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第一章
十、そのスパイ、悪目立ちをする。
しおりを挟む試験当日。時刻は朝の七時四十五分。集合時間の十五分前だ。
ここグリフィス高等学校の校庭には、既に大勢の入学希望者が集まっていた。
もちろん、その中には俺も含まれている。
「……ふわぁ」
さっきから何度目かになるあくびをする。
昨日魔王城から孤児院に帰った後、夜遅くまで子どもたちと遊びまわっていたため、少し寝不足になってしまったのだ。
「さて……そろそろのはずなんだが……」
学校の中心にそびえ立つ時計塔は、そろそろ予定時間である八時を指し示そうとしていた。
しかし、もうすぐ試験の説明が開始する頃合いだというのに、教員らしきものの姿はどこにも見えない。
(何かトラブルでもあったのか……?)
これだけ多くの受験生がここに集まっているのだから、俺が集合場所を間違えたということはありえない。
同じように教員が誰もいないことに気付いたのだろう。周りの受験生たちもにわかに騒々しくなってきた。
そして時計塔が八時を示すチャイムを鳴らしたその瞬間。
校庭にいくつもの漆黒の扉が次々に出現し、そこから続々と教師陣が現れた。
(ずいぶんと派手な登場だな……)
おそらくはパフォーマンスも兼ねてのことだろう。
「すげぇ……本物の<異空間の扉/ゲート>だ……っ!」
「教科書で見たことはあるけど、実物を見るのは初めてだわ……っ!」
「やっぱ凄いよ、この学校は……っ!」
どうやら先ほどのパフォーマンスは大成功だったようで、受験生たちにほどよい緊張感と高揚感を与えていた。
(しかし、さすがは名門高校の教師だな……)
高難易度魔法<異空間の扉/ゲート>がこれだけ揃うところなど、今まで見たことがない。
教師たちは事前に用意された簡易的な舞台に上がっていく。
そして教師の一人が、舞台端に置かれていた特大のドラを叩く。
――ゴォオオオオン。
力強い音が校庭に鳴り渡り、受験生の注目が舞台に集中する。
「――これより第二百五十回グリフィス高等学校入学試験の説明を開始致します。受験生のみなさまは、どうかお聞き逃しのないようお願い致します」
舞台の真ん中に立ち、説明を始めた老人。その顔には何度か見覚えがあった。魔法学の著名な研究者であり、顔写真付きでよくテレビなどにも出演している。確かこの学校の校長先生でもあったはずだ。
受験生が静かになったことを確認した校長は、ゆっくりと話し始める。
「えー……ゴホン。まずはみなさんおはようございます。私はこの学校で校長を務めさせていただいているペレス=カルバーンと申します。さてそれでは早速ですが、時間も迫っておりますので、本日実施する入学試験の説明に移ります」
そう言ってペレス先生は、懐から一巻の巻物を取り出した。
「では、みなさん。まずは手元にあるこちらの巻物を開いてください」
巻物……これか。
俺は懐から一本の巻物を取り出す。
これは正門で受験番号を提示した際に一人につき一本配布されたものだ。指示に従って中を開くと、たった一文字、数字の七が記されていた。
「その巻物に書かれた数字が、みなさんのグループ番号になります」
ペレス先生がそう説明すると――。
「グループ番号……どういうことだ?」
「もしかして今回のは、複数人で行うテストなのかな……?」
「んぁ? グループ面接でもやんのか?」
周囲がにわかに騒がしくなった。
続けてペレス先生が、より詳細な説明をする。
「同じ数字の書かれた巻物を持った受験生が、この中に自分を除いて後二人います。これから私たちの案内に従って、同じ番号を書かれたもの同士で集まってもらいます。まぁ簡単に言えば、三人一組になってもらうということですな。――では、まず『一』と書かれた巻物を持つ受験生はこちらに集合してください」
ペレス先生が指示した地面には、白線で数字の『一』と書かれていた。
その後、受験生は各々割り振られた数字の元へと移動を開始した。
俺も彼らと同様にして、自分の集合場所を探し始める。
「四、五、六……七っと、ここだな」
そこには既に二人の受験生が集まっていた。
俺を含めたこの三人が今回の試験における七番グループというわけだ。
最後に到着した俺が、簡単な自己紹介をする。
「オウル=ハイドリッツだ。よろしく」
ラフィが準備していた偽名が、よりにもよってこれである。
なぜ名前を『オウル』にしたのかは不明だが、多分いつものうっかりミスだろう。
ちなみに俺はこの入学試験を受けるにあたって、大魔法<変身/メタモルフォーゼ>で少々顔を変えている。あまり大きく変えてしまうと自分でも違和感が強いので、ほんの少し若く見えるようにしただけだが。
「あっ、えっと、その……ヌイ=マストリアです。今日は、よ、よろしくお願いします……っ」
グループメンバーで唯一の女の子がそう言ってペコリと頭を下げた。
肩口で切りそろえられた黒い髪。少し幼さの残る顔立ちだ。
上は黒色の肌着に黒のマントを羽織っている。下はピンク色を基調としたミニスカートを履いており、頭には魔法使いが好む、少し大きな黒い帽子をかぶっている。
どういうわけか両サイドの脇腹のあたりに布地がない、少しだけ露出の多い服装だ。見た目と違って案外派手好きなのかもしれない。
「あぁ、よろしくな」
「は、はいっ!」
とにかく見た感じ悪い子ではなさそうだ。
互いの自己紹介が済んだところ、俺達の視線は自然と残りの一人に集中する。
「……ザルステッド家が長子。ロメロ=ザルステッドだ」
ツンツンとした茶髪に、全身青と白銀の鎧に身を包んだ男だ。腰に刃渡りの長い刀を差している。おそらくは戦士に代表される前衛の職だろう。
彼は俺とヌイの顔をジッと見た後、軽く鼻を鳴らした。
「ふんっ、どいつもこいつも見ない顔だな……。いったい、どこの田舎から来たんだ?」
ずいぶんと態度の大きい奴だった。この口振りと、鎧の豪華さから判断するにどこぞの貴族様なのだろう。
「あ、その……す、すみません……っ」
威圧的なロメロの口振りに委縮したヌイが、ショボンとしながら謝った。
別にヌイが謝る必要はない。今の発言は全面的にロメロが悪い。
「今回の試験はおそらく団体戦だ。あまり和を乱すようなことは、言わない方がいいと思うぞ?」
しかし、ロメロは俺の注意を鼻で笑った。
「はっ、関係ないさ。どうせこのグループは全員合格だよ。なぜなら――この俺がいるからな。運がいいな、お前たちは。何もしなくても合格だ、おめでとう」
そういって彼は乾いた拍手を送った。
「……そうか」
よほど自分の力に自信があるのか。彼は既に合格した気でいた。
ずいぶんと自身の力を過信しているようだが……。油断と慢心はいつも冒険者の足を、地獄にまで引っ張り込む。たとえ最弱のモンスター、ゴブリンを狩るときでさえ、万全の装備で臨むべきだ。
(しかし、出会ったばかりの――それも少し失礼な奴にそこまで忠告してやる義理はない)
それに俺の言うこと何てろくに聞きはしないだろう。
ここでロメロと言い争っていても仕方がない。せめてヌイとは力を合わせて、何とか合格をもぎ取りたいところだ。
「まっ、精々足だけは引っ張らないようにしてくれ」
ロメロがそう言った直後、ペレス先生が再び喋り始めた。
「さて、みなさん三人一組になられましたね? それでは本日の試験会場――スロバスの森へと移動します。グループ番号一番から順に舞台へと上がってください。――それと先生方は<異空間の扉/ゲート>の準備をお願いします」
どうやら試験はここではなく、スロバスの森で行うようだ。
そうこうしているうちに、舞台の上には八つの<異空間の扉/ゲート>が展開された。
おそらく試験会場は、八つに分けられているのだろう。
「では次、七番のグループ。舞台の上へと上がってください」
俺たちのグループだ。
「ふんっ、やっとか。さぁ、行くぞ、ついてこい」
そう言ってロメロは肩で風を切りながら、舞台へと向かっていった。
俺とヌイも舞台の上へと向かう。
「それじゃまぁ、お互いに合格できるよう頑張ろうな」
「は、はいっ。よろしくお願いします」
その後、俺達は八つある<異空間の扉/ゲート>の右端のものに入り、スロバスの森へと到着した。
■
スロバスの森――サリエスの街から遥か北方にある大森林だ。火の勇者パーティの一員だったころに、クエストで何度か来たことがある。背の高い木々が鬱蒼と茂っており、昼だと言うのに近寄りがたい雰囲気を放っている。中には小型のモンスターが多数生息しており、たまに討伐クエストが発注されているのを見かける。
「到着したグループは三人一組のままばらけないようにして、適当にそこら辺に座ってくれー」
爪楊枝を口にくわえた、何となく笑顔の胡散臭い男が指示を出していた。腕に『試験官』と書かれた腕章を巻いていることから、彼がこの場を任された試験官だろう。
そしてちょうど十二グループが集まったところで、彼はパンパンと大きく手を打ち鳴らした。
「はい。みなさんようこそいらっしゃい。俺はこの十二グループの試験官をやらせてもらうガラン=オーレストだ。よろしくなー」
先ほどのペレス先生とは違い、軽めの挨拶をしたガラン先生。
「そんじゃ試験内容を説明していくぞーっ。といっても今回のは超簡単! 三人一組のグループで森の中心にある小屋からグリフォンの指輪を取って、無事に森を抜けること。以上だ」
そう言ってガラン先生は、説明を終えた。
(……確かに、話を聞く限りずいぶんと簡単だな)
森の中にはゴブリンやオークと言ったモンスターが多数生息している。今回の試験の意図は、受験生がそれらを打ち倒す力があるかを調べることなのだろう。
すると受験生の一人が手を挙げる。
「すみません、質問いいですか?」
「はい、どうぞー」
「えっと、グリフォンの指輪を持って、無事に森を抜けれたら合格……ということでいいんですよね?」
「あぁ、そうだ。簡単だろ? お前たちは運がいいぞー。俺が言うのも何だが、今回の試験は楽だ。なんてったって、この俺が組んだ試験だからなー。はっはっはっ!」
どうやら目の前のこのガラン先生が、今回の試験を決めたらしい。となると、こんな軽薄な風に見えて、実際はそこそこ地位のある人なのだろう。人は見かけによらないものだ。
「おっとそうだ。道に迷うことが無いように、今から各グループに一枚ずつ魔法の地図を配布する。これ高いから、無くさないようにしてくれよー」
そう言ってガラン先生は魔法の地図を配っていった。
「たかが魔法の地図ぐらいでケチな学校だな……」
小言を漏らしながら、ロメロが丸められた地図を開く。するとこの周辺の地形を示した立体的な映像が空中に浮かび上がる。
(なるほど……現在地がここで、目的地があそこか……)
そうして全員が位置情報を確認し終えたところで、ガラン先生が口を開いた。
「よし、地図も配り終えたところで、そろそろ試験を始めるぞー」
その一言で周囲の空気が、パリッと乾いた緊張感あるものへと変わる。
「それじゃここに安物のトランシーバーを置いとくから、俺が言った番号順で森の中へと入ってってくれ」
そう言ってガラン先生は、安っぽい黒色のトランシーバーを地面に置いた。
「そんじゃ俺は目的地の小屋で待ってるから、せいぜい頑張ってくれよっ! ――<異空間の扉/ゲート>」
ガラン先生がそう呟くと、目の間に漆黒の扉が出現した。
「それじゃ、健闘を祈ってるぞ」
先生が扉をくぐった数秒後、早速トランシーバーから声が鳴り響いた。
『よし、そんじゃ最初は……そうだな、二十三番のグループから行ってみようか』
そうして約十分おきぐらいの感覚で、一グループまた一グループと森の中へと入って行った。
そのまま現在の場所で待つことおよそ一時間。
残ったグループが半数を切ったそのとき。
『えーっと、そうだな……。次は七番のグループ入ってきてー』
ついに俺たちのグループに声がかかった。
「やっとか、無駄に待たせやがってっ!」
先ほどからイライラと貧乏ゆすりをしていたロメロが勇ましく森へと進んでいく。
続いてソワソワと緊張した様子のヌイがその後に続く。
(さてと、一丁頑張りますか……)
ウトウトと寝かかっていた俺は、ゆっくりと重い腰を上げ、二人の後を追った。
■
「はぁああああああっ!」
ロメロが雄叫びを上げ、刃渡りの長い刀を一気に振り下ろした。
「グ、グゲェ……ッ」
その一撃はゴブリンの胴体に直撃し、ゴブリンは苦悶の声を上げて倒れた。
「ふんっ、たわいもない」
刀を一振りして付着した血液を払うと、ロメロはずんずんと森の奥へと進んでいった。
(ほぅ……少しはやるな)
このロメロとかいう学生。全くの口だけというわけではないようだ。
「す、すごいですね……。本当に一人で合格してしまいそうですね……」
ヌイが何事かを呟いていたが、俺の注意は別の方向へと向いていた。
(これは……なるほど管理番号か)
よくよくゴブリンの死体を見れば、その長い耳に薄っすらとNo.1045と刻まれていた。これは野生のゴブリンではない、おそらく今回の試験のために召喚されたものだろう。
こうすることによって、先に行ったグループが有利になり、後になるほど不利になるという不公平が起きない。そのあたりはしっかりと考えられているようだ。
(それに……。背後の茂みに一人。左の木の上に一人……か)
森に入ってすぐ俺達を尾行する二人の人間がいた。うまく隠れているつもりかもしれないが、俺の魔力探知にかかればバレバレだ。
(おそらく、森の中でどのような行動をとっているかを評価しているのだろう)
そうなると俺も少しは前線に出て、モンスターを討伐した方がいいだろう。
本当にただグリフォンの指輪を持って森を抜けただけでは、合格できるかは少し怪しいように思えた。
俺がそんなことを考えていると――。
「おい、ボさっとしていると置いていくぞ?」
一人でかなり先の方まで進んだロメロが、そう言って俺たちを呼んだ。
そうして小型のモンスターを倒しながら、森の奥へ奥へと進んでいくと。
前方に一軒の小屋が目に入った。地図で確認したところ、どうやら目的地の小屋で間違いないようだ。
周囲を警戒しつつ小屋の前までいくと、大あくびをしながら組み立て式の椅子に座っているガラン先生がいた。
「おっ、よく来たなー。それじゃ早速だが、グループ番号を教えてくれ」
「七番だ」
ロメロがそう答えると、ガラン先生は手に持ったプリントを上から順に目で負い始めた。
「七番七番……っとあったあった。ロメロ=ザルステッド・ヌイ=マストリア・オウル=ハイドリッツの三名だな?」
「あぁ、そうだ」
ロメロが答え、俺とヌイがコクリと頷く。
「そうかそうか。よくここまで来れたな。――さっ、グリフォンの指輪だ。森を抜けるまで、なくさないようにな」
そう言ってガラン先生は、俺達に三つの指輪を手渡した。
「ふんっ、|中石(センターストーン)にシルバー製のグリフォンをつけた指輪か……安物だな」
「あ、ありがとうございますっ!」
「……どうも」
ロメロとヌイは渡された指輪をそれぞれ適当な指にはめた。
そんな二人を満足そうに見たガラン先生は、ニッコリと笑って激励の言葉を送った。
「試験はまだまだ折り返し地点だ。気を抜かずに頑張れよっ!」
「ありがとうございますっ! 精一杯頑張って、絶対に合格してみせますっ!」
「言われなくても、そうするさ」
「……どうも」
しかし、『グリフォンの指輪』ねぇ……。
俺は太陽にかざしてジッと手渡された指輪を見る。
するとそんな俺を不審に思ったのか、ロメロとヌイが声をかけてきた。
「何をしている、オウル? さっさと来い、早く森を抜けるぞ」
「オウルさん? どうかしましたか?」
ふむ……。この様子だと、どうやら二人は全く気付いていないようだ。
俺は二人に背を向けて、ガラン先生の方を向く。
「先生。申し訳ないですが、これはお返しします」
俺は先ほど受け取ったばかりの指輪を先生に突き返した。
するとロメロとヌイが、驚愕の表情を浮かべる。
「おい、オウル!? お前、頭でもやられたのか?」
「お、オウルさん!? どうしてですかっ!?」
指輪を突き返されたガラン先生は、さっきとは打って変わって鋭い目付きで俺を睨み付けた。
「……それはこの試験を放棄する、ということでいいのかな?」
「いえ、試験はもちろんちゃんと受けますよ。ただ――俺が欲しいのはこの蛇の指輪ではなく、グリフォンの指輪ですから」
「……へぇ、やるじゃないか」
ガラン先生が指を鳴らした瞬間、俺の背後で驚きの声が二つ上がった。
「え、こ、これは!?」
「な、なんだと!?」
ヌイとロメロの声だ。
今ので指輪にかけられた幻覚魔法が解けたのだろう。
するとガラン先生は、ニッコリと笑った。
「いやぁ、お見事。これを見破ったのは、今のところ君だけだよ」
「それはどうも」
悪趣味なひっかけだ、というのが俺の率直な感想だ。
一回切りの入学試験で緊張している受験生。ここまでの道程で、精神的にも肉体的にも疲労した彼らに、この幻覚魔法を見抜けというのは中々に酷な話だ。
「お、オウルさんすごいですっ! 凄すぎですっ!」
「ふ、ふんっ! どこぞの田舎者かと思ったら、少しはやるじゃないか!」
「ありがとう。魔法の知識はそれなりにあるつもりなんだが、実は俺は戦闘面がからっきしでな。悪いが、後は任せたぞ」
後ろにいるガラン先生の耳にも入るように、わざと少し大きめに言った。
幻覚魔法を見破ったことによる、悪目立ちを防ぐためのアフターフォローというわけだ。
「とにかくこれで無事にスタート地点に戻れば合格間違いなしだ! 急ぐぞ!」
そう言ってロメロは意気揚々と森を進み始めた。
(よしよし、今のところは順調だな)
これで後は何もなく平穏無事に森を抜けだすことが出来れば、晴れて第一関門であるグリフィス高等学校への入学が完了する。俺は気を引き締め直して、ヌイと共にロメロの後を追った。
・
・
・
「オウル=ハイドリッツね……これは要チェックだな……。――あっ、もしもし、すみませんガランです。もしかすると、こっちで『当たり』を引いたかもしれません。『EX01』の転送をお願いします。はい……はいそうです。七番グループにぶつけてください。はい、それじゃよろしくお願いします。はい、失礼します」
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