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降臨
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「それで、どれがおススメなんだっけ?」
「これか、これか、これ、あ、でも、沢山食べたいならこれがいいかも」
「じゃあその沢山食べれるのにしようかな。そっちはどうする?」
「私は……これ」
彼女が選んだのはとんかつではなくて一番安いフライのセットメニューだった。
「何でそれにするんだ?」
「高校生の財布にそんなに買える余裕はないんだよ。これでも結構美味しいからね」
「そっか、因みに一番おススメって言うか旨いと思うのは?」
「うーん、悩ましいけど、これかな」
彼女が指し示したのは特定の水の名前を使った物だった。
俺はそれを見て店員を呼ぶボタンを押す。そして店員が来ると注文を伝える。
「注文いいですか?」
「はい」
ウェイターの人は注文票を取り出した。
「このメニューの大盛セットとそれとこっちの120gのセットと……ご飯の量は?」
「え?普通で……」
「大盛で」
「はい、畏まりました」
店員さんはそれからメニューを繰り返して厨房へ戻って行く。
「何で勝手に注文したの!? この後の買い物出来なくなっちゃうよ!」
彼女が身を乗り出して詰め寄ってくる。
「何言ってんだ。食べたそうにしてた癖に。それに普通盛りとか、もっと食いたかったんだろ?」
「そうだけど、お金ないって言ってるじゃん」
「俺がおごってやるよ。それくらい。大人舐めんな」
「そんな。悪いよ」
「いいんだよ。そうだな。いつも風呂入れて貰ってるしな」
「何よそれ」
「まぁ、いいだろ? 感謝して食え、いっぱい食え」
彼女は腹回りを触っている。ウエストが気になるらしい。
「う~。でも食べ過ぎる訳には」
「じゃあ畑仕事手伝えばいいだろ。な」
「うん……。そうだね。美味しいものは美味しく食べよっか!」
彼女の中で何かを納得したらしい。もう迷ったような顔はしていなかった。
それから適当に話していると2人分のとんかつが運ばれてくる。店員さんが目の前に置いてくれるとんかつからは湯気が出ており、今すぐにでもかぶりつきたい。
運ばれてきた彼女の目は目に♡が浮かんでいるのがありありとわかる。
「それではごゆっくり。とんかつの女神様」
「「!!??」」
店員が去り際に聞き捨てならないことを言った気がして振り向くが、すでに店員さんは居なくなってた後だった。どうやら彼もとんかつ教に入信してしまったのかもしれない。
「さ、食うか」
「ちょっとそれどころじゃない気がしてきたんだけど……いいか」
彼女も気にしているようだったがやはり今はとんかつらしい。そんなことを言いつつも箸に手が伸びている。
「「いただきます」」
俺は取りあえず出されたゴマをすり潰してそこにソースを入れる。そしてそれをとんかつにかけていく。この瞬間はたまらない。アニメがこれからクライマックスに向けていく。その途中に主人公が修行をしてより強くなろうとしているその瞬間だ。
そして俺はソースという必殺技でコーティングされたとんかつを口に放り込む。
カシュ
衣が音を立てて真っ二つにされる。そしてそこから溢れ出る肉汁とソースが素晴らしいバランスでマッチする。ああ、これこそとんかつ、とんかつとは衣を纏い、ソースで武装し俺の口の中へ侵入してくる。彼らが退治するのは俺の空腹だ。満腹になるまでこのストーリーは終わらないだろう。
しかし、彼らだけでは空腹には勝てない。そこで主人公の彼を手助けするのは真っ白いご飯。まるでヒロインのようにいつでも彼に付き添い支えてくれる。そして俺も忘れて貰っては困るとごまだれのかかったキャベツが名乗りを上げた。主人公とんかつの仲間はまだまだいて漬物、味噌汁。そんなパーティがそろえば空腹など存在することは出来ない。
俺はそれらを順番を変え、量を変え調整して空腹を倒していく。
「ふぅ」
俺は一息ついて箸を休める。これらは美味しいが速攻で終わらせてしまっては勿体ない。そんな気持ちも湧いてきたからだ。
俺はふと気になって彼女を見ると、そこには女神がいた。
女神は完璧な動き、量、タイミング。全てが完璧だと錯覚させられる。彼女がとんかつをソースにつける動き、その量、そして口に入れるタイミング。全てが完璧でこれ以上のものはないだろう。素晴らしいのがそれがたった一回で終わっていないことだ。一つの所作を完璧にこなすと、それらを乱すことなく、いや、より完璧な動きで更に完璧を重ねる。完璧の上に完璧を重ね続ける、その動きは女神と呼ばずして何と言うのか。ただただ空腹を満たす為だけに食事をしていた自分が恥ずかしく感じる。
そのことを同様に思った人は他にもいたようで、彼女の側で礼拝をしている者までいるほどだ。
「ん? え? ちょっと? なになになに? 何してるの?」
「女神への礼拝をするのに理由なんて要らないだろう? そう言うことだよ」
「どういうこと!? てか女神って誰?」
「君に決まってるじゃないか」
「幾ら私でも女神を自称するほど自惚れてはいないつもりなんだけど」
「聞いたか皆のもの。女神はこう言っておられる。例え素晴らしい成果を出しても自分を戒め、律する心を忘れるなと」
「おお、女神様!」
「教祖様、女神さまのお言葉を説明してくださりありがとうございます!」
「一生ついていきますだ~。おらはとんかつ以外食うことはねえ!」
「「「そうだ! とんかつが最高だ!」」」
「ええ……」
「まぁ、そんなことは置いておいて、ここのとんかつって旨いな。初めて食ったがこれだけで店が出せそうだ」
「いいの……? まぁいいか。でしょ。家族と来た時は結構ここに来るんだ」
彼女は色々と諦めたのか教祖の人達からは目をそらしている。
「へー家族で映画見たりするのか?」
「偶にだけどね。父さんも結構映画が好きでさ。アクションものとか見に行くことが多かったかな?」
「おじさん見かけに寄らないんだね」
おじさんの感じで言ったらほのぼのしている物とかだと思ったのに。
「母さんはスプラッターなのとかが結構好きだよ。『叫ぶといいストレス発散になるわー』って言ってた」
「そうなのか」
本当に人は見かけに寄らないようだ。
俺は不意に時計を見ると意外と映画までの時間が迫っていた。
「あ、やべ、そろそろ行きたいから早めに食おうぜ」
「ほんとだ分かった」
そう言って俺達は食べる速度を早める。
それを見ていた信者たちから怨嗟の声が上がった。
「教祖の裏切者め。女神様の完璧さを失わさせるとは」
「許すまじ、許すまじ」
「後でひき肉にしてやるから覚悟しておけよぉ……」
そう言い残して自分たちの席に帰って行った。正直怖い。なんであんなになってしまったんだ。
俺達はささっと食べて店を出る。当然俺が勝手にやったのだから俺が支払う。
「ありがとう」
「いいってことよ。それじゃあ映画館に行くか」
「うん」
俺達は直ぐに移動する。そこにはやはり休日だからかそれなりの人がいた。映画館のスペースは大きく、パンフレット等のグッズが販売されるコーナーやポップコーン等の飲食物を販売する場所。他には他の映画の宣伝をしている場所や、待合室などがある。
「よし、並ぶぞ」
「え? どこに?」
「当然ここだ」
そう言って俺は飲食物を販売している所に並んだ。
「さっきあれだけ食べたのに!?」
「聞いたことないか? 映画中のポップコーンとメロンソーダは別腹って」
「そんな限定的な別腹聞いたことないよ!?」
「じゃあ今聞いたな? それで大丈夫だ」
「そんなこと言ったら何でもそうなっちゃうじゃん!」
「ちっちゃいことを気にしていたら大きくなれんぞ? いいのか? 世界を取れなくて」
「大きさで世界を取ろうとしたことなんてないから!」
「残念だ」
「ええ……」
「まぁ、簡単に行こうか。いらないんだな? 俺が聞きたいことはそれだけだ。ポップコーン、いるか、いらないか」
「……いる」
「よく言えたな」
俺は彼女の頭をよしよしと撫でる。正直に己の欲望を吐き出せるいい子にはこうやって上げないとな。そしてポップコーンをしっかりと買ってこないと。
彼女は恥ずかしそうにしながらも拒絶はされない。きっと本当の食べたい真実を指摘されて恥ずかしかったのだろう。仕方のない子だ。
「飲み物は何がいい?」
「コーラで」
「うい」
俺は早速並んで買ってくる。俺はポップコーンだけでは足りないと思い、チュロスも買ってみた。
「ほい。もう開場してるな。行くか」
「うん」
俺達は発券してそれをスタッフの人に見せて切ってもらう、そして指定の劇場に入ると人はそこそこ入っていた。
「今のご時勢にこれだけ入ってれば充分かな?」
「どうなんだろうね。私としては席の隣が空いてて楽で嬉しいけど」
「それは凄い同感。ずっとやって欲しいと思う」
「ね」
俺達は一つの席飛ばしに座り、映画が始まるのを待つ。俺達は静かに予告や有名なカメラのあいつとパトランプの逃走劇を見る。
そして遂に映画が始まった。
俺達は一言も喋らず、だけどお互いの事がいるということに安心して映画を見れたと思う。そう、お互い何も話さなくても言わなくてもしなくてもただそこにいることに安心していたような気がする。
かと言って映画が見れていない訳じゃない。その映画を見ている時は集中して見れていたと思うし、とても楽しめていた。その理由が、隣がいなかったからなのか、近くて遠い隣に彼女がいたからなのかは分からない。
「これか、これか、これ、あ、でも、沢山食べたいならこれがいいかも」
「じゃあその沢山食べれるのにしようかな。そっちはどうする?」
「私は……これ」
彼女が選んだのはとんかつではなくて一番安いフライのセットメニューだった。
「何でそれにするんだ?」
「高校生の財布にそんなに買える余裕はないんだよ。これでも結構美味しいからね」
「そっか、因みに一番おススメって言うか旨いと思うのは?」
「うーん、悩ましいけど、これかな」
彼女が指し示したのは特定の水の名前を使った物だった。
俺はそれを見て店員を呼ぶボタンを押す。そして店員が来ると注文を伝える。
「注文いいですか?」
「はい」
ウェイターの人は注文票を取り出した。
「このメニューの大盛セットとそれとこっちの120gのセットと……ご飯の量は?」
「え?普通で……」
「大盛で」
「はい、畏まりました」
店員さんはそれからメニューを繰り返して厨房へ戻って行く。
「何で勝手に注文したの!? この後の買い物出来なくなっちゃうよ!」
彼女が身を乗り出して詰め寄ってくる。
「何言ってんだ。食べたそうにしてた癖に。それに普通盛りとか、もっと食いたかったんだろ?」
「そうだけど、お金ないって言ってるじゃん」
「俺がおごってやるよ。それくらい。大人舐めんな」
「そんな。悪いよ」
「いいんだよ。そうだな。いつも風呂入れて貰ってるしな」
「何よそれ」
「まぁ、いいだろ? 感謝して食え、いっぱい食え」
彼女は腹回りを触っている。ウエストが気になるらしい。
「う~。でも食べ過ぎる訳には」
「じゃあ畑仕事手伝えばいいだろ。な」
「うん……。そうだね。美味しいものは美味しく食べよっか!」
彼女の中で何かを納得したらしい。もう迷ったような顔はしていなかった。
それから適当に話していると2人分のとんかつが運ばれてくる。店員さんが目の前に置いてくれるとんかつからは湯気が出ており、今すぐにでもかぶりつきたい。
運ばれてきた彼女の目は目に♡が浮かんでいるのがありありとわかる。
「それではごゆっくり。とんかつの女神様」
「「!!??」」
店員が去り際に聞き捨てならないことを言った気がして振り向くが、すでに店員さんは居なくなってた後だった。どうやら彼もとんかつ教に入信してしまったのかもしれない。
「さ、食うか」
「ちょっとそれどころじゃない気がしてきたんだけど……いいか」
彼女も気にしているようだったがやはり今はとんかつらしい。そんなことを言いつつも箸に手が伸びている。
「「いただきます」」
俺は取りあえず出されたゴマをすり潰してそこにソースを入れる。そしてそれをとんかつにかけていく。この瞬間はたまらない。アニメがこれからクライマックスに向けていく。その途中に主人公が修行をしてより強くなろうとしているその瞬間だ。
そして俺はソースという必殺技でコーティングされたとんかつを口に放り込む。
カシュ
衣が音を立てて真っ二つにされる。そしてそこから溢れ出る肉汁とソースが素晴らしいバランスでマッチする。ああ、これこそとんかつ、とんかつとは衣を纏い、ソースで武装し俺の口の中へ侵入してくる。彼らが退治するのは俺の空腹だ。満腹になるまでこのストーリーは終わらないだろう。
しかし、彼らだけでは空腹には勝てない。そこで主人公の彼を手助けするのは真っ白いご飯。まるでヒロインのようにいつでも彼に付き添い支えてくれる。そして俺も忘れて貰っては困るとごまだれのかかったキャベツが名乗りを上げた。主人公とんかつの仲間はまだまだいて漬物、味噌汁。そんなパーティがそろえば空腹など存在することは出来ない。
俺はそれらを順番を変え、量を変え調整して空腹を倒していく。
「ふぅ」
俺は一息ついて箸を休める。これらは美味しいが速攻で終わらせてしまっては勿体ない。そんな気持ちも湧いてきたからだ。
俺はふと気になって彼女を見ると、そこには女神がいた。
女神は完璧な動き、量、タイミング。全てが完璧だと錯覚させられる。彼女がとんかつをソースにつける動き、その量、そして口に入れるタイミング。全てが完璧でこれ以上のものはないだろう。素晴らしいのがそれがたった一回で終わっていないことだ。一つの所作を完璧にこなすと、それらを乱すことなく、いや、より完璧な動きで更に完璧を重ねる。完璧の上に完璧を重ね続ける、その動きは女神と呼ばずして何と言うのか。ただただ空腹を満たす為だけに食事をしていた自分が恥ずかしく感じる。
そのことを同様に思った人は他にもいたようで、彼女の側で礼拝をしている者までいるほどだ。
「ん? え? ちょっと? なになになに? 何してるの?」
「女神への礼拝をするのに理由なんて要らないだろう? そう言うことだよ」
「どういうこと!? てか女神って誰?」
「君に決まってるじゃないか」
「幾ら私でも女神を自称するほど自惚れてはいないつもりなんだけど」
「聞いたか皆のもの。女神はこう言っておられる。例え素晴らしい成果を出しても自分を戒め、律する心を忘れるなと」
「おお、女神様!」
「教祖様、女神さまのお言葉を説明してくださりありがとうございます!」
「一生ついていきますだ~。おらはとんかつ以外食うことはねえ!」
「「「そうだ! とんかつが最高だ!」」」
「ええ……」
「まぁ、そんなことは置いておいて、ここのとんかつって旨いな。初めて食ったがこれだけで店が出せそうだ」
「いいの……? まぁいいか。でしょ。家族と来た時は結構ここに来るんだ」
彼女は色々と諦めたのか教祖の人達からは目をそらしている。
「へー家族で映画見たりするのか?」
「偶にだけどね。父さんも結構映画が好きでさ。アクションものとか見に行くことが多かったかな?」
「おじさん見かけに寄らないんだね」
おじさんの感じで言ったらほのぼのしている物とかだと思ったのに。
「母さんはスプラッターなのとかが結構好きだよ。『叫ぶといいストレス発散になるわー』って言ってた」
「そうなのか」
本当に人は見かけに寄らないようだ。
俺は不意に時計を見ると意外と映画までの時間が迫っていた。
「あ、やべ、そろそろ行きたいから早めに食おうぜ」
「ほんとだ分かった」
そう言って俺達は食べる速度を早める。
それを見ていた信者たちから怨嗟の声が上がった。
「教祖の裏切者め。女神様の完璧さを失わさせるとは」
「許すまじ、許すまじ」
「後でひき肉にしてやるから覚悟しておけよぉ……」
そう言い残して自分たちの席に帰って行った。正直怖い。なんであんなになってしまったんだ。
俺達はささっと食べて店を出る。当然俺が勝手にやったのだから俺が支払う。
「ありがとう」
「いいってことよ。それじゃあ映画館に行くか」
「うん」
俺達は直ぐに移動する。そこにはやはり休日だからかそれなりの人がいた。映画館のスペースは大きく、パンフレット等のグッズが販売されるコーナーやポップコーン等の飲食物を販売する場所。他には他の映画の宣伝をしている場所や、待合室などがある。
「よし、並ぶぞ」
「え? どこに?」
「当然ここだ」
そう言って俺は飲食物を販売している所に並んだ。
「さっきあれだけ食べたのに!?」
「聞いたことないか? 映画中のポップコーンとメロンソーダは別腹って」
「そんな限定的な別腹聞いたことないよ!?」
「じゃあ今聞いたな? それで大丈夫だ」
「そんなこと言ったら何でもそうなっちゃうじゃん!」
「ちっちゃいことを気にしていたら大きくなれんぞ? いいのか? 世界を取れなくて」
「大きさで世界を取ろうとしたことなんてないから!」
「残念だ」
「ええ……」
「まぁ、簡単に行こうか。いらないんだな? 俺が聞きたいことはそれだけだ。ポップコーン、いるか、いらないか」
「……いる」
「よく言えたな」
俺は彼女の頭をよしよしと撫でる。正直に己の欲望を吐き出せるいい子にはこうやって上げないとな。そしてポップコーンをしっかりと買ってこないと。
彼女は恥ずかしそうにしながらも拒絶はされない。きっと本当の食べたい真実を指摘されて恥ずかしかったのだろう。仕方のない子だ。
「飲み物は何がいい?」
「コーラで」
「うい」
俺は早速並んで買ってくる。俺はポップコーンだけでは足りないと思い、チュロスも買ってみた。
「ほい。もう開場してるな。行くか」
「うん」
俺達は発券してそれをスタッフの人に見せて切ってもらう、そして指定の劇場に入ると人はそこそこ入っていた。
「今のご時勢にこれだけ入ってれば充分かな?」
「どうなんだろうね。私としては席の隣が空いてて楽で嬉しいけど」
「それは凄い同感。ずっとやって欲しいと思う」
「ね」
俺達は一つの席飛ばしに座り、映画が始まるのを待つ。俺達は静かに予告や有名なカメラのあいつとパトランプの逃走劇を見る。
そして遂に映画が始まった。
俺達は一言も喋らず、だけどお互いの事がいるということに安心して映画を見れたと思う。そう、お互い何も話さなくても言わなくてもしなくてもただそこにいることに安心していたような気がする。
かと言って映画が見れていない訳じゃない。その映画を見ている時は集中して見れていたと思うし、とても楽しめていた。その理由が、隣がいなかったからなのか、近くて遠い隣に彼女がいたからなのかは分からない。
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