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実家に居づらく、長谷川の世話で部屋を借りて職も手にした佐伯は彼に逆らえない。
「行くぞ」
その一言だけで、知らない所に連れていかれて見知らぬ男たちに犯される。
長谷川は商売相手への売り込みとか言っているが、かつて自分たちが弄んでいた人形を貸し出して状況を楽しんでいるようにしか思えない。
「表の次は裏だ。今夜は少し警戒しろ」
キャバクラを数件はしごして、接客してくれるキャストの女の子がだんだん減っていく。
いつの間にか深夜の違法営業をしている店に連れていかれ、キャストを遠ざけて営業が終わった飲食店オーナーの男たちに囲まれていた。雇われ店長の背後にいる、いわゆる反社。本当のオーナー。
高そうなマンションの部屋のベッドに運ばれて横たわった時には大量に飲まされた酒のせいでぼんやりしていた。
「ここ…どこ…」
「いい所だよ」
長谷川に買ってもらったスーツを脱がされていく。まわりの男たちは仕立てたであろう高級スーツを身にまとい、スタイリングされた髪で全体が整っている。この前の老人に比べれば若くて悪い人間の匂い。
「ん……」
顔にかかる長めの髪を梳かれた時くすぐったさで身をよじった時、男にスイッチが入ったのかのしかかって来た。
「大丈夫なのか?長谷川」
誰かが振り返りいつものように腕を組んで部屋の隅に立って眺めている長谷川に声をかける。
「頑丈じゃないので優しくお願いします。素人なんで」
「おにいさん…誰ぇ?」
泥酔して脱力した笑みを浮かべている佐伯が誰かに問いかける。
「さあ、誰かなあ。酔ってるから多分覚えていられないんじゃない」
鋭い眼をした若い男が優しく諭す。女に不自由してなさそうな顔なのにどうして男を抱くんだろう。
四つん這いになり後ろの穴を誰かの指が抜き差しされて、口には知らない男のモノを咥えさせられている。
「ん…んぅ…」
もうこんな行為には慣れてしまった。
指が激しく動く。酔って体が弛緩した状態の穴は緩くほぐれていた。
「は…あ…気持ちいい…」
酒のせいで理性を失った佐伯は口からひとすじ涎を垂らして目はうつろの状態で次の刺激を待っている。
尻の肉を強く掴まれる。もうすぐ欲しかった刺激が来ると思うと佐伯の体が震えた。
「…あ、あっ…ああ……っん!…」
えぐるように入ってきたソレの感覚に佐伯の体が跳ねた。
「ん…ん…、う…あぁ…あ…いい……」
うつ伏せの状態で後ろから強い力で突かれて、佐伯はクッションを握る。
「ケツの穴なら女でも強く締め付けられていい感じだぞ。女でもやってみ?」
「馬鹿。めちゃくちゃ怒られたわ」
「いきなりやったからそうなる。そこは上手くやれよ」
佐伯を犯しながら男たちは下品な話をして笑っている。
「女は面倒くせえ」
「同性なら違法じゃないからな。俺達みたいなのはこういうのが一番いい」
喉につまるような小さなうめき声とともに男が中に吐き出した。
生で中出ししたせいで、男が穴から抜くと中から精液が垂れてくる。
「悪いな、汚した。はは」
長谷川がタオルを投げる数秒の間に、佐伯の穴から流れる精液がベッドに染み込んでいく。
「誰か…、早くここに…入れて…」
アルコールで理性は消えてただ快楽を追う。後ろから抱えられて下に寝転がる男に乗せられた。
「はいはい佐伯くんはいい子だねえ」
「や…!あ…ああん!…いやぁ…っ!」
騎乗位にされて下から突き上げられる。背中から誰かに肩を噛まれてビクっと体が震えた。
「痛いのは駄目か」
「ああ…っ、あ…あん!…も…ダメえ…っ…!!」
臍まで勃起した佐伯のソレを下から突き上げている男がしごいて絶頂を誘うと、あっさり白い液体を吹き出して体が揺れた。
「あ…」
「まだだぞ小僧」
「あん…!」
しばらくして下の男も佐伯の中に、正確にはゴムに射精して果てる。
だがすぐに交代して佐伯はなかなか解放されなかった。
「いや…ん、気持…ちいい……あ…あ……」
「シラフでもこうなのか?」
「今夜は3割増くらいですかね」
「へえ。淫乱なんだ」
高校生の時からこんな扱いをされていれば男を受け入れる体になって当然だ。
最初は心まで屈しないと頑張っていたが、抵抗をやめた時苦痛が快感に変わり、それからすぐ快楽に堕ちた。
長谷川の思惑は、夜の店で商売するにあたって理不尽な言いがかりをつけられて金を要求されたり営業妨害されるのを防ぐため佐伯の体を提供した。
現状経営する店はレストランなので夜の水商売とは若干違うが、立地エリアが歓楽街にありいずれは酒も提供するダイニングバーも展開していきたいので先行投資もかねての事だった。
「やあ…あ…ぁ…、や…気持ちい……」
快感に悶えている佐伯にはどうでもいい瑣末事だろうが長谷川には死活問題であり、弱みにつけ込んで佐伯を利用することに何の罪悪感もない。
「うっ…」
下の男が果てて、次は仰向けにされ足を大きく開かされた。
もう何人目なのか、何度イッたのかわからない。
「おい、気持ちいいか?やらしい顔しやがって」
「うん……気…持ちいい…」
「風俗のほうが稼げるぞお前なら。うちで面倒みようか?」
男の風俗って何だろう。知識に乏しい佐伯にはいまいちわからない。
「まあ俺達専用オナホって事でいいんじゃねえか?専属風俗みたいなもんだ」
両足を持ち上げられて犯されて嬌声を上げている佐伯をはさんで男たちの勝手な雑談が続く。
「やあっ!イく…っ、イッちゃう…!…ああぁ!!」
自分の叫び声を遠くに聞いて佐伯は意識を手放した。
次に気がついた時、長谷川を残して男たちは消えていた。
体に体液が飛び散った跡はなく、シャワーを浴びたように綺麗になっている。自分の裸体を見て不思議そうな顔をしている佐伯に、ジャージ姿の長谷川が言った。
「ここは俺の部屋だ。休んでいいよ」
素肌に心地よいシーツの感触に眠りの底に誘われそうになるが、佐伯はなんとか自力で身を起こした。
「…帰る」
「終電ねえぞ。送るのめんどくさいし泊まっていけ」
「タクシー使うから」
ジャージを脱いで裸になった長谷川がベッドに近づいて横に滑り込む。これ以上相手をするのは限界だと思って佐伯は逃げようとするが「起きたら送るから」と言って長谷川は目を閉じて静かになった。
筋肉質はそのままだが体の線が細くなった長谷川の裸体に、佐伯の奥が疼いた。
「行くぞ」
その一言だけで、知らない所に連れていかれて見知らぬ男たちに犯される。
長谷川は商売相手への売り込みとか言っているが、かつて自分たちが弄んでいた人形を貸し出して状況を楽しんでいるようにしか思えない。
「表の次は裏だ。今夜は少し警戒しろ」
キャバクラを数件はしごして、接客してくれるキャストの女の子がだんだん減っていく。
いつの間にか深夜の違法営業をしている店に連れていかれ、キャストを遠ざけて営業が終わった飲食店オーナーの男たちに囲まれていた。雇われ店長の背後にいる、いわゆる反社。本当のオーナー。
高そうなマンションの部屋のベッドに運ばれて横たわった時には大量に飲まされた酒のせいでぼんやりしていた。
「ここ…どこ…」
「いい所だよ」
長谷川に買ってもらったスーツを脱がされていく。まわりの男たちは仕立てたであろう高級スーツを身にまとい、スタイリングされた髪で全体が整っている。この前の老人に比べれば若くて悪い人間の匂い。
「ん……」
顔にかかる長めの髪を梳かれた時くすぐったさで身をよじった時、男にスイッチが入ったのかのしかかって来た。
「大丈夫なのか?長谷川」
誰かが振り返りいつものように腕を組んで部屋の隅に立って眺めている長谷川に声をかける。
「頑丈じゃないので優しくお願いします。素人なんで」
「おにいさん…誰ぇ?」
泥酔して脱力した笑みを浮かべている佐伯が誰かに問いかける。
「さあ、誰かなあ。酔ってるから多分覚えていられないんじゃない」
鋭い眼をした若い男が優しく諭す。女に不自由してなさそうな顔なのにどうして男を抱くんだろう。
四つん這いになり後ろの穴を誰かの指が抜き差しされて、口には知らない男のモノを咥えさせられている。
「ん…んぅ…」
もうこんな行為には慣れてしまった。
指が激しく動く。酔って体が弛緩した状態の穴は緩くほぐれていた。
「は…あ…気持ちいい…」
酒のせいで理性を失った佐伯は口からひとすじ涎を垂らして目はうつろの状態で次の刺激を待っている。
尻の肉を強く掴まれる。もうすぐ欲しかった刺激が来ると思うと佐伯の体が震えた。
「…あ、あっ…ああ……っん!…」
えぐるように入ってきたソレの感覚に佐伯の体が跳ねた。
「ん…ん…、う…あぁ…あ…いい……」
うつ伏せの状態で後ろから強い力で突かれて、佐伯はクッションを握る。
「ケツの穴なら女でも強く締め付けられていい感じだぞ。女でもやってみ?」
「馬鹿。めちゃくちゃ怒られたわ」
「いきなりやったからそうなる。そこは上手くやれよ」
佐伯を犯しながら男たちは下品な話をして笑っている。
「女は面倒くせえ」
「同性なら違法じゃないからな。俺達みたいなのはこういうのが一番いい」
喉につまるような小さなうめき声とともに男が中に吐き出した。
生で中出ししたせいで、男が穴から抜くと中から精液が垂れてくる。
「悪いな、汚した。はは」
長谷川がタオルを投げる数秒の間に、佐伯の穴から流れる精液がベッドに染み込んでいく。
「誰か…、早くここに…入れて…」
アルコールで理性は消えてただ快楽を追う。後ろから抱えられて下に寝転がる男に乗せられた。
「はいはい佐伯くんはいい子だねえ」
「や…!あ…ああん!…いやぁ…っ!」
騎乗位にされて下から突き上げられる。背中から誰かに肩を噛まれてビクっと体が震えた。
「痛いのは駄目か」
「ああ…っ、あ…あん!…も…ダメえ…っ…!!」
臍まで勃起した佐伯のソレを下から突き上げている男がしごいて絶頂を誘うと、あっさり白い液体を吹き出して体が揺れた。
「あ…」
「まだだぞ小僧」
「あん…!」
しばらくして下の男も佐伯の中に、正確にはゴムに射精して果てる。
だがすぐに交代して佐伯はなかなか解放されなかった。
「いや…ん、気持…ちいい……あ…あ……」
「シラフでもこうなのか?」
「今夜は3割増くらいですかね」
「へえ。淫乱なんだ」
高校生の時からこんな扱いをされていれば男を受け入れる体になって当然だ。
最初は心まで屈しないと頑張っていたが、抵抗をやめた時苦痛が快感に変わり、それからすぐ快楽に堕ちた。
長谷川の思惑は、夜の店で商売するにあたって理不尽な言いがかりをつけられて金を要求されたり営業妨害されるのを防ぐため佐伯の体を提供した。
現状経営する店はレストランなので夜の水商売とは若干違うが、立地エリアが歓楽街にありいずれは酒も提供するダイニングバーも展開していきたいので先行投資もかねての事だった。
「やあ…あ…ぁ…、や…気持ちい……」
快感に悶えている佐伯にはどうでもいい瑣末事だろうが長谷川には死活問題であり、弱みにつけ込んで佐伯を利用することに何の罪悪感もない。
「うっ…」
下の男が果てて、次は仰向けにされ足を大きく開かされた。
もう何人目なのか、何度イッたのかわからない。
「おい、気持ちいいか?やらしい顔しやがって」
「うん……気…持ちいい…」
「風俗のほうが稼げるぞお前なら。うちで面倒みようか?」
男の風俗って何だろう。知識に乏しい佐伯にはいまいちわからない。
「まあ俺達専用オナホって事でいいんじゃねえか?専属風俗みたいなもんだ」
両足を持ち上げられて犯されて嬌声を上げている佐伯をはさんで男たちの勝手な雑談が続く。
「やあっ!イく…っ、イッちゃう…!…ああぁ!!」
自分の叫び声を遠くに聞いて佐伯は意識を手放した。
次に気がついた時、長谷川を残して男たちは消えていた。
体に体液が飛び散った跡はなく、シャワーを浴びたように綺麗になっている。自分の裸体を見て不思議そうな顔をしている佐伯に、ジャージ姿の長谷川が言った。
「ここは俺の部屋だ。休んでいいよ」
素肌に心地よいシーツの感触に眠りの底に誘われそうになるが、佐伯はなんとか自力で身を起こした。
「…帰る」
「終電ねえぞ。送るのめんどくさいし泊まっていけ」
「タクシー使うから」
ジャージを脱いで裸になった長谷川がベッドに近づいて横に滑り込む。これ以上相手をするのは限界だと思って佐伯は逃げようとするが「起きたら送るから」と言って長谷川は目を閉じて静かになった。
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