『シルフィード王国物語』〜 神聖法師イヴと女王シルフィア 〜

天啓編

聖なる祠の天啓

アンドラス教団に王国を追われたシルフィアは、クライン山脈にある聖なる祠へと向かった。伝説によれば、祠には天啓を受けるために必要なアイテムがあるとされており、シルフィアはそれを手に入れるために旅を続けていた。シルフィアを護衛したのは、信念を持って聖騎士団を率いるエリオットであった。

シルフィア：「エリオット、本当にありがとう。私を守ってくれて感謝しています。」

エリオット：「女王陛下、そのようなお言葉、光栄に存じます。私は聖騎士であり、陛下の護衛は当然の務めでございます。」

シルフィア：「でも、アンドラス教団の襲撃から逃げることしかできなかった私を、あなたは信じてついてきてくれた。そのことは決して忘れないわ。」

エリオット：「陛下、あの時の決断は正しかったと信じております。王国を救うためには、陛下の存命が不可欠です。そして、私たちは必ずや王国を取り戻すことができます。」

シルフィア：「そうね、私もそのために全力を尽くすわ。そして、祠で天啓を受けて、王国を救う方法を見つけ出したいと思っているの。」

エリオット：「陛下の信念と力、私たち聖騎士団の力を合わせれば、必ずや王国を救い出すことができます。私たちは陛下のお側について、力を尽くします。」

シルフィア：「ありがとう、エリオット。あなたが私の護衛であることを誇りに思っているわ。」

シルフィアはついにクライン山脈の聖なる祠に到着した。祠の入り口には厳粛な雰囲気が漂っており、シルフィアは心を落ち着かせるために深呼吸をした。

「ここが聖なる祠ですね…」とシルフィアがつぶやくと、エリオットが静かに頷いた。

「はい、女王陛下。ここが天啓を受けるための神聖な場所です。」

エリオットはシルフィアを丁重に導きながら、祠の中に入っていった。中には神聖な光が差し込み、奥に進むほどにその光は強くなっていた。

シルフィアは緊張しながら歩を進め、祠の奥にある祭壇に立った。祭壇には輝く宝石が並び、その中央には一つの小さな箱が置かれていた。

エリオットがシルフィアに尋ねた。

「女王陛下、その箱が必要なものだと聞いていますが、お心当たりはありますか？」

シルフィアは少し考えた後、頷いた。

「はい、その箱は私が持っている聖杯に入るものです。聖杯には王家に伝わる秘術が封印されています。」

エリオットは深くうなずき、箱を手に取ってシルフィアに差し出した。

「陛下、お手数ですが、その箱を聖杯に納めてください。天啓を受ける準備が整います。」

シルフィアは手に取った箱を慎重に開き、その中にある小さな球体を聖杯に入れた。聖杯は光を放ち、シルフィアの周りに神聖なエネルギーが満ちあふれた。

「これで天啓を受けられるのですね…。」とシルフィアがつぶやくと、エリオットは深く頷いた。

「はい、女王陛下。あとは、あなたの心が準備できるまで待つだけです。」

シルフィアは聖なる祠の中央に立ち、目を閉じ、静かに祈りを捧げた。すると、神秘的な光が周りを包み込んだ。そして、シルフィアは天に向かって叫んだ。

「私たちが求めるものは、神聖なる法の力です！」

すると、大地が揺れ、聖なる祠は光に包まれた。その光の中で、シルフィアは次元を超えた存在からの声を聞いた。

「神聖法を放つ慈悲と平和を尊ぶ者を得よ」という天啓によって、シルフィアは遥か彼方の時空に向かい、魔法書リベラ・マギカを解き放ちました。そして、イヴはその魔法書を手にして、様々な時空を旅してシルフィアのもとへとやってきました。

イヴが神聖法を得るために、シルフィアは再び祈りを捧げました。彼女の身体は光り輝き、神聖なるエネルギーが宇宙に満ちあふれました。その光景はまるで天使が天に昇るかのように美しく、壮大でした。イヴはその光景に圧倒され、自分の心にあるものが呼び覚まされたように感じました。そして、彼女は神聖法を受け取ったのでした。