ダメオタニートの俺が伝説の勇者の後継者となってこの異世界を救うことになりました。

龍ドラゴン

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第1章

第三話 伝説のニート

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大使様についていき、ある部屋のドアの前に立つと、大使が

「我が信じるはニートなり、我が世界の伝説はニートなり……」

後ろでそれを聞いていた俺は、吹き出しそうになるのを全力で抑え、それを見ていると…

ガコ!ガガガガガ………

扉が開いた。

どうやら手動式ではないらしい。それほど大切なものがこの中にあるのだろうか……。

「さぁ、入りなさい。」

「し、失礼しまーす…。」

中に入ると、そこはたくさんの古びた本が本棚にずらりと並んでいた。

「エロ本とか入ってないかな…?」

「何馬鹿なこと言ってるの!?大使様がそんな人なわけないじゃないですか!」

「ん?何かあったか?」

「「何でもないです」」

こんなこと聞かれたら、何されるかわからない…。

「お!あったぞ!こっちきて見なさい」

「あ、はい。」

大使様の近くによるとそこには、

「こ、これは……」

そこに書かれていたのは……

「ブ!アッハハハハハハハwww!!」

「ちょ!?剣さん!?どうしたの!?」

「ちょw見ろよこれwこんな大昔の歴史本みたいなやつにページいっぱいにww寝転がってポテチ食ってるニートが書かれてるんだぜww!?普通笑うだろww?」

そこには頬杖(ほおずえ)をついて寝転がりポテチを食べながら動画を見てる中太りの男がいた。

腹を抱えて笑う俺をレフリアが口元を押さえ、

「本当に!申し訳ございません!!やはり人間というものは常識がわかっていないというか何というか……!」

「ムグ!ムググググ!」

「ちょっとこの方と話してきますね!!」

「あ、あぁ。話してきなさい……。私はここで待っているから…。」

俺が見る限りでは、少し怒っているのか、目がつり上がっていた。


部屋から外に出た瞬間、レフリアが俺に強烈なビンタをかましてきた。

「いってぇなぁ!?何で叩いた!?」

「叩かれるようなことをしたからよ!」

レフリアは俺の両肩を掴み、必死そうな顔で、

「いい?あれ以上大使様の前であんな醜態晒したら、処刑確定よ?大使様から私が指名受けるなんて1000年に一度くらいよ?」

「そ、そうなのか?ご、ごめん。少し態度が過ぎたな……。」

「わかってくれたなら、いいわ。とにかくまた中に入るわよ!」

「だからまたそうやって手を握る……」

「う、うるさい!」

部屋に連れてこられた俺はレフリアに、

「ごめんなさい!少し積もった話をしていました!」

「あぁ。大丈夫だよ。それより本題の事を進めたいのだが。」

「はい!どうぞ!」

大使様はまた本のページを開くと、

「ブ!………www……ング!?」

吹き出しそうになった俺をレフリアがまた口元を押さえた。

「それで、このページに書かれているこの男性が、我が国の神と言われていた。」

「お前らの国ではニートが神なの?」

「いいから、黙って聞いて!」

「そして、この男性は大昔に我が国を魔王から救ってくれた救世主なんだ。」

ニートが魔王を倒すってゲームの中の話じゃねぇか。

「つまり…それで俺がこいつの後継者となるために勇者に選ばれたと……?」

「そうだ。」

まじかよ。ちょっとだけワクワクしてきた!

「しかしこの男性は素晴らしい戦術の持ち主だった。『エクスカリバーブレイク』や『バーニングフレア』など、素晴らしい技ばかりを生み出していたな…。」

「それただのゲームオタクじゃね?」


「そして私が長年の研究で得た情報は、そのオタクの種類によって能力が違うという事だ。」

俺はこの世界に来る前、オンラインゲームに没頭していた。つまり俺はゲームオタク。つまりいろんな技が使えるって事だ!

「てことは、俺もそいつみたいたくさんのかっこいい技が使えるってことですよね!?」

「いや、それはない。」

「……え?」

「お前はまだ治癒能力すら会得していない。そんなんじゃ城外のモンスターですら一撃で倒されるぞ。」

「修行しなきゃいけないんですか?」

「当たり前だろう。そんな甘い思考では魔王を倒すことなんか、夢のまた夢だぞ。」

まじかー。修行ですかー。

「そうとなれば早速修行あるのみですね!訓練場に行きましょう!」

「え、俺訓練とか興味ない……」

「いいから付いてきなさい!」

俺の手を引いてせっせと城を出ようとする俺たちを見て大使様が、

「お前たちは出会ってすぐなのにもう仲が良さそうだな。私が婚約書でも渡そうか?」

「や、やめてください!!何で私がこんなのと結婚なんて…」

「おい、『こんなの』とは何だ『こんなの』とは。」

顔を真っ赤にしながら、俺はレフリアに手を引かれ、城の外へと連れていかれた。

「今の件は聞かなかったことにしてね!」

「本当に結婚するか?」

「馬鹿野郎!」

また強烈なビンタを受けた俺は訓練場へと連れていかれるのであった。

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