彼氏が最狂過ぎて困ります。

zakura

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事件のあと

事件のあと ※伊麻里

俺、満欠 伊麻里と葵が美緒の家に着いたとき、珍しく美緒は焦っていた。
どうやら学園の王?のやつに目をつけられたようだ。
たいていのことでは動じない美緒。
どんだけいやな目にあったのかは美緒の焦り具合で分かった。
まあ、でもゲームしながらそれを伝えてくるってことは少しは落ち着いているのか?
こいつのことはあんまりわかんないからなー…
変に勘ぐってもしょうがない。
今は、そんなことより、だ。

「で?美緒はなんでそこで俺の名前を出すわけ?」

名前を聞かれてとっさに俺の名前を言ったらしい。
意味が分からない。
勝手に巻き込まれてるじゃん、俺。

「やっぱり、まりちゃんは厄介ごといっつも持ってくるね!」

にこにこ笑う葵をどつく。

「俺じゃないでしょ、今回は」

「…俺の名前言ったらバレる。
廉は有名人だから嘘の名前だとバレる。
葵は選択肢にない。論外。
俺の友達は三人しかいない。
もう、いましかいなかった。」

すらすら言う美緒の頭もどついた。
「痛いよ。ごめん」と言いながらもコントローラーは離さない。
いつもどおり…
でいようとしてんのか。
まあ、いまさらどうこう言ったって変わらない。
俺は美緒の隣に座ってコントローラーを持った。
美緒はそんな俺を見て「ほんとにごめん」と謝ってくる。
いつもそんなに謝んない癖に。
それだけまずい状況だったんだろ。
もう責めねえよ。

「俺の名前言うだけで美緒が助かるんなら使えばいい。
謝るなよ、らしくないから。」

少し口角をあげて美緒を見ると、美緒は吹っ切れたようで悪い顔をして笑っていた。
今日葵がいてよかった。
葵がいなかったらーーーーーーーーーー
なんて考えるのはやめた。

「今日はいまに付き合うよ」

「ふふん、じゃあ付き合ってもらうぜ!」

葵が後ろからのしかかってきた。
葵の重さを感じながら、この心地よい空間で夜は過ぎていく。
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