129 / 135
番外編
2
しおりを挟む
そう君を壁側に寄せ、通り過ぎようとした時、真ん中にいた爽やかな感じの美形さんが目を見開いた。
「そう!?」
え?と思ったら、そう君が
「楓兄ちゃん!!」
と叫んだ。
その人は走り寄って来て、そう君の前にしゃがんだ。
一緒にいた2人はなぜか僕と目が合い、驚いた顔をしていた。
「そう!!お前なんでここにいるんだ?1人で来たのか?」
「兄ちゃん達に会いたくなって赤月(そう君専属ドライバー)に頼んで連れて来てもらったの!正門からは1人で来た!」
「危ないじゃないか!迷子になったらどうすんだ!!」
「大丈夫!おうりちゃんが僕の事、見つけてくれたから!」
ねっ!と可愛い笑顔を向けられた。
それに今、気付いたとばかりにその人は僕を見た。
その人も驚いた顔をしていたけど、立ち上がってそう君と握っている手とは反対の手を握って来た。
「あなたがそうを助けてくれたんですね。ありがとう」
蕩けそうな甘い笑顔を向けられた。
「あ…いえ」
僕もニコリと笑い返した。
するとそう君が楓先輩を押しやった。
「楓兄ちゃん!!おうりちゃんに触らないで!」
「なんで?」
「おうりちゃんは僕のお嫁さんになる人だから!!」
いきなりの事に僕はビックリしたがそれだけこの子に好かれたんだなぁとのんびり思ってた。
「残念だったな。爽寿。この子をお嫁さんにしたい人は沢山いるから爽寿の年齢じゃ無理だ」
「そうだぜ。この子はこの学園では高嶺の花だ。話しが出来た事は奇跡に近いくらいなんだからな」
楓先輩の後ろからそう声を掛けて来たのはワイルドな感じの美形さんと人懐っこそうな美形さん。
「あ!!光希と聖夜!」
「おい!呼び捨てすんじゃねーって何回言や分かるんだ!」
どうやらこの2人とも、そう君は知り合いみたいだ。
それに気を取られていると楓先輩が話し掛けて来た。
「桜李君。うちの弟が迷惑かけたね。ごめんね」
「いえ、こんなに小さい子と話が出来て逆に癒やされましたから」
「君は心まで綺麗なんだね。話に聞いていた以上だ」
「話?」
「あれ?知らない?俺は会長の弟。白峰 楓寿-しらみね ふうじゅ-だよ。会長補佐をしている」
「えっ…えぇー!!れい先輩の弟さんですか!?会長補佐はれい先輩の弟って言うのは聞いてましたが顔までは知りませんでした!すいません!て事はそう君のもう1人のお兄ちゃんはれい先輩!?」
「いや、いいんだ。会った事はないから顔を知らなくても仕方がない。俺は前から桜李君の事を聞かされてちょこちょこ見かけていたから。これから仲良くして欲しいな。後、そうだね。俺達は3人兄弟だから」
「もちろんです!よろしくお願いします!そっかぁ」
そう話しをしているとそれを聞いていた2人が間に入って来た。
「おい!抜け駆けしてんじゃねーよ。桜李。俺は金城 光希-かねしろ みつき-。会計補佐だ」
「そうだぞ!桜李!俺は中西 聖夜-なかにし せいや-。書紀補佐だ」
「そうだったんですね!初めまして。神笠桜李です。会長秘書をさせてもらってます!」
「知ってる。お前、有名だもんな。これからは生徒会室とかで会うかもしれねーしよろしくな」
「はい!こちらこそ!」
そんな話をしているとそう君が握っている手をクイクイッと引っ張って来た。
「そう君どうしたの?」
「楓兄ちゃんとは会ったからもう行こう。玲兄ちゃんとも会いたい」
「そっか!ごめんね。そう君のお兄ちゃん僕、知ってる人だったよ。名字から聞いとけばよかったね」
「ううん。おうりちゃんのせいじゃないよ」
「ありがとう。じゃあ、行こうか。では先輩方、僕達は先に生徒会室に行きますね」
「あぁ…俺達も用が済んだらすぐ行く。そう、桜李くんに迷惑掛けるなよ」
「はーい。じゃあまたねー」
さっきまでお兄ちゃんに会いたいと泣いていたそう君が嘘のようにあっさりしていた。
ペコリと3人に頭を下げ、そう君と手を繋ぎながら生徒会室へ向かった。
「そう!?」
え?と思ったら、そう君が
「楓兄ちゃん!!」
と叫んだ。
その人は走り寄って来て、そう君の前にしゃがんだ。
一緒にいた2人はなぜか僕と目が合い、驚いた顔をしていた。
「そう!!お前なんでここにいるんだ?1人で来たのか?」
「兄ちゃん達に会いたくなって赤月(そう君専属ドライバー)に頼んで連れて来てもらったの!正門からは1人で来た!」
「危ないじゃないか!迷子になったらどうすんだ!!」
「大丈夫!おうりちゃんが僕の事、見つけてくれたから!」
ねっ!と可愛い笑顔を向けられた。
それに今、気付いたとばかりにその人は僕を見た。
その人も驚いた顔をしていたけど、立ち上がってそう君と握っている手とは反対の手を握って来た。
「あなたがそうを助けてくれたんですね。ありがとう」
蕩けそうな甘い笑顔を向けられた。
「あ…いえ」
僕もニコリと笑い返した。
するとそう君が楓先輩を押しやった。
「楓兄ちゃん!!おうりちゃんに触らないで!」
「なんで?」
「おうりちゃんは僕のお嫁さんになる人だから!!」
いきなりの事に僕はビックリしたがそれだけこの子に好かれたんだなぁとのんびり思ってた。
「残念だったな。爽寿。この子をお嫁さんにしたい人は沢山いるから爽寿の年齢じゃ無理だ」
「そうだぜ。この子はこの学園では高嶺の花だ。話しが出来た事は奇跡に近いくらいなんだからな」
楓先輩の後ろからそう声を掛けて来たのはワイルドな感じの美形さんと人懐っこそうな美形さん。
「あ!!光希と聖夜!」
「おい!呼び捨てすんじゃねーって何回言や分かるんだ!」
どうやらこの2人とも、そう君は知り合いみたいだ。
それに気を取られていると楓先輩が話し掛けて来た。
「桜李君。うちの弟が迷惑かけたね。ごめんね」
「いえ、こんなに小さい子と話が出来て逆に癒やされましたから」
「君は心まで綺麗なんだね。話に聞いていた以上だ」
「話?」
「あれ?知らない?俺は会長の弟。白峰 楓寿-しらみね ふうじゅ-だよ。会長補佐をしている」
「えっ…えぇー!!れい先輩の弟さんですか!?会長補佐はれい先輩の弟って言うのは聞いてましたが顔までは知りませんでした!すいません!て事はそう君のもう1人のお兄ちゃんはれい先輩!?」
「いや、いいんだ。会った事はないから顔を知らなくても仕方がない。俺は前から桜李君の事を聞かされてちょこちょこ見かけていたから。これから仲良くして欲しいな。後、そうだね。俺達は3人兄弟だから」
「もちろんです!よろしくお願いします!そっかぁ」
そう話しをしているとそれを聞いていた2人が間に入って来た。
「おい!抜け駆けしてんじゃねーよ。桜李。俺は金城 光希-かねしろ みつき-。会計補佐だ」
「そうだぞ!桜李!俺は中西 聖夜-なかにし せいや-。書紀補佐だ」
「そうだったんですね!初めまして。神笠桜李です。会長秘書をさせてもらってます!」
「知ってる。お前、有名だもんな。これからは生徒会室とかで会うかもしれねーしよろしくな」
「はい!こちらこそ!」
そんな話をしているとそう君が握っている手をクイクイッと引っ張って来た。
「そう君どうしたの?」
「楓兄ちゃんとは会ったからもう行こう。玲兄ちゃんとも会いたい」
「そっか!ごめんね。そう君のお兄ちゃん僕、知ってる人だったよ。名字から聞いとけばよかったね」
「ううん。おうりちゃんのせいじゃないよ」
「ありがとう。じゃあ、行こうか。では先輩方、僕達は先に生徒会室に行きますね」
「あぁ…俺達も用が済んだらすぐ行く。そう、桜李くんに迷惑掛けるなよ」
「はーい。じゃあまたねー」
さっきまでお兄ちゃんに会いたいと泣いていたそう君が嘘のようにあっさりしていた。
ペコリと3人に頭を下げ、そう君と手を繋ぎながら生徒会室へ向かった。
10
あなたにおすすめの小説
灰かぶり君
渡里あずま
BL
谷出灰(たに いずりは)十六歳。平凡だが、職業(ケータイ小説家)はちょっと非凡(本人談)。
お嬢様学校でのガールズライフを書いていた彼だったがある日、担当から「次は王道学園物(BL)ね♪」と無茶振りされてしまう。
「出灰君は安心して、王道君を主人公にした王道学園物を書いてちょうだい!」
「……禿げる」
テンション低め(脳内ではお喋り)な主人公の運命はいかに?
※重複投稿作品※
転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。
Q.親友のブラコン兄弟から敵意を向けられています。どうすれば助かりますか?
書鈴 夏(ショベルカー)
BL
平々凡々な高校生、茂部正人«もぶまさと»にはひとつの悩みがある。
それは、親友である八乙女楓真«やおとめふうま»の兄と弟から、尋常でない敵意を向けられることであった。ブラコンである彼らは、大切な彼と仲良くしている茂部を警戒しているのだ──そう考える茂部は悩みつつも、楓真と仲を深めていく。
友達関係を続けるため、たまに折れそうにもなるけど圧には負けない!!頑張れ、茂部!!
なお、兄弟は三人とも好意を茂部に向けているものとする。
7/28
一度完結しました。小ネタなど書けたら追加していきたいと思います。
笑わない風紀委員長
馬酔木ビシア
BL
風紀委員長の龍神は、容姿端麗で才色兼備だが周囲からは『笑わない風紀委員長』と呼ばれているほど表情の変化が少ない。
が、それは風紀委員として真面目に職務に当たらねばという強い使命感のもと表情含め笑うことが少ないだけであった。
そんなある日、時期外れの転校生がやってきて次々に人気者を手玉に取った事で学園内を混乱に陥れる。 仕事が多くなった龍神が学園内を奔走する内に 彼の表情に接する者が増え始め──
※作者は知識なし・文才なしの一般人ですのでご了承ください。何言っちゃってんのこいつ状態になる可能性大。
※この作品は私が単純にクールでちょっと可愛い男子が書きたかっただけの自己満作品ですので読む際はその点をご了承ください。
※文や誤字脱字へのご指摘はウエルカムです!アンチコメントと荒らしだけはやめて頂きたく……。
※オチ未定。いつかアンケートで決めようかな、なんて思っております。見切り発車ですすみません……。
百合豚、男子校に入る。
揺
BL
百合をこよなく愛する男子高校生・眞辺恵。
母の歪んだ価値観により共学への進学を断たれ、彼が入学させられたのは――
男同士の恋愛が“文化”として成立している、全寮制男子校《私立瑞嶺学園》だった。
この学園では、生徒会長は「抱かれたいランキング」で選ばれ、美貌こそが正義とされる世界。
それでも眞辺は決意する。
生徒会長になり、この学校を“共学”に変え、間近で百合を拝むことを。
立ちはだかるのは、顔面至上主義の学園制度、性に奔放すぎるイケメンな幼馴染、そして彼らに憧れ恋をする生徒たち。
さらに何故か、学園の人気者たちに次々と目をつけられてしまい――。
百合を拝むため男子校を変えようとする異端者が、歪んだ王道学園を改革する物語。
風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
目立たないでと言われても
みつば
BL
「お願いだから、目立たないで。」
******
山奥にある私立琴森学園。この学園に季節外れの転入生がやってきた。担任に頼まれて転入生の世話をすることになってしまった俺、藤崎湊人。引き受けたはいいけど、この転入生はこの学園の人気者に気に入られてしまって……
25話で本編完結+番外編4話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる