彼氏が最狂過ぎて困ります。

zakura

文字の大きさ
10 / 31
接触

接触 ※葵

体育が終わって帰ると昼休みだ。
僕たちは毎日のようにみーくん(暁美緒)が作ってくれたお弁当を食べる。
みーくんは何でもできる。
料理だって僕はみーくんのご飯が一番大好きだ。
お弁当を食べたら、れんれん(月花廉)はいつものように女の子に呼ばれていったので僕はまりちゃんとだらだらする。

ーーーーーーーーーーはずだったんですけど!!?

目の前には金髪ピアスで大きいイケメン。
僕はこのイケメンに廊下に呼び出されている。
怖すぎて、まりちゃんの腕に絡みついている。
このまま、まりちゃんに埋もれたい(泣)
誰なの…この人!!!

「お前、名前は?」

しゃ、しゃべった…!!
僕はすごくか細い声でまりちゃんに話しかける。
「ぼ、僕の名前…?」
まりちゃんは僕の声を拾ってくれたようだ。
ちらっと僕のほうを見た。
「そうでしょ。どう考えても。
この人、さっき来た白羽九朗のオトモダチだよ、たぶん」
「え、なんで僕のこと聞きに来るの?」
「知らないよ。とりあえず、名前答えたら?」
「えええー…」
金髪イケメンの顔を見ると僕をジーッと見ている。
その圧が怖くて、逃げたくて声を出した。

「あ、あなたは…、だ、れですか?」

まりちゃんからの視線を感じる。
でもっ、でも!!
知らない人に名前教えるのはっ!!
まずは自分が名乗るべきだよねっ!!!
そう思ってまりちゃんを見た。
もう怖くて金髪のほう向けないっ…

「っはは!!悪い、俺の名前からだよな。俺は3年の天海大翔。」

笑ってる。
怒ってない?
と思って金髪のほうを見るとばちっと目が合った。
「っ!!」
思わずそらしてしまう。
もう、やだ!!
まりちゃんの腕に顔を隠しながら早口でしゃべった。

「僕は2年の舞原葵です。な、にか用ですか?」

まりちゃんは目で「俺に隠れないでよ」と伝えてくる。
だって、怖いし…

「俺、お前と仲良くなりてぇんだけど、どう?」

思わぬお誘い。
僕は小声でまりちゃんに話しかけた。
「な、なななななな!?なんで?」
「しらないって!!」
しかも「どう?」って…
相手は僕の答えを待っているようだ。
「いや」とか言えないじゃん…

「…い、いいですけど…」

「よし!!じゃ、よろしくな、葵」

「あおい!!?」

唐突な呼び捨てに大きな声が出てしまった。
距離縮めるの早すぎでしょ!!?

「だめか?」



「…い、いいですけど…」

しか言えない泣
金髪の天海先輩は満足したらしく顔が明るかった。

「…あ!!なあ、葵にちょっと聞きたいことがあってさ。

お前がよく呼んでる「まりちゃん」って誰?」

思い出したように話しかけてきた。
まだ終わってなかった会話に体がこわばる。
僕はまりちゃんの腕に顔を半分埋めていった。

「この隣にいるのがまりちゃんです」

まりちゃんは僕の腕の力がきついのか、僕の腕をつかんで引き離そうとしていた。
でもまりちゃんはこう見えて僕より非力なためびくともしない。
ぐぐぐ…と僕との攻防をしながら不思議そうに天海先輩に答えた。

「?満欠伊麻里です。さっき白羽先輩に間違えられたものです…」

「は?」

天海先輩は驚いた顔をしている。

「え?伊麻里っていう名前からまりってあだ名です…けど。」

「ま…じか、お前らこの前、クレープ屋の近くの路地裏にいた?」

まりちゃんのオーラがぴりつくのが分かった。
あの時は素だったからバレたくないのが分かった。
どうしよう…
こういう時みーくんやれんれんなら逃げれるのに…
いや、僕が助けないと…
僕が声を振り絞ろうとしたとき、
チャイムが鳴った。
天海先輩がふうと息を吐いてにこっと笑った。

「答えにくい質問だったか?悪いな。忘れてくれ。授業、始まるんだろ?じゃ、また」

さらっと去っていく姿にほっと胸を撫で下ろした。
終わったー…
怖かったー…
まりちゃんから腕を離すとまりちゃんのシャツはぐちゃぐちゃになっていた。
まりちゃんはため息をつきながらシャツのしわをとっていく。

「こわかったああああああああ」

「俺は、腕がもげそうで怖かったよ」

「嘘!!それだけじゃないでしょ!!クレープ屋さんでのこと聞かれたときも怖かったでしょ!!」

「まさか、見られてたなんてさ、怖くもなるでしょ。」

「僕あんな人と仲良くとかやだよー…仲良くってなんなのー…」

「いやって言わないからじゃない?」

「言えないでしょー…明日も来るのかなあ…僕もみーくんみたいにやすもっかなあ。」

「美緒がかわいそう。」

「えええええ!!ひっどい!!」

これから僕はどうなっちゃうんだろう。
こういう時はーーーーーーーーーーーーーー
感想 0

あなたにおすすめの小説

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…? 2025/09/12 ★1000 Thank_You!!

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話