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第2章_守り人への試練
第3話_いざ!修行森へ
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守り人一行は、船を出航させた。
宇宙船はとんでもない速度で飛行する。
例えば地球のような小さな惑星の隣を通ったら、表面が削り飛ばされるほどの風を巻き起こす。
その速度で、鍛練の聖界へと向かった。
鍛練の聖界は、修行森の他にも、多くの鍛練場所がある。
「もうそろそろ着くよ。」
朱雀はそう言った。
出航の約30秒後だった。
「あれ?鍛練の聖界って、そんなに近かったっけ?」
青龍は不思議そうに聞いた。
「30光年(光が30年掛けて到達する距離)位しか離れてないからね。...ほれ着いた。」
そこには赤い光を放った聖界があった。
修行森も、見える。かなり大きかった。
「ここが、鍛練の聖界...!」
朱雀は目を輝かせて、興味津々だった。
意外な一面である。
「じゃあ早速行こうぜ!」
白虎は待ちきれない様子だ。
すると、腰に布を巻き、上半身裸の筋肉マッチョが近づいてきた。
「やあ鍛練しに来たのか?ようこそ‼鍛練の聖界へ!」
白虎は、
「修行森に行きたいんだけど。」
というと、
「あそこは上級者というか、エリート向けだぜ。追い付いていけるか?」
守り人は見た目は、まだ未成年のようだ。
勘違いされても仕方ないだろう。
だがその態度に、白虎は腹が立った。
「うっせぇ!俺たちをなめんじゃねぇぞ!」
そう叫んだ。
相変わらずだが、声が大きすぎる。
そんなに叫んで、本当に喉は大丈夫なのだろうか?
「なんだ?意気が良いな!俺と手合わせするか?」
筋肉マッチョは、楽しそうに白虎の顔を伺った。
このマッチョ、守り人だと微塵も思っていない様子だった。
「お前なんて相手になんねぇけど、認めてもらうためにも殺ってやるか。」
白虎はストレッチをして、少し拓けた広場に向かった。
実践格闘場があり、多くの鍛練者が鍛えている。
「悪いけど、このコート貸してもらえねぇか?なんの、数秒で片付けるから。」
白虎は余裕を噛まして、マッチョに挑発した。
挑発に乗るほど幼稚ではなかったが、やる気満々のようだ。
「いつでもかかってこい。」
マッチョは構えた。
様には成ってるものの、まだ隙だらけだ。
白虎は一瞬で後ろを取り、ケツを蹴り飛ばした。
マッチョは吹っ飛んで、ウォール(格闘場を囲む魔法の壁)に激突した。
マッチョは何が何だか分からず、相手の姿さえ捉えられなかった。
白虎はマッチョの頭を蹴り飛ばし、飛んだ方向に先回りして溝に拳を思いっきり入れた。
白虎はこうなると止まらない。
次いでに、肘と膝を胴に入れ、足を回し蹴りで転ばせたら頭を蹴り飛ばした。
最後に落ちてきたマッチョの首を掴んで、
「まだ1割の10分の1も出してないっすよ。手加減してくれたんですか?」
と言って、マッチョを投げてその場を去った。
朱雀はマッチョに詫びを入れようかと思ったが、マッチョは意外と清々しい顔をしていたので、止めておいた。
「口ほどにもねぇな。」
白虎は顔をしかめた。
「よしじゃあ、修行森に行こうぜ!」
急にやる気を出したように、今まで静かだった玄武がそう言った。
3人は驚いたが、あえて黙っておいた。
そして修行森に向かった。
そこは、大きな森だった。
いかにも強大な怪物が眠ってそうな、そんな雰囲気を醸していた。
「ここが修行森かぁ。じゃあ早速中入ろうぜ。」
そうして3人の修行が始まった。
「すいませーん!誰かいますか?」
すると奥から、
「はーい!ようこそ修行森へ!どのコースをご希望ですか?」
アトラクションかよ!と突っ込みたくなるようなフレーズだった。
ていうか実際に、鍛練のテーマパークみたいなもんだけど...。
「コースって、どういうコースですか?」
「はい、それじゃあご説明いたします。
まず、この修行森自体が、上級者向けになっております。その中で、激しくない方が良いという方は、《イージーコース》になります。まだ自信がないなぁという方におすすめです。
次に、そこそこ修行したいけど、くそ難しくない方が良いという方は、《ノーマルコース》。少し厳しくしてほしいという方におすすめです。
次に、みっちり厳しく激しく、猛修行したいという方は、《ハードコース》。強くなって色々極めたい方におすすめです。
そして最後に、とんでもなくキツいコースがございます。瀕死状態に陥った方もいます。このコースは、とんでもなく強い人、そしてそれ以上の高みを目指す人、半端な気持ちでない人におすすめです。《デスコース》と言って、名だたる神々が苦戦を強いられたコースです。
以上の四コースになりますが、どうしま...」
「デスコースでよろしくお願いします!」
白虎は堂々と言い放った。
しかし他の3人も異論は無かった。
「それでは、人数のご確認ですが、4人でよろしいでしょうか?人数の目安は30人ほどとなっておりますが。」
「はい大丈夫です。デスコース、4人でいきます。」
白虎はまたしても堂々と言い放った。
4人とも貧弱そうに見えるから、運営の人も少し不安そうだったが、了承してくれた。
「それではデスコースの詳しいご説明を致します。
デスコースは、常に危険と隣り合わせです。入ってからはそこは死の世界です。強大な魔物が潜んでいます。いつ襲ってくるかは、野生の魔物の気分次第です。すぐに襲ってくる可能性もあります。
またデスコースは、魔物の量がとんでもなく多いです。小型から超大型まで、たくさんの魔物がいます。
それとサバイバル力を高めるため、食料は用意しますが、場所はお教えしません。自らの感性を生かし、キャンプを探しましょう。また、食べているときも多くの魔物が襲ってきます。一瞬たりとも気は抜けません。
更に武器は用意しておりません。己の拳や魔術で戦闘してください。
魔物の中には、飢えている者、狂気の者、等情緒が狂っている魔物も存在します。目で見て、どんな情緒なのか見極めてください。
魔物は日々増殖するので、全滅することはありません。
また、肉体を鍛えるために、重力は神界の2倍です。気温も35度です。環境は、ジャングルの中。
フィールドは、4コースのなかで一番狭いです。そのため魔物に襲われる頻度は、3分に1度は大型に会う位です。
更に小型は、常に相手をしないといけない状況を強いられます。
このコースが、最高難度とされる最大の理由は、それぞれの魔物がとんでもなく強いということです。
小型でさえ、名だたる武人並の強さ、大型は下手したら下等神並の強さを持っています。
それと神の能力を、制限させるワールドです。いつも通りに戦うことは不可能です。
まとめて言うと、超不利な状況、過酷な環境で、とんでもなく強い魔物と常に相手をし、食料にありつけるかも分からない様な厳しい環境で、一ヶ月生き延び、一ヶ月経ったら現れるゴールで脱出します。
そのゴールも、神の能力が効かないし、ステルス機能を備えています。
感性を磨いて、極めて、武力を向上させる。
完全体を目指して、どうぞ頑張ってください!それでは、修行森デスコースへ行ってらっしゃい!」
すると入り口が開いた。
「すげぇ長い文章でしたけど、どうやって覚えたの?
やっぱ慣れってやつなの?」
白虎は途中から、内容よりその事が気になってしまった。
「あぁ後ろ見てみ。カンペがあるんだよ。さすがに面倒じゃん、全部覚えんの。」
白虎も納得したようだった。後ろには長ったらしいカンニングペーパーがあった。
白虎は一瞬すげぇと思ったが、一瞬にして崩れ去った。
「それじゃあ行ってらっしゃい。」
「はぁい!」
そうして守り人一行は、ようやく修行森へ入った。
宇宙船はとんでもない速度で飛行する。
例えば地球のような小さな惑星の隣を通ったら、表面が削り飛ばされるほどの風を巻き起こす。
その速度で、鍛練の聖界へと向かった。
鍛練の聖界は、修行森の他にも、多くの鍛練場所がある。
「もうそろそろ着くよ。」
朱雀はそう言った。
出航の約30秒後だった。
「あれ?鍛練の聖界って、そんなに近かったっけ?」
青龍は不思議そうに聞いた。
「30光年(光が30年掛けて到達する距離)位しか離れてないからね。...ほれ着いた。」
そこには赤い光を放った聖界があった。
修行森も、見える。かなり大きかった。
「ここが、鍛練の聖界...!」
朱雀は目を輝かせて、興味津々だった。
意外な一面である。
「じゃあ早速行こうぜ!」
白虎は待ちきれない様子だ。
すると、腰に布を巻き、上半身裸の筋肉マッチョが近づいてきた。
「やあ鍛練しに来たのか?ようこそ‼鍛練の聖界へ!」
白虎は、
「修行森に行きたいんだけど。」
というと、
「あそこは上級者というか、エリート向けだぜ。追い付いていけるか?」
守り人は見た目は、まだ未成年のようだ。
勘違いされても仕方ないだろう。
だがその態度に、白虎は腹が立った。
「うっせぇ!俺たちをなめんじゃねぇぞ!」
そう叫んだ。
相変わらずだが、声が大きすぎる。
そんなに叫んで、本当に喉は大丈夫なのだろうか?
「なんだ?意気が良いな!俺と手合わせするか?」
筋肉マッチョは、楽しそうに白虎の顔を伺った。
このマッチョ、守り人だと微塵も思っていない様子だった。
「お前なんて相手になんねぇけど、認めてもらうためにも殺ってやるか。」
白虎はストレッチをして、少し拓けた広場に向かった。
実践格闘場があり、多くの鍛練者が鍛えている。
「悪いけど、このコート貸してもらえねぇか?なんの、数秒で片付けるから。」
白虎は余裕を噛まして、マッチョに挑発した。
挑発に乗るほど幼稚ではなかったが、やる気満々のようだ。
「いつでもかかってこい。」
マッチョは構えた。
様には成ってるものの、まだ隙だらけだ。
白虎は一瞬で後ろを取り、ケツを蹴り飛ばした。
マッチョは吹っ飛んで、ウォール(格闘場を囲む魔法の壁)に激突した。
マッチョは何が何だか分からず、相手の姿さえ捉えられなかった。
白虎はマッチョの頭を蹴り飛ばし、飛んだ方向に先回りして溝に拳を思いっきり入れた。
白虎はこうなると止まらない。
次いでに、肘と膝を胴に入れ、足を回し蹴りで転ばせたら頭を蹴り飛ばした。
最後に落ちてきたマッチョの首を掴んで、
「まだ1割の10分の1も出してないっすよ。手加減してくれたんですか?」
と言って、マッチョを投げてその場を去った。
朱雀はマッチョに詫びを入れようかと思ったが、マッチョは意外と清々しい顔をしていたので、止めておいた。
「口ほどにもねぇな。」
白虎は顔をしかめた。
「よしじゃあ、修行森に行こうぜ!」
急にやる気を出したように、今まで静かだった玄武がそう言った。
3人は驚いたが、あえて黙っておいた。
そして修行森に向かった。
そこは、大きな森だった。
いかにも強大な怪物が眠ってそうな、そんな雰囲気を醸していた。
「ここが修行森かぁ。じゃあ早速中入ろうぜ。」
そうして3人の修行が始まった。
「すいませーん!誰かいますか?」
すると奥から、
「はーい!ようこそ修行森へ!どのコースをご希望ですか?」
アトラクションかよ!と突っ込みたくなるようなフレーズだった。
ていうか実際に、鍛練のテーマパークみたいなもんだけど...。
「コースって、どういうコースですか?」
「はい、それじゃあご説明いたします。
まず、この修行森自体が、上級者向けになっております。その中で、激しくない方が良いという方は、《イージーコース》になります。まだ自信がないなぁという方におすすめです。
次に、そこそこ修行したいけど、くそ難しくない方が良いという方は、《ノーマルコース》。少し厳しくしてほしいという方におすすめです。
次に、みっちり厳しく激しく、猛修行したいという方は、《ハードコース》。強くなって色々極めたい方におすすめです。
そして最後に、とんでもなくキツいコースがございます。瀕死状態に陥った方もいます。このコースは、とんでもなく強い人、そしてそれ以上の高みを目指す人、半端な気持ちでない人におすすめです。《デスコース》と言って、名だたる神々が苦戦を強いられたコースです。
以上の四コースになりますが、どうしま...」
「デスコースでよろしくお願いします!」
白虎は堂々と言い放った。
しかし他の3人も異論は無かった。
「それでは、人数のご確認ですが、4人でよろしいでしょうか?人数の目安は30人ほどとなっておりますが。」
「はい大丈夫です。デスコース、4人でいきます。」
白虎はまたしても堂々と言い放った。
4人とも貧弱そうに見えるから、運営の人も少し不安そうだったが、了承してくれた。
「それではデスコースの詳しいご説明を致します。
デスコースは、常に危険と隣り合わせです。入ってからはそこは死の世界です。強大な魔物が潜んでいます。いつ襲ってくるかは、野生の魔物の気分次第です。すぐに襲ってくる可能性もあります。
またデスコースは、魔物の量がとんでもなく多いです。小型から超大型まで、たくさんの魔物がいます。
それとサバイバル力を高めるため、食料は用意しますが、場所はお教えしません。自らの感性を生かし、キャンプを探しましょう。また、食べているときも多くの魔物が襲ってきます。一瞬たりとも気は抜けません。
更に武器は用意しておりません。己の拳や魔術で戦闘してください。
魔物の中には、飢えている者、狂気の者、等情緒が狂っている魔物も存在します。目で見て、どんな情緒なのか見極めてください。
魔物は日々増殖するので、全滅することはありません。
また、肉体を鍛えるために、重力は神界の2倍です。気温も35度です。環境は、ジャングルの中。
フィールドは、4コースのなかで一番狭いです。そのため魔物に襲われる頻度は、3分に1度は大型に会う位です。
更に小型は、常に相手をしないといけない状況を強いられます。
このコースが、最高難度とされる最大の理由は、それぞれの魔物がとんでもなく強いということです。
小型でさえ、名だたる武人並の強さ、大型は下手したら下等神並の強さを持っています。
それと神の能力を、制限させるワールドです。いつも通りに戦うことは不可能です。
まとめて言うと、超不利な状況、過酷な環境で、とんでもなく強い魔物と常に相手をし、食料にありつけるかも分からない様な厳しい環境で、一ヶ月生き延び、一ヶ月経ったら現れるゴールで脱出します。
そのゴールも、神の能力が効かないし、ステルス機能を備えています。
感性を磨いて、極めて、武力を向上させる。
完全体を目指して、どうぞ頑張ってください!それでは、修行森デスコースへ行ってらっしゃい!」
すると入り口が開いた。
「すげぇ長い文章でしたけど、どうやって覚えたの?
やっぱ慣れってやつなの?」
白虎は途中から、内容よりその事が気になってしまった。
「あぁ後ろ見てみ。カンペがあるんだよ。さすがに面倒じゃん、全部覚えんの。」
白虎も納得したようだった。後ろには長ったらしいカンニングペーパーがあった。
白虎は一瞬すげぇと思ったが、一瞬にして崩れ去った。
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「はぁい!」
そうして守り人一行は、ようやく修行森へ入った。
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