拝啓、母上様〜超ド級マザコン勇者は旅の途中でいちいちいちいちママに手紙を書く〜

たんぽぽ。

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今日はボク、とてもショックな出来事がありました!

魔法使いと僧侶のヤツ、デキてやがった!

ボクが焚き火に使う枝なんかを集めに行って、戻ってきた時に聞いてしまったんだ!

アイツらイチャイチャしながら、僕のことマザコンだって二人で笑ってた!

ボクが怒って出ていったら、「ママからの手紙がたくさんあるんだから、焚き木の代わりにすればよく燃えるでしょ」だって!

「ママの話ばかりして、お前みたいな腰抜けに、魔王が倒せるのか?」だって!

ボクの一体どこがマザコンなんだ!!

母さん、僕は悔しいよ……僕が母さんの話を頻繁にするのは、母さんが昔、世界を救った勇者パーティーの一員だったからなのに。

信じていた仲間に裏切られた……ボクは独りぼっちになっちゃったよ。

魔王はもう目の前なのに。

ボクは寂しいよ、情けないよ……。

父さんが女作って出てった時、「勇者の遺伝子がより多くの子に受け継がれるんなら良くね?」とか言って、本当にごめんなさい。

あの時の母さんも、こんな気持ちだったのかなぁ?

会いたいよ、母さん……
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