失われる未来を救けて

アホウドリ

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現代編Ⅱ

明日に備えて

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 七月二十一日

 前日からもう何時間眠っただろうか。未だに体調が優れない。ピークは恐らく過ぎたが、それでも軽くなったのは少し程度だった。今日は一日中寝ているしかないだろう。明後日までに治せるか不安で仕方がない。

 たまに目を開けると、美玖がそばにある椅子に座っている。僕は病人なのだから近くにいるとうつるぞ、という意味で手をヒラヒラさせても、両手で握り返され、「大丈夫?」と聞かれるだけだった。心配しすぎではないか。しかし、僕はその気遣いに安心し、ぐっすりと眠れた。



 七月二十二日

 昨日は一日中寝こんでいたようだ。

 ほとんどの記憶が抜け落ちていて、昨日という日が本当に存在したのかすら疑わしく思えた。体温は三十七度前半まで下がり、昨夜の辛さとは打って変わってピンピンとしている。このままであれば、明日は予定通り望めそうだ。

 この姿を見た美玖は、念のため安静にしておくように、と部屋で寝て過ごすことを強要した。こうなっては暇なもので、昨日あれほど寝てしまったために、今は目がとても冴えている。まるで睡眠欲からは縁遠い頭をしていて、時間を捨てるのが惜しい。

 それを見かねた美玖は、聡と未来に「家までお見舞いに来て欲しい」と呼び出してくれた。ちょうど今話し相手が欲しいと思っていたところだった。

 美玖にこのウキウキを悟られないよう、布団を頭まで被り、クスクスと笑った。このときほど自分のことが薄気味悪いと思ったことはない。途端に冷静になり、布団を剥いだ。

「兄さん、駄目だよ、まだ入ってなくちゃ」

「おっとっと、すまん」

 しばらくそのままの体勢で待ち続け、三十分が経った。するとインターホンが鳴り、美玖は「はーい」と出ていった。玄関からは薄く声が聞こえているが、聞き取ることはできない。だが恐らくは未来だろう。美玖と少しの会話をした後、僕の部屋にノックをして入ってくる。

「ヒー、ロー、くん、来ました」

 ゆっくりと一語一語区切りながら一歩ずつ近寄ってくる。

「未来か、元気か」

「わたしはもちろん元気です。それよりヒロくんはどうなんですか? お熱は下がりましたか?」

「お陰さまで、昨日ぐっすり寝たらこの通りピンピンさ」

 そう言って力こぶを示す。

「わー凄いですねー、元気があって良かったです」

「うむうむ、ところで一昨日の夜はすまなかったな。手を煩わせてしまったようで」

「いやいや、全然いいですよー、むしろ助けないと! と躍起になりましたもん。ありがとうございます」

「ああ、ありがとう、助かった」

「それで、一昨日はどこで過ごしていたのですか?」

「長い長い散歩だよ」

「そうですか? だいぶ身を挺した散歩でしたね」

「ああ、大変だった」

 まさか本人の前で、「未来の身辺調査をしていた」などと言えるはずもない。

 それより、児童養護施設で出会った女の子と職員の女性は、言った通り秘密にしてくれているようだ。この様子だと何もバレていない。

「ところで、一昨日わたしが自分のお家を出るとき、ヒロくんらしき姿を見た気がしたのですが、気のせいですかね?」

「それは気のせいだろ」

 気のせいではないだろう。見られていたようだ。

「そうですか? それなら良いです。それにしても、本当に体調が治って良かったですね。まさか三日後遊園地に行こうと誘ってきたのに、翌日風邪で寝込まれるとは思いもよりませんでしたよ」

「その節は申し訳ない。面目ない」

 素直に謝った。本当に僕も不安だったものだ。

 そうして会話をしていると、またインターホンが鳴った。そばで僕と未来のやり取りを見ていた美玖が、「私出てくるね」と言って向かった。

 聡が来たのか。これまた玄関にて少しのやり取りが聞き漏れるものの、話の内容はわからない。話し終えたのかこちらの部屋へと足音が鳴り、近付いてくる。

「よう、元気か?」

 片手にケーキ箱を持ってもう片方の手を挙げて挨拶してきた。やはり聡だった。

「おうおう、元気だぞ。ケーキか? ありがとう」

 軽くやり取りをした後、聡は美玖にケーキを渡した。箱の中身を見た美玖は驚きの目を見せていた。

「ショートケーキのホールだよこれ!」

 それを聞いた未来はどれどれと箱の中身を見ると続けて、「わ~凄い! おっきいー!」と唸った。二人はどうやら聡のことを知らないらしい。

「聡、お前の親の職業を言ってみろ」

「ん? ケーキ屋さんだが」

 それを聞いた女子二人は同じ驚きをみせる。

「えー、そうだったの!?」

 美玖は現実には到底生息していないだろうというほどの、絵に描いたようなステレオタイプな女子で、スイーツ好きを自称している割に知らなかったようだ。これならよほど僕の方がスイーツ好きに相応しいだろう。

「へー聡くんがケーキ屋さんかぁ」

 未来がそう言うと、暇な聡は言う。

「俺はケーキ屋さんじゃないよ。俺はケーキ屋さんという建物や業種じゃないし、ケーキ屋さんを営んでいるのはあくまで両親だよ」

 彼奴は毛ほどにくだらない揚げ足を取っていた。

「へー聡くんってケーキ屋さんだったんだねぇ。意外だなー」

 美玖も同じことを言う。先ほどと同じことを言うのは面倒になったのか聡は、「ああ、そうだよ」と諦めたように言った。

 僕は場を取りなすためにも、「そのケーキ、みんなで頂こうじゃないか」と言った。それを聞いた美玖は、「了解」と言ってケーキを四等分に切り出した。

 仕方がないということで、ひとまずベッドから出て、リビングの席へと着く。そのとき気付いた。

 一昨日と服装は変わっていないし、風呂にも入っていない。風邪だったからというものの、不愉快極まりないし、悪臭を漂わせているだろうこの体で、綺麗な空気を汚したくない。そう思った僕は、風邪など知ったことかと、シャワーを浴びに行った。

 みんなにはトイレに行くと立ったので、バレないためにも全速力で汗を流す。しかしバレないはずもなく、お風呂場を出るとすぐに咎められる。

「兄さん、病人なんだから身体を労わらないと」

「そうですよ、ヒロくん。駄目ですよ」

「ああ、俺も良くないと思うぞ」

 と言われた。みんなにもこの気持ちを分かって欲しいものだが。

 そのときふと、水分補給をしようと思い、テーブルに置いてあったペットボトルを握ろうとした。すると、距離感を読み間違えてしまい。滑り落してしまった。

「おっと」

 未来の方へと転がっていくペットボトルを彼女が拾い、「大丈夫ですか?」と言った。心配するなという身振りを加え、「大丈夫だ、これに関しては体調不良とか関係なくいつものことだから」と言った。

 それを聞いた聡は、「ヒロって割とおっちょこちょいなところあるよなー階段で一段踏み違えてこけたり、授業中も消しゴムをよく落としたりしてるし。前はこんなことなかったような気がするんだけどな。いつからだっけ」と言った。

 よく見ているものだ。

 それを聞いた未来は、「そう、なんですか?」と訝しげに言った。

「兄さんのそれって、今年に入ってくらいからだよね。大丈夫なの?」

「ああ、大丈夫大丈夫、よくあることだから」

 僕は、自分でも下手だと思うような場の取り成し方をした。露骨に怪しまれているし、別にそこまで隠すほどのことでもないのだが、何となく話せずにいるのだ。

 ひとまず話を逸らそうと、シャワーを浴びている最中に思いついたことを話すことにした。

「シャワーを浴びているとき、何か面白いことをと思いついたんだが、話しても良いか?」

 僕は何も臆することなく話し始める。

「幻肢痛ってあるだろう?」

 それを聞いた聡は言う。

「ああ、事故や病気か何かで四肢を切断した人が、そのなくなった場所に痛みを感じるっていうものだろ?」

 彼奴は他二人にもわかるよう簡潔に説明してくれる。

「わたしは知っていますよ。小説で何度か見たことがあります」

「私は知らないなぁ」

「とまあ、幻肢痛、いわゆるファントムペインというものがあるわけだが、僕はその字面をふと思い浮かべて気付いたのだ。幻肢痛の肢を『未来視』の視に取り換えてみたらどうかとな」

「幻視痛か、なるほどな。でも、ふと幻肢痛って言葉を思い浮かべるってどういう状況なんだよ」

「いや、ねぇ、無いことに違和感を持つという感情に共感してだね」

 僕が言うと、みんなは「何のことやら」とでも言いたいような表情をした。まあわからなくても良い。

 僕は左目に指を当て、「とにかく、僕は今日からこの左目のことを幻視痛と呼ぶことにします。みんな、ぜひとも僕に倣ってくれたまえ」と言った。

 こうして考えると、なんて見栄えの良い字面なのだろう。文面でやりとりすることはないだろうが、それにしても見心地の良い言葉だ。我ながら自分の頭には感服してしまう。

「『未来視』って良いですね~、わたしも欲しいです」

 早速使っていないようだが、もうこの際自分だけが使うことにする。

「そんなに良いものじゃないぞ、『未来視』は。負担が大きいからな」

「そうですか? そうですか」

 よくわからないといった風に未来は言った。気にするものではないだろう。

「とりあえず、私たちずっと兄さんを待ってたんだよ。ケーキ食べようよ」

「わかった」

 こうして、僕らは四人揃って久し振りに雑談をした。

 今日は木曜日で、月曜日にみんなで集まったのが最後だった。そこでも、前日の美玖とのいざこざや未来に『未来視』したばっかりに、ろくな会話をできていなかった。ということは、先週の金曜日以来のまともな会話だったのか。激動の数日間を過ごしているな、と改めて思った。

 ケーキを食べて会話を楽しんでいると、二人はそろそろお暇すると言う。

「明日遊園地に行きたいのでしたら、身体に気を使いましょう」

 未来に言われ、二人には帰って貰うことになったのだ。こうしちゃいられないと思い、早速寝ることに決め、ベッドに入った。その間に二人は帰って行った。

 こうしてベッドに入ってみたものの、やはり昨日一日中寝たことが弊害となって、なかなか眠りに付けない。その日は結局、昼から深夜の零時になるまで全く眠らなかった。その間、昼食はケーキで十分だと思い、何も摂らずベッドに戻り夕食まで羊を数えた。

 夕食になると、食欲が沸いて出てきたので、美玖の手製肉うどんを食べた。夏休みで暇だからと、わざわざ手打ちまでしたらしい。

 僕は、「美玖は未来とでも遊んでいて良かったんだぞ」と言うと、「兄さんの体調不良なんて滅多なことじゃないし、私が粉から作りたいと思ったから良いんですー」つっぱねられた。味はとても美味だった。

 夕食を食べ、腹も満たされたしそろそろ眠気も食欲同様、沸いて出てくることを期待して、目を閉じた。それでも眠くはならなかった。その無駄な時間に明日のことについて考えた。

 明日が遂に、『未来視』で視たその日だ。

 結局、未来の死の真相はわからず終いだった。そうすると、明日一日中、未来のそばを離れないくらいしかできることはない。そんなことで良いのか、と思わなくもないが、この世界では、『未来』が必ず一つの事象に収束する。ということはない。

 昔観た映画に、未来予知ができる人間を使い、犯罪を未然に防ぐというストーリーのものがあった。そこでは、未来予知で起きる未来は決して変えられないということだった。

 しかし、この世界では、そうはならないのである。これは経験済みのことだ。つまり、明日を変えることはできるはずだ。

 ただしこれは、要するに先延ばしするということなため、いずれまた同じことが起きてしまうかもしれない。未来の悩みを何一つ解決できていないからだ。

 未来の身辺についてあれこれ探りを入れ、明らかになったことは多々あったものの、そこから導き出せた結論は一つとしてなかった。明日を無事に過ごし、日々を生きていくうちに、これから何かの偶然で真相が明らかになるかもしれない。

 偶然に頼ることはあまりにも心もとないが、致し方ないだろう。もちろん、本人に聞ければ一番話は早いのだが……未来を傷つけたくはない。

 ここまで来た以上はなるようにしかならない。ええいままよ。という無責任な考えが頭を掠めるも、途端に捨て去った。これではまるで未来を諦めたみたいじゃないか。僕は決して諦めない。

 この際、明日が過ぎたら毎日、未来に『未来視』を使えば良い訳で、例え高校を卒業しても、ずっと未来のそばにいて支えていれば済む話ではないだろうか。決して、『未来』を諦めたわけじゃない。

 むしろこれからが本番だという気概のつもりだ。自分の士気を鼓舞するため、頬を全力で叩いて眠ることにした。強く叩き過ぎたあまり眠気が覚めてしまったように感じるが、ここは敢えての我慢で行く。

 関係はないが、こういった努力が重なることで、何か結果を変えることだってできるはずだと信じている。今の時刻は深夜零時。遂に二十三日になろうとしていた。
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