俺は妹のおっπより数学の方が好きだ

のるむ

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2限目 数式ならざる物理法則

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「キモ。」
ひなたの言葉から発せられた言葉だ。
しかし俺はこの言葉に対して蚊が止まったほどにも気にしない。
次に発せられる言葉は目星がおおかたつく。
「まあいいや。数学教えてよ。兄さん。」
「よかろう。とりあえずブラックコーヒーを持ってくるからちょい待ち」
席を外しつつ、波にのるような自然な流れでパンツをポケットにしまう。
「兄さん。もう冗談はいいから。」

ひなたはレポート用紙にペンでコリコリと数式を書き始めた。
甘い蜜のようなつやつやの茶髪。
ひなたの髪の上を運動する粒子のフレネ・セレ機構を計算したい。
などという我ながら訳の分からんことを考えつつ、背後からひなたを見守っていた。

「えっとー、インテグラルサインはマイナスコサインだから…。」
「微分積分は実質九九みたいなもんだからな。」
「教える気あんの。兄さん。」
「ここは部分積分することに気付ければ良い。例題たくさん解くと自然とわかってくる。」
「なるほどー。」

コーヒーの香ばしい香りが、午後の親密な空気を作り出していた。

人が恋に落ちるのは万有引力の責任ではない。だが万乳引力の前にはいかなる男も逆らえないのかもしれない。
だらしない服を着たひなたの胸元に遠慮しがちな目つきでこっそり盗むように視線を投げた。

……ふーん。えっちじゃん。
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