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ジュディアンナとジン皇子の秘密
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元エンミリオン王国第2王子の意味不明な婚約破棄の事件から数ヶ月後。
ジュディアンナは無事ギア帝国の国立学院を卒業した。
それと同時にジン皇子はギア帝国帝王陛下から公爵の爵位を授かった。
そして、本日、ギア帝国第5皇子ジン・クリストファー・ジェフル皇子とエンミリオン王国公爵家ジュディアンナ・ルナ・マーシャル嬢の結婚式が挙げられた。
青空広がる晴天。
結婚式には、ジュディアンナの両親は勿論国王陛下、王妃。そして、車椅子に座りお腹が大きくなったビオラとライアン殿下、ジン皇子の御両親と8人の御兄妹が総出で参加してくれた。他にも両家の多くの友人知人が結婚式に出席してくれ、盛大な式となった。
「あ、あんなに小さかったジュディアンナが、つ、遂にお嫁に、うううう!!」
「喜ばしい事なのに、やっぱり、ジュディがお嫁に行ってしまうのは、ッッッ、」
「もう、アナタったら」
「アンジェリーナ、祝いの場でそんなに涙を見せるものではないぞ」
お父様とリーナ叔母様は私の花嫁姿に感極まって終始号泣。お母様と国王陛下が呆れながらもお互にお父様とリーナ叔母様を慰めていた。
ジン皇子はご両親、8人の御兄妹様達に揉みくちゃにされながら、結婚を祝ってくれていた。
お腹の赤ちゃんが大きくなって安定期に入ったビオラも、泣きながら祝福してくれた。
教会を出ると多くの友人知人の参列者達がお祝いの言葉をかけてくれた。
ああ、幸せだな。
ジュディアンナはジン皇子に寄り添い、そっと、そう思えた。
「新婦様。ブーケトスをお願いします」
「ええ」
係の女性スタッフに声をかけられ、ウエディングドレス姿のジュディアンナはクルリと後ろを向く。
後ろから、女性参列者の色めき合う声が聞こえた。
「いきまーす!!・・・・はい!!!」
ジュディアンナが手に持っていたカサブランカを基調としたブルースターとシロツメクサのティアドロップブーケを青空に向かって大きく投げた。
雲のない青空に投げられた白いブーケがとても映えた。
結婚式を終え、披露宴も終わり、ジュディアンナとジン皇子はギア帝国の新居の屋敷へと入居した。
屋敷にはマーシャル家の使用人達が数名派遣されており、身の回りの世話をしてくれた。
ジュディアンナとジン皇子はそれぞれ入浴と着替えを終え、寝室へと入った。
「旦那様。奥様。本日はお疲れ様でございましょう。どうぞ今夜はごゆっくりお休み下さい」
「ありがとう、ニーナ」
マシュー家の顔馴染みの使用人、ニーナが就寝前に温かいお茶を淹れてくれた。
なかなかハードな式のスケジュールだったから、温かいお茶が疲れていた身に染みる。
「それでは、おやすみなさいませ」
場を読んでかそうでないのか、ニーナは長居はせずに寝室を退室した。
寝室にはジュディアンナとジン皇子の2人きりとなった。
「さすがに今日は疲れましたね」
「ああ、だが、明日も色々と用事があるからな。もう寝るか」
「そうですね」
若干疲れた表情を見せるジン皇子がニーナの淹れてくれたお茶を飲み干す。
夫婦の寝室には大きなキングサイズのベッドが一つ。大きな枕が二つに厚手の掛け布団が二枚重なっている。
ジン皇子とジュディアンナはなんの抵抗も無くベッドに入り、隣同士で横になった。
「おやすみなさい。アナタ」
「ああ、おやすみ」
2人は寄り添うように目を閉じた。
夜が更けて行く。
だが、しばらくして、
「・・・・・・・・・・・眠れたか?」
「・・・・・・・・・・・いいえ」
「はぁ、・・・・・・・やっぱり、なんだか落ち着かないものだな」
「あはは、そうですね」
なんだか落ち着かなくて寝付けず苦笑するジン皇子とジュディアンナ。
すると、おもむろにベッドから起きた2人は、ベッドから降りた。
ジン皇子は厚手の掛け布団をベッドから持ち上げ、ベッドのすぐ横の床に敷き、ジュディアンナが枕を敷いた布団の上に並べ、更に掛け布団を掛ける。
大きなキングサイズのベッドの横にこぢんまりとした布団一式が出来た。
「掛け布団もう一枚いります?」
「大丈夫だろ?ほら」
「わっ、」
ジン皇子は即席の布団に潜り、そのままジュディアンナも布団の中に引き込んだ。
敷き布団を敷いた即席の布団は少し狭く感じるが、床には毛足の長い上質な絨毯が敷かれていた為、それほど体は痛くはなかった。
「あぁ、やっぱり、こっちの方が落ち着くな。まあ、床が藺草の畳じゃ無いのが残念だけど」
「でも、こんな状況、ニーナ達に見られたら怒られそう」
「早めに起きてベッドに戻れば大丈夫だろ。多分」
「うふふ、そうだね」
一応、寝室の扉から見えないようにベッドの陰で布団で寝る。
息をひそめ、互いの鼓動が聞こえるくらいに体を寄せ合い、まるで大人に内緒でこっそり夜更かしをする子供のように声を小さくする2人。
「・・・・・・小夜子」
「ん?何ですか?」
ジン皇子がジュディアンナを小夜子と呼んだ。
「いや、夢じゃないんだなと思ってな」
「うふふ、夢じゃないですよ。勝一さん」
ジュディアンナもジン皇子を勝一と呼んだ。
実は、ジュディアンナとジン皇子にはもう一つ名前と記憶があった。
ジン皇子には鈴原 勝一としての記憶。
ジュディアンナには鈴原 小夜子としての記憶。
ジュディアンナとジン皇子は前世、夫婦の仲だった。
ジュディアンナは無事ギア帝国の国立学院を卒業した。
それと同時にジン皇子はギア帝国帝王陛下から公爵の爵位を授かった。
そして、本日、ギア帝国第5皇子ジン・クリストファー・ジェフル皇子とエンミリオン王国公爵家ジュディアンナ・ルナ・マーシャル嬢の結婚式が挙げられた。
青空広がる晴天。
結婚式には、ジュディアンナの両親は勿論国王陛下、王妃。そして、車椅子に座りお腹が大きくなったビオラとライアン殿下、ジン皇子の御両親と8人の御兄妹が総出で参加してくれた。他にも両家の多くの友人知人が結婚式に出席してくれ、盛大な式となった。
「あ、あんなに小さかったジュディアンナが、つ、遂にお嫁に、うううう!!」
「喜ばしい事なのに、やっぱり、ジュディがお嫁に行ってしまうのは、ッッッ、」
「もう、アナタったら」
「アンジェリーナ、祝いの場でそんなに涙を見せるものではないぞ」
お父様とリーナ叔母様は私の花嫁姿に感極まって終始号泣。お母様と国王陛下が呆れながらもお互にお父様とリーナ叔母様を慰めていた。
ジン皇子はご両親、8人の御兄妹様達に揉みくちゃにされながら、結婚を祝ってくれていた。
お腹の赤ちゃんが大きくなって安定期に入ったビオラも、泣きながら祝福してくれた。
教会を出ると多くの友人知人の参列者達がお祝いの言葉をかけてくれた。
ああ、幸せだな。
ジュディアンナはジン皇子に寄り添い、そっと、そう思えた。
「新婦様。ブーケトスをお願いします」
「ええ」
係の女性スタッフに声をかけられ、ウエディングドレス姿のジュディアンナはクルリと後ろを向く。
後ろから、女性参列者の色めき合う声が聞こえた。
「いきまーす!!・・・・はい!!!」
ジュディアンナが手に持っていたカサブランカを基調としたブルースターとシロツメクサのティアドロップブーケを青空に向かって大きく投げた。
雲のない青空に投げられた白いブーケがとても映えた。
結婚式を終え、披露宴も終わり、ジュディアンナとジン皇子はギア帝国の新居の屋敷へと入居した。
屋敷にはマーシャル家の使用人達が数名派遣されており、身の回りの世話をしてくれた。
ジュディアンナとジン皇子はそれぞれ入浴と着替えを終え、寝室へと入った。
「旦那様。奥様。本日はお疲れ様でございましょう。どうぞ今夜はごゆっくりお休み下さい」
「ありがとう、ニーナ」
マシュー家の顔馴染みの使用人、ニーナが就寝前に温かいお茶を淹れてくれた。
なかなかハードな式のスケジュールだったから、温かいお茶が疲れていた身に染みる。
「それでは、おやすみなさいませ」
場を読んでかそうでないのか、ニーナは長居はせずに寝室を退室した。
寝室にはジュディアンナとジン皇子の2人きりとなった。
「さすがに今日は疲れましたね」
「ああ、だが、明日も色々と用事があるからな。もう寝るか」
「そうですね」
若干疲れた表情を見せるジン皇子がニーナの淹れてくれたお茶を飲み干す。
夫婦の寝室には大きなキングサイズのベッドが一つ。大きな枕が二つに厚手の掛け布団が二枚重なっている。
ジン皇子とジュディアンナはなんの抵抗も無くベッドに入り、隣同士で横になった。
「おやすみなさい。アナタ」
「ああ、おやすみ」
2人は寄り添うように目を閉じた。
夜が更けて行く。
だが、しばらくして、
「・・・・・・・・・・・眠れたか?」
「・・・・・・・・・・・いいえ」
「はぁ、・・・・・・・やっぱり、なんだか落ち着かないものだな」
「あはは、そうですね」
なんだか落ち着かなくて寝付けず苦笑するジン皇子とジュディアンナ。
すると、おもむろにベッドから起きた2人は、ベッドから降りた。
ジン皇子は厚手の掛け布団をベッドから持ち上げ、ベッドのすぐ横の床に敷き、ジュディアンナが枕を敷いた布団の上に並べ、更に掛け布団を掛ける。
大きなキングサイズのベッドの横にこぢんまりとした布団一式が出来た。
「掛け布団もう一枚いります?」
「大丈夫だろ?ほら」
「わっ、」
ジン皇子は即席の布団に潜り、そのままジュディアンナも布団の中に引き込んだ。
敷き布団を敷いた即席の布団は少し狭く感じるが、床には毛足の長い上質な絨毯が敷かれていた為、それほど体は痛くはなかった。
「あぁ、やっぱり、こっちの方が落ち着くな。まあ、床が藺草の畳じゃ無いのが残念だけど」
「でも、こんな状況、ニーナ達に見られたら怒られそう」
「早めに起きてベッドに戻れば大丈夫だろ。多分」
「うふふ、そうだね」
一応、寝室の扉から見えないようにベッドの陰で布団で寝る。
息をひそめ、互いの鼓動が聞こえるくらいに体を寄せ合い、まるで大人に内緒でこっそり夜更かしをする子供のように声を小さくする2人。
「・・・・・・小夜子」
「ん?何ですか?」
ジン皇子がジュディアンナを小夜子と呼んだ。
「いや、夢じゃないんだなと思ってな」
「うふふ、夢じゃないですよ。勝一さん」
ジュディアンナもジン皇子を勝一と呼んだ。
実は、ジュディアンナとジン皇子にはもう一つ名前と記憶があった。
ジン皇子には鈴原 勝一としての記憶。
ジュディアンナには鈴原 小夜子としての記憶。
ジュディアンナとジン皇子は前世、夫婦の仲だった。
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