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7話 警告
5.???
しおりを挟む「京、あずきなんか捨てちゃいなよ」
「捨てないよ。何言ってるの?」
あいつがただの動物じゃないの分かってるよね? と燐は当然のように尋ねた。やっぱり僕の知らない何かを抱えてる。
「なんだか知ってるの? あずきの事」
「分かんないよ、でも僕の犬だよ」
「犬じゃないよ! 人間でもない! あんな碌でもないものよく家にあげるよな」
燐は語気を強めた。僕にはその碌でもないものが何か分からない。知りたくないわけじゃない。僕だって怖いのだ。
「……あずきの事ばっかり考えてない?」
「それは……前よりは」
「平気なの? お前ほんと普通じゃないよな! あいつが来て変わった事を思い出して、その中で良かった事を考えてみろよ」
あと俺の気持ちも考えてみてと言われた。それはいつも考えてた。考えないのは燐の方だ。
その内インコにも愛想尽かされるからね! と燐は怒って電話を切った。
結局聞きたかった事は有耶無耶になってしまった……僕はそうなった理由についても考えはじめた。
■■■
僕の部屋に着くとあつしは勝手にソファを占領する。あずきは腹の上で手脚を拭かれてるみたいだ。
僕はフラフラベッドに登った。ふいに眠気が襲う。
「17時くらいまで放っといていいだろ?」
「うん……ありがと……」
あつしは遅刻しないように起こしてくれると言ってるのだ。あずきが小さく吠える声がする。
……——あずきには聞けてない。燐と何があったか。そしてあずきは何者なのか。
僕は確かにあずきのことばっかり考えてる。
□□□
……————××××?。
見たことない子がいる。
白くて長い髪の多分女の子だ。服も白くて長い着物のような襖裙のような不思議な衣装だ。
俯いて手元の黄色いボールを転がしてる。近付くと気配に気付いて黄色い大きな目が僕を見上げた。
……堀の深い、まつ毛の長い綺麗な目だ。よくみると白髪に薄茶色の房が混じってる。
「…………」
「一人なの?」
「……ちがうます、さいきん」
鈴が転がるような声で答えてくれた。
最近は一人じゃないらしい。それまでは? と聞くとひとりと答えた。今は? と聞くと笑顔をみせてくれた。
「きゃうさん」
「僕の事知ってるの?」
「∴$⌘∂∮∀⁂∝⊂○∬﹆」
言葉が通じたのがうれしいみたいだ。返事をすると笑って話しかけてくれるけど、名前以外の部分は残念ながら意味が分からない。日本語じゃない言葉をはなしてる。
「あつしくん」
「あつしも知ってるの?」
「すき」
白い女の仔はあつしのことが好きらしい。
そうなんだと言うと頬を赤らめて小さく頷いた。
□□□
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