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1章
第16話 素材収集
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わたくしたちは購入した土地を整地し、家を建てていくだけになった。
「それでは、【ハウスメーカー】そして【設計】!」
わたくしの目にどうやって作っていくと思うように完成するのか浮かぶ。
ただ、右下に! マークが出ていた。
「これは……」
わたくしはそれを確認すると、恐らく持っていない素材のようだった。
「なるほど……作るには他にもとってこないといけない素材があるのですね」
「そうなの?」
「ええ、わたくしの倉庫に入っている材料は木材しかないでしょう? それ以外の素材が必要になるらしいですわ」
「なるほど、じゃあ取りに行くか」
「よろしくお願いしますわ。あ、マーレ。一つお願いがあるのですが、よろしいですか?」
「なーに?」
寝ころんでぐったりとしていたマーレはゆったりとこちらに振り返る。
「この辺りの土地を叩いて固めておいて欲しいんですの」
「それはなんの意味があるの?」
「それをしないと、建物が沈んで傾いたりしてしまうんです。なので、お願いできませんか?」
「もちろんいいよ。やり方は任せてもらっていい?」
「もちろん、巨人が跳んでも問題ないくらい固めていただきたいですわ」
「おっけー。適当にやっておくよー」
マーレはそう力なく言うけれど、お願いしたことはやってくれる。
わたくしはティエラと一緒に山の中へ入っていく。
といっても、山の中は獣道すらほとんどない。
なので、わたくしはティエラの背に乗せてもらう。
「それで、何を集めるんだ?」
「簡単です。とっても固い石を集めるんですわ」
「山の中のをとってもいいのか?」
「それなら問題ないとルーシーさんに確認してありますわ」
「流石クレアだ。それで、その石はどこにある?」
ティエラはとても期待の籠った眼差しをわたくしにむけるけれど、わたくしは正直に答えるしかない。
「適当に歩いて良さそうなのを見つけますわ!」
「確かに、元々決められた物をやるより、出会った最高の素材を手に入れる方がいいもんな!」
「その通りですわ!」
ティエラの言葉にわたくしは同意しつつ、山の中に潜っていく。
木々は濃く、聞いたこともない声があちこちから聞こえる。
結構音が響いて、楽しい山だと思う。
一人でのんびり来てもいいかもしれない。
「ここには結構魔物も出るんでしょうか?」
「そうだな。さっきからアプローチされてるぞ」
「アプローチ?」
「ああ、クレアが受けたら即死級の攻撃が結構飛んできてる」
「まじですの?」
気軽に来たらいけない場所だった。
スローライフをするつもりでそんなことはできない。
「ああ……ああ。それか、ちょっとこっちだ」
「わぁ!」
ティエラがいきなり走る方向を変えて、どこかにダッシュし始める。
ただ、わたくしが落ちないように気を付けてくれていた。
彼の優しさはとても嬉しいけど……。
スパァン!
「あの、どこにいくんですの? いたぁ!」
ティエラに必死にしがみ付いていたら、木の枝に思い切り頭をぶつけた。
「すまん! 大丈夫かクレア!?」
「だ、大丈夫ですわ。これしきのことでわたくしの優雅は崩れませんわ」
「そ、そう。あ、見えたぞ。あれの素材は使えないか?」
「ウホ?」
ティエラが進む先にいたのは、ロックゴリラという魔物だった。
背中には固く大きな岩を何個もつけているので防御力が高い。
手先も器用で石を投げたりしてきて危険なので、出会ったら逃げろとルーシーさんに言われている。
「あの魔物は強いと聞いていますわよ!?」
「あれくらいなら問題ない! せい!」
「ウホッ!?」
ロックゴリラはそう言うと、ティエラに倒されて動かなくなった。
「よし、後何体狩ればいいんだ?」
「え、ええ……とりあえず剥ぎ取りますわね……」
ロックゴリラの岩を剥ぎ取り、ノックするように堅さを確かめる。
正直手が痛くなるくらいの堅さを誇っていて、これなら十分な強度になるだろう。
「かなりいいですわね。これなら十分に使えると思いますわ」
「よし、それなら後5,6体でいいか」
「大変ではなくて?」
「クレアのためなら問題ない! むしろ狩りつくしてもいいぞ!」
「それは……問題になるかもしれないので、止めておきましょう」
「そうか。分かった」
異種族に戦争を吹っ掛けると神獣が出張ってくるが、魔物を狩りつくそうとしても、神獣が出張ってくることがある。
なので、ある程度数を考えておかなければならないのだ。
ということで、剥ぎ取った素材を【倉庫】に入れていく。
素材はほとんど入るが、かなりの量のお肉はいれることはできなかった。
「でも、このお肉はどうしましょうか?」
「そうだな……串を魔法で作るから、それに刺してくれ」
「? わかりましたわ」
それから、ティエラが次々と狩っていくロックゴリラを串に刺していった。
「それでは、【ハウスメーカー】そして【設計】!」
わたくしの目にどうやって作っていくと思うように完成するのか浮かぶ。
ただ、右下に! マークが出ていた。
「これは……」
わたくしはそれを確認すると、恐らく持っていない素材のようだった。
「なるほど……作るには他にもとってこないといけない素材があるのですね」
「そうなの?」
「ええ、わたくしの倉庫に入っている材料は木材しかないでしょう? それ以外の素材が必要になるらしいですわ」
「なるほど、じゃあ取りに行くか」
「よろしくお願いしますわ。あ、マーレ。一つお願いがあるのですが、よろしいですか?」
「なーに?」
寝ころんでぐったりとしていたマーレはゆったりとこちらに振り返る。
「この辺りの土地を叩いて固めておいて欲しいんですの」
「それはなんの意味があるの?」
「それをしないと、建物が沈んで傾いたりしてしまうんです。なので、お願いできませんか?」
「もちろんいいよ。やり方は任せてもらっていい?」
「もちろん、巨人が跳んでも問題ないくらい固めていただきたいですわ」
「おっけー。適当にやっておくよー」
マーレはそう力なく言うけれど、お願いしたことはやってくれる。
わたくしはティエラと一緒に山の中へ入っていく。
といっても、山の中は獣道すらほとんどない。
なので、わたくしはティエラの背に乗せてもらう。
「それで、何を集めるんだ?」
「簡単です。とっても固い石を集めるんですわ」
「山の中のをとってもいいのか?」
「それなら問題ないとルーシーさんに確認してありますわ」
「流石クレアだ。それで、その石はどこにある?」
ティエラはとても期待の籠った眼差しをわたくしにむけるけれど、わたくしは正直に答えるしかない。
「適当に歩いて良さそうなのを見つけますわ!」
「確かに、元々決められた物をやるより、出会った最高の素材を手に入れる方がいいもんな!」
「その通りですわ!」
ティエラの言葉にわたくしは同意しつつ、山の中に潜っていく。
木々は濃く、聞いたこともない声があちこちから聞こえる。
結構音が響いて、楽しい山だと思う。
一人でのんびり来てもいいかもしれない。
「ここには結構魔物も出るんでしょうか?」
「そうだな。さっきからアプローチされてるぞ」
「アプローチ?」
「ああ、クレアが受けたら即死級の攻撃が結構飛んできてる」
「まじですの?」
気軽に来たらいけない場所だった。
スローライフをするつもりでそんなことはできない。
「ああ……ああ。それか、ちょっとこっちだ」
「わぁ!」
ティエラがいきなり走る方向を変えて、どこかにダッシュし始める。
ただ、わたくしが落ちないように気を付けてくれていた。
彼の優しさはとても嬉しいけど……。
スパァン!
「あの、どこにいくんですの? いたぁ!」
ティエラに必死にしがみ付いていたら、木の枝に思い切り頭をぶつけた。
「すまん! 大丈夫かクレア!?」
「だ、大丈夫ですわ。これしきのことでわたくしの優雅は崩れませんわ」
「そ、そう。あ、見えたぞ。あれの素材は使えないか?」
「ウホ?」
ティエラが進む先にいたのは、ロックゴリラという魔物だった。
背中には固く大きな岩を何個もつけているので防御力が高い。
手先も器用で石を投げたりしてきて危険なので、出会ったら逃げろとルーシーさんに言われている。
「あの魔物は強いと聞いていますわよ!?」
「あれくらいなら問題ない! せい!」
「ウホッ!?」
ロックゴリラはそう言うと、ティエラに倒されて動かなくなった。
「よし、後何体狩ればいいんだ?」
「え、ええ……とりあえず剥ぎ取りますわね……」
ロックゴリラの岩を剥ぎ取り、ノックするように堅さを確かめる。
正直手が痛くなるくらいの堅さを誇っていて、これなら十分な強度になるだろう。
「かなりいいですわね。これなら十分に使えると思いますわ」
「よし、それなら後5,6体でいいか」
「大変ではなくて?」
「クレアのためなら問題ない! むしろ狩りつくしてもいいぞ!」
「それは……問題になるかもしれないので、止めておきましょう」
「そうか。分かった」
異種族に戦争を吹っ掛けると神獣が出張ってくるが、魔物を狩りつくそうとしても、神獣が出張ってくることがある。
なので、ある程度数を考えておかなければならないのだ。
ということで、剥ぎ取った素材を【倉庫】に入れていく。
素材はほとんど入るが、かなりの量のお肉はいれることはできなかった。
「でも、このお肉はどうしましょうか?」
「そうだな……串を魔法で作るから、それに刺してくれ」
「? わかりましたわ」
それから、ティエラが次々と狩っていくロックゴリラを串に刺していった。
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