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口の悪い魔人達と俺様ノルト
021.俺様ノルト(2) きっとまた会う
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ノルト達は元来た道を引き返していた。
「参りましたね。あいつ、何でこんな遠くまで来たんでしょうか」
サラは何度も大通りの方を振り返り、警戒する様子を見せる。
テスラは全くの無表情で「さあな。だが観光で来たわけじゃあねーだろーぜ」と嘯く。
「タイミングを考えると十中八九、ネルソ様の霊気を感じ取ったリドの命令じゃろうな」
「だろうな」
「あ、あの……すみません。僕が魔王様の力を使ってしまったばかりに」
勿論ドーン達はノルトを責めていた訳では全くない。だがどうしても黙っていられなかったノルトが申し訳なさげに俯く。
その様子を見たアンナがギリッと歯噛みをし、肘をノルトの脇腹に軽く入れた。
「あいたっ」
驚いてその方を見るとアンナが眉を立てて睨み返して来た。
「アンナ……」
「あんたがあの魔法使ってくれなきゃ、私、死んでたんですけど!?」
「うっ」
「エキドナ様の時だって私を助ける為じゃない。あんたが謝る事ない、謝るなら私の方だわ」
そのやりとりを見ていたドーン達が小さく笑い出す。ロゼルタは2人の頭を撫で、
「いつまでも子供がそんな事気にすんな。ノルトだろーがアンナだろーが、悪い事すりゃ悪いと言ってやる。言ってねーって事は誰も悪かねーって事だぜ」
「何でもいいけど私はもう15歳ですから! 子供じゃないわ」
「あたしより五百以上年下だな。子供じゃねーか」
「ごひゃ……」
噛み付いたアンナが口を開けて絶句する。
だがその和やかな様子とロゼルタの言葉にノルトはまた救われる思いがした。
今まで彼の経験では、何か問題が起こると全てを彼のせいにして一件落着だった。
いつからか何かにつけ、自分を責める様になったとしても彼のせいではないだろう。
感謝の気持ちでノルトが深く頭を下げるとアンナが「よしなさいよ仲間同士でしょ」と小さく言った。
「話が逸れたが、今んとこ、あの野郎にはネルソ様の霊気とあたしらを結び付ける事は出来ねー」
「それがわかっていれば先程目の色を変えていたであろうからの」
「そうだ。だがあくまで今んとこは、だ。いつまでかは分からねー。人化の状態であのヤローとはやりたくねえし、なによりまだ旅も始まったばかりだ。騒ぎもできるだけ控えたい。一旦大人しく引き返すぞ」
ロゼルタに、わかりました、と答えながらサラは何度も後ろを睨む様に振り返っていた。
その数分後。
マクルルがポツリと言った。
「合成魔物が近付いてくる。アンナの家に現れた4本足の奴だ」
瞬間、ロゼルタとドーン、マクルルはノルトとアンナを挟む様にして立ち、サラはテスラの後ろに、テスラは先頭に立ち大剣を抜き放つ。
この数日間、戦い慣れたフォーメーションだった。
それはすぐに細い路地から現れた。
体の前後に足が4本、皮膚が無く、筋肉の標本の様な合成魔物、それはまさしくアンナの家でノルト達を襲った化け物だった。
「キシャアアアアッ!」
脅す様に大きく吠えるとテスラ達を睨む。
だが万全の状態で怯むテスラではない。口元を歪めて嬉しそうに笑う。
剣を肩に担ぐと上半身を右側へ捻る様な動きを見せ、顔だけをキメラの方へ向けた。
「あん時ゃあ一瞬間に合わなかった。テメーで借りを返させて貰うぜ」
「キシャアッ!」
会話でもしているかの様なタイミングで再び吠えると、目にも止まらぬ速さでテスラに襲い掛かる。
(こ、こんなに早かったんだ!)
あの時、ノルトの感覚では全てがスローになっていた為、それがわからなかった。
だがテスラにとっては既に一度見た動き、速度、攻撃。どれだけ早かろうが、避けられない動きではない。
いや、そもそも彼に避けるつもりなど露ほどもない。逆に化け物を上回るスピードで上半身の捩れを戻し、大剣を一閃!
(す、凄い……!)
勝負は文字通り、一瞬だった。
テスラによって斜めに切り裂かれた化け物の肉体がサラとロゼルタの前にバタバタッと落ちる。
「どうだ。俺にかかりゃあ、こんな合成魔物如き……」
上機嫌でノルトの方へと振り返り、自慢げに笑顔を見せたテスラの表情が一変した。
目は見開き、口元は驚愕を示す形へと変わる。
そのテスラへ、マクルルの後ろから男の声が掛けられた。
「何をそんなに驚いている」
それは先程、転移装置からかけられた声と同じものだった。チッとまた小さな舌打ちがテスラの口から漏れる。
振り返ったノルトの前には、先程出会った褐色の戦士の姿があった。
「強いというのはわかっていたがこれ程とはな」
ゆっくりと歩を進め、ノルトの正面に立つ。その射抜く様な目は、今し方まで凶悪な合成魔物だったものを隅々まで見回した。
やがてその視線はノルトの頭上を越えて真正面からテスラを見据える。
「躊躇の無い一撃。人間にはそうはいないレベルだ。この合成魔物は決して弱くはないのだが」
「チッ。テメーに褒められても嬉しかねー」
「おや口が悪いな。こう見えても私は英雄王国リルディアの……」
そう言い掛けて口を噤むと、ギロリとテスラを睨み上げ、
「お前、何処かで私と会った事は?」
遂にそのセリフがネイトナの口から出た。ノルトは心臓が飛び出そうになり、全身から一気に嫌な汗が噴き出た。
ネイトナはノルトを押し退けると今度はロゼルタの顔を覗き込んだ。ロゼルタは横目でギロリと睨み返す。
「ふうむ」
そう唸って、ドーン、マクルルと次々に確かめる様に見ていった。
「知らねーな」
テスラは顔色を変える事なく、平然と言い放った。
「そんな事は無いだろう。私には何となく見覚えがあるぞ」
「テメーに見覚えあろーがなかろーがあたしらは兵隊なんぞにツレはいねー」
今度はロゼルタが腕組みをして口悪く答えた。
ネイトナが「いや思い出したぞ。貴様達は魔界の……」といつ言い出すか、ノルトは気が気でない。加えて、
(もしサラさんが見つかったら……)
とぼけ様が無い……と思った時、そこで初めてある事に気が付いた。
サラの姿が無いのだ。
つい先程までテスラの後ろにいた筈なのに。ネイトナもそれに気付いたらしい。
「お前達、もう1人いなかったか?」
「は? 何の事だ? 妙な言い掛かりはやめてもらおうか」
テスラは相変わらず堂々と、そして何を言ってるんだ? と怪訝な顔付きをしながら受け答えする。
「うぅむ。いや、確かに……」
「ネイトナ将軍!」
そう叫びながらネイトナが現れた方向、即ち城の方から兵士が走ってきた。
更にその後ろには数人の兵士が大きな翼を持つ小型の竜、飛竜を連れて来ている。
兵士はそのままネイトナの近くまでやって来ると息を整え、何やら耳打ちをする。側にいたロゼルタの眉がピクリと跳ねた。
「……よく掴んだ。意外に早かったな。すぐ行こう」
「ハッ」
兵士は一礼し、飛竜からロープを離し、何やら準備を始めたようだ。ネイトナはテスラとロゼルタに向き直り、
「さて仕事に戻るとしよう。邪魔したなお前達」
「何の騒ぎだ?」
一刻も早くネイトナと別れたい筈のロゼルタだが、そう聞く必要があったという事だろう。
ネイトナはロゼルタを見返し暫く見つめていたが、やがてニヤリと笑う。
「知りたいか?」
その返答で恐らくは言うつもりがないと踏んだのか、
「いーや全く。用が済んだならさっさと仕事に帰れ」
そう言い返した。ネイトナはクックックと小さく笑い、
「口の悪い……だがいい女だ。お前、名前は?」
「は? 何で他所の国の兵隊に言わなきゃなんねーんだ?」
「いいから教えろ。私はネイトナ。英雄王国リルディアの牙突将軍」
「……あたしはローズ。ま、忘れていいぜ。二度と会わねーしな」
「いや」
ネイトナは兵士達が抑えている飛竜に飛び乗ると、目をギロリとひん剥き、ロゼルタの方を向いてもう一度ニヤリと笑う。
「きっとまた会う。すぐにな。そんな気がする」
そう言い残し、飛び立った。
「参りましたね。あいつ、何でこんな遠くまで来たんでしょうか」
サラは何度も大通りの方を振り返り、警戒する様子を見せる。
テスラは全くの無表情で「さあな。だが観光で来たわけじゃあねーだろーぜ」と嘯く。
「タイミングを考えると十中八九、ネルソ様の霊気を感じ取ったリドの命令じゃろうな」
「だろうな」
「あ、あの……すみません。僕が魔王様の力を使ってしまったばかりに」
勿論ドーン達はノルトを責めていた訳では全くない。だがどうしても黙っていられなかったノルトが申し訳なさげに俯く。
その様子を見たアンナがギリッと歯噛みをし、肘をノルトの脇腹に軽く入れた。
「あいたっ」
驚いてその方を見るとアンナが眉を立てて睨み返して来た。
「アンナ……」
「あんたがあの魔法使ってくれなきゃ、私、死んでたんですけど!?」
「うっ」
「エキドナ様の時だって私を助ける為じゃない。あんたが謝る事ない、謝るなら私の方だわ」
そのやりとりを見ていたドーン達が小さく笑い出す。ロゼルタは2人の頭を撫で、
「いつまでも子供がそんな事気にすんな。ノルトだろーがアンナだろーが、悪い事すりゃ悪いと言ってやる。言ってねーって事は誰も悪かねーって事だぜ」
「何でもいいけど私はもう15歳ですから! 子供じゃないわ」
「あたしより五百以上年下だな。子供じゃねーか」
「ごひゃ……」
噛み付いたアンナが口を開けて絶句する。
だがその和やかな様子とロゼルタの言葉にノルトはまた救われる思いがした。
今まで彼の経験では、何か問題が起こると全てを彼のせいにして一件落着だった。
いつからか何かにつけ、自分を責める様になったとしても彼のせいではないだろう。
感謝の気持ちでノルトが深く頭を下げるとアンナが「よしなさいよ仲間同士でしょ」と小さく言った。
「話が逸れたが、今んとこ、あの野郎にはネルソ様の霊気とあたしらを結び付ける事は出来ねー」
「それがわかっていれば先程目の色を変えていたであろうからの」
「そうだ。だがあくまで今んとこは、だ。いつまでかは分からねー。人化の状態であのヤローとはやりたくねえし、なによりまだ旅も始まったばかりだ。騒ぎもできるだけ控えたい。一旦大人しく引き返すぞ」
ロゼルタに、わかりました、と答えながらサラは何度も後ろを睨む様に振り返っていた。
その数分後。
マクルルがポツリと言った。
「合成魔物が近付いてくる。アンナの家に現れた4本足の奴だ」
瞬間、ロゼルタとドーン、マクルルはノルトとアンナを挟む様にして立ち、サラはテスラの後ろに、テスラは先頭に立ち大剣を抜き放つ。
この数日間、戦い慣れたフォーメーションだった。
それはすぐに細い路地から現れた。
体の前後に足が4本、皮膚が無く、筋肉の標本の様な合成魔物、それはまさしくアンナの家でノルト達を襲った化け物だった。
「キシャアアアアッ!」
脅す様に大きく吠えるとテスラ達を睨む。
だが万全の状態で怯むテスラではない。口元を歪めて嬉しそうに笑う。
剣を肩に担ぐと上半身を右側へ捻る様な動きを見せ、顔だけをキメラの方へ向けた。
「あん時ゃあ一瞬間に合わなかった。テメーで借りを返させて貰うぜ」
「キシャアッ!」
会話でもしているかの様なタイミングで再び吠えると、目にも止まらぬ速さでテスラに襲い掛かる。
(こ、こんなに早かったんだ!)
あの時、ノルトの感覚では全てがスローになっていた為、それがわからなかった。
だがテスラにとっては既に一度見た動き、速度、攻撃。どれだけ早かろうが、避けられない動きではない。
いや、そもそも彼に避けるつもりなど露ほどもない。逆に化け物を上回るスピードで上半身の捩れを戻し、大剣を一閃!
(す、凄い……!)
勝負は文字通り、一瞬だった。
テスラによって斜めに切り裂かれた化け物の肉体がサラとロゼルタの前にバタバタッと落ちる。
「どうだ。俺にかかりゃあ、こんな合成魔物如き……」
上機嫌でノルトの方へと振り返り、自慢げに笑顔を見せたテスラの表情が一変した。
目は見開き、口元は驚愕を示す形へと変わる。
そのテスラへ、マクルルの後ろから男の声が掛けられた。
「何をそんなに驚いている」
それは先程、転移装置からかけられた声と同じものだった。チッとまた小さな舌打ちがテスラの口から漏れる。
振り返ったノルトの前には、先程出会った褐色の戦士の姿があった。
「強いというのはわかっていたがこれ程とはな」
ゆっくりと歩を進め、ノルトの正面に立つ。その射抜く様な目は、今し方まで凶悪な合成魔物だったものを隅々まで見回した。
やがてその視線はノルトの頭上を越えて真正面からテスラを見据える。
「躊躇の無い一撃。人間にはそうはいないレベルだ。この合成魔物は決して弱くはないのだが」
「チッ。テメーに褒められても嬉しかねー」
「おや口が悪いな。こう見えても私は英雄王国リルディアの……」
そう言い掛けて口を噤むと、ギロリとテスラを睨み上げ、
「お前、何処かで私と会った事は?」
遂にそのセリフがネイトナの口から出た。ノルトは心臓が飛び出そうになり、全身から一気に嫌な汗が噴き出た。
ネイトナはノルトを押し退けると今度はロゼルタの顔を覗き込んだ。ロゼルタは横目でギロリと睨み返す。
「ふうむ」
そう唸って、ドーン、マクルルと次々に確かめる様に見ていった。
「知らねーな」
テスラは顔色を変える事なく、平然と言い放った。
「そんな事は無いだろう。私には何となく見覚えがあるぞ」
「テメーに見覚えあろーがなかろーがあたしらは兵隊なんぞにツレはいねー」
今度はロゼルタが腕組みをして口悪く答えた。
ネイトナが「いや思い出したぞ。貴様達は魔界の……」といつ言い出すか、ノルトは気が気でない。加えて、
(もしサラさんが見つかったら……)
とぼけ様が無い……と思った時、そこで初めてある事に気が付いた。
サラの姿が無いのだ。
つい先程までテスラの後ろにいた筈なのに。ネイトナもそれに気付いたらしい。
「お前達、もう1人いなかったか?」
「は? 何の事だ? 妙な言い掛かりはやめてもらおうか」
テスラは相変わらず堂々と、そして何を言ってるんだ? と怪訝な顔付きをしながら受け答えする。
「うぅむ。いや、確かに……」
「ネイトナ将軍!」
そう叫びながらネイトナが現れた方向、即ち城の方から兵士が走ってきた。
更にその後ろには数人の兵士が大きな翼を持つ小型の竜、飛竜を連れて来ている。
兵士はそのままネイトナの近くまでやって来ると息を整え、何やら耳打ちをする。側にいたロゼルタの眉がピクリと跳ねた。
「……よく掴んだ。意外に早かったな。すぐ行こう」
「ハッ」
兵士は一礼し、飛竜からロープを離し、何やら準備を始めたようだ。ネイトナはテスラとロゼルタに向き直り、
「さて仕事に戻るとしよう。邪魔したなお前達」
「何の騒ぎだ?」
一刻も早くネイトナと別れたい筈のロゼルタだが、そう聞く必要があったという事だろう。
ネイトナはロゼルタを見返し暫く見つめていたが、やがてニヤリと笑う。
「知りたいか?」
その返答で恐らくは言うつもりがないと踏んだのか、
「いーや全く。用が済んだならさっさと仕事に帰れ」
そう言い返した。ネイトナはクックックと小さく笑い、
「口の悪い……だがいい女だ。お前、名前は?」
「は? 何で他所の国の兵隊に言わなきゃなんねーんだ?」
「いいから教えろ。私はネイトナ。英雄王国リルディアの牙突将軍」
「……あたしはローズ。ま、忘れていいぜ。二度と会わねーしな」
「いや」
ネイトナは兵士達が抑えている飛竜に飛び乗ると、目をギロリとひん剥き、ロゼルタの方を向いてもう一度ニヤリと笑う。
「きっとまた会う。すぐにな。そんな気がする」
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