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第一章
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「ねぇ、カイン。ちょっと聞いてもいい?」
「あぁ…。なんだ」
「カインは神獣と契約してないんでしょ?どうして契約しようとしないの?周りの人達からも言われてるんでしょ?カインなら契約してもいいって言う神獣、結構いるよ」
「それは…少し自意識過剰もあると思うけど俺は神獣の力を借りなくてもある程度の人間や魔物には負けない自信がある。周りがうるさいから神獣と契約しようと思った事もあったけどそんな気持ちで神獣と契約しても神獣に失礼だろ。しかも人間の都合で呼び出したり力を借りたりするのも申し訳なくてな。だから今までなぁなぁで済ませて来た」
「そうだったんだ。人間さんと神獣、両方が同意しないと契約出来ないんだから神獣が同意した時点で呼び出しも力を借すのも覚悟の上なのに。やっぱりカインは優しいね」
「いや、優しくない。俺は…ルルが俺と契約してくれたらいいのに。と思ってしまった時がある。もちろんルルの力目当てとかそんなんじゃなくて、もしルルが他の人間と出会ってしまった時に契約を結んでしまったら…。と思うと嫌なんだ。まあ…これは聞き流してくれて…」
「いいよ!」
「…は?」
「いいよ!僕と契約しよう」
「いやいや、ちょっと待て!俺の言った事は無視してくれていいから」
「僕も!カインと契約したい!」
「でも…」
「僕ね、カインと一緒にいると安心するの。だから、カインから呼び出しがあっても喜んで行くよ!力もいくらでも貸したい!!」
僕がジーッと見つめているとカインは少し黙って何かを考えていたが意を決したように僕を見た。
「じゃあ…本当に俺と契約してくれるのか?」
「もちろん!」
「…何があってもルルに不利な事はしないと誓う。もちろん危険な事もさせないしルルの自由を奪うマネも絶対にしない」
そう言ってカインはスッと左胸に片手を置いた。
「俺と契約を結んで下さい。神獣ペガサス様」
「私は第一騎士団団長カインと契約します。これからよろしくお願いします」
そう言ってカインの持っていたバッヂの針でお互いの指にチクッと刺し、血を出して交わらせた。
「あぁ…。なんだ」
「カインは神獣と契約してないんでしょ?どうして契約しようとしないの?周りの人達からも言われてるんでしょ?カインなら契約してもいいって言う神獣、結構いるよ」
「それは…少し自意識過剰もあると思うけど俺は神獣の力を借りなくてもある程度の人間や魔物には負けない自信がある。周りがうるさいから神獣と契約しようと思った事もあったけどそんな気持ちで神獣と契約しても神獣に失礼だろ。しかも人間の都合で呼び出したり力を借りたりするのも申し訳なくてな。だから今までなぁなぁで済ませて来た」
「そうだったんだ。人間さんと神獣、両方が同意しないと契約出来ないんだから神獣が同意した時点で呼び出しも力を借すのも覚悟の上なのに。やっぱりカインは優しいね」
「いや、優しくない。俺は…ルルが俺と契約してくれたらいいのに。と思ってしまった時がある。もちろんルルの力目当てとかそんなんじゃなくて、もしルルが他の人間と出会ってしまった時に契約を結んでしまったら…。と思うと嫌なんだ。まあ…これは聞き流してくれて…」
「いいよ!」
「…は?」
「いいよ!僕と契約しよう」
「いやいや、ちょっと待て!俺の言った事は無視してくれていいから」
「僕も!カインと契約したい!」
「でも…」
「僕ね、カインと一緒にいると安心するの。だから、カインから呼び出しがあっても喜んで行くよ!力もいくらでも貸したい!!」
僕がジーッと見つめているとカインは少し黙って何かを考えていたが意を決したように僕を見た。
「じゃあ…本当に俺と契約してくれるのか?」
「もちろん!」
「…何があってもルルに不利な事はしないと誓う。もちろん危険な事もさせないしルルの自由を奪うマネも絶対にしない」
そう言ってカインはスッと左胸に片手を置いた。
「俺と契約を結んで下さい。神獣ペガサス様」
「私は第一騎士団団長カインと契約します。これからよろしくお願いします」
そう言ってカインの持っていたバッヂの針でお互いの指にチクッと刺し、血を出して交わらせた。
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