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レイズは守る
ガイルとディアブロの歴史
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レイズも、実物のディアブロを前にして初めて、背中を伝う冷や汗を止められなかった。
「……まじかよ。実際目の前にしたら、とんでもねぇな……」
ただそこに“在る”だけで、触れる前に全身の魔力を根こそぎ吸い尽くされ、干からびて死んでいく未来が、容易に想像できる。
その吸収力、その異形、その存在そのものが――まさに“死”の権化。
だが、それでもレイズは薄く笑みを浮かべ、軽く肩を回してみせた。
「……あぁ、さっきの魔法か? ――未来の魔法だよ」
挑発にも似た一言と同時に、レイズの足が地面を蹴った。
一直線に、ディアブロへ。
「愚かだ」
吐き捨てるような声と共に、ディアブロの周囲に魔力が重ねられていく。
目に見えるほど濃密な魔力の層が、幾重にも折り重なる。
光も闇もねじ曲げるほどの、完全なるシールド。
あまりの圧に、大地はきしみ、地面は割れ、空気は断ち切られる。
その障壁は、まるで小さな世界を切り離して閉じ込めるかのような絶対防御だった。
――だが。
レイズは迷いなく手を伸ばした。
「……消えろ」
静かな声と共に、レイズの掌から“死”の波動が滲む。
次の瞬間、幾重にも重ねられた障壁は、音すら立てずに霧散した。
「――っ!」
ディアブロの瞳が見開かれる。
眼前には、障壁を抜けてなお勢いを失わぬ拳。
反射だけでディアブロは大きく後方へ跳躍する。
直後、レイズの拳が地面を穿ち抜いた。
地が砕け、轟音が洞窟内に爆ぜる。
砂塵が巻き上がり、砕けた岩が雨のように降り注いだ。
「……不意打ち失敗か」
砕けた地面を眺めつつ、レイズは悔しげに息を吐いた。
一方で、ディアブロは理解不能の衝撃に打ちのめされていた。
「……なんだ……? こいつ……」
力の“総量”だけを測れば、ガイルよりも明らかに弱い。
だが――ガイルよりも、明らかに“危険”だ。
矛盾。
理屈の破綻。
その違和感に、ディアブロは生まれて初めて、本能的な恐怖を覚えた。
「ならば……!」
ディアブロは一気に魔力を凝縮させる。
黒を通り越し、光すら歪ませるほどのエネルギー。
轟く咆哮と共に、それはレイズへ向けて解き放たれた。
洞窟の奥まで貫き、地形そのものを削り取る――破滅の閃光。
「……終わりだ」
勝利を確信した、その直後。
砂煙の中に立っていたのは――無傷のレイズだった。
「…………は?」
ディアブロの声には、はっきりと“困惑”が混じっていた。
理解できない。
あり得ない。
理屈の外側にある存在――
その理不尽さこそ、“死属性”がもたらす恐怖そのもの。
「……なぜだ」
低く、しかし確かな苛立ちを含ませて、ディアブロが問う。
「あれほどの光の奔流を浴びて……どうして立っていられる。
それに、私が魔力を吸おうとした時……お前からは何一つ奪えなかった。
私の力は魔をも喰らう。肉も、骨も、魂すら残さず削ぎ落とす……。
それが……なぜお前には届かん?」
凝視する。
魔力の流れを探る。
肌に纏わりつく波長を読み解こうとする。
だが――何も掴めない。
レイズの身体からは、魔力の循環が見えなかった。
流れもなければ、滞りもない。
まるで「最初から存在していないかのような」虚無。
「……あり得ぬ」
ディアブロの額に、初めて汗が滲んだ。
「魔法を放てば、必ず残滓がある……。
魔力を使う以上、その根源は必ず可視化できるはずだ。
それなのに、なぜ何も掴めん……? お前は一体……何だ」
レイズはにやりと笑う。
「教えるわけないだろ。俺はおまえよりは強い。――それで十分だろ」
「黙れ!」
怒号と共に、ディアブロが圧を解き放つ。
周囲の空間がねじ曲がり、立っているだけで膝が折れそうな魔圏が形成される。
魔族ですら踏み込むことを拒まれる、絶対的な支配領域。
本来なら――その圧だけで心を砕き、存在を押し潰すはずだった。
しかし。
「……効かねぇよ」
レイズは一歩、前へ。
その足音が地面に響くたび、ディアブロの魔圏は“空気に溶けるように”薄らいでいく。
「……おかしい。お前は……ガイルとも違う。
力は弱いのに……底が見えない。
理不尽……そのもの……」
ディアブロは初めて言葉を失い、笑みを消した。
その耳に――「ガイル」という名前が、自分の口から漏れたことに気づく。
そして、その名を拾ったレイズの表情が固まった。
「……なぜ、ガイルを知っている? そもそも、ガイルはもういるのか??」
口に出した瞬間、レイズ自身もその矛盾にぞっとした。
ディアブロとガイル。
二人の間に何らかの因縁があってもおかしくはない。
むしろ、あれほどの力を持つガイルの背景に、この怪物が関わっているのなら、すべてに説明がつく。
だが同時に、致命的な疑問が浮かぶ。
ガイルは“未来”の人間のはずだ。
レイズが知るゲーム世界では、彼は二十代半ばの青年として登場する。
そして、公式設定にはこう書かれていた――
「魔族に与した人間」
それが、どうして。
この時代に、既にディアブロと因縁を持っている?
なぜ、今ここでその名が出てくる?
「意味が……わからない」
胸の奥で、不協和音が響いた。
ディアブロは、そんなレイズの動揺すら愉快そうに見つめていた。
「ガイルまで知っているとはな……。
奴は百年以上だ。私と戦い続け、魔力を喰われ、再び立ち上がる……。
今ではそれが、奴の日常の儀式となっている」
笑みを浮かべた声には、明らかな敬意が混じっていた。
ディアブロの赤黒い瞳が細められる。
黒い霧のような魔力がさらに濃く揺らぎ、洞窟全体を圧迫する。
「……それで、お前は一体何者だ?」
低く響く声。
その奥底には、純粋な疑問だけでなく、確かな殺意が潜んでいる。
「ガイルだけでなく、この私までもを知っている口ぶり……常人の知識ではない」
レイズは一歩も退かず、薄く笑った。
「そうか。……なら教えてやる。俺は“未来”を知っている。
そこでガイルとも、お前とも――会ったことがある」
「未来……?」
ディアブロは鼻で笑う。
「そんな魔法は存在しない。時間を遡る力など、私ですら触れたことがない。
――どうやって知りえた?」
レイズの表情が、わずかに陰を帯びる。
「お前の魔力が通じない存在が、今ここに立っているのに、まだわからないのか?
……ディアブロ。お前の知っていることだけが、世界のすべてだと思うな」
その一言に、ティグルの空気がぴんと張り詰めた。
魔を喰らい、幾百年も生き続けてきた化け物にとって、“未知”とは最大の侮辱であり――同時に、決して抗いきれない好奇心の種でもある。
「……クク。面白い。未来を知るだと……。
ならば見せてもらおう。その“未来を知る男”の力とやらを、もっとだ……もっと見せてみろ!」
ディアブロの歪んだ笑みは、愉悦と狂気の境界線にあった。
レイズは一歩踏み出し、その瞳に強い光を宿す。
「ぁあ……わかったよ。だが、その前に――」
一拍置き、叫ぶように告げた。
「ガイルのことを、知っている限り全部教えてくれ!!」
洞窟中にレイズの声が響き渡る。
空気が震え、魔力すらたじろいだかのように揺らめいた。
ディアブロは一瞬だけ沈黙し、やがて面白そうに目を細める。
「……ほう。ガイル、ガイルと……。
お前はずいぶんと、あの小僧に執着しているようだな」
「当たり前だ。あいつは――」
言いかけて、レイズの言葉は喉の奥で途切れた。
歯を噛み締め、握り締めた拳がきしむ。
ディアブロは肩をすくめるように、つまらなそうに続ける。
「我とガイルに、戦い以外の関係はない。
互いにただの“敵”であり、魔力を喰うか喰われるかを繰り返すのみだ。
……一〇〇年、いやそれ以上か。もはや日常の一部にすぎぬ」
「100年以上……戦う以外は……ない?」
レイズの胸に、冷たい違和感が広がる。
ゲームで見た“ガイル”の背景とは、あまりにもかけ離れた現実。
ディアブロは楽しげに続けた。
「だが、確かに奴は異質だ。
我を恐れぬ人間などいない。まして、魔族を含めても、他にはいない。
……そして、我を“楽しませる”ことができる人間も、な」
レイズの背筋に、ぞわりと戦慄が走る。
ガイルの強さは人間離れしている、と理解していた。
だが、その影にあるのが――
百年以上、魔を喰らう怪物と殺し合い続けた日々の積み重ねだとしたら。
その代償が、どれほどのものなのか。
レイズは、まだ知らなかった。
「……まじかよ。実際目の前にしたら、とんでもねぇな……」
ただそこに“在る”だけで、触れる前に全身の魔力を根こそぎ吸い尽くされ、干からびて死んでいく未来が、容易に想像できる。
その吸収力、その異形、その存在そのものが――まさに“死”の権化。
だが、それでもレイズは薄く笑みを浮かべ、軽く肩を回してみせた。
「……あぁ、さっきの魔法か? ――未来の魔法だよ」
挑発にも似た一言と同時に、レイズの足が地面を蹴った。
一直線に、ディアブロへ。
「愚かだ」
吐き捨てるような声と共に、ディアブロの周囲に魔力が重ねられていく。
目に見えるほど濃密な魔力の層が、幾重にも折り重なる。
光も闇もねじ曲げるほどの、完全なるシールド。
あまりの圧に、大地はきしみ、地面は割れ、空気は断ち切られる。
その障壁は、まるで小さな世界を切り離して閉じ込めるかのような絶対防御だった。
――だが。
レイズは迷いなく手を伸ばした。
「……消えろ」
静かな声と共に、レイズの掌から“死”の波動が滲む。
次の瞬間、幾重にも重ねられた障壁は、音すら立てずに霧散した。
「――っ!」
ディアブロの瞳が見開かれる。
眼前には、障壁を抜けてなお勢いを失わぬ拳。
反射だけでディアブロは大きく後方へ跳躍する。
直後、レイズの拳が地面を穿ち抜いた。
地が砕け、轟音が洞窟内に爆ぜる。
砂塵が巻き上がり、砕けた岩が雨のように降り注いだ。
「……不意打ち失敗か」
砕けた地面を眺めつつ、レイズは悔しげに息を吐いた。
一方で、ディアブロは理解不能の衝撃に打ちのめされていた。
「……なんだ……? こいつ……」
力の“総量”だけを測れば、ガイルよりも明らかに弱い。
だが――ガイルよりも、明らかに“危険”だ。
矛盾。
理屈の破綻。
その違和感に、ディアブロは生まれて初めて、本能的な恐怖を覚えた。
「ならば……!」
ディアブロは一気に魔力を凝縮させる。
黒を通り越し、光すら歪ませるほどのエネルギー。
轟く咆哮と共に、それはレイズへ向けて解き放たれた。
洞窟の奥まで貫き、地形そのものを削り取る――破滅の閃光。
「……終わりだ」
勝利を確信した、その直後。
砂煙の中に立っていたのは――無傷のレイズだった。
「…………は?」
ディアブロの声には、はっきりと“困惑”が混じっていた。
理解できない。
あり得ない。
理屈の外側にある存在――
その理不尽さこそ、“死属性”がもたらす恐怖そのもの。
「……なぜだ」
低く、しかし確かな苛立ちを含ませて、ディアブロが問う。
「あれほどの光の奔流を浴びて……どうして立っていられる。
それに、私が魔力を吸おうとした時……お前からは何一つ奪えなかった。
私の力は魔をも喰らう。肉も、骨も、魂すら残さず削ぎ落とす……。
それが……なぜお前には届かん?」
凝視する。
魔力の流れを探る。
肌に纏わりつく波長を読み解こうとする。
だが――何も掴めない。
レイズの身体からは、魔力の循環が見えなかった。
流れもなければ、滞りもない。
まるで「最初から存在していないかのような」虚無。
「……あり得ぬ」
ディアブロの額に、初めて汗が滲んだ。
「魔法を放てば、必ず残滓がある……。
魔力を使う以上、その根源は必ず可視化できるはずだ。
それなのに、なぜ何も掴めん……? お前は一体……何だ」
レイズはにやりと笑う。
「教えるわけないだろ。俺はおまえよりは強い。――それで十分だろ」
「黙れ!」
怒号と共に、ディアブロが圧を解き放つ。
周囲の空間がねじ曲がり、立っているだけで膝が折れそうな魔圏が形成される。
魔族ですら踏み込むことを拒まれる、絶対的な支配領域。
本来なら――その圧だけで心を砕き、存在を押し潰すはずだった。
しかし。
「……効かねぇよ」
レイズは一歩、前へ。
その足音が地面に響くたび、ディアブロの魔圏は“空気に溶けるように”薄らいでいく。
「……おかしい。お前は……ガイルとも違う。
力は弱いのに……底が見えない。
理不尽……そのもの……」
ディアブロは初めて言葉を失い、笑みを消した。
その耳に――「ガイル」という名前が、自分の口から漏れたことに気づく。
そして、その名を拾ったレイズの表情が固まった。
「……なぜ、ガイルを知っている? そもそも、ガイルはもういるのか??」
口に出した瞬間、レイズ自身もその矛盾にぞっとした。
ディアブロとガイル。
二人の間に何らかの因縁があってもおかしくはない。
むしろ、あれほどの力を持つガイルの背景に、この怪物が関わっているのなら、すべてに説明がつく。
だが同時に、致命的な疑問が浮かぶ。
ガイルは“未来”の人間のはずだ。
レイズが知るゲーム世界では、彼は二十代半ばの青年として登場する。
そして、公式設定にはこう書かれていた――
「魔族に与した人間」
それが、どうして。
この時代に、既にディアブロと因縁を持っている?
なぜ、今ここでその名が出てくる?
「意味が……わからない」
胸の奥で、不協和音が響いた。
ディアブロは、そんなレイズの動揺すら愉快そうに見つめていた。
「ガイルまで知っているとはな……。
奴は百年以上だ。私と戦い続け、魔力を喰われ、再び立ち上がる……。
今ではそれが、奴の日常の儀式となっている」
笑みを浮かべた声には、明らかな敬意が混じっていた。
ディアブロの赤黒い瞳が細められる。
黒い霧のような魔力がさらに濃く揺らぎ、洞窟全体を圧迫する。
「……それで、お前は一体何者だ?」
低く響く声。
その奥底には、純粋な疑問だけでなく、確かな殺意が潜んでいる。
「ガイルだけでなく、この私までもを知っている口ぶり……常人の知識ではない」
レイズは一歩も退かず、薄く笑った。
「そうか。……なら教えてやる。俺は“未来”を知っている。
そこでガイルとも、お前とも――会ったことがある」
「未来……?」
ディアブロは鼻で笑う。
「そんな魔法は存在しない。時間を遡る力など、私ですら触れたことがない。
――どうやって知りえた?」
レイズの表情が、わずかに陰を帯びる。
「お前の魔力が通じない存在が、今ここに立っているのに、まだわからないのか?
……ディアブロ。お前の知っていることだけが、世界のすべてだと思うな」
その一言に、ティグルの空気がぴんと張り詰めた。
魔を喰らい、幾百年も生き続けてきた化け物にとって、“未知”とは最大の侮辱であり――同時に、決して抗いきれない好奇心の種でもある。
「……クク。面白い。未来を知るだと……。
ならば見せてもらおう。その“未来を知る男”の力とやらを、もっとだ……もっと見せてみろ!」
ディアブロの歪んだ笑みは、愉悦と狂気の境界線にあった。
レイズは一歩踏み出し、その瞳に強い光を宿す。
「ぁあ……わかったよ。だが、その前に――」
一拍置き、叫ぶように告げた。
「ガイルのことを、知っている限り全部教えてくれ!!」
洞窟中にレイズの声が響き渡る。
空気が震え、魔力すらたじろいだかのように揺らめいた。
ディアブロは一瞬だけ沈黙し、やがて面白そうに目を細める。
「……ほう。ガイル、ガイルと……。
お前はずいぶんと、あの小僧に執着しているようだな」
「当たり前だ。あいつは――」
言いかけて、レイズの言葉は喉の奥で途切れた。
歯を噛み締め、握り締めた拳がきしむ。
ディアブロは肩をすくめるように、つまらなそうに続ける。
「我とガイルに、戦い以外の関係はない。
互いにただの“敵”であり、魔力を喰うか喰われるかを繰り返すのみだ。
……一〇〇年、いやそれ以上か。もはや日常の一部にすぎぬ」
「100年以上……戦う以外は……ない?」
レイズの胸に、冷たい違和感が広がる。
ゲームで見た“ガイル”の背景とは、あまりにもかけ離れた現実。
ディアブロは楽しげに続けた。
「だが、確かに奴は異質だ。
我を恐れぬ人間などいない。まして、魔族を含めても、他にはいない。
……そして、我を“楽しませる”ことができる人間も、な」
レイズの背筋に、ぞわりと戦慄が走る。
ガイルの強さは人間離れしている、と理解していた。
だが、その影にあるのが――
百年以上、魔を喰らう怪物と殺し合い続けた日々の積み重ねだとしたら。
その代償が、どれほどのものなのか。
レイズは、まだ知らなかった。
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