鏡花水月 - 少しオカルトなエッセイ

鏡花

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神様への反抗心

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地域によって差はあるかもしれないけれど、毎年1月11日頃には”鏡開き”という鏡餅を割る行事がある。

鏡餅には神様へのお供え物という意味以外にも、鏡餅が神様の依り代なのでご神体と言った方が近いのかもしれない。

なので鏡開きをした後に家族でそれを食べることには、神様から下賜かしされたものを食べることで、この1年が健やかに過ごせますように、という無病息災を願う儀式。

二週間弱ほど飾られていた鏡餅は、外側はかなり固くなっているので油であげてアラレに、内側はお雑煮やお汁粉にします。

なのだけれど、私は昔からおもち入りのお汁粉が大好物で、正直なところ鏡開きまで全然待てない。

なんならお正月までも待てない・・・というわけで、毎年フライングをして大晦日の少し前にあずきを甘く煮て、お汁粉を作って邪道だけど雪見大福を入れてしまう。

あったかいと冷たいが交互にきて、バニラとあずきは想像通りよく合うし、雪見大福の皮がとろっとして美味しい。

鏡餅のお供えと同時にしてごめんなさい、でも餅をみると食べたくなるんですって神様に言い訳しながら、毎年ついついやってしまいます。

そして鏡開きの日に二回目のお汁粉をいただいて、今年も頑張ろうってやっとエンジンがかかってくるので、今週はまったりとお仕事と小説をこなそうと思います。
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