ、僕達。お着替えの時間ですよ。王宮へ行くのですから、しっかりおめかししないとね!」
おー、ちょっと洒落込むとしようかな。ウサギコーデ以外では初めてのお洒落だ。何せ、農村だからねえ。町へもこの前初めて行ったばかりだし。
街で買ってくれないか、強請ってみてもいいが、さすがに無理かな。同衾していたのが、寝相の悪いミョンデ姉なので寝相が二人とも大変な事になっていたのだが。
まあ俺の方が寝相は悪いんだけどね。こればっかりは歳なりのものなので仕方がないのさ。年を取ると、寝返りなんて打つ元気もなくなるから。
朝の目覚めにミョンデ姉の足が顔の上にあったのが最悪だったが!
もっとも夜中に何度も布団をかけ直されていたようで、うっすらと記憶の端にあった。
ミョンデ姉なんか気がついてもいないだろう。ゴブリンが攻めてきていても起きないくらい、我が家の爆睡女王だからな。
やはり、貴族のお屋敷なのでお風呂がしっかりと完備だったのも熟睡の原因の一つだが、まあ幼児があれだけたらふく食えばなあ。
やっぱりメイドさんに2人ともしっかりと洗われてしまった。なんといっても、今日は王様に会いに行く日だからな。
そして朝御飯の時間だ。
「おはようございます」
「おはよう。一番乗りだな、アンソニー。呼びにやるまで待っていてもよいのだが」
「いやあ、朝御飯が待ちきれなくって」
「まったく。夕べ、あれだけ食べておきながら、よく入るものだな」
「ふふ、おかげで一センチほど背が伸びましたよ」
「本当か⁉」
「あはは、嘘ですよ。さすがにそこまでは。人間というものは、朝になると身長が少し伸びているものなのですよ。夕方には縮むのです。体の重みがかかりますからね。嘘だと思ったら、朝晩毎日測ってごらんなさい」
「またよく、そんな事を知っているものだな。あまり妙な言動で国王陛下を驚かせんでくれよ」
「その辺は、努力目標といたしましょう」
伯爵家の人達は皆、非常に早起きで、俺達が待ち切れなそうだったので早めの朝御飯となった。
「皆さん、お早いですね」
「お前らこそ、子供のくせに早いな」
「農民の子にございますれば」
「そういや、そうだったな。いや、お前があまりに大人びているので時々忘れそうになるのだが」
嫌だな、伯爵。朝御飯が楽しみなのでなかったら二度寝するに決まっているじゃないか。特にミョンデ姉が。
ミョンデ姉の方が待ち切れないご様子だが。これで家に帰ったら、食事に我慢できるのかね。俺も自分が美味い物を食いたいので頑張るつもりなのだが。
普通はお姉さまが御飯を作ってくれるものだぜ。ばあやに料理を躾けさせるか。あ、料理をばあやに頼む手もあるな。ここで手に入れたスキルもさっそく渡しておこう。
あるいは、料理専門のメイジを設定するのもありか。彼らも荒事なんかが専門っていうわけじゃあないのだ。特にスキル交換の能力を持つ主と組んでいる奴らはね。俺の力は単なるスキルコピーとは異なる能力なのさ。
そして朝御飯は、しっかりと堪能した。
サラダにスープに朝も前菜が出る。料理も軽めだが、しっかりとした物が出る。そのあたりの量の少なさは、お替りの回数でカバーしておいた。
「お前は、本当に朝からよく食うな」
「恐縮です」
「本当に気持ちのいい食べっぷりねえ」
俺の食べっぷりに、お嬢さんのカタリナさんが感心してくれる。
「これだけ食べられるのは子供の特権ですから」
いや、これも嘘。俺の消化吸収力は、組み込んだDNAデータに基づいているのだ。そう簡単には食欲は収まらない。
全ては肉体構成と体力に変換されていく。燃費が悪いのが玉に瑕だ。まあ、一番美味しいのは、食う物全てが肉になっていくような、今のうちなのは知っているのだが。
だから、余計に食う事には執着しているのだ。丼飯なら何倍いけるだろうか。おっぱいとの別れは悲しかった。今回は思いっきりいかせてもらおう。
まあ、おっぱいも人の四倍は飲んだのだがな。妹の分がちゃんと残っているかしら。後の子の事は考えていなかったわあ。
母親の乳の出が悪いようだったら、責任持って乳母さんを探してこよう!
お金も稼がなくっちゃあな。この王都で何か伝手が見つけられるといいんだが。
前世の知識とか何か切り売りできるものがないかねえ。何かビジネスをするのは、いろいろ無理があるからな。たたき売りが一番賢そうだ。
そんな事を考えていたら、メイドさんがやってきて言った。
「さあ、僕達。お着替えの時間ですよ。王宮へ行くのですから、しっかりおめかししないとね!」
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