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第一章
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あれから数日後にカインさんは来た。
しかも、また僕が泉で水浴びをしている時に。
その慌てぶりと言ったら笑ってしまう。
前も見たはずなのに同じ反応だった。
すぐに服を着て、カインさんの近くへ寄った。
カインさんは赤い顔を横にそむけ、何故か深呼吸をしていた。
「本当にまた来てくれたんですね!嬉しい!」
人間さんと話をする事がない為、心からそう思った。
「俺から来たいって言ったんだ。来るに決まってるだろ」
そう優しく笑いかけられ僕も更に嬉しくなってニコニコしてしまった。
しばらくして泉の隣にある木陰に2人して腰掛けた。
「ルルは俺に聞きたい事があるんだろ?こないだ俺が色々聞いたから今日はルルの番だ」
「わあ!やったあ!じゃあ、人間さんはみんなカインさんのような複雑な感じのカッコいい布を着てるんですか?僕は虎の神獣がどこからか持って来てくれた布1枚の膝丈の物しか持ってないんですけど」
「いや、これは騎士服と言って騎士団しか着ない。ルルが着ている布は服と言って主に女性が着るワンピースと言うやつだ。ルルは男性服が欲しいのか?」
「これは服って言うんですね!んー、僕は獣化したら服は着てないので人型でも別に裸のままで気にしないんですけど他の神獣達が人型ではこれを着ろって言うから着てるだけで正直、どの服がいいとかはないですね。でも僕はオスだからカインさんみたいな服は着てみたいです!」
「そうか。ルル、人型の時は服は大事なんだ。他の神獣の言う通り、これからも裸でウロチョロするなよ。絶対に!人間に会わないとしても絶対にだ!約束だからな。俺のような服が着たいなら似たような服を持って来てやる。だからこれからはそれを着ろ」
カインさんのあまりの迫力に分かりました。としか言えなかった。
「それからルル。その敬語止めろ。ルルは俺より…いや、人間よりも高貴な存在だ。だから敬語はいらない。俺の事もカインでいい」
「わっ…分かった…」
正直、高貴な存在の意味は分からないがカインが何故か必死に言うから返事をしてしまった。
そんなやり取りをしていると、もうすぐカインの休憩が終わる時間らしい。
次は服を持って来る。と言って泉で別れた。
しかも、また僕が泉で水浴びをしている時に。
その慌てぶりと言ったら笑ってしまう。
前も見たはずなのに同じ反応だった。
すぐに服を着て、カインさんの近くへ寄った。
カインさんは赤い顔を横にそむけ、何故か深呼吸をしていた。
「本当にまた来てくれたんですね!嬉しい!」
人間さんと話をする事がない為、心からそう思った。
「俺から来たいって言ったんだ。来るに決まってるだろ」
そう優しく笑いかけられ僕も更に嬉しくなってニコニコしてしまった。
しばらくして泉の隣にある木陰に2人して腰掛けた。
「ルルは俺に聞きたい事があるんだろ?こないだ俺が色々聞いたから今日はルルの番だ」
「わあ!やったあ!じゃあ、人間さんはみんなカインさんのような複雑な感じのカッコいい布を着てるんですか?僕は虎の神獣がどこからか持って来てくれた布1枚の膝丈の物しか持ってないんですけど」
「いや、これは騎士服と言って騎士団しか着ない。ルルが着ている布は服と言って主に女性が着るワンピースと言うやつだ。ルルは男性服が欲しいのか?」
「これは服って言うんですね!んー、僕は獣化したら服は着てないので人型でも別に裸のままで気にしないんですけど他の神獣達が人型ではこれを着ろって言うから着てるだけで正直、どの服がいいとかはないですね。でも僕はオスだからカインさんみたいな服は着てみたいです!」
「そうか。ルル、人型の時は服は大事なんだ。他の神獣の言う通り、これからも裸でウロチョロするなよ。絶対に!人間に会わないとしても絶対にだ!約束だからな。俺のような服が着たいなら似たような服を持って来てやる。だからこれからはそれを着ろ」
カインさんのあまりの迫力に分かりました。としか言えなかった。
「それからルル。その敬語止めろ。ルルは俺より…いや、人間よりも高貴な存在だ。だから敬語はいらない。俺の事もカインでいい」
「わっ…分かった…」
正直、高貴な存在の意味は分からないがカインが何故か必死に言うから返事をしてしまった。
そんなやり取りをしていると、もうすぐカインの休憩が終わる時間らしい。
次は服を持って来る。と言って泉で別れた。
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