僕は伝説の神獣らしい

マグロ

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第一章

10 カインサイド

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食事を済ませ、部屋へ向かえば待ちきれなかったのか、もうレオンが俺の部屋の前にいた。
部屋の中に入れ、適当に座ってもらう。

「それで?その虹色の模様になる契約獣ってどんな神獣?」

「ペガサス」

「ペッ…ペガサス!?お前何の冗談だよ!!冗談はいいから早く本当の事を言え」

「俺は冗談は嫌いだ。そんな事くらい長年、一緒にいるお前でも知ってるはずだが?」

「え…て事は…本当に!?」

「本当だ」

驚きで声も出なくなったみたいだ。
まさか俺もあの伝説の神獣と契約出来るなんて夢にも思っていなかったんだ。
そりゃ、声も出なくなるよな。

「本当に居たんだ。ペガサス様…」

「あぁ…」

「え!?でもどうやって!?どうやって出会ってどうやって契約したんだよ!!まさか最近よく神の森に行く理由って…」

「そのまさかだよ。あの森は本当に神の森だったって事だ」

「よし。お前、1から話せ」

そう言われ、ルルをなるべく人目に出さない為にも協力者は必要だと思い、唯一信頼出来るこいつに話す事にした。

話をして行く内にレオンの顔から表情が抜け落ちていた。

「お前…若くして騎士団団長にまで登り詰めたからすげー奴だな。と思ってはいたけど本当にすげー奴だったんだな」

「なんだそれ」

「よし!!俺もペガサス様の為に協力する!!お前が契約獣を持った事は隠せねぇからいっときは騒がれるかもしれねーしどんな契約獣かみんな気になる所だろーけど今まで通り神獣の力を借りずに討伐してればいずれおさまるだろう!それまでペガサス様を呼ばなければみんなもいずれカインは契約獣がいる。くらいにしか思わなくなって来るはず!」

「そうだと良いんだがな…」

そう話をしている時、突如として窓が叩かれた。
ここは3階だから窓が叩かれる事なんてない。
2人して驚き、窓の方を見るとルルがにっこり笑って飛びながら手を振っていた。

俺は急いで窓を開け、ルルを引き入れてから誰にも見られていないか窓の外を確認した。

幸い、外はもう暗くなっており誰の気配も感じられなかった。
ひとまず安心しルルの方を向くと部屋中を見渡し呑気に、広ーい。きれーい。と言っていた。

その近くでレオンは固まり、瞬き一つせずルルを見ていた。
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