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離婚裁判
しおりを挟む 死因、夫がアホすぎて呆れ死って生命保険降りるかしら? これで呆れ死したら義娘のシャーロットに申し訳が立たないわ。思わずそんなくだらないことを考えてしまうほど、私は呆れていた。
離婚調停のため、王国の調停官を屋敷に招いての話し合い中である。
私が後妻として嫁いできたのは8年前。ホースグランド男爵家に大商会の娘である私が輿入れすることになったのは、夫とその義母の奔放な金遣いが故である。
前妻は産後の肥立ちが悪く、まだ生まれたばかりの娘を残して亡くなった。そしてその娘というのが哀れなことに、幼くして母を失って可哀想だからと、夫と義母により甘やかされ放題だった。ぶくぶくと太るわマナーの教育は追いついていないわで、社交の場で同世代の子供達から大層バカにされていた。
そんな義娘シャーロットを見て、私は奮起した。政略結婚で結婚した夫は阿呆だし義母は庶民出身である私の身分を小馬鹿にしてくるしょうもない人達だけれど、幼い子供に罪はない。
私はシャーロットの間食を厳しく制限し、食事は野菜中心の健康的なものへと変えさせた。そして毎朝庭で運動をさせた。夫も義母も反対していたけれど、商会からの援助を中止すると脅せば黙った。
そうしてみるみる痩せていったシャーロットは、輝くような美少女だった。
まだ幼いのに高脂質の食事で荒れ放題だった肌は、若さゆえの回復力で艶やかに復活し、金のまつ毛に縁取られた大きなブルーグリーンの瞳は宝石のよう。商会の一押し商品である洗髪剤で手入れした金の髪は天然のウェーブがかかっていて、まさしく天使だった。
そうして追いついていないマナーや教養の教育指導もビシバシとやって苦節8年、シャーロットは社交界で評判の見事な美しい令嬢に育ったのにも関わらず、なぜか私は継子いじめの疑いで糾弾されている。
まあ原因はわかっているんだけどね。夫と義母の荒すぎる金遣いをなんとかするべく財布の紐を締め、商会がこのホースグランド男爵家に貸し付けた借金の証書をちらつかせながら余計な宝飾品などを売り払って財政の立て直しを図った。
義父の築き上げた資産を散々食い潰して遊び呆けていた二人には、好き放題に買い物も出来ない生活は余程耐えかねたのでしょう。
それにしたって、私と離婚したところで商会からの援助が止まって困るのは男爵家のはずなのに何を考えているのかしらね?
と思ったら、それは夫(元夫予定)が自らペラペラ話してくれた。
「さあ、我が愛しい娘シャーロットをいじめた罪を素直に認め、賠償金を払え! そして商会からの借金も返済不要の証書を書いてもらおうか!」
……ちょっといくらなんでも欲張りすぎない? 百歩譲って継子いじめが本当だったとしてもそんなの認められるわけないじゃない!
そもそも何で夫がこんなことを言い出したのか。それはおそらく伯爵家の嫡男毒殺未遂事件が原因だ。とある伯爵家の後妻が、前妻の産んだ嫡男を毒殺未遂し逮捕され、多額の賠償金を支払った上で勾留されているという醜聞があった。
そりゃあ毒殺未遂まで行けば多額の賠償金は払うけれど、見ての通りシャーロットは今日もピンピンしている。それどころか美少女すぎて光り輝いている。
「はっはっは! 何も言えないようだなヴィオラ! この通り昔と比べて痩せ細ったシャーロットが継子いじめの証拠だ。可哀想に、こんなに痩せてしまってよっぽど君の扱いが苦しかったのだろう!」
呆れてものも言えないでいたら、図星すぎて反論できないと誤解したのか、夫は調子良く笑っている。一方調停官はシャーロットを見て困惑顔だ。『え、こんなに美少女なのに!?』と顔に書いてある。
「お父様」
その時、ずっと黙っていたシャーロットが口を開いた。
「おお可哀想なシャーロット。さあ調停官殿に言ってやりなさい。今まで君がどれだけ食事を制限され、無理矢理運動させられ、家庭教師をつけられていかに辛く当たられていたか!」
「お父様、健康的な食事を摂らせるのも、運動させるのも、教育を与えるのもマナーも教養もダンスレッスンも、全部男爵家の親が与えるべき当然のものですわ」
「な……に……?」
「その与えるべきものをお与えにならなかったのはお父様ではありませんか! 私がデブでグズのシャーロットと言われて泣いている時、話を聞いてくれたのはヴィオラお義母様ですわ。それに痩せて綺麗になって見返してやりましょうって励ましてくれたのもお義母様ですわ。私がお茶会に参加する時、他の方々に笑われないようドレスや宝飾品を用立ててくださったのも、家庭教師のお給金の出所だってお義母様の財布からではありませんか! お父様は私に親として一体何をしてくださったというのです?」
捲し立てるようにシャーロットが訴えると、夫はひたすらオロオロして言葉もない様子だ。調停官は頭の痛そうな顔で書類に筆を走らせている。
「調停官様、これ、賠償金の支払いが必要になるような継子いじめに該当しますか?」
明らかに胃を痛めている調停官に話を振るのは申し訳なかったけれど、話を進めないことにはどうしようもない。
調停官は黙って首を横に振った。
「私、離婚するならお義母様について行きますから! もちろん弟も一緒に! 男爵家の跡取りがいなくなるとかそんな事は知りませんわ!」
「シャーロット! 父を裏切るのか! 言われなくてもこんな女の産んだ跡取りなど必要ない! また後妻を迎えればいい話だ!」
5年前に生まれた私の息子をシャーロットは大層可愛がってくれている。腹違いとはいえ仲良し姉弟なのだ。離婚するなら息子を置いて行けと言われる可能性はあったが、夫は何を思ったか売り言葉に買い言葉でこう返答した。というか、夫の性格を把握しているシャーロットが言質を取るために煽ったのか。
それにしても、後妻に逃げられた借金漬けの男爵家に新たに嫁ごうという人がいるとでも思っているのだろうか。しかもその借金の貸主は後妻の実家である。まあ、後妻が見つかると思っているそのお花畑具合のおかげで息子を連れて離婚できるならありがたいけれど。
そんなわけで、結局私はなんの罪にも問われる事なく(当たり前だけど)無事に離婚した。
そうして商会に出戻ったわけだが、シャーロットと息子が美形服飾モデル姉弟として王都に流行の大旋風を巻き起こすのはまた別の話である。
離婚調停のため、王国の調停官を屋敷に招いての話し合い中である。
私が後妻として嫁いできたのは8年前。ホースグランド男爵家に大商会の娘である私が輿入れすることになったのは、夫とその義母の奔放な金遣いが故である。
前妻は産後の肥立ちが悪く、まだ生まれたばかりの娘を残して亡くなった。そしてその娘というのが哀れなことに、幼くして母を失って可哀想だからと、夫と義母により甘やかされ放題だった。ぶくぶくと太るわマナーの教育は追いついていないわで、社交の場で同世代の子供達から大層バカにされていた。
そんな義娘シャーロットを見て、私は奮起した。政略結婚で結婚した夫は阿呆だし義母は庶民出身である私の身分を小馬鹿にしてくるしょうもない人達だけれど、幼い子供に罪はない。
私はシャーロットの間食を厳しく制限し、食事は野菜中心の健康的なものへと変えさせた。そして毎朝庭で運動をさせた。夫も義母も反対していたけれど、商会からの援助を中止すると脅せば黙った。
そうしてみるみる痩せていったシャーロットは、輝くような美少女だった。
まだ幼いのに高脂質の食事で荒れ放題だった肌は、若さゆえの回復力で艶やかに復活し、金のまつ毛に縁取られた大きなブルーグリーンの瞳は宝石のよう。商会の一押し商品である洗髪剤で手入れした金の髪は天然のウェーブがかかっていて、まさしく天使だった。
そうして追いついていないマナーや教養の教育指導もビシバシとやって苦節8年、シャーロットは社交界で評判の見事な美しい令嬢に育ったのにも関わらず、なぜか私は継子いじめの疑いで糾弾されている。
まあ原因はわかっているんだけどね。夫と義母の荒すぎる金遣いをなんとかするべく財布の紐を締め、商会がこのホースグランド男爵家に貸し付けた借金の証書をちらつかせながら余計な宝飾品などを売り払って財政の立て直しを図った。
義父の築き上げた資産を散々食い潰して遊び呆けていた二人には、好き放題に買い物も出来ない生活は余程耐えかねたのでしょう。
それにしたって、私と離婚したところで商会からの援助が止まって困るのは男爵家のはずなのに何を考えているのかしらね?
と思ったら、それは夫(元夫予定)が自らペラペラ話してくれた。
「さあ、我が愛しい娘シャーロットをいじめた罪を素直に認め、賠償金を払え! そして商会からの借金も返済不要の証書を書いてもらおうか!」
……ちょっといくらなんでも欲張りすぎない? 百歩譲って継子いじめが本当だったとしてもそんなの認められるわけないじゃない!
そもそも何で夫がこんなことを言い出したのか。それはおそらく伯爵家の嫡男毒殺未遂事件が原因だ。とある伯爵家の後妻が、前妻の産んだ嫡男を毒殺未遂し逮捕され、多額の賠償金を支払った上で勾留されているという醜聞があった。
そりゃあ毒殺未遂まで行けば多額の賠償金は払うけれど、見ての通りシャーロットは今日もピンピンしている。それどころか美少女すぎて光り輝いている。
「はっはっは! 何も言えないようだなヴィオラ! この通り昔と比べて痩せ細ったシャーロットが継子いじめの証拠だ。可哀想に、こんなに痩せてしまってよっぽど君の扱いが苦しかったのだろう!」
呆れてものも言えないでいたら、図星すぎて反論できないと誤解したのか、夫は調子良く笑っている。一方調停官はシャーロットを見て困惑顔だ。『え、こんなに美少女なのに!?』と顔に書いてある。
「お父様」
その時、ずっと黙っていたシャーロットが口を開いた。
「おお可哀想なシャーロット。さあ調停官殿に言ってやりなさい。今まで君がどれだけ食事を制限され、無理矢理運動させられ、家庭教師をつけられていかに辛く当たられていたか!」
「お父様、健康的な食事を摂らせるのも、運動させるのも、教育を与えるのもマナーも教養もダンスレッスンも、全部男爵家の親が与えるべき当然のものですわ」
「な……に……?」
「その与えるべきものをお与えにならなかったのはお父様ではありませんか! 私がデブでグズのシャーロットと言われて泣いている時、話を聞いてくれたのはヴィオラお義母様ですわ。それに痩せて綺麗になって見返してやりましょうって励ましてくれたのもお義母様ですわ。私がお茶会に参加する時、他の方々に笑われないようドレスや宝飾品を用立ててくださったのも、家庭教師のお給金の出所だってお義母様の財布からではありませんか! お父様は私に親として一体何をしてくださったというのです?」
捲し立てるようにシャーロットが訴えると、夫はひたすらオロオロして言葉もない様子だ。調停官は頭の痛そうな顔で書類に筆を走らせている。
「調停官様、これ、賠償金の支払いが必要になるような継子いじめに該当しますか?」
明らかに胃を痛めている調停官に話を振るのは申し訳なかったけれど、話を進めないことにはどうしようもない。
調停官は黙って首を横に振った。
「私、離婚するならお義母様について行きますから! もちろん弟も一緒に! 男爵家の跡取りがいなくなるとかそんな事は知りませんわ!」
「シャーロット! 父を裏切るのか! 言われなくてもこんな女の産んだ跡取りなど必要ない! また後妻を迎えればいい話だ!」
5年前に生まれた私の息子をシャーロットは大層可愛がってくれている。腹違いとはいえ仲良し姉弟なのだ。離婚するなら息子を置いて行けと言われる可能性はあったが、夫は何を思ったか売り言葉に買い言葉でこう返答した。というか、夫の性格を把握しているシャーロットが言質を取るために煽ったのか。
それにしても、後妻に逃げられた借金漬けの男爵家に新たに嫁ごうという人がいるとでも思っているのだろうか。しかもその借金の貸主は後妻の実家である。まあ、後妻が見つかると思っているそのお花畑具合のおかげで息子を連れて離婚できるならありがたいけれど。
そんなわけで、結局私はなんの罪にも問われる事なく(当たり前だけど)無事に離婚した。
そうして商会に出戻ったわけだが、シャーロットと息子が美形服飾モデル姉弟として王都に流行の大旋風を巻き起こすのはまた別の話である。
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