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海でワイルド!
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青い空、青い海、そして俺の春も絶賛スカイ・ブルー!! ……今は夏だけど!
なんてったって憧れのマミちゃんに猛アタックして、こないだOKをもらったばかり!
今日は思い切って海に誘った。
ビキニ姿のマミちゃんを、思う存分堪能するのさ!!
それにしても遅いな……まぁ女の子はいろいろと準備があるからな、日焼け止め塗ったりとか。
……嫌な予感が俺の脳裏をかすめる。
まさか、洋服みたいな長袖長ズボンタイプの水着を着用するつもりじゃ……。
「タカシくん、お待たせ~!」
声の方を振り向くと……え、君マミちゃん? マミちゃん……、なん、だよね??
「ごめん、脚の先までスーツに入れるのに時間かかっちゃってー!」
潜水士みたいな黒スーツに全身包まれとるやないかい!
「どうしたの? 何か変?」
肌色の部分、皆無やないかい!
「とりあえず捕獲してくるね!」
海水浴場で一体全体ナニを捕獲するの?!
「バッシャンバッシャンバッシャンバッシャン……」
イルカさんみたいな泳ぎであっという間に浮きの向こうに行ってしまったやないかい!
やがて水面に顔を出したマミちゃんは、
「獲ったどーーー!」
腕を目いっぱい使って大魚を抱えとるやないかい!
「タカシくーん! コレかなり食いぶちがありそう!!」
なんなの、あの大きさ……あれってアレじゃね? ここら辺の主じゃね?
「バッシャンバッシャンバッシャンバッシャン……」
マミちゃんは今度は獲物の背にまたがって、猛烈なスピードで戻ってきた。
大魚にのった少女みたいになっとるやないかい!
「タカシ君ごめん! しっぽの方持ってくれる?」
ビチビチビチチチ! 痛い痛い! 尾ビレの攻撃力すさまじいやないかい!
「人が少ないからあっちに行こうか」
誘導された先は砂浜の脇にある、松がまばらに生えた岩場。ザッパーーーン! と降りかかる波飛沫が霞みたいで……まるで仙人が出てきそうな雰囲気やないかい!
「初めての共同作業だね!」
それ捕まえたの、マミちゃんの独力だよね?!
「フナムシさん、フナムシさん、ちょっとどいてね」
そこら辺の邪魔なフナムシを素手で取っちゃー投げ、投げちゃー取るを繰り返し、場所をつくっとるやないかい!
「手頃な枝、見つけてきたよー!」
そこら辺に落ちてる枝を大魚にブッ刺して、岩の隙間に立てとるやないかい! 冒険物の漫画とかで良く見るヤツやないかい!
それからマミちゃんは枝や枯れ葉や石を集めてきて、摩擦熱による火起こしを始めた。
高速で火きり棒を回転させつつ、細く立ち昇る煙を猛禽類みたいな眼で見つめるマミちゃん……
「出来た!」
伝説の火起こし師並みの早さやないかい!
「火起こしは週3でやってるからね」
し、週3で?! プライベートが超気になるやないかい!
瞬く間に火は燃え盛る。
「先に私が毒味するから待っててね」
毒の有無も知らずに焼いとったんかい!
炙った大魚にかぶりつくマミちゃん。
「うんおいしい! でもちょっと塩が欲しいかな」
腕についた海水が蒸発して白くなった部分をなめて、塩分を補給しとるやないかい!
「ほら、こういうのを私の田舎じゃ『猫泣かせ』って言うんだよ」
骨までスープにしとるやないかい!
ここら辺の主と言っても過言ではない大魚は、デカいにもかかわらずとても美味かった。
「また来ようね、次もタカシ君と主の丸焼き食べたいな!」
やっぱり主やったんかい!
「今度は粗塩と白いご飯も用意してくるね! タカシ君にもっともっと楽しんでもらいたいな!」
マミちゃんに惚れ直してしまったやないかい!
「当海水浴場で火の使用は禁止です」
管理の人に怒られとるやないかい!
なんてったって憧れのマミちゃんに猛アタックして、こないだOKをもらったばかり!
今日は思い切って海に誘った。
ビキニ姿のマミちゃんを、思う存分堪能するのさ!!
それにしても遅いな……まぁ女の子はいろいろと準備があるからな、日焼け止め塗ったりとか。
……嫌な予感が俺の脳裏をかすめる。
まさか、洋服みたいな長袖長ズボンタイプの水着を着用するつもりじゃ……。
「タカシくん、お待たせ~!」
声の方を振り向くと……え、君マミちゃん? マミちゃん……、なん、だよね??
「ごめん、脚の先までスーツに入れるのに時間かかっちゃってー!」
潜水士みたいな黒スーツに全身包まれとるやないかい!
「どうしたの? 何か変?」
肌色の部分、皆無やないかい!
「とりあえず捕獲してくるね!」
海水浴場で一体全体ナニを捕獲するの?!
「バッシャンバッシャンバッシャンバッシャン……」
イルカさんみたいな泳ぎであっという間に浮きの向こうに行ってしまったやないかい!
やがて水面に顔を出したマミちゃんは、
「獲ったどーーー!」
腕を目いっぱい使って大魚を抱えとるやないかい!
「タカシくーん! コレかなり食いぶちがありそう!!」
なんなの、あの大きさ……あれってアレじゃね? ここら辺の主じゃね?
「バッシャンバッシャンバッシャンバッシャン……」
マミちゃんは今度は獲物の背にまたがって、猛烈なスピードで戻ってきた。
大魚にのった少女みたいになっとるやないかい!
「タカシ君ごめん! しっぽの方持ってくれる?」
ビチビチビチチチ! 痛い痛い! 尾ビレの攻撃力すさまじいやないかい!
「人が少ないからあっちに行こうか」
誘導された先は砂浜の脇にある、松がまばらに生えた岩場。ザッパーーーン! と降りかかる波飛沫が霞みたいで……まるで仙人が出てきそうな雰囲気やないかい!
「初めての共同作業だね!」
それ捕まえたの、マミちゃんの独力だよね?!
「フナムシさん、フナムシさん、ちょっとどいてね」
そこら辺の邪魔なフナムシを素手で取っちゃー投げ、投げちゃー取るを繰り返し、場所をつくっとるやないかい!
「手頃な枝、見つけてきたよー!」
そこら辺に落ちてる枝を大魚にブッ刺して、岩の隙間に立てとるやないかい! 冒険物の漫画とかで良く見るヤツやないかい!
それからマミちゃんは枝や枯れ葉や石を集めてきて、摩擦熱による火起こしを始めた。
高速で火きり棒を回転させつつ、細く立ち昇る煙を猛禽類みたいな眼で見つめるマミちゃん……
「出来た!」
伝説の火起こし師並みの早さやないかい!
「火起こしは週3でやってるからね」
し、週3で?! プライベートが超気になるやないかい!
瞬く間に火は燃え盛る。
「先に私が毒味するから待っててね」
毒の有無も知らずに焼いとったんかい!
炙った大魚にかぶりつくマミちゃん。
「うんおいしい! でもちょっと塩が欲しいかな」
腕についた海水が蒸発して白くなった部分をなめて、塩分を補給しとるやないかい!
「ほら、こういうのを私の田舎じゃ『猫泣かせ』って言うんだよ」
骨までスープにしとるやないかい!
ここら辺の主と言っても過言ではない大魚は、デカいにもかかわらずとても美味かった。
「また来ようね、次もタカシ君と主の丸焼き食べたいな!」
やっぱり主やったんかい!
「今度は粗塩と白いご飯も用意してくるね! タカシ君にもっともっと楽しんでもらいたいな!」
マミちゃんに惚れ直してしまったやないかい!
「当海水浴場で火の使用は禁止です」
管理の人に怒られとるやないかい!
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