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第一章
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その日からルルはなかなか森へ帰らず、カインの部屋で過ごすようになった。
カインが訓練や仕事で部屋にいない時は大人しくずっと部屋で遊んでいた。
遊んでいたと言ってもカインの部屋に遊ぶ物はなく、お風呂にお湯を張ってもらってそこでバシャバシャしたり部屋から見える庭園を眺めていたり鳥達と戯れたりしている。
そんな日が続いたある日、ルルはいつものように鳥達とピヨピヨ言いながら(勝手にルルがピヨピヨ言ってるだけ)手や肩に乗せていた時、ドアがノックされた。
最近はカインが休憩の時は部屋に帰って来ていたが、今日は用事があるとかで部屋に帰って来ていなかった。
カインがいないから誰も来ないと油断していた為にビクッと一瞬肩を揺らしたが慌てて人差し指を立て口に当てた。
そして鳥達に向かい言った。
「シーッ!静かに静かに!」
何も言ってない鳥達だったがルルはカインの言いつけ通り、自分が誰にもバレないようにみんなで静かにしようと言う意味で言ったはずだった。
が、案外ルルの声が大きく、外からノックした人はカインの声と勘違いし入って来てしまったようだ。
「カインお前、最近休憩中どっか行くの止めろ。お前を探すの面倒なんだ………よ」
入りながら喋っていた人間さんは僕を見るなり目を見開き固まってしまった。
カインが訓練や仕事で部屋にいない時は大人しくずっと部屋で遊んでいた。
遊んでいたと言ってもカインの部屋に遊ぶ物はなく、お風呂にお湯を張ってもらってそこでバシャバシャしたり部屋から見える庭園を眺めていたり鳥達と戯れたりしている。
そんな日が続いたある日、ルルはいつものように鳥達とピヨピヨ言いながら(勝手にルルがピヨピヨ言ってるだけ)手や肩に乗せていた時、ドアがノックされた。
最近はカインが休憩の時は部屋に帰って来ていたが、今日は用事があるとかで部屋に帰って来ていなかった。
カインがいないから誰も来ないと油断していた為にビクッと一瞬肩を揺らしたが慌てて人差し指を立て口に当てた。
そして鳥達に向かい言った。
「シーッ!静かに静かに!」
何も言ってない鳥達だったがルルはカインの言いつけ通り、自分が誰にもバレないようにみんなで静かにしようと言う意味で言ったはずだった。
が、案外ルルの声が大きく、外からノックした人はカインの声と勘違いし入って来てしまったようだ。
「カインお前、最近休憩中どっか行くの止めろ。お前を探すの面倒なんだ………よ」
入りながら喋っていた人間さんは僕を見るなり目を見開き固まってしまった。
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