4 / 55
第一章
4 カインサイド
しおりを挟む
そしてドクンドクンと心臓が破裂するんじゃないかと言うように鼓動が激しく動き出した。
すると意識もだんだん戻って来ると次は顔から火が出るんじゃないかと言うくらい熱くなった。
俺は慌てて謝った。
この美しい神獣に覗き魔に認定されたら俺は生きていけない気がした。
その神獣が返事をする。
声まで鈴を鳴らしたような美しい声だった。
質問された為、目だけでチラ見をするとまだ裸で泉に入っていた。
透き通った肌に主張するかのように赤い果実が2つ見え、また慌てて顔を隠し、服を着るようお願いした。
服を着たと言われた為、改めて向き直り謝って自己紹介をした。
名はルルというらしい。
名前まで愛らしい。
ルルにさき程、思った事を質問してみた。
人型になれる神獣はそう多くはない。
ましてやここまで美しい神獣は俺の思っている神獣以外ありえないだろう。
そう確信を着き、聞いてみたのだがあっさりとペガサスだと教えてくれた。
俺達、人間の間でペガサスは力が他の神獣とは比べものにならないくらいに強く、神に等しいとされ国の紋章にもペガサスが使われているくらいだ。
ペガサスは人間の前には姿を見せず、また誰かが契約をしたという過去の文献もない為、伝説上の神獣として称えられて来た。
通りでこの森は綺麗で澄んだ空気をしていたのか。
そして誰が言い出したか分からないが神の宿る森として称えられている意味も納得出来る。
まやかしは人間達にルルを発見されないように他の神獣達の力が働いての事だったんだな。
そう考えると色々と辻褄が合って来た。
この事を国の重鎮共が知ると大変な事になる。
ましてやルルの自由が奪われかねない。
それだけはどうしても避けたかった。
だけど、もうすでに俺の心をとらえて離さないこの美しい神獣と今日でさよならは出来なかった。
ズルいと思いながらもこの事を話さない約束をし、また会いに来たいと図々しくお願いをしてしまった。
笑顔でまた来て。と次はこっち側の話も聞きたい。と言ってくれた事が社交辞令でもなく純粋にまた会えるよ。と言われているみたいで嬉しかった。
普段、あまり笑わない俺が初めて心から笑えた。
ルルの笑った顔も美しかった。
そろそろ戻らないと副団長がうるさいと思い、名残り惜しげにルルと別れた。
帰りはあっさりとまやかしに合う事もなく、むしろこっちの道だと言わんばかりに道が作られていてそこを通ったら神の森から出られた。
通った道を見てみればもうその道はなく、森の奥へ行った時と同様に長い草がサワサワと揺れていたが次に来た時もルルの所へ行ける気がした。
数分前まであの美しい伝説の神獣が俺の前にいて、この俺と話しをしていた事に夢だったと言われても今でもこの激しく動く鼓動に歓喜すらしたくなった。
すると意識もだんだん戻って来ると次は顔から火が出るんじゃないかと言うくらい熱くなった。
俺は慌てて謝った。
この美しい神獣に覗き魔に認定されたら俺は生きていけない気がした。
その神獣が返事をする。
声まで鈴を鳴らしたような美しい声だった。
質問された為、目だけでチラ見をするとまだ裸で泉に入っていた。
透き通った肌に主張するかのように赤い果実が2つ見え、また慌てて顔を隠し、服を着るようお願いした。
服を着たと言われた為、改めて向き直り謝って自己紹介をした。
名はルルというらしい。
名前まで愛らしい。
ルルにさき程、思った事を質問してみた。
人型になれる神獣はそう多くはない。
ましてやここまで美しい神獣は俺の思っている神獣以外ありえないだろう。
そう確信を着き、聞いてみたのだがあっさりとペガサスだと教えてくれた。
俺達、人間の間でペガサスは力が他の神獣とは比べものにならないくらいに強く、神に等しいとされ国の紋章にもペガサスが使われているくらいだ。
ペガサスは人間の前には姿を見せず、また誰かが契約をしたという過去の文献もない為、伝説上の神獣として称えられて来た。
通りでこの森は綺麗で澄んだ空気をしていたのか。
そして誰が言い出したか分からないが神の宿る森として称えられている意味も納得出来る。
まやかしは人間達にルルを発見されないように他の神獣達の力が働いての事だったんだな。
そう考えると色々と辻褄が合って来た。
この事を国の重鎮共が知ると大変な事になる。
ましてやルルの自由が奪われかねない。
それだけはどうしても避けたかった。
だけど、もうすでに俺の心をとらえて離さないこの美しい神獣と今日でさよならは出来なかった。
ズルいと思いながらもこの事を話さない約束をし、また会いに来たいと図々しくお願いをしてしまった。
笑顔でまた来て。と次はこっち側の話も聞きたい。と言ってくれた事が社交辞令でもなく純粋にまた会えるよ。と言われているみたいで嬉しかった。
普段、あまり笑わない俺が初めて心から笑えた。
ルルの笑った顔も美しかった。
そろそろ戻らないと副団長がうるさいと思い、名残り惜しげにルルと別れた。
帰りはあっさりとまやかしに合う事もなく、むしろこっちの道だと言わんばかりに道が作られていてそこを通ったら神の森から出られた。
通った道を見てみればもうその道はなく、森の奥へ行った時と同様に長い草がサワサワと揺れていたが次に来た時もルルの所へ行ける気がした。
数分前まであの美しい伝説の神獣が俺の前にいて、この俺と話しをしていた事に夢だったと言われても今でもこの激しく動く鼓動に歓喜すらしたくなった。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
247
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる