神々VS人工知能『ミラクル☆HT物語』

静風

文字の大きさ
28 / 51
メタバースの章

ゲームというビジネス

しおりを挟む


2020年、不治の病に侵された少女・結海(ゆうみ)はヨットで世界一周をすると決めて航海に出たが、UFOのようなものに遭遇し、なぜか2062年の未来へとタイムスリップすることとなってしまった。そこで、ヘティスと結海は出会った。そして、結海はヘティスの家で同居することとなった。そして結海は、ヘティスの仕事を手伝い、未来の仕事を体験していくのであった。

ヘティス
「うみみんのみつけたメタバースNFTゲーム“幻想神統記ロータジア”なんだけど、ちょうど明日、オープンβが開始されるみたいね!」
結海
「おーぷんべーた?」
ヘティス
「正式サービスの前のテスト版ってことよw」
「けど、データは正式サービスに引き継がれるみたいねw」
結海
「ふーん」
ヘティス
「まあ、大体の内容は読んで頭に入れたわw」
結海
「私も読んだけど、意味がぜんぜんわかんないw」
ヘティス
「まかせなさい!私はこう見えてゲーマーなのよ!」
結海
「へぇ~」

仮想空間の仮想スクリーンには『幻想神統記ロータジア』のページが映し出される。そこにある「事前登録」のボタンに、ヘティスはポインターを合わせた。



ヘティス
「よーし、まずは事前登録よ!」
「うみみんもポインターを合わせてみて!」
結海
「うん、わかったわ!」

二人がポインターを合わせると、別空間へとワープした。

結海
「・・・ここは?」
ヘティス
「ここが“幻想神道記ロータジア”のゲーム内みたいね」
結海
「えーと、仮想空間の中から、更にゲーム内の仮想空間にワープしたの?」
ヘティス
「そうよw」
「うみみんも大分わかってきたみたいねw」

その時、突然、二人の前へキャラクターが現れた。

キャラクター
「にゃんにゃんにゃんにゃん、ねこにゃんにゃん!」
結海
「あなたはだれ?」
オオタネコ
「オオタネコにゃ!」
結海
「あなたもこのゲームをプレイしにきたの?w」
ヘティス
「そのキャラクターはプレイヤーではなくNPCよ」
結海
「えぬぴーしー?」
ヘティス
「このサービスのコンピュータが操作するAIアバターよ。頭の上にNって出てるでしょ?」
「このNがあるキャラはNPCなの」

ゲームの世界ではプレイヤーはPC(プレイヤーキャラクター)と言う。その対義語がNPCであり、このサービスのコンピュータAIが操作するキャラクターである。

結海
「へえー、このコ、AIなのね。よくできてるわね~」
オオタネコ
「子供じゃにゃいにゃ!」
「こう見えても1万歳の大人にゃ!」
結海
「え、そんな設定なんだ・・・。じゃ、おばあちゃんなのね・・・」
オオタネコ
「けど、お肌はツヤツヤにゃw」
結海
「で、何か私たちに用なの?」
オオタネコ
「おっと、忘れてたにゃ!ねこは、このゲームのガイドにゃ。やり方を説明するにゃ」
結海
「まず、何をすればいいの?」
オオタネコ
「よくぞ聞いてくれたにゃ!」
「まず、キャラクターづくりにゃ!」

オオタネコがそう言って持っていた杖を振りかざすと、杖からは輝く無数の光が広がり、仮想空間にはたくさんのキャラクターが現れた。

オオタネコ
「これらのキャラには名前とベルーフがついているにゃ」
結海
「べるーふ?」
オオタネコ
「ベルーフとは天職のことにゃ」
ヘティス
「戦士とか魔法使いとかって言う、いわゆるジョブ(職業)のことねw」
オオタネコ
「キャラ名やベルーフは後からでも変更も可能にゃ。だから、まずはとりあえず決めるにゃ」
結海
「ふーん、どれにしようかな」
ヘティス
「たくさんあるから迷うわねw」

キャラをポイントすると、キャラ名と職業やエピソードが出てくる。二人はしばらくキャラをいくつか見る事にした。

結海
「決めたわ!これにする!」

結海は「アグネーテ」というキャラ名の魔法使いを選んだ。

結海
「このキャラ、基本的に魔法使いらしいけど、人魚にも変身できるんだってさw私、海が好きだから、これにしよっとw」
ヘティス
「うん、うみみんらしいと思うw」

ヘティスは「テティス」というキャラ名のヒーラーを選んだ。
テティスは、孤児院の院長を務め、そこからヒーラーになる、というエピソードを有するキャラクターである。

ヘティス
「私はこのキャラがカワイイから、これにしよっとw」
「名前も私に似てるしw」
オオタネコ
「これでまずは登録完了にゃ」
「一人につき登録料5万円だから、二人で10万円いただくにゃ」
「HTコインでも支払い可能にゃ」
結海
「え?ゲームのキャラつくっただけで10万もかかるの!?」
ヘティス
「わかったわ、今HTコインは上昇トレンドだから使いたくないから、デジタル円で支払いするわw」
結海
「え?払うの???」
「10万よ!10万!」
ヘティス
「今、登録すると1万ロータスっていうゲーム内通貨と、神聖のカンザシがプレゼントされるから、二人で10万なら安いわw」
結海
「や、やすいのぉ?」
ヘティス
「あと、神聖の指輪は、事前登録すると抽選でもらえるみたいw」
結海
「そんなのもらってどうすんの?」
ヘティス
「このゲーム内通貨やNFTアイテムは保管しておくの。もし、このゲームが有名になって、企業がたくさん宣伝や販売で参入してきた場合、この通過やアイテムは何倍や何十倍にもなるのよ!」
結海
「こんなものが・・・。しんじらんないわ・・・w」
ヘティス
「うみみんの時代のNFTアイテムは、当時数万だったけど、今は一部のコレクターしか持っていないから、多分、数億になってるわよw」
結海
「え!そうなの!」
「1万円が1億円・・・」
「だとすると、元の時代に戻ったらバイトしてお金ためて、そのアイテムを買おうかしら・・・」
ヘティス
「まあ、価値のあるもの・ないものに分かれるから、何が価値が出るかをここで学んでいくといいわw」
結海
「う、うん・・・wそうするわ・・・w」
オオタネコ
「次はNFT土地、NFTエリアの購入にゃ。エリアには、家を立てたり、作物を植えたり、武器や防具を製造したり、色々なことができるにゃ!」
「土地は申し込みが多すぎるから、これも今は抽選になるにゃ!」
「一人3マスまで注文可能にゃ!」
「抽選で決まったら支払いでOKにゃ!」
ヘティス
「わかったわ!」
「で、いくらなの?」
オオタネコ
「1マスあたり最低100万にゃ!」
「中央にいくほど高くなるにゃ!」
結海
「ひゃ、ひゃくまん!」
「ゲームの土地にひゃくまんなのぉ!?」
「チョー・マジマンジー、なんだけどぉ?」
ヘティス
「そうね、そのエリアを使ってビジネスをした場合、どれだけの収益を得られるかによるわね」
結海
「けど、はっきりとはわかんないんでしょ?」
ヘティス
「まあね。けど、そこは経験と勘よ。うみみんの選んでくれたこのゲームだけど、グラもいいし、内容も説明書読んだけど、なかなかいいわ。だから、このNFTメタバースゲームは、今後発展すると思うの」
結海
「そうなんだ・・・」
ヘティス
「とりあえず、私とうみみんの分を買っておくわ!」
「私が3マス、うみみんが3マスだから、合計6マスを注文するわ!」
オオタネコ
「まいどにゃ!」
結海
「え?全部買うの???もし全部、抽選で当たったら600万よ???」
ヘティス
「これは投資よ!」
「エリアからの毎月の収益、ここがポイントね。もちろん、ゲーム内通過だけど」
結海
「ゲーム内のお金が入ってきて意味があるの?」
ヘティス
「このゲームが有名になったら、たくさんの企業が参加しだすわ。その時に、このエリアやゲーム内通過は、すっごい値上がりするの!この通貨がないと行動できないことも出てくるだろうし。その時に少し利確するわ!」
結海
「そんなの、しんじらんなーいw」

ゲーム内のエリアは4エリア集めると中型施設、9エリア集めると大型施設が作成可能となる。施設の大きさによって販売数を増やしたり、広告数を増やすことができる。
例えば、1マスでは広告は出せないが、4マスになると広告を1つ出せるようになる。そして、9マスになると3つまで広告を出せるようになるのである。

ヘティス
「企業は、このマップ内でどこかの9マスを買ってくると思うの。だから、先回りして、企業が買いそうなところを選ぶのよ。もしくは、その周辺でもいいわ」
結海
「どんなところを企業は狙ってくるのかしら?」
ヘティス
「障害物が少なくて、マップの中央ね!」
「けど、マップの中央は高いのが当たり前だし、手持ちの資金にも限りがあるから、狙い目は周辺の安いエリアで、将来値上がりするエリアね!」
結海
「なるほど!」
ヘティス
「で、私が目につけたのはココよ!」

ヘティスは周辺エリアの障害物が少ない地域を選んだ。

ヘティス
「そして、そこから中央を結んだ線上もいいわ!」
結海
「なんで?」
ヘティス
「多分、そこに道路ができると思うの。そうすると、人が行き交うから、その場合、地価は上昇しやすくなるの」
結海
「へぇ~」

ヘティスは一通り、エリアの購入を済ませた。

ヘティス
「武器や防具はデフォルトであるみたいだから、大丈夫ね!」
「明日のオープンβ開始から、すぐに狩りができるみたいよ!」
結海
「狩り?」
ヘティス
「狩りは、MOBつまり、モンスターをやっつけて、そのモンスターからゲーム内通過やアイテムをドロップさせることよ!それをゲーム内で他のプレイヤーにデジタル通過で販売する、これが利益になるのよ!」
結海
「そ、そんなことするんだ・・・w」
ヘティス
「これが未来の世界のお仕事よ!」
結海
「チョー・マジ・マンジー!」

という流れで、ヘティスと結海は、メタバースの世界で「狩り」と言う仕事を行うのであった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

アガルタ・クライシス ―接点―

来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。 九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。 同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。 不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。 古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

精霊姫の追放

あんど もあ
ファンタジー
栄華を極める国の国王が亡くなり、国王が溺愛していた幼い少女の姿の精霊姫を離宮から追放する事に。だが、その精霊姫の正体は……。 「優しい世界」と「ざまあ」の2バージョン。

別れし夫婦の御定書(おさだめがき)

佐倉 蘭
歴史・時代
★第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★ 嫡男を産めぬがゆえに、姑の策略で南町奉行所の例繰方与力・進藤 又十蔵と離縁させられた与岐(よき)。 離縁後、生家の父の猛反対を押し切って生まれ育った八丁堀の組屋敷を出ると、小伝馬町の仕舞屋に居を定めて一人暮らしを始めた。 月日は流れ、姑の思惑どおり後妻が嫡男を産み、婚家に置いてきた娘は二人とも無事与力の御家に嫁いだ。 おのれに起こったことは綺麗さっぱり水に流した与岐は、今では女だてらに離縁を望む町家の女房たちの代わりに亭主どもから去り状(三行半)をもぎ取るなどをする「公事師(くじし)」の生業(なりわい)をして生計を立てていた。 されどもある日突然、与岐の仕舞屋にとっくの昔に離縁したはずの元夫・又十蔵が転がり込んできて—— ※「今宵は遣らずの雨」「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」「大江戸の番人 〜吉原髪切り捕物帖〜」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。

処理中です...