牡丹の夜露は欺瞞が香る蜜の味

白樫 猫

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4月20日(日) 16日目...2

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朽木が目を覚ました時、部屋には朝食の匂いが充満していた。
味噌汁と焼き魚の匂いに、朽木はゆっくりと目を開いた。
ゆっくりベッドで眠ったお陰なのか、身体から殴られた痛みは引いており、身を起すとテーブルに食事を並べている宅間が見えた。

「あっ、おはよう。朽木、ほら‥こっちに来て、一緒に食べるか?‥そこの洗面台で顔を洗うといい‥」

宅間にそう言われ、朽木はゆっくりと立ち上がると、木製の扉の隣にある洗面台で、顔を洗い歯も磨いた。
テーブルに近づくと、すでに宅間は椅子に腰かけており、正面に朽木が座るのを待っている。

「ほら、食べなさい‥」

朽木は腰掛けると、昨日あんなに違和感があった尻は、馴染んだのかスムーズに座れ、すぐに手を合わせると、箸を握った。
和朝食のメニューが並び、どれも美味しく頂いた。
一緒に食べている宅間も箸を動かし、会話もない事で、アッという間に食べ終え、宅間はすぐに片付け始める。

「今日、私は出掛けるからね。一人でお留守番出来るよな?」

自分を幼稚園児だと思っているような言葉遣いに、あえて朽木は返事をしなかった。ここを脱出できる気はしないが、誰かが助けに来てくれるかもしれないと、その一瞬で思った。

「おっと、その前に‥これだ」

宅間はそう言うと、棚に置いてあったモノを取り上げた。
それは明らかに朽木の尻の中に入っているプラグよりも、更に一回り太くなったものだった。

「いっ‥嫌だ‥」

思わず立ち上がり逃げる様に走り出す朽木を、宅間は微笑ましく見ていた。
どうぜ部屋の中、走り回ったとて、すぐに追い詰めていく。
部屋の隅に追い詰められた朽木は、抵抗するがあっさりと捕まり、俯せにされ上から乗られる。

「あっ‥いっ、やだ‥止めろ‥」
「朽木‥可愛い抵抗は止めてくれよ‥我慢できなくなるだろ?」

宅間は薄手のガウンの裾を捲り貞操帯のロックを外し、中に入っているプラグを抜く。

「‥ぐっ‥ぁっ‥んっ‥」

そして前と同じ要領で、一回り太いプラグにジェルを塗ると、今度はゆっくりと尻の穴に入れていく。

「‥やっ‥んっ‥あっ、はぁっ‥い、や‥だっ‥」

ズプズプとゆっくりと進められるそれは、たいして抵抗もなく入り込んでいく。

「ああ、やっぱり君の身体は覚えているのかな‥」

宅間は朽木に聞こえないくらい小さな声で呟いていた。
尻の穴にズンと違和感を感じている朽木は、抵抗する事さえ忘れてしまった様に、グッタリとし動かなかった。
カチャリとまた貞操帯のロックをされると、宅間によしよしと頭を撫でられた。

「あっ、そうだ‥お漏らしすると困るから、ここは開けておくよ。用を足すときは使うといい。だが、もちろん大便は出来ないよ。それは、私じゃないと外せないからね‥」

そう言いながら宅間は木製の扉の鍵を開けた。
床に俯せになったまま動かなくなった朽木に、宅間は笑顔を向けると、あっさりと部屋を出て行った。
カチャリと鍵を掛ける音がして、ようやく朽木はゆっくりと身体を起した。
そして、頭を抱え込んだ。
先程、何故か分からないが、尻の穴にプラグを入れられた瞬間、気持ちが良いと思ってしまった。それと、どこか懐かしい感じ‥前にもあったような感じがして、自分の記憶が溢れそうになる感覚に、全身が震えそうになった。
気のせいだと思いたい‥。
身体を起しただけで、中に入っているプラグが内壁を擦り、存在を感じる。

「‥くっ‥そ‥なんで‥おれは‥」

朽木はこの環境に、異常な程の早さで慣れていくことに戸惑っていた。


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