僕は伝説の神獣らしい

マグロ

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第一章

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日が暮れ、そろそろ行っても大丈夫かな?と思って羽を広げ、カインのいる場所まで飛んだ。
初めて出る森。
人間さんの街は上から見るとキラキラ光っていてとても綺麗だった。

僕もいつか人間さんのいる街に言ってみたいなー。と思いながらから飛んでいるとカインの匂いが強くなって来た。

あそこだ!!

すぐにカインのいる場所を発見し光っている所を外から覗いて見る。

あ、いた!

誰かと話をしているようでどちらも僕に気付いていないようだった。

コンコンとガラスを叩いて見た。
ビックリしたようですぐにこちらを向いた。

ビックリした顔が更に驚いたようで素早く腕を捕まれ中に引き込まれた。

初めて見るカインの居場所。
とても広くてすっごく綺麗な場所だった。

それに感動しキョロキョロしているとカインと話をしていたらしい人間さんがこっちを見ている事に気付いた。

人間さん第2号発見!!

「こんばんは!」

人間さん第2号に挨拶したけどその人は全く動く事なく、ずっと僕を見ていた。

どうしたんだろう?と首を傾げた時、カインがバッと人間さん第2号と僕の間に入って来た。

「ルル!!どうしてここにいる!?俺が行くからここには来るなって言ったよな!?」

凄い剣幕でカインが捲し立てて来た。
だけど僕はニコリと笑ってカインに手を差し出した。

「カイン忘れ物だよ。はい」

カインは、は?と言いながら手を出して来たのでその上に乗せてあげた。

「それ大事なバッヂでしょ?だから人目を避けてちゃんと日が暮れるのを待ってから届けに来たのにー」

そう言いながらカインの胸元に擦り寄り、グリグリと頭を押し付けた。

カインはカチンっとまた固まってから僕の頭をぎこちない手でポンポンして来た。

「あぁ…それはありがとう…。でも、もうこんな事はするな。忘れ物があれば俺が来た時に渡してくれればいい。いいな」

「…はーい」

納得行かなかったが素直に返事をした。
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