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第一章
3 カインサイド
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俺は王都第一騎士団の団長である。
あの日、俺は休憩がてら神の宿る森として称えられている神の森にやって来ていた。
たまに疲れた時はこの綺麗な森に来て休憩している。
でも、その日はたまたまもう少し奥に行ってみようとふと思った。
この森は神の宿る森と言われるだけあって奥まで行くとまやかしに合い、迷ってしまってこの森から出られたとしてもかなりの日数が経っていたと言う話があり、誰も奥までは行かない。
実際、俺の知り合いで度胸試しに行った奴が1週間後、ヒゲをボーボーに生やし、泣きながら帰って来たのを見た。
だが、何故か俺は奥まで行って見たいと言う衝動が抑えられなかった。
それが俺にとって運命の日になるなんて想像すらしていなかった。
奥まで来たのは良いものの、やはりまやかしに合ったのだろうか。
後ろを振り返れば今まで通って来た道が完全に長い草で覆われ道という道が無くなっていた。
さて、どうするか。と考えていた時、パシャンと水が跳ねる音がした。
気になって音のする方へ行くと木と木の間から見えた光景は息をするのも忘れる程にとても綺麗な光景が映し出されていた。
そこには、綺麗な水色の透き通った泉があり、その泉の中にこちらに背を向け、真っ白な大きな羽をたたみパシャパシャと遊ぶ人型の神獣がいた。
よく見ると真っ白な耳まである。
あれはまさか…。
そう思い、無意識に足が前に出てしまったようだ。
草を踏む音が鳴ってしまった。
ヤバい!と思って泉で遊んでいた神獣を見ると、これまた息が止まってしまった。
俺の出した音に反応し、こちらを振り向いたその神獣はやはり人間ではないだけあって神秘的な美しさを纏っていた。
真っ白な耳に真っ白な長い綺麗なツヤツヤとした髪。
小さい顔の中には全てが整った状態で配置された完璧な美しい顔。
こちらを見る瞳は虹色に光っていた。
さらにこちらを振り向いた際に見えたしなやかな肢体。
水色の泉のお陰で腰から下は見えにくくなってはいたがシミひとつない透き通った肌。
完全なる美貌とはこの事かと素直に納得した。
あの日、俺は休憩がてら神の宿る森として称えられている神の森にやって来ていた。
たまに疲れた時はこの綺麗な森に来て休憩している。
でも、その日はたまたまもう少し奥に行ってみようとふと思った。
この森は神の宿る森と言われるだけあって奥まで行くとまやかしに合い、迷ってしまってこの森から出られたとしてもかなりの日数が経っていたと言う話があり、誰も奥までは行かない。
実際、俺の知り合いで度胸試しに行った奴が1週間後、ヒゲをボーボーに生やし、泣きながら帰って来たのを見た。
だが、何故か俺は奥まで行って見たいと言う衝動が抑えられなかった。
それが俺にとって運命の日になるなんて想像すらしていなかった。
奥まで来たのは良いものの、やはりまやかしに合ったのだろうか。
後ろを振り返れば今まで通って来た道が完全に長い草で覆われ道という道が無くなっていた。
さて、どうするか。と考えていた時、パシャンと水が跳ねる音がした。
気になって音のする方へ行くと木と木の間から見えた光景は息をするのも忘れる程にとても綺麗な光景が映し出されていた。
そこには、綺麗な水色の透き通った泉があり、その泉の中にこちらに背を向け、真っ白な大きな羽をたたみパシャパシャと遊ぶ人型の神獣がいた。
よく見ると真っ白な耳まである。
あれはまさか…。
そう思い、無意識に足が前に出てしまったようだ。
草を踏む音が鳴ってしまった。
ヤバい!と思って泉で遊んでいた神獣を見ると、これまた息が止まってしまった。
俺の出した音に反応し、こちらを振り向いたその神獣はやはり人間ではないだけあって神秘的な美しさを纏っていた。
真っ白な耳に真っ白な長い綺麗なツヤツヤとした髪。
小さい顔の中には全てが整った状態で配置された完璧な美しい顔。
こちらを見る瞳は虹色に光っていた。
さらにこちらを振り向いた際に見えたしなやかな肢体。
水色の泉のお陰で腰から下は見えにくくなってはいたがシミひとつない透き通った肌。
完全なる美貌とはこの事かと素直に納得した。
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