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第8話
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校長から連絡があったのはそれから一週間がたった頃だった。
「ヘリオット君、後でウィルバーフォース君と校長先生の所に行きなさい。」
いつも道理にやる気の無さそうな雰囲気を出しながら先生は俺にだけ聞こえるようにボソボソと言った。
もしかすれば皆に騒がれないように気を遣ってくれたのかもしれない。
廊下を歩くルシオを見つけて声をかけた。
「ルシオー!校長先生のところ行こうぜ」
「連絡あったの!?行こう!」
そう言って嬉しそうにパタパタと小走りでこっちに来た。
――ということは…
「今回は一緒に話聞いてくれるよな?」
「え、あ、そ、それはどうかな~」
動揺を全く隠そうとせずそのままルシオはごまかして逃走開始。
「そりゃないだろ、ちょっと待てよ!」
結局追いかけて校長室まで来てしまった。
学校生活ではあまり入りたくない校長室にこの一ヶ月で既に三度目を迎えてしまった。
毎度ながら一度大きく息をはいてから戸を叩く。
コン、コン
「失礼します。」
「やあやあアイザック君。それに、ルシオ・ウィルバーフォース君だね。」
「は、はい。」
緊張して少し上擦った声でルシオが返事をした。
そのままこの前とは違ってちゃんと俺の横に座る。
ルシオが座ったことを確認すると早速校長先生は話しはじめた。
「今日来てもらったのは他でもない、君たちに協力してくれる人物のことだ。」
「どうだったんですか、俺たちにきょ…」
コン、コン
勢いをのまま問いかける俺の言葉をドアをノックする音が遮った。
俺と違って校長先生はいたって落ち着いて声をかけた。
「入りなさい。」
「…失礼します」
少しの間をおいて一人の男が入ってきた。
黒い煤がついた年季のはいった作業着に油で汚れた手。
まさに‘職人’だった。
「彼が私に紹介してやれる者だ。」
「ヘリオット君、後でウィルバーフォース君と校長先生の所に行きなさい。」
いつも道理にやる気の無さそうな雰囲気を出しながら先生は俺にだけ聞こえるようにボソボソと言った。
もしかすれば皆に騒がれないように気を遣ってくれたのかもしれない。
廊下を歩くルシオを見つけて声をかけた。
「ルシオー!校長先生のところ行こうぜ」
「連絡あったの!?行こう!」
そう言って嬉しそうにパタパタと小走りでこっちに来た。
――ということは…
「今回は一緒に話聞いてくれるよな?」
「え、あ、そ、それはどうかな~」
動揺を全く隠そうとせずそのままルシオはごまかして逃走開始。
「そりゃないだろ、ちょっと待てよ!」
結局追いかけて校長室まで来てしまった。
学校生活ではあまり入りたくない校長室にこの一ヶ月で既に三度目を迎えてしまった。
毎度ながら一度大きく息をはいてから戸を叩く。
コン、コン
「失礼します。」
「やあやあアイザック君。それに、ルシオ・ウィルバーフォース君だね。」
「は、はい。」
緊張して少し上擦った声でルシオが返事をした。
そのままこの前とは違ってちゃんと俺の横に座る。
ルシオが座ったことを確認すると早速校長先生は話しはじめた。
「今日来てもらったのは他でもない、君たちに協力してくれる人物のことだ。」
「どうだったんですか、俺たちにきょ…」
コン、コン
勢いをのまま問いかける俺の言葉をドアをノックする音が遮った。
俺と違って校長先生はいたって落ち着いて声をかけた。
「入りなさい。」
「…失礼します」
少しの間をおいて一人の男が入ってきた。
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