49 / 51
未来的陰謀論の章
幻の超大陸
しおりを挟む時は2062年のお話。
ヘティスたちは仮想空間にて、統合AIアバター・オルペウスを召喚した。この頃、南極の氷床の下からアトランティス遺跡が発見された。そのアトランティス文書には、英雄が剣と魔法でドラゴンや悪魔と戦ったことが描かれていた。その「魔法」について、オルペウスは、現代人が言う「超能力」である、と解析した。
ヘティス
「月食を起こして人々の心を支配するとして、けど、最初はどうしても宇宙人AIは人間に接触しなきゃいけないでしょ?」
フォン・リイエン
「そこを今、解析している」
ヘティス
「けど、月って、とっても不思議だってことがわかったわ。確かに、太陽と月の大きさと距離の関係で月食が起こるのって、確率的に低いわよね」
ヒロキ
「それを人為的にコントロールしたのが、宇宙人AIなんですね・・・」
月には謎が多い。
月は常に、地球に対して同じ面を向けている。これは月の自転と、地球の周囲を公転する周期が同じ、というものである。ここもオルペウスは、人為の可能性を示唆している。
また、196年、アポロが月面着陸に成功したが、そこで月の土壌や岩石を調べたところ、地球よりも古いものがある。
それと、月は空洞であることが計測でわかっている。また、内部は金属で覆われている可能性がある。
ヘティス
「月って聞けば聞くほど不思議ね!」
「ね~、オルちゃん」
「これって人為的てゆーか、むしろ、人工物なんじゃないの?w」
ヘティスのこの言葉によってオルペウスが反応する。
オルペウス
「解析は終わった」
「お前のその一言が、私の解析を終わらせたのだ」
ヘティス
「私、なんか言ったかしら・・・w」
尚美
「ヘティスちゃん、すごーいw」
オルペウスは、少し間を置いて話し出した。
オルペウス
「月とは、宇宙人AIの巨大な宇宙船でありコロニーだ」
「アトランティス文書では、悪魔は最初、月の船に乗ってやってきた、と書かれている」
「月の中は空洞であり、当初は水も中に存在し、これによって太陽フレアによる太陽風を防いでいた。そして、月食の日を狙って、最初の太陽神であり王であるラ・ムーを一気に殺害した」
ヘティス
「あんなでっかいのが宇宙船なのぉ?」
「しんじらんないわw」
ヒロキ
「“ラ・ムー”とはムー大陸の王のことでしょうか?」
オルペウス
「そうだ」
「ラ・ムーは殺害され、太陽の大結界は破壊され、世界には悪魔とドラゴンが蔓延るようになった」
ヘティス
「あら、またヒドい話!」
オルペウス
「しかし、ラ・ムーの結界魔法は、その使徒たちが各地への王や英雄へと伝えられ、それらが太陽神となり、再び結界を張り巡らせた」
ヒロキ
「それが、アポロンとかスーリヤとかアマテラスなのですか?」
オルペウス
「そうだ」
「ここから天体を巡る悪魔と神々の戦争がはじまる」
ヘティス
「天体をめぐる戦争!壮大だわ~!」
ヒロキ
「壮大過ぎますね。ボクたちの想像を超えているというか・・・」
「それと、ラ・ムーが存在したということは、ムー大陸も存在していたのですか?」
オルペウス
「ムー大陸は存在した」
ヒロキ
「ムー大陸は、太平洋の南中央に存在し、ある時に水没したとされます。しかし、海底探査結果によって、それは否定されていますが・・・」
オルペウス
「私の解析では、それは後代になってからのムー文明の一部のことである。元々のムー大陸は、地球上の全ての大陸が一つであった時代のものを言う」
「別名“ムーガイア”」
ヒロキ
「ムーガイア・・・」
ヘティス
「けど、それってすごーく昔の話でしょ?大陸が一つって」
ヒロキ
「はい、約2億9900万年前から約2億5100万年前をパルム紀と言いますが、パンゲアという一つの超大陸があったとされます。これがムー大陸なのでしょうか?」
オルペウス
「そうだ」
「そこから北のローラシアへ神々は逃れ、南の悪魔やドラゴンが支配するゴンドワナと対峙するようになる」
「ローレンシア、ローラシアと言うが、アトランティス文書では“ロータジア”と記載されている」
ヘティス
「ロータジア・・・」
(どっかで聞いたよーな)
ヘティスは、この「ロータジア」という名前を聞いて、その時はなぜか思い出せなかった。しかし、この「ロータジア」という言葉の響きに、不思議な感覚を覚えるのであった。
ヒロキ
「しかし、疑問に思うのですが、そのような太古には、まだ人間は存在しないはずです。それに、もし仮にいたとしても、証拠の遺跡や人骨があるはずですが、そうしたものは出土していません」
オルペウス
「悪魔たちは、神々の結界魔法を恐れ、その存在を尽く消滅させた。そのために考古学的な証拠は一切ない。しかし、完全にそれらを消し去ることはできず、その一部は神話となって語り継がれたのだ」
ヒロキ
「伝説のムー大陸が存在していたというのは、正直言って驚きです・・・。ということは、レムリア大陸も存在していたのでしょうか?」
オルペウス
「存在した」
レムリア大陸とは、インド洋に存在したと言う幻の大陸である。
オルペウスは、このレムリアを現在のインドである、と同定した。
約1億4500万年前から6600万年前の白亜紀、インドはアジア大陸から離れて存在していた。この太古のインド大陸こそが、幻の大陸・レムリアの正体なのである。
アトランティス文書によると、このレムリア大陸に神々は結界を張り巡らせ、究極魔法を保存したと記されている。その技法の多くは失伝したとされるが、その一部として残ったのがヨーガのクンダリニー技法である、とオルペウスは解析している。
ヒロキ
「たしかに、インドは現在でも、神秘の国とされています。そして、数学や哲学も高度でありつつ、IT技術も高く、人口も多い・・・。その原初がレムリアとは・・・」
ヘティス
「インドかぁ~、いつか行ってみたいわ~w」
2062年、インドは人口で世界一となり、それと同時に経済大国にもなっていた。
そこにはAIによるインド哲学のディープラーニングによる科学技術の発達があった。
ハイゼンベルグやシュレディンガーという量子力学の物理学者たちは、その理論の完成にインド哲学を学んでいたことが示唆されている。このインド哲学のディープラーニングが、更に基礎科学を発展させ、インドのハイテク技術を促進させたのであった。
0
あなたにおすすめの小説
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
精霊姫の追放
あんど もあ
ファンタジー
栄華を極める国の国王が亡くなり、国王が溺愛していた幼い少女の姿の精霊姫を離宮から追放する事に。だが、その精霊姫の正体は……。
「優しい世界」と「ざまあ」の2バージョン。
別れし夫婦の御定書(おさだめがき)
佐倉 蘭
歴史・時代
★第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★
嫡男を産めぬがゆえに、姑の策略で南町奉行所の例繰方与力・進藤 又十蔵と離縁させられた与岐(よき)。
離縁後、生家の父の猛反対を押し切って生まれ育った八丁堀の組屋敷を出ると、小伝馬町の仕舞屋に居を定めて一人暮らしを始めた。
月日は流れ、姑の思惑どおり後妻が嫡男を産み、婚家に置いてきた娘は二人とも無事与力の御家に嫁いだ。
おのれに起こったことは綺麗さっぱり水に流した与岐は、今では女だてらに離縁を望む町家の女房たちの代わりに亭主どもから去り状(三行半)をもぎ取るなどをする「公事師(くじし)」の生業(なりわい)をして生計を立てていた。
されどもある日突然、与岐の仕舞屋にとっくの昔に離縁したはずの元夫・又十蔵が転がり込んできて——
※「今宵は遣らずの雨」「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」「大江戸の番人 〜吉原髪切り捕物帖〜」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

