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3 冒険者ギルドマスターとリン

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最近 メイベルの町に来た。

マルセルと言う坊主が、町の物を買い込んでる。その量が半端ないそうだ・・・何か良からぬ事に巻き込まれていないか?相談があり、その坊主の登録ギルドの所に行く。

商業の副ギルマスのサラが出たが、あの坊主1週間に一度の、大きなマルシェにしか出てこないそうだ。一度職員が、評判の野菜だから 売る日を増やすお願いに行けば「町まで1時間半も歩くのが、しんどいので、一日で十分です。」と断ったそうだ。

パメラが話すには、坊主の庭に戦闘蜂が住み込んでいた。坊主の庭に ぶんぶんと飛んで、花の蜜を採取するのに忙しく、動いてる。

たまに蜂が坊主を呼びつけて、花の苗などを植えさせてるそうだ。

鶏も普通の鶏のサイズを超えて育ってる。坊主が甲斐甲斐しく世話をやいとるせいで、鶏も蜂も一回りは大きい。

だが、不健康でもなさそうだ・・・・蜘蛛も、好き勝手して、朝は散歩で夜にしか帰って来ないらしく、坊主に言わせると「手のかからない良い子達」だと・・・そんなわけあるか、癖の強い者が坊主を護ってる。

坊主は悪事に手を染めていないし、巻き込まれても無いから良い。ちびで子供なのに、一生懸命なマルセルに町の物も気にかけるようになった。マル坊が売る野菜は、甘くって美味しい。それに、人の嫌がる事も、笑顔で引き受ける。それだけで、町の者がマル坊に甘くなった。まっ・・・この坊主、色々いらんことをするのだがな・・・・

初めて、マル坊の家に用事があって行くことになった。マル坊に家に入れて貰うと、手押しポンプなる設計図があった。それを、慌てて隠すマル坊だが、ゆっくり見せて貰った。

魔法で水を出せる者もいるが、水魔法が使えない者は、井戸からくむ。それが、しんどいのも居る。何度も坊主にお願いしに行く。条件は この手押しパイプの原案の自分の名は出さない。お金儲けに使わないが条件だった。そのことを踏まえ、国の重鎮と話し合いに行く。

坊主の名前を出さず。材料費と人件費のみにし、国々に浸透していく。

これならかなりの額になるが、坊主は大金より。寝る場所 食う者 そして少しの衣服それでいい・・自分は恵まれてるから、もしそれでも何かと思うならば、子供達にと話した。子供はお前もじゃと思うが、本人はいつも通りじゃった。

それが良いのかもしれん。普通が一番難しいって笑って言った坊主。副マスのリニも気に入ったようじゃ。その頃から、マル坊に、ギリウスじいちゃんと呼ばれるようになり。たびたびマル坊の家に酒と食事を食いに行く事になる。

ーーーーーーーーリンーーーー

此所の料理は、美味しくないです。3食 ずーっとカレーです。朝 カレー 昼 カレー 晩カレーです。もう嫌です。主様の番の方の家に逃げ込みます。そこに待っていたのは、塩 こしょう生活でした。

主様 お気に入りのケットシーに聞くと、毎日塩こしょうの味付けです。猫も逃げられなくなっていました。「ここで、死ぬまで働くニャよ」とどこか目が虚ろでした。

リーンハルトが主様の鞄を持ってるのを思い出し。

城に突撃しに行く。変態の執務室には、変態と主様の番リーンハルトがいた。変態の妖精に通訳をお願いする。

リーンハルトにお湯が欲しいとお願いすると、用意をメイドに指示を出してくれた。

お湯が来るのを待つ。お湯が来て、主様の鞄から食料品を出す。

そして以前、主様が 作り方を教えてくれたので、その通りに作る。

リーンハルトが、「鞄開けられるのか?」と聞いてきたが、無視です。これは、出来てすぐ食べないと、伸びてしまいます。そのままカップラーメンを持ち、机に移動します。

もの凄く、欲しそうに見られていますが、無視をします。ズーーーーズーーー。はー。美味しいです。これは、生き返ります。主様の料理が恋しいです。すると、周りが暗くなりました????変態 リーンハルト 宰相 王 王妃などが、リンの周りにいます。

ヴィア様が欲しそうにしています。仕方ないのでヴィア様には、と思いましたが・・・王妃様も居ました。女性は怖いです・・・・なので王妃様にもお裾分けです。

皆で食べていると、王 宰相がこちらをチラチラ見ます。そこに、変態も加わります。仕方ないのでいくつかだし、皆で美味しく食べます。

主様が、美味しい者は分けるともっと美味しいと話してますが、量が減ります。ですが、主様の笑顔を思い出されます。主様は 今何をしていますか?リンは、ここで、良い子で待っています。





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