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第一章
55 国王サイド
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ペガサス様が保護を受けてくれるとカインから連絡を受け、数日。
宰相と話し合い、ペガサス様と会う日程が決まった。
その当日、私は朝から胸の鼓動が激しかった。
あの伝説のペガサス様と、とうとう会えるのだ。
無理はない。
朝から重鎮達と集まり、ペガサス様と会うに当たっての打ち合わせをする。
失礼があっては決していけないのだ。
私に対しても良い印象を持って貰いたい為、なるべく柔らかい雰囲気で対応せねば。
ペガサス様との面会が近付いて来る。
はやる気持ちを抑え、大事な会合などで着る服を整える。
そして、等々その時がやって来た。
「エンゼイル・カミオ・メイア国王 入室されます」
近衛騎士が声を張り上げドアを開ける。
中にはもうみなが揃っていた。
その真ん中を私は進み、国王専用の椅子に腰掛けた。
「みな頭を上げるがいい。カイン・ライザー前へ」
「は!」
と近衛騎士団長と騎士団長4人が並んで壁際に立っていた位置から私の前にカインが来て礼をした。
「此度はペガサス様との時間を作って貰い、感謝する。早速だが、ここにいるみな、ペガサス様に挨拶をさせて頂きたい。今から呼べるか?」
「はい。今から召喚致します」
そう言ってカインは一度、目を閉じ、呟いた。
「ペガサス召喚」
するとブワッと一瞬、風が吹き、すぐに収まった。
そこに立っていたのは…間違いなくペガサス様だった。
真っ白な耳に真っ白な長いしっぽ。
そして何より存在感を主張するように広げられた真っ白な羽。
ペガサス様の着ている格好には驚いたがその感情をも上回る程のこの世の者とは思えない程の圧倒的な美しさ。
薄ピンク色のドレスにシミのない透き通るような肌の背中から生えた真っ白な羽も相まって、まるで女神様が降りて来たんじゃないかと錯覚させられる。
ホゥ…。と熱いため息しか出ない。
ペガサス様はカインを見て、すぐに笑顔になり抱き着いた。
あぁ…あの場所が私だったらよかったのに。
そう思わずにはいられない。
ジークが思わずと言ったようにペガサス様に話しかけた。
討伐には第2騎士団も派遣されていた為、ペガサス様の事を知っていてもおかしくはない。
だが、しかし!名前呼びをする程、ジークも仲良くなったと言うことか…!
ジークを見つけ、手を振るペガサス様。
その近くにいた近衛騎士団長、第3,第4騎士団長も手を振られた錯覚をしたのだろうか顔が赤くなっている。
ふと周りを見渡していたペガサス様と目が合った。
角度によって色んな色に変わる虹色の綺麗な瞳が私を見た。
ドクンっと今までにない程の緊張と認識してもらえた喜びに心臓の鼓動が早まる。
ボーッと見ていた事に気付き、急いで席を立ちペガサス様の前で挨拶をした。
近くで見ても非の打ち所のない美しい容姿。
話をしてみて心までも美しいルル様。
自分の格好をカインに言われ、恥ずかしがるルル様は可愛いしかなかった。
カインの嫉妬心剥き出しの表情には納得が行く。
私もカインの立場ならあのような表情になっていただろう。
一瞬で周りの心を奪ってしまったルル様。
伝説の話で周りがペガサス様を欲した理由がなんとなく分かる。
自分が契約者ではないにも関わらず、嫉妬心と独占欲が渦巻く。
やはりペガサス様は恐ろしい魅力の持ち主だ。
気を緩めるとのめり込みそうになる。
だが、私は国を代表する国王だ。
決して間違ってはいけない。
何とか気を引き締め、挨拶を終わらせルル様を見送った。
ルル様が姿を消すと虚無感がドッと押し寄せた。
今度また会える事を祈りながら今、目の前のことに集中した。
宰相と話し合い、ペガサス様と会う日程が決まった。
その当日、私は朝から胸の鼓動が激しかった。
あの伝説のペガサス様と、とうとう会えるのだ。
無理はない。
朝から重鎮達と集まり、ペガサス様と会うに当たっての打ち合わせをする。
失礼があっては決していけないのだ。
私に対しても良い印象を持って貰いたい為、なるべく柔らかい雰囲気で対応せねば。
ペガサス様との面会が近付いて来る。
はやる気持ちを抑え、大事な会合などで着る服を整える。
そして、等々その時がやって来た。
「エンゼイル・カミオ・メイア国王 入室されます」
近衛騎士が声を張り上げドアを開ける。
中にはもうみなが揃っていた。
その真ん中を私は進み、国王専用の椅子に腰掛けた。
「みな頭を上げるがいい。カイン・ライザー前へ」
「は!」
と近衛騎士団長と騎士団長4人が並んで壁際に立っていた位置から私の前にカインが来て礼をした。
「此度はペガサス様との時間を作って貰い、感謝する。早速だが、ここにいるみな、ペガサス様に挨拶をさせて頂きたい。今から呼べるか?」
「はい。今から召喚致します」
そう言ってカインは一度、目を閉じ、呟いた。
「ペガサス召喚」
するとブワッと一瞬、風が吹き、すぐに収まった。
そこに立っていたのは…間違いなくペガサス様だった。
真っ白な耳に真っ白な長いしっぽ。
そして何より存在感を主張するように広げられた真っ白な羽。
ペガサス様の着ている格好には驚いたがその感情をも上回る程のこの世の者とは思えない程の圧倒的な美しさ。
薄ピンク色のドレスにシミのない透き通るような肌の背中から生えた真っ白な羽も相まって、まるで女神様が降りて来たんじゃないかと錯覚させられる。
ホゥ…。と熱いため息しか出ない。
ペガサス様はカインを見て、すぐに笑顔になり抱き着いた。
あぁ…あの場所が私だったらよかったのに。
そう思わずにはいられない。
ジークが思わずと言ったようにペガサス様に話しかけた。
討伐には第2騎士団も派遣されていた為、ペガサス様の事を知っていてもおかしくはない。
だが、しかし!名前呼びをする程、ジークも仲良くなったと言うことか…!
ジークを見つけ、手を振るペガサス様。
その近くにいた近衛騎士団長、第3,第4騎士団長も手を振られた錯覚をしたのだろうか顔が赤くなっている。
ふと周りを見渡していたペガサス様と目が合った。
角度によって色んな色に変わる虹色の綺麗な瞳が私を見た。
ドクンっと今までにない程の緊張と認識してもらえた喜びに心臓の鼓動が早まる。
ボーッと見ていた事に気付き、急いで席を立ちペガサス様の前で挨拶をした。
近くで見ても非の打ち所のない美しい容姿。
話をしてみて心までも美しいルル様。
自分の格好をカインに言われ、恥ずかしがるルル様は可愛いしかなかった。
カインの嫉妬心剥き出しの表情には納得が行く。
私もカインの立場ならあのような表情になっていただろう。
一瞬で周りの心を奪ってしまったルル様。
伝説の話で周りがペガサス様を欲した理由がなんとなく分かる。
自分が契約者ではないにも関わらず、嫉妬心と独占欲が渦巻く。
やはりペガサス様は恐ろしい魅力の持ち主だ。
気を緩めるとのめり込みそうになる。
だが、私は国を代表する国王だ。
決して間違ってはいけない。
何とか気を引き締め、挨拶を終わらせルル様を見送った。
ルル様が姿を消すと虚無感がドッと押し寄せた。
今度また会える事を祈りながら今、目の前のことに集中した。
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