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9章 ウィザリア
168話 絵本の中へ
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前回書き忘れたのですが、コミカライズの13話が更新されています!
よろしくお願いします‼
************************
その店は、とてもファンシーな色をしている店だった。
ピンク、白、黄色等々可愛らしい色で、レンガも特注で作られたのかもしれない。
あ、でも魔法っていう可能性もあるのかな。
とにかく、そんな店があり、わたし達は中に入っていく。
店の中はカウンターがおかれていて、そこには1人の店員さんが待っている。
そのカウンターの後ろには3つの扉があった。
「いらっしゃいませ」
対応してくれるのは、ゆったりとした服を来た女性の人。
優しい笑顔で対応してくれる。
「あの……絵本の中に入れるっていうのは……」
「はい。まず、入る絵本を選んでいただきます。3種類ありまして、まずは一番人気、王子様お姫様になれるお話」
「はい」
「次が冒険者になり、迫りくる魔物から街を守っていく英雄譚」
「はい」
「最後が出会った魔物と仲良くなり、出会う人々と絆を紡ぐ物語になります」
「3番目でお願いします」
わたしがそう言うと、店員さんは笑顔でうなずいてくれる。
「かしこまりました。ただ、他のお客様ともご一緒することがあります。よろしいでしょうか?」
「他の人と一緒……ですか?」
「はい。何分かなり人気ですので……お客様の物語であれば、一緒に進む友達が増える。ということになります」
「なるほど」
同年代の友達を作るきっかけになるかもしれない。
そう考えたら悪いものでもない気がする。
「わかりました」
「では、右の扉をお進みください」
「はい!」
わたし達が右の扉に入ると、そこには結構な数のベッドが並んでいた。
わたし達に気づいた中にいた店員さんが話しかけてくる。
「ようこそ、入られる方はどなたですか?」
「わたしです!」
「うびゃぅ!」
「きゅきゅい!」
「え? ヴァイスとルビーも!?」
ヴァイスとルビーもわたしに合わせて手を上げる。
しかし、店員さんは困った顔をした。
「申し訳ありません。人しかできませんので……」
「ウビャゥ……」
「キュキュゥ……」
「ヴァイスもルビーもごめんね……戻ってきたらいっぱい遊んであげるから……」
「ウビャ!」
「キュィ!」
「変わり身はやいなぁ」
ヴァイスとルビーはわたしの言葉にすぐ明るくなった。
その言葉を証明するためにも、説明を受けている間も抱っこして撫で続ける。
軽い説明を受けたわたしはベッドに横になった。
ウィンはわたしの側にいてくれて、クロノさんはヴァイスとルビーを連れて遊んでくれるそうだ。
「それじゃあちょっと行ってくるね」
「ああ、待っている」
「それでは魔法をかけますね。〈夢へのいざない〉〈夢の足跡巡り〉」
わたしの意識はゆっくりと落ちていった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「はっ! ここは……」
わたしは目が覚め、周囲を見回す。
そこは最初にこの世界に来た時のような森の中。
ほのかな温かみがあり、木々の間を通る風が頬を撫でる。
「これ……本当に本の中?」
絵本の中だとは思えない。
ドサ。
「え?」
後ろで音がして、思わず振り向く。
そこには、どこかで会ったような少女が地面に寝ていた。
水色のおさげに学園のローブを着ていて、うつぶせになっている。
身体の大きさはわたしと同じくらいだろうか。
「うーん」
「あの、大丈夫?」
「うん……うん? ああ、おはよう」
「え、あ、おはよう」
挨拶には挨拶で返す。
そして、彼女はパンパンと土を払って立ち上がった。
「初めまして……私はポロック。よろしくね」
「わたしはサクヤ、こちらこそよろしく」
わたしが挨拶を返すと、ポロックと名乗った少女はゆったりとした笑顔を浮かべる。
「うん。よろしく~仲良くしてね~」
「もちろん! とりあえず、これからどうしたらいいかわかる?」
「うん。ここで待っててもいいし、どこかに行ってもいいよー」
「え? それだと話が変わっちゃうんじゃ……」
「大丈夫。そろそろ……」
「おーい! そこの子達、どうしたんだ!?」
わたしがポロックちゃんと話していると、大人の声が聞こえる。
その方を振り向くと、麦わら帽子を被ったおじいさんがこちらに向かって歩いてきた。
彼の隣にはゴールデンレトリーバーみたいな従魔を連れている。
「あー迷っちゃって……」
「なんだいそりゃ。他にはいないね?」
「うん。私達2人だけ~」
ポロックちゃんは慣れた様子で話していく。
これが今回の物語なのだろうか。
その間に犬の従魔がわたし達の周りを鼻をクンクンさせながら周回する。
「そうか、なら村まで案内しよう。ついてきなさい」
「ワゥ!」
おじいさんの言葉に、犬の従魔も尻尾を振って誘導してくる。
「それじゃあ行こうか~サクヤちゃん」
「うん。ポロックちゃん」
ということで、わたし達はおじいさんについていく。
「ポロックちゃんは学園の生徒なの?」
「そうだよ~。でもつまらないんだよね~」
「魔法の勉強って色々できて楽しそうだと思ったけど……」
「できるのは楽しいけど~私はお昼寝する方が楽しいかな~。魔法も人にかけてもらえばいいし~」
「そ、そうなんだ」
なんか小さいのに達観しているなと感じる。
いや、でもどこぞの未来兵器を連れているあの子もお昼寝大好きだし、小さい子でもそういうものなの……か?
自分が小さかった時は……どうだったっけ。
「うん。それに、魔法はお兄ちゃんが得意だから、任せてもいいかなーって」
「お兄ちゃんいるんだ」
「うん。学園で勉強してるんじゃないかな~」
「……あれ? ポロックちゃんは学園に行かなくていいの?」
わたしがそう聞くと、彼女はぼんやりとした笑顔でわたしを見つめる。
「……私には私の仕事があるんだよ」
「ここで遊ぶのが仕事なの?」
「大人になればわかるよ。サクヤちゃん」
「……」
君より大人だが?
とは口が裂けても言えないけど思う。
「それにね、確か……こっちにいいものがあるよ」
「いいもの?」
「うん。ほぼ全員が欲しがるアイテムがあるんだよ。こっちこっち」
彼女はそう言ってわたしの手を引いておじいさんが進む方とは別の方に進む。
そして、一緒に進むこと数十分。
周囲は深い木々に囲まれ、森が深くなっているのがわかった。
「あれ~ここどこだろう~?」
「もしかして……迷った?」
「若さゆえの過ち、っていう奴かな~」
やかましい。
というかこの子大丈夫だろうかと心配になる。
ゆるい村人とモフモフの楽しい物語だと思っていたのに、これは……どうなるんだろうか。
よろしくお願いします‼
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その店は、とてもファンシーな色をしている店だった。
ピンク、白、黄色等々可愛らしい色で、レンガも特注で作られたのかもしれない。
あ、でも魔法っていう可能性もあるのかな。
とにかく、そんな店があり、わたし達は中に入っていく。
店の中はカウンターがおかれていて、そこには1人の店員さんが待っている。
そのカウンターの後ろには3つの扉があった。
「いらっしゃいませ」
対応してくれるのは、ゆったりとした服を来た女性の人。
優しい笑顔で対応してくれる。
「あの……絵本の中に入れるっていうのは……」
「はい。まず、入る絵本を選んでいただきます。3種類ありまして、まずは一番人気、王子様お姫様になれるお話」
「はい」
「次が冒険者になり、迫りくる魔物から街を守っていく英雄譚」
「はい」
「最後が出会った魔物と仲良くなり、出会う人々と絆を紡ぐ物語になります」
「3番目でお願いします」
わたしがそう言うと、店員さんは笑顔でうなずいてくれる。
「かしこまりました。ただ、他のお客様ともご一緒することがあります。よろしいでしょうか?」
「他の人と一緒……ですか?」
「はい。何分かなり人気ですので……お客様の物語であれば、一緒に進む友達が増える。ということになります」
「なるほど」
同年代の友達を作るきっかけになるかもしれない。
そう考えたら悪いものでもない気がする。
「わかりました」
「では、右の扉をお進みください」
「はい!」
わたし達が右の扉に入ると、そこには結構な数のベッドが並んでいた。
わたし達に気づいた中にいた店員さんが話しかけてくる。
「ようこそ、入られる方はどなたですか?」
「わたしです!」
「うびゃぅ!」
「きゅきゅい!」
「え? ヴァイスとルビーも!?」
ヴァイスとルビーもわたしに合わせて手を上げる。
しかし、店員さんは困った顔をした。
「申し訳ありません。人しかできませんので……」
「ウビャゥ……」
「キュキュゥ……」
「ヴァイスもルビーもごめんね……戻ってきたらいっぱい遊んであげるから……」
「ウビャ!」
「キュィ!」
「変わり身はやいなぁ」
ヴァイスとルビーはわたしの言葉にすぐ明るくなった。
その言葉を証明するためにも、説明を受けている間も抱っこして撫で続ける。
軽い説明を受けたわたしはベッドに横になった。
ウィンはわたしの側にいてくれて、クロノさんはヴァイスとルビーを連れて遊んでくれるそうだ。
「それじゃあちょっと行ってくるね」
「ああ、待っている」
「それでは魔法をかけますね。〈夢へのいざない〉〈夢の足跡巡り〉」
わたしの意識はゆっくりと落ちていった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「はっ! ここは……」
わたしは目が覚め、周囲を見回す。
そこは最初にこの世界に来た時のような森の中。
ほのかな温かみがあり、木々の間を通る風が頬を撫でる。
「これ……本当に本の中?」
絵本の中だとは思えない。
ドサ。
「え?」
後ろで音がして、思わず振り向く。
そこには、どこかで会ったような少女が地面に寝ていた。
水色のおさげに学園のローブを着ていて、うつぶせになっている。
身体の大きさはわたしと同じくらいだろうか。
「うーん」
「あの、大丈夫?」
「うん……うん? ああ、おはよう」
「え、あ、おはよう」
挨拶には挨拶で返す。
そして、彼女はパンパンと土を払って立ち上がった。
「初めまして……私はポロック。よろしくね」
「わたしはサクヤ、こちらこそよろしく」
わたしが挨拶を返すと、ポロックと名乗った少女はゆったりとした笑顔を浮かべる。
「うん。よろしく~仲良くしてね~」
「もちろん! とりあえず、これからどうしたらいいかわかる?」
「うん。ここで待っててもいいし、どこかに行ってもいいよー」
「え? それだと話が変わっちゃうんじゃ……」
「大丈夫。そろそろ……」
「おーい! そこの子達、どうしたんだ!?」
わたしがポロックちゃんと話していると、大人の声が聞こえる。
その方を振り向くと、麦わら帽子を被ったおじいさんがこちらに向かって歩いてきた。
彼の隣にはゴールデンレトリーバーみたいな従魔を連れている。
「あー迷っちゃって……」
「なんだいそりゃ。他にはいないね?」
「うん。私達2人だけ~」
ポロックちゃんは慣れた様子で話していく。
これが今回の物語なのだろうか。
その間に犬の従魔がわたし達の周りを鼻をクンクンさせながら周回する。
「そうか、なら村まで案内しよう。ついてきなさい」
「ワゥ!」
おじいさんの言葉に、犬の従魔も尻尾を振って誘導してくる。
「それじゃあ行こうか~サクヤちゃん」
「うん。ポロックちゃん」
ということで、わたし達はおじいさんについていく。
「ポロックちゃんは学園の生徒なの?」
「そうだよ~。でもつまらないんだよね~」
「魔法の勉強って色々できて楽しそうだと思ったけど……」
「できるのは楽しいけど~私はお昼寝する方が楽しいかな~。魔法も人にかけてもらえばいいし~」
「そ、そうなんだ」
なんか小さいのに達観しているなと感じる。
いや、でもどこぞの未来兵器を連れているあの子もお昼寝大好きだし、小さい子でもそういうものなの……か?
自分が小さかった時は……どうだったっけ。
「うん。それに、魔法はお兄ちゃんが得意だから、任せてもいいかなーって」
「お兄ちゃんいるんだ」
「うん。学園で勉強してるんじゃないかな~」
「……あれ? ポロックちゃんは学園に行かなくていいの?」
わたしがそう聞くと、彼女はぼんやりとした笑顔でわたしを見つめる。
「……私には私の仕事があるんだよ」
「ここで遊ぶのが仕事なの?」
「大人になればわかるよ。サクヤちゃん」
「……」
君より大人だが?
とは口が裂けても言えないけど思う。
「それにね、確か……こっちにいいものがあるよ」
「いいもの?」
「うん。ほぼ全員が欲しがるアイテムがあるんだよ。こっちこっち」
彼女はそう言ってわたしの手を引いておじいさんが進む方とは別の方に進む。
そして、一緒に進むこと数十分。
周囲は深い木々に囲まれ、森が深くなっているのがわかった。
「あれ~ここどこだろう~?」
「もしかして……迷った?」
「若さゆえの過ち、っていう奴かな~」
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