彼氏が最狂過ぎて困ります。

zakura

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いつもの一日 ※廉視点

いつもの一日

鳳城学園の二年生教室は常ににぎやかだ。

「廉ーっ!!ちょっと聞いてよー!!」

「月花くんっ!この前のさぁ…」

「廉くんっ…今日…」

そのにぎやかさの中心は
真っ黒な髪で中性的な顔の男ーーーーー月花|《げっか》 廉だ。
廉は鳳城学園二年生の人気者である。
人気の理由はかっこいいからももちろんだが、一番はーーー

「廉、今日メイクしてほしいんだけどー」

「廉ー、今日のメイクどうかなー?」

「月花くん…、放課後メイクしてくださいっ!!」

メイクができることがあげられる。
しかもプロ並みに。
女子力が普通の女子と同じくらい…いやそれ以上に高い。
異性としては同性のような感じで扱われている。
ようにとらえられているが…

「あ、彩佳ちゃん。メイク変えた?すごくいいね。」

「川端さん、この前勧めたリップ使ってくれたんだ。やっぱり似合ってるよ」

「れい!!!!教えてくれたアイシャドウ最高なんだけど!!今度、れいにもメイクするね」

天然の女たらしだ。
ひとしきり廊下の女子に声をかけた後、廉は教室に入った。

「麻里、葵…おいてかないでよ」

ダークブラウンの髪に眼鏡をかけた優しそうな雰囲気の男ーーーーー満欠|《みちかけ》 伊麻里いまり
小柄でかわいらしい男ーーーーーーーー舞原 葵。
に声をかけた。

「だって、廉女の子としゃべってたから、邪魔しちゃ悪いと思って…」

「れんれんには先行くって言ったよー」

席に座ると葵が話し始めた。

「あっ!!昨日さあ!まりちゃんとクレープ買いに行ったんだけど、まあたーまりちゃんが暴力ふるって暴走したのー!!!」

「お前ね…その話蒸し返すなよ…」

「麻里、出てきてる出てきてる、地が。」

麻里は一瞬ハッとして周りを見渡す。
声は聞こえていなかったようだ。
すぐに顔をにこやかに変えて葵に返す。

「…俺は葵を助けようとしただけだよ?」

切り替えの恐ろしさと面白さに肩を震わせる。
麻里にはバレたようで強い視線を感じた。
葵はそんなことお構いなしに責める。

「助けようとしたとしてもダメでしょー!!!
もー、クレープ食べに行くだけでこんななるのにー、僕もう放課後まりちゃんと遊べないよー!!
暇な人まりちゃんしかいないのにー!!!!」

さんざん言われている。

「…ねえ、俺が学校じゃ怒れないと思ってる?」

「ひいっ!!!」

麻里のどす黒いオーラを感じた。
思わず笑いがこみ上げる。

いつもの一日が始まる。

そこに何ら変わりはない…はず。
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