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6 ネイド
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俺は、ネイド。妻が妊娠していたが、日に日に食事を口にしなくなってきた。いろいろな食材を試したが、なかなか口に運んでくれなくなった。
食べても一口だ・・・・日に日に元気が無くなる番に、心が痛んでくる。
ルディを抱きしめ、魔力を与えながら眠る。その日は朝から、気分が良かったのか、ルディが宿の受付をしている。
それでも今居る客達が、居なくなったら、少し宿を閉める話を夫婦でしていた。
そこに知らずに来たのだろう客に、ルディが泊まる許可を出してしまった。その客で最後にと話し、他の宿の客を断る。
その泊まり客は、あまりご飯を食べない。宿のご飯、半分も食べられなかった。
だからあんなに細いし、小さいのだ。どうにか、食わせようと必死になったが、やはり残す。残すともったいないので、減らして欲しいとお願いにまで来た。
量を多くても減らしても、金は返さないと脅しても、それでいいと話してくる。
あんな、小さい子供が量を食べられないなんて、ルディみたいに弱っちまう。
子供は腹が減って腹が減って、おかわりしてもいい量なのに、食べられない境遇だったのかと思うと悲しくなる。
その客は、宿の掃除をギルドから引き受けてきた。掃除も完璧にこなし、宿の食事が多いので自分で作りたいと話してきた。今は暇なので、宿の厨房を好きに使って良いと話す。
スズネと名乗った少女は、厨房であっという間に不思議な食事を作った。本当に美味しそうな匂いを、厨房全体に香らせる。その不思議な食事を、分けて貰うように話す。すると、お断りされた。そうこうしてるうちに、厨房に昔の仲間が集まってきた。客も戻って来る時間だ。スズネを担ぎ、家に連れて帰る。
そこで、ルディに何とか、飯を作ってくれないか交渉をする。ルディが居なくなるなんて、考えたくも無い。
鬼人族・・・魔力 強者の物は、子供が出来にくい。出来ても、魔力体力が揃わないと、腹で消滅するか・・・産まれても母体が持たない。その前に、ルディに何とか体力を戻して貰いたい。その一新で、スズネに願う。
スズネはルディにご飯を食べさせてくれた。美味しい美味しいとカレーも一皿食べた。
それを見ていると、顔色が良くなり始めた。ルディが妊娠してから、こんなに沢山のご飯を食べてくれたのは、久しぶりだ。
スズネが、朝食の用意もしてくれた。それに礼を言うと、採取に行きたいと言われた。採取なら何処でも連れて行ってやる。ルディが、あんなに笑ってくれるようになったんだ。お礼を言われたが、礼を言うのは俺の方だ・・・これで番も子供も諦めなくっていい。本当に良かった。
スズネが宿に帰った後は、貰ったお菓子を食べる。これも、ルディが沢山食べた。俺も食べたかったが、ルディのために、取っておく・・・・食欲が無くなったら、すぐにでもルディに渡せるように。
その日は、体力も戻ってきたのか、嬉しそうに話すルディが居た。話すのも起き上がるのもしんどそうだったのに・・・スズネには、感謝しか無い。
その後は、スズネに振り回されたがな・・・・採取に行けば。当たり前のように、ドクド ドクデ茸を持ってくる。
ま・・・テオバルト様が、番かも知れないのは、驚いたが・・・・ましてや、最弱種で稀なサリュー族と来た。
ルディとアマンダ ラッシュ ガウスと顔を見合わせる。こりゃ、早々に、番の強者に保護(捕獲)して貰わないと困るだろう。
サリュー族は、最弱種だが、狙われるのも、理由がある。子供が出来やすい、そして子供が欲しい者には、サリュー族の番なしは・・・・いつまでも、番のいないのは、やばい状況だ。
そう思っていると、飯が出来たと言われた。この飯も美味い。パンが柔らかすぎる。ルディが嬉しそうに食べている。このパンの作り方も、習わないと行けない。
ダドもスズネに目をつけた。
リーンハルト テオバルト ロゼッタ ダド・・・こんなにやばいのに、目をつけられても、本人はしたいことする。
宿が休みになると、スズネにパンを捏ねさせられた。結構 力がいるのだが・・・・横のスズネを見たら、少しの量しか捏ねてなかった。文句を言おうとしたら、ルディのために頑張れと話す。パンを結構な数を作らされたが、それはルディが喜んで食べていた。
パン パイ生地 など、結構料理を教えてくれる。挽肉も作らされたが、ハンバーグとやらは、ルディのお気に入りだ。
色々な料理に、調味料など・・人形も驚いた。スズネの周りは、賑やかそうだ。
食べても一口だ・・・・日に日に元気が無くなる番に、心が痛んでくる。
ルディを抱きしめ、魔力を与えながら眠る。その日は朝から、気分が良かったのか、ルディが宿の受付をしている。
それでも今居る客達が、居なくなったら、少し宿を閉める話を夫婦でしていた。
そこに知らずに来たのだろう客に、ルディが泊まる許可を出してしまった。その客で最後にと話し、他の宿の客を断る。
その泊まり客は、あまりご飯を食べない。宿のご飯、半分も食べられなかった。
だからあんなに細いし、小さいのだ。どうにか、食わせようと必死になったが、やはり残す。残すともったいないので、減らして欲しいとお願いにまで来た。
量を多くても減らしても、金は返さないと脅しても、それでいいと話してくる。
あんな、小さい子供が量を食べられないなんて、ルディみたいに弱っちまう。
子供は腹が減って腹が減って、おかわりしてもいい量なのに、食べられない境遇だったのかと思うと悲しくなる。
その客は、宿の掃除をギルドから引き受けてきた。掃除も完璧にこなし、宿の食事が多いので自分で作りたいと話してきた。今は暇なので、宿の厨房を好きに使って良いと話す。
スズネと名乗った少女は、厨房であっという間に不思議な食事を作った。本当に美味しそうな匂いを、厨房全体に香らせる。その不思議な食事を、分けて貰うように話す。すると、お断りされた。そうこうしてるうちに、厨房に昔の仲間が集まってきた。客も戻って来る時間だ。スズネを担ぎ、家に連れて帰る。
そこで、ルディに何とか、飯を作ってくれないか交渉をする。ルディが居なくなるなんて、考えたくも無い。
鬼人族・・・魔力 強者の物は、子供が出来にくい。出来ても、魔力体力が揃わないと、腹で消滅するか・・・産まれても母体が持たない。その前に、ルディに何とか体力を戻して貰いたい。その一新で、スズネに願う。
スズネはルディにご飯を食べさせてくれた。美味しい美味しいとカレーも一皿食べた。
それを見ていると、顔色が良くなり始めた。ルディが妊娠してから、こんなに沢山のご飯を食べてくれたのは、久しぶりだ。
スズネが、朝食の用意もしてくれた。それに礼を言うと、採取に行きたいと言われた。採取なら何処でも連れて行ってやる。ルディが、あんなに笑ってくれるようになったんだ。お礼を言われたが、礼を言うのは俺の方だ・・・これで番も子供も諦めなくっていい。本当に良かった。
スズネが宿に帰った後は、貰ったお菓子を食べる。これも、ルディが沢山食べた。俺も食べたかったが、ルディのために、取っておく・・・・食欲が無くなったら、すぐにでもルディに渡せるように。
その日は、体力も戻ってきたのか、嬉しそうに話すルディが居た。話すのも起き上がるのもしんどそうだったのに・・・スズネには、感謝しか無い。
その後は、スズネに振り回されたがな・・・・採取に行けば。当たり前のように、ドクド ドクデ茸を持ってくる。
ま・・・テオバルト様が、番かも知れないのは、驚いたが・・・・ましてや、最弱種で稀なサリュー族と来た。
ルディとアマンダ ラッシュ ガウスと顔を見合わせる。こりゃ、早々に、番の強者に保護(捕獲)して貰わないと困るだろう。
サリュー族は、最弱種だが、狙われるのも、理由がある。子供が出来やすい、そして子供が欲しい者には、サリュー族の番なしは・・・・いつまでも、番のいないのは、やばい状況だ。
そう思っていると、飯が出来たと言われた。この飯も美味い。パンが柔らかすぎる。ルディが嬉しそうに食べている。このパンの作り方も、習わないと行けない。
ダドもスズネに目をつけた。
リーンハルト テオバルト ロゼッタ ダド・・・こんなにやばいのに、目をつけられても、本人はしたいことする。
宿が休みになると、スズネにパンを捏ねさせられた。結構 力がいるのだが・・・・横のスズネを見たら、少しの量しか捏ねてなかった。文句を言おうとしたら、ルディのために頑張れと話す。パンを結構な数を作らされたが、それはルディが喜んで食べていた。
パン パイ生地 など、結構料理を教えてくれる。挽肉も作らされたが、ハンバーグとやらは、ルディのお気に入りだ。
色々な料理に、調味料など・・人形も驚いた。スズネの周りは、賑やかそうだ。
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