10 / 55
第一章
10 カインサイド
しおりを挟む
食事を済ませ、部屋へ向かえば待ちきれなかったのか、もうレオンが俺の部屋の前にいた。
部屋の中に入れ、適当に座ってもらう。
「それで?その虹色の模様になる契約獣ってどんな神獣?」
「ペガサス」
「ペッ…ペガサス!?お前何の冗談だよ!!冗談はいいから早く本当の事を言え」
「俺は冗談は嫌いだ。そんな事くらい長年、一緒にいるお前でも知ってるはずだが?」
「え…て事は…本当に!?」
「本当だ」
驚きで声も出なくなったみたいだ。
まさか俺もあの伝説の神獣と契約出来るなんて夢にも思っていなかったんだ。
そりゃ、声も出なくなるよな。
「本当に居たんだ。ペガサス様…」
「あぁ…」
「え!?でもどうやって!?どうやって出会ってどうやって契約したんだよ!!まさか最近よく神の森に行く理由って…」
「そのまさかだよ。あの森は本当に神の森だったって事だ」
「よし。お前、1から話せ」
そう言われ、ルルをなるべく人目に出さない為にも協力者は必要だと思い、唯一信頼出来るこいつに話す事にした。
話をして行く内にレオンの顔から表情が抜け落ちていた。
「お前…若くして騎士団団長にまで登り詰めたからすげー奴だな。と思ってはいたけど本当にすげー奴だったんだな」
「なんだそれ」
「よし!!俺もペガサス様の為に協力する!!お前が契約獣を持った事は隠せねぇからいっときは騒がれるかもしれねーしどんな契約獣かみんな気になる所だろーけど今まで通り神獣の力を借りずに討伐してればいずれおさまるだろう!それまでペガサス様を呼ばなければみんなもいずれカインは契約獣がいる。くらいにしか思わなくなって来るはず!」
「そうだと良いんだがな…」
そう話をしている時、突如として窓が叩かれた。
ここは3階だから窓が叩かれる事なんてない。
2人して驚き、窓の方を見るとルルがにっこり笑って飛びながら手を振っていた。
俺は急いで窓を開け、ルルを引き入れてから誰にも見られていないか窓の外を確認した。
幸い、外はもう暗くなっており誰の気配も感じられなかった。
ひとまず安心しルルの方を向くと部屋中を見渡し呑気に、広ーい。きれーい。と言っていた。
その近くでレオンは固まり、瞬き一つせずルルを見ていた。
部屋の中に入れ、適当に座ってもらう。
「それで?その虹色の模様になる契約獣ってどんな神獣?」
「ペガサス」
「ペッ…ペガサス!?お前何の冗談だよ!!冗談はいいから早く本当の事を言え」
「俺は冗談は嫌いだ。そんな事くらい長年、一緒にいるお前でも知ってるはずだが?」
「え…て事は…本当に!?」
「本当だ」
驚きで声も出なくなったみたいだ。
まさか俺もあの伝説の神獣と契約出来るなんて夢にも思っていなかったんだ。
そりゃ、声も出なくなるよな。
「本当に居たんだ。ペガサス様…」
「あぁ…」
「え!?でもどうやって!?どうやって出会ってどうやって契約したんだよ!!まさか最近よく神の森に行く理由って…」
「そのまさかだよ。あの森は本当に神の森だったって事だ」
「よし。お前、1から話せ」
そう言われ、ルルをなるべく人目に出さない為にも協力者は必要だと思い、唯一信頼出来るこいつに話す事にした。
話をして行く内にレオンの顔から表情が抜け落ちていた。
「お前…若くして騎士団団長にまで登り詰めたからすげー奴だな。と思ってはいたけど本当にすげー奴だったんだな」
「なんだそれ」
「よし!!俺もペガサス様の為に協力する!!お前が契約獣を持った事は隠せねぇからいっときは騒がれるかもしれねーしどんな契約獣かみんな気になる所だろーけど今まで通り神獣の力を借りずに討伐してればいずれおさまるだろう!それまでペガサス様を呼ばなければみんなもいずれカインは契約獣がいる。くらいにしか思わなくなって来るはず!」
「そうだと良いんだがな…」
そう話をしている時、突如として窓が叩かれた。
ここは3階だから窓が叩かれる事なんてない。
2人して驚き、窓の方を見るとルルがにっこり笑って飛びながら手を振っていた。
俺は急いで窓を開け、ルルを引き入れてから誰にも見られていないか窓の外を確認した。
幸い、外はもう暗くなっており誰の気配も感じられなかった。
ひとまず安心しルルの方を向くと部屋中を見渡し呑気に、広ーい。きれーい。と言っていた。
その近くでレオンは固まり、瞬き一つせずルルを見ていた。
10
あなたにおすすめの小説
【本編完結】死に戻りに疲れた美貌の傾国王子、生存ルートを模索する
とうこ
BL
その美しさで知られた母に似て美貌の第三王子ツェーレンは、王弟に嫁いだ隣国で不貞を疑われ哀れ極刑に……と思ったら逆行!? しかもまだ夫選びの前。訳が分からないが、同じ道は絶対に御免だ。
「隣国以外でお願いします!」
死を回避する為に選んだ先々でもバラエティ豊かにkillされ続け、巻き戻り続けるツェーレン。これが最後と十二回目の夫となったのは、有名特殊な一族の三男、天才魔術師アレスター。
彼は婚姻を拒絶するが、ツェーレンが呪いを受けていると言い解呪を約束する。
いじられ体質の情けない末っ子天才魔術師×素直前向きな呪われ美形王子。
転移日本人を祖に持つグレイシア三兄弟、三男アレスターの物語。
小説家になろう様にも掲載しております。
※本編完結。ぼちぼち番外編を投稿していきます。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
俺の居場所を探して
夜野
BL
小林響也は炎天下の中辿り着き、自宅のドアを開けた瞬間眩しい光に包まれお約束的に異世界にたどり着いてしまう。
そこには怪しい人達と自分と犬猿の仲の弟の姿があった。
そこで弟は聖女、自分は弟の付き人と決められ、、、
このお話しは響也と弟が対立し、こじれて決別してそれぞれお互い的に幸せを探す話しです。
シリアスで暗めなので読み手を選ぶかもしれません。
遅筆なので不定期に投稿します。
初投稿です。
乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
【本編完結済】神子は二度、姿を現す
江多之折
BL
【本編は完結していますが、外伝執筆が楽しいので当面の間は連載中にします※不定期掲載】
ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。
死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが
神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。
戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。
王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。
※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。
描写はキスまでの全年齢BL
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
僕、天使に転生したようです!
神代天音
BL
トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。
天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる