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前提:テンプレとは道具である
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テンプレという言葉はカタカナ語である。カタカナ語はもともと英語であるから、ニュアンスそのままに日本語で説明するのは困難だ。
それに比較的近い日本語がある場合でさえ、カタカナ語はとても解りづらい。それを体験していただくために、とりあえず下の二つの言葉を見てみてほしい。
アジェンダ 計画
実はどちらも同じ意味である。しかし右側は単語の意味を知らなかったとしても「計」り、「画」く事だと推測することが出来る。一方左側は「ア」「ジ」「ェ」「ン」「ダ」のように文字単体では意味を成さないから、この言葉の意味を知らなかったらおしまいである。これもカタカナ語が分かりにくい理由だ。
(本題の予告だが)「テンプレ」と言う言葉は知れ渡っているのに、その定義が一人ひとりバラバラだ。それにも関わらずそれがカタカナ語であるから、余計に事態がこじれることは想像に難くない。「テンプレ」という言葉とそれを使う方々はカタカナ語の被害者なのだ。
ではテンプレとは何か。テンプレとはtemplateを語源とするカタカナ語であり、書式見本を意味する。つまり「はがきのあて名は真ん中に大きく書きましょう」とかいうのをテンプレと言う。テンプレがあるのは、そのテンプレを使う事が何かしら合理的だからである。テンプレを使って小説を書くことの何が合理的かは最も大事なところなので第2話で述べる。
テンプレを使って小説を書くことは、画用紙に定規やコンパスを使って絵を描くことに酷似している。例えば教卓の上にリンゴが乗っている風景を絵に描きたいとする。この絵の主役はリンゴだから、常人が絵を描く場合は定規を使って机の概形を取り、リンゴをフリーハンドで描く。
もし机をフリーハンドで描いたりリンゴをコンパスで描いたりしたい場合は理由が必要である。なぜなら定規やコンパスは当たり前に存在しているからだ。同様のことがテンプレを使って小説を書くことにも言える。少なくとも某小説投稿サイトではテンプレの存在感が強すぎて、そのテンプレを使うにしろあえて使わないにしろ、やはり読者の納得する理由が必要だからだ。
あらすじで述べたことと合わせると、つまりテンプレとは定規やコンパスと同じただの道具であり、作品が糞になるのはテンプレと言う道具の使い方が間違っている所為で読者が納得しないからである。
「定規は糞だ。そんなものがあるからどの直線も没個性的になるんだ」なんて誰も言っていない。それが「定規やコンパスは当たり前に存在している」と言った事の意味だ。ただし「テンプレは糞だ。そんなものがあるから小説がまとめてゴミになるんだ」というやつは結構いる。ネット小説を愛している人からすれば不幸なことだろうが、殆どの人が知らないものなら騒がれる事もないから、これは有名税、仕方のないことである。
テンプレが糞だつまらないだと言われるのは二番煎じだから? 世の中に二番煎じなどありふれている。時代小説だとか、エロ漫画の構成だとか、果てはダチョウ倶楽部が男同士でチューしてるのだとかを見てみろ。あれ、つまらないか? だとしたらつまらないのはお前の頭d(殴
賢い人ならばこの全然説明できていない前提だけで最終結論を察してくれたかもしれない。その場合は次話以降を読む必要はない。
続きを読んでいただけるなら、これからはテンプレは定規である(暴論)から、これ以降はテンプレを定規と言い換えることで道具としてのテンプレを全面に押し出していこうと思う。
それに比較的近い日本語がある場合でさえ、カタカナ語はとても解りづらい。それを体験していただくために、とりあえず下の二つの言葉を見てみてほしい。
アジェンダ 計画
実はどちらも同じ意味である。しかし右側は単語の意味を知らなかったとしても「計」り、「画」く事だと推測することが出来る。一方左側は「ア」「ジ」「ェ」「ン」「ダ」のように文字単体では意味を成さないから、この言葉の意味を知らなかったらおしまいである。これもカタカナ語が分かりにくい理由だ。
(本題の予告だが)「テンプレ」と言う言葉は知れ渡っているのに、その定義が一人ひとりバラバラだ。それにも関わらずそれがカタカナ語であるから、余計に事態がこじれることは想像に難くない。「テンプレ」という言葉とそれを使う方々はカタカナ語の被害者なのだ。
ではテンプレとは何か。テンプレとはtemplateを語源とするカタカナ語であり、書式見本を意味する。つまり「はがきのあて名は真ん中に大きく書きましょう」とかいうのをテンプレと言う。テンプレがあるのは、そのテンプレを使う事が何かしら合理的だからである。テンプレを使って小説を書くことの何が合理的かは最も大事なところなので第2話で述べる。
テンプレを使って小説を書くことは、画用紙に定規やコンパスを使って絵を描くことに酷似している。例えば教卓の上にリンゴが乗っている風景を絵に描きたいとする。この絵の主役はリンゴだから、常人が絵を描く場合は定規を使って机の概形を取り、リンゴをフリーハンドで描く。
もし机をフリーハンドで描いたりリンゴをコンパスで描いたりしたい場合は理由が必要である。なぜなら定規やコンパスは当たり前に存在しているからだ。同様のことがテンプレを使って小説を書くことにも言える。少なくとも某小説投稿サイトではテンプレの存在感が強すぎて、そのテンプレを使うにしろあえて使わないにしろ、やはり読者の納得する理由が必要だからだ。
あらすじで述べたことと合わせると、つまりテンプレとは定規やコンパスと同じただの道具であり、作品が糞になるのはテンプレと言う道具の使い方が間違っている所為で読者が納得しないからである。
「定規は糞だ。そんなものがあるからどの直線も没個性的になるんだ」なんて誰も言っていない。それが「定規やコンパスは当たり前に存在している」と言った事の意味だ。ただし「テンプレは糞だ。そんなものがあるから小説がまとめてゴミになるんだ」というやつは結構いる。ネット小説を愛している人からすれば不幸なことだろうが、殆どの人が知らないものなら騒がれる事もないから、これは有名税、仕方のないことである。
テンプレが糞だつまらないだと言われるのは二番煎じだから? 世の中に二番煎じなどありふれている。時代小説だとか、エロ漫画の構成だとか、果てはダチョウ倶楽部が男同士でチューしてるのだとかを見てみろ。あれ、つまらないか? だとしたらつまらないのはお前の頭d(殴
賢い人ならばこの全然説明できていない前提だけで最終結論を察してくれたかもしれない。その場合は次話以降を読む必要はない。
続きを読んでいただけるなら、これからはテンプレは定規である(暴論)から、これ以降はテンプレを定規と言い換えることで道具としてのテンプレを全面に押し出していこうと思う。
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