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夜更け
夜更け ※廉
夜中。何時かわからない。
がちゃりと扉を開けると落ち着くにおい。
俺らの家に帰ってきた。
俺らは今、四人でルームシェアをしている。
詳しく言うと美緒が一人暮らししている家に、実家暮らしの俺ら三人が住み着いている状態だ。
親同士も仲が良く、公認している。
ごくたまに実家に帰るときもあるが基本的な住まいはここになっている。
「っ」
グラグラする頭を抱えて、最後の気力を振り絞ってリビングに入った。
扉を開けて勢いよく倒れこむ。
目がかすむ。
きもち、わる。
お風呂入んないと。
肌の手入れもしてない。
髪のケアも…
「おかえり」
「…ま、り。
また、起きてたの?
別に待たなくていいっていつも言ってるじゃん。」
声を出すと視界がはっきりしてきた。
テレビの光が見える。
カチカチとコントローラーをいじる音が聞こえた。
「お前を待ってたんじゃないの。
ゲームしてるだけだから。」
いつもの答え。
「ふ…
ううっ!!!!」
「おい!吐くか?」
いつもの答えにほっとした瞬間、気持ち悪さが上がってきて口を手で押さえる。
目の前にはビニール袋。
…こいつ。
麻里はいつもそうだ。
待ってないなんて言いながら、吐くための準備はきっちりしている。
だめだ。
俺がだめなことは一番わかっている。
でも、
俺は
「麻里っ、ご、めん。」
「飲み込んだのか?吐き出しちまえば楽なのに。」
頭を麻里の膝に引き寄せられた。
そのまま頭を撫でられる。
「また、やっちゃった。」
「おー」
「俺は笑顔でいてほしいだけなのに」
「おー」
「いっつも俺から仕掛けて…」
「おー」
後悔してしまうのに、なぜいつも同じことをしてしまうのだろう。
そして、
麻里は
そんな俺を
一度も
責めたことはない。
麻里のほうが
ーーーーーーーーーつらいはずなのに。
「寝るぞ」
「やっぱり待っててくれたんじゃん」
「馬鹿が。
おかえりが返ってこないときほど寂しいものはないだろ。
そういうことだ。」
麻里の温かい手が俺に触れている。
それだけで
気持ち悪さが浄化していくように感じた。
がちゃりと扉を開けると落ち着くにおい。
俺らの家に帰ってきた。
俺らは今、四人でルームシェアをしている。
詳しく言うと美緒が一人暮らししている家に、実家暮らしの俺ら三人が住み着いている状態だ。
親同士も仲が良く、公認している。
ごくたまに実家に帰るときもあるが基本的な住まいはここになっている。
「っ」
グラグラする頭を抱えて、最後の気力を振り絞ってリビングに入った。
扉を開けて勢いよく倒れこむ。
目がかすむ。
きもち、わる。
お風呂入んないと。
肌の手入れもしてない。
髪のケアも…
「おかえり」
「…ま、り。
また、起きてたの?
別に待たなくていいっていつも言ってるじゃん。」
声を出すと視界がはっきりしてきた。
テレビの光が見える。
カチカチとコントローラーをいじる音が聞こえた。
「お前を待ってたんじゃないの。
ゲームしてるだけだから。」
いつもの答え。
「ふ…
ううっ!!!!」
「おい!吐くか?」
いつもの答えにほっとした瞬間、気持ち悪さが上がってきて口を手で押さえる。
目の前にはビニール袋。
…こいつ。
麻里はいつもそうだ。
待ってないなんて言いながら、吐くための準備はきっちりしている。
だめだ。
俺がだめなことは一番わかっている。
でも、
俺は
「麻里っ、ご、めん。」
「飲み込んだのか?吐き出しちまえば楽なのに。」
頭を麻里の膝に引き寄せられた。
そのまま頭を撫でられる。
「また、やっちゃった。」
「おー」
「俺は笑顔でいてほしいだけなのに」
「おー」
「いっつも俺から仕掛けて…」
「おー」
後悔してしまうのに、なぜいつも同じことをしてしまうのだろう。
そして、
麻里は
そんな俺を
一度も
責めたことはない。
麻里のほうが
ーーーーーーーーーつらいはずなのに。
「寝るぞ」
「やっぱり待っててくれたんじゃん」
「馬鹿が。
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それだけで
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