77 / 92
9章 ウィザリア
171話 ウィザリアの魔道具店
しおりを挟む
折角楽しくお買い物をしていたのに……。
でも、ポロックちゃんの前で何かをするのはよくない気がする。
『ウィン、気づかれないように気を失わせられる? 安全な場所に置いておく感じで』
『可能だぞ』
『じゃあそれで』
『わかった、終わったぞ』
「早い!」
ということで、ウィンに頼んだら難なく頼まれてくれた。
流石ウィン、動じた様子もなく淡々としている。
その速度に思わず叫んでしまった。
「サクヤちゃん? 歩くの速かった?」
「あ、ううん。そんなことないよ。それよりも……ここって大丈夫なの?」
何とか話を変えてごまかす。
でも、普通に周囲の雰囲気も暗いのだ。
某有名魔法小説の、ワープした時のダイ〇ゴン横丁的な感じ。
店の雰囲気はすすけて暗く、窓もないので店の中を見ることはできない。
通りを歩く人達の視線もどことなく鋭い気がする。
「大丈夫だよ~。何かあったら私を置いて逃げてくれていいから~」
「話がつながっていなくない? それ大丈夫って言わないんだよ?」
見捨てて逃げれば大丈夫ってそれ大丈夫って言わないと思う。
「う~ん。でも、本当に私のことは心配しなくていいからね~。あ、こっちこっち」
彼女は割と本気なのか、そんな風に言って先に進む。
「あ、ここいいよ! 入ろう!」
「う、うん」
彼女の進めに従って店の中に入る。
店は外からだとなんの店かわからなかったが、入ったらすぐにわかった。
「魔道具店!」
店の中にはプロフェッサーの店で見たことのある物や、見たことのないもの、様々な道具が置かれていた。
魔道具の前には小さな紙が置いてあって、それに効果が書いてある。
ただ、魔法用の文字は難しかったりするのか、全部読める訳ではないのが残念だ。
「そうだよ! ここのお店はおじいちゃんとかパパもたまに来るんだー」
「そうなんだ。ポロックちゃんの家族は魔道具師なの?」
「ううん。魔法使いではあるけど違うよー。純粋にここのはいいんだってさー」
「そっか、なら色々と見たいな」
「うんー! てんちょー! 今日のおすすめは~?」
定食屋か? いきつけの店の注文と間違えてない?
そう聞きそうになったけれどやめておいた。
彼女にとってみれば、それが当たり前なのかもしれない。
「まったく……ここは定食を出してないって言ってるだろう」
やっぱりポロックちゃんだけなんだ……。
と、店の奥から出てきたのは、いかにもザ・魔女! という風体をした老婆。
これで鍋をかき回していたら100点満点だろう。
しかし、ポロックちゃんはそんなこと関係ないとばかりに店長? の方に行く。
「えーだっててんちょーいつも新作出してるじゃん!」
「新作じゃないよ。開発に失敗したのを置いているだけだよ」
「時々掘り出し物があって結構売れていくんだよね~」
「失敗作でも買ってくれるならいいさね。さ、これが今回の新作だよ」
失敗作を売りに出すってそれは……いいのだろうか。
まぁポロックちゃんが楽しそうだしいいか……。
わたしは魔法がほとんど使えるから、別にいらない。
「この新作は水中で呼吸ができるようにしようとしたんだけどねぇ。水中に細かい泡ができるだけで、呼吸できるまではいかなかったんだよ」
「そっかぁ……どんな感じか見てもいい?」
「いいよ。こっちにおいで」
わたし達は彼女の案内で小さな水槽の前に立つ。
そして、わたしはドキドキしながらその魔道具を見ていた。
店長は20センチメートルくらいの棒状の物を取り出した。
それの先端は鉛筆のように細くなっていて、そっちの方が振動している。
「これを水槽に入れると……」
ブクブクブクブク。
水槽の中でこれでもかと泡が沸き立った。
「わぁ、きれいだね~サクヤちゃん」
「う、うん! これは試したいことがあります!」
「え? 試したいこと?」
「うん!」
わたしはクロノさんに頼む。
「クロノさん、コップって持っていますか?」
「コップ? ああ、あるが……」
彼はコップを取り出し渡してくれる。
わたしは水をこのコップいっぱいになることを想像して、魔法を使う。
「〈水の創造〉」
コップ一杯分の水がたまる。
それを店長に差し出してお願いをした。
「あの! これにそれを入れてくれませんか!?」
「あ、ああ、いいけど……」
彼女は魔道具をコップの中に入れて泡でブクブクやってくれる。
なんでそんなことを……? と思っている顔だけれど、とりあえずはやってくれていた。
そして、いい感じの時間が過ぎた後、わたしは止めてもらってそれを一口飲む。
パチパチパチパチ。
「!」
口の中では水と一緒に泡が弾け、もう飲めないと思っていた物になる。
そう、炭酸である。
「来た来た来た! 後はここに砂糖と香料を入れれば……フフフ」
こっちの世界でもコーラが飲める。
まぁ、その香料をどうやって手にいれるのか、というところが問題になるけど。
でも、これはこれでとてもいい物が見つかった。
「あの! これください!」
わたしは店長に向かって叫ぶ。
「別に構いやしないが……そんなにいいのかい?」
「そうですね……慣れると刺激がいい感じのアクセントになるといいますか……」
わたしは手に持ったコップを彼女の差し出す。
彼女は恐る恐るそれを手にとって、口を付ける。
「むぅ……確かに……刺激的な感じだね」
「そうなんです! 確かにそれだけだとちょっと物足りないですけど、色々と付け加えたらできるような気がするんです!」
「なるほどねぇ。そういうのも売れたりする物か……」
彼女はそう言って一人何かを考え始めた。
「店主よ。これらの品も一緒にいいだろうか? それと少し聞きたいのだが……」
「うん? ああ、構わないよ」
クロノさんが店内から数個魔道具を持っていた。
ただ、説明を聞きたいのか、店長さんと話し始める。
わたしは他の魔道具の話も聞きたかったので、クロノさん達の会話を聞こうとしたのだけれど。
「サクヤちゃん」
「ん? どうしたの?」
と、ポロックちゃんが話しかけてくる。
「あのね、あのね……」
そう言って固まるポロックちゃん。
「どうかしたの?」
「あの……私もそれ……飲んでみてもいい?」
「うん。いいよ」
わたしは炭酸水にを彼女に差し出す。
「ふわぁ……パチパチする……」
「慣れると結構楽しいよ」
「うん」
彼女はそう言ってちびちび飲んだり、話したりする。
「なるほど、感謝する」
「いいさ。説明くらいはするよ」
後ろの方でクロノさん達の話が終わったようだ。
わたしは鞄から金貨を取り出す振りをして、マジックバッグから取り出す。
「あ、すいません。いくらでしたっけ?」
「もう支払ってもらったよ」
「え……」
ポロックちゃんと話している間に……。
わたしはクロノさんを見る。
「言っただろう? サクヤ……その……おれ達のあれで来ている。だからその辺りの物は全てこちらが出す。ということだっただろう?」
「いえ、でも……」
「気にしないでくれ。こちらがやりたいからやっているだけなんだ。サクヤは純粋に楽しむことに集中してくれる方がうれしい」
「……はい。ありがとうございます」
と、クロノさんが支払ってくれていた。
わたし達はそれから店を出る。
「ここ、なんてお店なの?」
「ああ、ここは マロージャの魔道具店だよ」
「そうなんだ」
ということを聞いて、わたし達は次の店に行こうとすると、わたし達の前に立ちふさがる者達がいた。
「ポロック! 学園をサボって何をやってるんだ!」
そう言って怒鳴っているのは、ポロックちゃんと同じくらいの身長の男の子だ。
髪は紺色で肩口で切り揃えていて、服はポロックちゃんが着ていた学園の物。
大きくなったら美青年になりそうな感じだけれど、今は怒りで顔が歪められていた。
「お兄ちゃん。サクヤちゃんと遊んでいただけだよ」
「サクヤ……遊ぶ? お前、俺様の妹になんの用だ」
彼はわたしに視線を移し、そう言ってにらみつける。
遊んでいただけなんだけど……。
これは信用してもらえるのだろうか。
でも、ポロックちゃんの前で何かをするのはよくない気がする。
『ウィン、気づかれないように気を失わせられる? 安全な場所に置いておく感じで』
『可能だぞ』
『じゃあそれで』
『わかった、終わったぞ』
「早い!」
ということで、ウィンに頼んだら難なく頼まれてくれた。
流石ウィン、動じた様子もなく淡々としている。
その速度に思わず叫んでしまった。
「サクヤちゃん? 歩くの速かった?」
「あ、ううん。そんなことないよ。それよりも……ここって大丈夫なの?」
何とか話を変えてごまかす。
でも、普通に周囲の雰囲気も暗いのだ。
某有名魔法小説の、ワープした時のダイ〇ゴン横丁的な感じ。
店の雰囲気はすすけて暗く、窓もないので店の中を見ることはできない。
通りを歩く人達の視線もどことなく鋭い気がする。
「大丈夫だよ~。何かあったら私を置いて逃げてくれていいから~」
「話がつながっていなくない? それ大丈夫って言わないんだよ?」
見捨てて逃げれば大丈夫ってそれ大丈夫って言わないと思う。
「う~ん。でも、本当に私のことは心配しなくていいからね~。あ、こっちこっち」
彼女は割と本気なのか、そんな風に言って先に進む。
「あ、ここいいよ! 入ろう!」
「う、うん」
彼女の進めに従って店の中に入る。
店は外からだとなんの店かわからなかったが、入ったらすぐにわかった。
「魔道具店!」
店の中にはプロフェッサーの店で見たことのある物や、見たことのないもの、様々な道具が置かれていた。
魔道具の前には小さな紙が置いてあって、それに効果が書いてある。
ただ、魔法用の文字は難しかったりするのか、全部読める訳ではないのが残念だ。
「そうだよ! ここのお店はおじいちゃんとかパパもたまに来るんだー」
「そうなんだ。ポロックちゃんの家族は魔道具師なの?」
「ううん。魔法使いではあるけど違うよー。純粋にここのはいいんだってさー」
「そっか、なら色々と見たいな」
「うんー! てんちょー! 今日のおすすめは~?」
定食屋か? いきつけの店の注文と間違えてない?
そう聞きそうになったけれどやめておいた。
彼女にとってみれば、それが当たり前なのかもしれない。
「まったく……ここは定食を出してないって言ってるだろう」
やっぱりポロックちゃんだけなんだ……。
と、店の奥から出てきたのは、いかにもザ・魔女! という風体をした老婆。
これで鍋をかき回していたら100点満点だろう。
しかし、ポロックちゃんはそんなこと関係ないとばかりに店長? の方に行く。
「えーだっててんちょーいつも新作出してるじゃん!」
「新作じゃないよ。開発に失敗したのを置いているだけだよ」
「時々掘り出し物があって結構売れていくんだよね~」
「失敗作でも買ってくれるならいいさね。さ、これが今回の新作だよ」
失敗作を売りに出すってそれは……いいのだろうか。
まぁポロックちゃんが楽しそうだしいいか……。
わたしは魔法がほとんど使えるから、別にいらない。
「この新作は水中で呼吸ができるようにしようとしたんだけどねぇ。水中に細かい泡ができるだけで、呼吸できるまではいかなかったんだよ」
「そっかぁ……どんな感じか見てもいい?」
「いいよ。こっちにおいで」
わたし達は彼女の案内で小さな水槽の前に立つ。
そして、わたしはドキドキしながらその魔道具を見ていた。
店長は20センチメートルくらいの棒状の物を取り出した。
それの先端は鉛筆のように細くなっていて、そっちの方が振動している。
「これを水槽に入れると……」
ブクブクブクブク。
水槽の中でこれでもかと泡が沸き立った。
「わぁ、きれいだね~サクヤちゃん」
「う、うん! これは試したいことがあります!」
「え? 試したいこと?」
「うん!」
わたしはクロノさんに頼む。
「クロノさん、コップって持っていますか?」
「コップ? ああ、あるが……」
彼はコップを取り出し渡してくれる。
わたしは水をこのコップいっぱいになることを想像して、魔法を使う。
「〈水の創造〉」
コップ一杯分の水がたまる。
それを店長に差し出してお願いをした。
「あの! これにそれを入れてくれませんか!?」
「あ、ああ、いいけど……」
彼女は魔道具をコップの中に入れて泡でブクブクやってくれる。
なんでそんなことを……? と思っている顔だけれど、とりあえずはやってくれていた。
そして、いい感じの時間が過ぎた後、わたしは止めてもらってそれを一口飲む。
パチパチパチパチ。
「!」
口の中では水と一緒に泡が弾け、もう飲めないと思っていた物になる。
そう、炭酸である。
「来た来た来た! 後はここに砂糖と香料を入れれば……フフフ」
こっちの世界でもコーラが飲める。
まぁ、その香料をどうやって手にいれるのか、というところが問題になるけど。
でも、これはこれでとてもいい物が見つかった。
「あの! これください!」
わたしは店長に向かって叫ぶ。
「別に構いやしないが……そんなにいいのかい?」
「そうですね……慣れると刺激がいい感じのアクセントになるといいますか……」
わたしは手に持ったコップを彼女の差し出す。
彼女は恐る恐るそれを手にとって、口を付ける。
「むぅ……確かに……刺激的な感じだね」
「そうなんです! 確かにそれだけだとちょっと物足りないですけど、色々と付け加えたらできるような気がするんです!」
「なるほどねぇ。そういうのも売れたりする物か……」
彼女はそう言って一人何かを考え始めた。
「店主よ。これらの品も一緒にいいだろうか? それと少し聞きたいのだが……」
「うん? ああ、構わないよ」
クロノさんが店内から数個魔道具を持っていた。
ただ、説明を聞きたいのか、店長さんと話し始める。
わたしは他の魔道具の話も聞きたかったので、クロノさん達の会話を聞こうとしたのだけれど。
「サクヤちゃん」
「ん? どうしたの?」
と、ポロックちゃんが話しかけてくる。
「あのね、あのね……」
そう言って固まるポロックちゃん。
「どうかしたの?」
「あの……私もそれ……飲んでみてもいい?」
「うん。いいよ」
わたしは炭酸水にを彼女に差し出す。
「ふわぁ……パチパチする……」
「慣れると結構楽しいよ」
「うん」
彼女はそう言ってちびちび飲んだり、話したりする。
「なるほど、感謝する」
「いいさ。説明くらいはするよ」
後ろの方でクロノさん達の話が終わったようだ。
わたしは鞄から金貨を取り出す振りをして、マジックバッグから取り出す。
「あ、すいません。いくらでしたっけ?」
「もう支払ってもらったよ」
「え……」
ポロックちゃんと話している間に……。
わたしはクロノさんを見る。
「言っただろう? サクヤ……その……おれ達のあれで来ている。だからその辺りの物は全てこちらが出す。ということだっただろう?」
「いえ、でも……」
「気にしないでくれ。こちらがやりたいからやっているだけなんだ。サクヤは純粋に楽しむことに集中してくれる方がうれしい」
「……はい。ありがとうございます」
と、クロノさんが支払ってくれていた。
わたし達はそれから店を出る。
「ここ、なんてお店なの?」
「ああ、ここは マロージャの魔道具店だよ」
「そうなんだ」
ということを聞いて、わたし達は次の店に行こうとすると、わたし達の前に立ちふさがる者達がいた。
「ポロック! 学園をサボって何をやってるんだ!」
そう言って怒鳴っているのは、ポロックちゃんと同じくらいの身長の男の子だ。
髪は紺色で肩口で切り揃えていて、服はポロックちゃんが着ていた学園の物。
大きくなったら美青年になりそうな感じだけれど、今は怒りで顔が歪められていた。
「お兄ちゃん。サクヤちゃんと遊んでいただけだよ」
「サクヤ……遊ぶ? お前、俺様の妹になんの用だ」
彼はわたしに視線を移し、そう言ってにらみつける。
遊んでいただけなんだけど……。
これは信用してもらえるのだろうか。
362
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
離縁された妻ですが、旦那様は本当の力を知らなかったようですね?
椿蛍
ファンタジー
転生し、目覚めたら、旦那様から離縁されていた。
――そんなことってある?
私が転生したのは、落ちこぼれ魔道具師のサーラ。
彼女は結婚式当日、何者かの罠によって、氷の中に閉じ込められてしまった。
時を止めて眠ること十年。
彼女の魂は消滅し、肉体だけが残っていた。
「どうやって生活していくつもりかな?」
「ご心配なく。手に職を持ち、自立します」
「落ちこぼれの君が手に職? 無理だよ、無理! 現実を見つめたほうがいいよ?」
――後悔するのは、旦那様ですよ?
転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。
桜城恋詠
ファンタジー
聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。
異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。
彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。
迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。
「絶対、誰にも渡さない」
「君を深く愛している」
「あなたは私の、最愛の娘よ」
公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。
そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?
命乞いをしたって、もう遅い。
あなたたちは絶対に、許さないんだから!
☆ ☆ ☆
★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。
こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。
※9/28 誤字修正
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。